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FLAME LAYOUT
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れはちょうど2年前のことだった。カシータを牽いてキャンプに向かう僕らの遥か前方に大きな白い車が見えた。四角くて丸いクラシカルなフォルム、小さなテールランプ、2つに分かれたリアウィンドウ...おおっ、カシータだ!僕は先行する“カシータ”に追いつくべくDiscoのアクセルペダルを大きく踏み込んだ。追いついてどうする?珍車・希少車に乗ってる人独特の行動...追いついて、斜め後方から眺めて楽しむのである(笑)。

(実際のところ、僕は自分の顔を自分で見られないのと同じ理屈でカシータが走行してる姿をこの目で見たことがない。)
走行車線を走る“カシータ”が近づいてくるにつれて、奇妙なことに気付く。ん?トラクター(牽引車)が見えないぞ!?もしかしてとても小さなクルマで牽いてる?追い越し車線に出て斜めから見てもトラクターはない...ってことはカシータが単独で走ってる?まさか!
さらに近づくと、その“カシータ”は4輪...つまり自走式で、フォルムが似てはいるけどカシータじゃないことが判る。じゃ、アレは何なんだ!さらに近づいて目を凝らすとバンパーの上のエンブレムが読み取れる。

“RAM1500”...何だそりゃ?RAMってあのラム肉のラム?1500って、まさかこの巨体が1500cc?結構クルマ好きだし、暗闇でテールランプの灯りを見ただけで車種やグレードを言い当てるのが得意な僕が知らないクルマ...自走式カシータの正体がDODGE RAM VANであることが判ったのは、キャンプから戻って数日後のことだった

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はカシータを牽いてキャンプに出かけるスタイルを愛していた。確かに最初はその運転にかなり気を遣っていたけれど、半年ほどでトレーラーを運転する独特の“コツ”を覚えてからは少なくとも負担ではなくなっていたし、コンパクトな車体に詰め込まれた数々の装備にも充分満足していた。でも、そういう機能なんかは実はどうでも良くて、何度見ても可愛くてカッコいいフォルムが僕の心を捉えて離さなかっただけなのだ。
何だかナルシストみたいでこれまで人には言わなかったけど、僕は高速道路のSAでカシータを眺めるのがとても好きだった。実際、用事もないのに空いたSAに立ち寄ってベンチに座って何十分もカシータを眺め続けたこともあるほどだ。

ころが、そんな蜜月のカシータライフもあっけなく終わりを告げる。Azuの体重がガウチョベッド(2段ベッド)の体重制限70lb(31kg)を超えたのである。去年のキャンピングカーショーでTG社のマツバラさんとお話をして、2段ベッドタイプではなくダイネットになってるタイプに買い替えてコットを加えることで4人就寝を可能にするつもりでいたんだけど、実際に幅の狭いコットを買って置いてみると通路が狭くてトイレのドアが開かない上に、FFヒーターの吹出し口がちょうどAzuが眠る高さにあたり、現実的ではないことが判明した。コット使用が無理となると、残念ながらカシータ以外のトレーラーしかないわけで、カタログや雑誌でアレコレ探したけど、どうしても四角いものは好きになれない自分に気付く。ああ、オレってトレーラーが好きなんじゃなくカシータが好きなんだなぁ...今更ながらそう感じたのである。
んな時、屋久島帰りの熊本・服掛松キャンプ場でのテント泊。ファミリーキャンプでのテント泊は4年ぶりだったわけだけど、全ての設営を僕一人の手でやっていた4年前とは違って、2年生と年長だった子供たちが6年生と4年生になった今、雷雨の中でさえも15分ほどで全ての設営が完了してしまったのに拍子抜けしてしまった。な〜んだ、トレーラーよりもテントの方が早いじゃん!この瞬間、カシータの買い替えという選択肢は消えた。
そして限られた休日を安近短で観光も絡めて遊ぶ...そんな最近の我が家の野遊びスタイルを冷静に考えた時、一ヶ所に定置したカシータをベースキャンプに放射状に移動するのは、時間的に無駄が多いわけで、いくら慣れたとはいえトレーラーを牽いて初めての場所に出かける時はある程度の下調べが必要。我が家流「予定は未定」「Happening=happy」で済まない部分もあるのも確かなのである。
、トレーラーをやめて、自走式キャンピングカーに転向ってのがありがちなパターンなんだろうけど、カシータと同様の広さを持つキャンパーってのはそれはそれはデカくて、高価!とても僕の手に負えるシロモノではない(ちょっと趣味が違うし...笑)。キャンピングカーと言えども所詮は野遊び道具のひとつであって『キャンピングカーを使うためにキャンプに行く』のは本末転倒。でも、ン百万円ものキャンピングカーを買ったら“使わないともったいない”ってな強迫観念に支配され、しかも遊びに行くお金はなく...我が家のレベルだと、間違いなくこれである(涙)。

 

それなら、Discoより道具の積載能力が高くて(テント泊&カヌー装備が余裕で積める程度)、時には車内で寝られたりする(これも重要)クルマがいいんじゃないの?となるわけ。
そこで心はまだカシータにベタ惚れだけど、心を鬼にして今のタイミングでカシータを手放そう!と決めたのだ。心が揺らがないうちに早く決めよう、そう思い立った僕はその日のうちにYahoo!オークションにCasitaを出品。あれよあれよという間に入札金額は高騰し、4年前の購入金額を大幅に超える事態に!異常な価格で戸惑いはあるけど、正直なところ僕が愛したCasitaをそんなに高く評価していただけるのは単純に嬉しい。もちろん評価は評価として有難く気持ちだけ戴いて、実際には常識的な価格でお取引させてもらった次第だ。

シータが落札された夜、紀伊半島沖を震源とする大きな地震が発生した。カシータを購入する際に僕の頭にあったのは、もちろんキャンプで楽しい時間を過ごすこともだけど『防災』の二文字だった。もし仮に自宅ログハウスが倒壊したり倒壊しそうになって使えなくなっても、ガレージに停めたカシータは常にスタンバイOKである。LPGはキャンプから戻った翌日必ず充填するクセをつけてるので5kgボンベが常に2本あり、料理や冷蔵庫は使える(FFヒーターは使えなくてもいい。だって薪ストーブで2年半分のストックあるから)し、電気は常にフル充電されてて節約すれば1週間は使える(仕事場から静音強力発電機HONDA 9iを持って来れば充電も可能だ)。水は防災用にキャンプのたびに満水にしてるので64リッター確保(ちょっと古くなってもMSRで浄水できる)。安心して眠れて、●●コてんこ盛りのトイレを使わずとも、“男は黙って立ち小便”を励行すれば、90リッタ−タンクが満タンになるにはかなり時間が稼げそう。

ファーストエイドキットもトランプもUNOも色鉛筆もノートも各種充電器もティッシュも(使えるかどうかは別にして96kpsを我慢さえすれば...)Powerbook2400やiBookも...考えうる全ての生活道具がカシータには揃っている...しかもこいつはそのまま移動可能なのだ!
ころがCasitaが居なくなった今、我が家は防災に関しては丸裸同然。これは精神衛生上あまりヨロシクない。無ければ無いで他の手段を講じるけど、我が家はカシータに依存する生活を4年も続けてしまったのでもう後戻りはできない...そんな漠然とした不安を感じている時、新潟中越地震が起きる。

『家は大きな被害を受けていないけど、余震が怖くて屋内に居られない』からクルマで夜を過ごす大勢の人々をTVで見るたび、僕の不安は最高潮に達する。せめて家族4人が足を伸ばして眠れるだけの居住空間を持つクルマが欲しい。そこで前述の“自走式カシータ”ことDODGE RAM VANが思い浮かぶのです(笑)。

シータの代わりとしてのDODGE RAM VAN。僕の気持ちは早くから決まっていたんだけれども、一番の問題はともちゃんの“ワンボックスカー嫌い”(笑)。彼女は若い頃から自分の旦那が“家族の匂い”プンプンのワンボックスカーに乗ることを許せないという気持ちがあって、唯一の例外であるVWヴァナゴン以外は認めないと公言していた。

ところが、国府ノ浜へボディボードに出かける途中に偶然すれ違ったキャンピングカー・モビリエ ウィネベーゴ リアルタ。『あれよ、あれ、あれなら許す!』許すってアナタ、あれは1000万円コースだよ(涙)。しかも全長6.6m全幅2.3mのクルマを誰が運転するんだよっ!(しかもFRPで2.6mのルーフにカヌーを3艇積むなんて考えるだけで恐ろしい...)
『なんで?ローバーとカシータちゃんで10mでしょ?ずっと短いじゃないの。』あ、あなたねぇ...(涙)。
も、ワンボックスタイプに少なからず興味を持ったってことはちょっとだけ進歩だってことで、ボディボードから帰るなりDODGE RAM VANの写真を彼女に見せて、恐る恐るお伺いをたてると...

『う〜ん、後姿は結構良いわね。でも何よ、このブタ鼻は!それにこのギンギラのバンパーも嫌い!』個性的なフロントグリルやメッキ(クローム)のバンパーがお気に召さない様子。
『バンパーは塗装したらいいじゃん。どう、一度本物見に行く?』『ええ、見るだけならいいわよ。』

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んなわけで、ネットで下調べをして8/29名古屋の某アメリカ車専門店を訪ねることに。
おおっ、あるある!それにしてもデカイなぁ...別に試乗したワケじゃなく、ただドライバズシートやナビシートに座ってみて、その感触を確かめたり、セカンドやサードシートをフラットにしたり折り畳んだりしただけなんだけど、子供たちだけじゃなく、僕までが横向き(!)に足を伸ばして寝られ、しかもその状態でまだ通路が残って室内全部をウォークスルーできる広さと、それでもDiscoのカーゴルームとほぼ同じ面積のスペースが残ることに感激!

ボルボやDiscoよりもさらにオーソドックスなデザインで地味な色調に抑えたインテリアの潔さにも好印象。大きさについても全幅でDiscoの両側+5cmづつ。全長でVOLVO740の+500mmで、時々乗る4tトラックに比べりゃ小さいもの(笑)。
いつかマジコさん(元アストロオーナーでアメリカ車に造詣が深い)が言ってた...

『彼らの素顔は働く車でありそのシンプルなカッコよさに清潔感すら感じます。でもトラック然としてるわけじゃなく遊び心を充分くすぐる感じがボク大好き』

...って言葉が非常にナットクできる感じだった。

ま、今日は“顔見せ”で、現車を家族に紹介するのが目的だったんだけど、どうも僕やMaakunよりもともちゃんとAzuがヤケにお気に入りだったようで...
『いいわねぇ〜、コレ。で、どっちにする?』(2002年式と1999年式を見比べてる...笑)ついこの前まで『何よ、このブタ鼻は!』ってブタ扱いしてたのは何処のどなた?(笑)

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古屋のショップでDODGE RAM VANと対面を果たし、メデタク家族もその気になったところで、現実問題として仮にクルマを手に入れたとして、メンテナンスを受けてくれる地元のショップを探さないと話にならない。そんなわけで、普段から仕事用のクルマたちの面倒を見てもらっててカシータのブレーキ調整でもお世話になったH自動車さんを訪ねる。事情を話すと『うん、見てあげるよ。』と快諾してくれるHさん。ヨカッタ!普段からSUBARU車をメインに、軽トラからフェアレディSRまで広く何でも整備してるHさんの手にかかればどんなクルマも大丈夫!(しかも彼の愛車は箱スカGTRが2台!最近、メルセデスCクラスのAMGを手に入れて外車党になりつつあるし...笑)『で、何ていうクルマなの、ソレ?』『ダッジって言うんですけど...』
の瞬間、クルマの下に潜ってたHさんの息子さん(HさんJr.)が目を真ん丸にして飛び出して来た。『今、ダッジって言いませんでした?』『うん、ダッジ。正確にはダッジバンだけど...』『えっ!ダッジバンっ!僕も前に欲しかったんですよ!』HさんJr.は某国産ディーラーの整備をやってて、この夏から家業を継いだ男前の青年である。『あ、はじめまして。』『こちらこそ宜しく』
彼の話によれば、彼の自動車専門学校の同期のひとりがヤナセから転職して、今、今秋からGMシボレーの正規代理店になるアメ車のお店の店長をしているのだそうで、その友達に頼めばアメリカでグッドコンディションの高年式車を探してくれるかもしれないとのことだ。『普段の整備はウチがやるし、特殊な整備はそいつに頼めばいいよな。』まさに渡りに舟!...すぐにその友達と連絡をとり、2日後に開店準備中のお店に出向いて僕の希望を伝えて探してもらうことになったのだった。来店に先立って僕がFAXした内容はこんな感じだ。

 

 

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さきほどはお電話で失礼しました。本当に面倒をお掛けしますが宜しくお願い致します。
私の条件、希望は以下の通りです。

条 件
車種:DODGE RAM VAN 2500又は1500
年式:2003年(あるいは価格差が大きければ2002年モデルでも可)
タイプ:MEDIUM PASSENGER(全長5.3m)
エンジン:V8 5.2Litter(あるいは V6 3.9Litter?でも可)
色:白>ワインレッド の希望優先順位です。
内装色:ブラック>ベージュ>グレーの希望優先順位です。
定員:8人(セカンド、サードシートがフルフラットになるもの。キャプテンシートは不可)
程度:なるべく走行距離が短く状態の良いもの。
装備とオプション:クロムホイール又はアルミホイール、ヒッチメンバー
その他、パッセンジャーモデルの標準装備(エンジンV8 5.2L、コラム4速オートマチック,エアコン,パワーステアリング,パワーウィンドウ,パワードアロック,運転席・助手席エアバッグ、ABS、セカンド・サードシート(ともに脱着式)、8人乗り)
*パワーミラー、クルーズコントロール、キーレスはもし付いていれば有難いです。
*出来るだけノーマルのものを希望します。特にルーフにTHULEなどのシステムキャリアを取付けてカヌーなどの荷物を積むので、ハイルーフのコンバージョンタイプは不可です。
*購入後、後部に子供用のベッドを組んで車内泊できるよう改造したいと思いますので、セカンド、サードシートがフルフラットになるのが必要条件です。

希 望
もし該当する車があれば以下の項目を希望しますが、なければ必要要件ではありません。
その場合はノーマルのもので結構です。

【外装】
サイドモール(ブラック)
リアハッチは観音開き (できれば)
*確か現行はFRのみだったと思いますが、もし前モデルのようにAWD(4WD)があればそちらを希望します。たぶん無いと思いますが...。

【内装】
シート素材:レザー(ほとんどが標準のモケットだと思うのですが、もし見つかれば...)

以上です。今現在思いつくままに列挙しましたが、まだ忘れている項目があるかもしれません。ただ、諸条件はともかく、状態の良いノーマル車で予算の範囲内であれば、上記の条件や希望に沿うものでなくても構わないと思っています。ただ、実車が届いてから希望と違うのは困りますので、その場合は実車が見つかった時点で、事前に情報を戴きたいと思います。一例ですが、もし可能であれば現地の実車の写真などを見せて頂けると判断しやすくてとても有難いです。その場合は、メールに写真を添付して頂けると便利かもしれません。

*なお、これが私の希望するアルミホイールのデザインと外装、内装に一番近い車両の写真です。

E-mail:paddler@mac.com

 

がお店に行った時はHさんJr.の同期の彼ではなく、B社の社長が対応してくれて『ダッジバンは日本で言うところのハイエースみたいなクルマですから、きっとすぐに見つかりますよ...って船で運んで予備検受けますから一ヶ月は掛かりますけどね。ま、とにかく任せて下さい!』と心強い言葉を戴いた。このFAXには書いてないけど、予算は車体価格300万円。社長によれば国内で税込み価格の平均に近い数字なので、予算的には難しい数字じゃないとのことだ。『長く乗りたいので少々予算オーバーしてもいいですから良いモノをお願いします。』『了解です!』
こうして僕は、遅くとも2〜3ヶ月後にダッジバンのオーナーになることが確定した...そんな気持ちでお店を後にしたのだった。

ッジバンの発注を終えて、そのことをLOGBOOKに書いたら予想外の反響が僕の元に届いた。まずはご近所のKさん。知合いが1996年式のコンバージョンを売りたし!なのだそうだ。車庫保管で最近電気系統を全て交換したばかりで、しかも新車並行輸入(つまりワンオーナー)で走行距離も少ないとのこと。確かにクルマってのは年式じゃないわけで、いかにこまめにメンテナンスが行われていたか?それよりも何よりも、どれだけ大事にされてたか?が一番大切。非常に心をくすぐられるけれど、ハイルーフのコンバージョンであることが、カヌー3艇積みの必要がある僕にはネックとなる。
に届いた情報は千葉の友人からのもので、彼の友達が2001年式のダッジバン・ミディアムモデルを11月を目処に売りたがっているとのことだ。実車を見て乗った友人によれば、もう新車と見紛うほどのグッドコンディションで、全ての装備が完全オリジナル。一年半前のポリマーシーク加工がそのまま残ってるピカピカのクルマなのだそうだ。しかもautocheck!なるクルマの履歴をVINナンバーから調べるサイトでのチェックも済んでいて価格は僕の予算の半分ほど。
その他にも確実な情報だけで5件、もしかしたらってのも加えると10件以上のダッジバン情報が!(やってて良かったホームページ...笑)本音ではB社にお願いしたことをちょっと後悔したけど、でもあくまでB社はプロ!県内でも有名なショップである。素晴らしいクルマをすぐにも探してくれるに違いない...僕は信じて疑わなかった。
とはいえ千葉の友人の情報はかなり魅力的なので、期限ギリギリの11月末まで待ってほしい旨を伝え、B社からの連絡を待つ。
我が家はもうダッジバンを手に入れたも同然って思っていたので、普段の会話の中で『●●に行きたいけどダッちゃんが来てからにしようね!』『ダッちゃんにはコレを載せよう』とダッジバンの名前が毎日のように挙がる日々。そして、年末の帰省はダッジバンで!なんて計画で大盛り上がりな我が家だ。(Casitaの時は僕だけ盛り上がってたような気がしなくもなかったけど...)
ころが1ヶ月が過ぎ、千葉の友人への返答期限が残り少なくなって、もしダッちゃんが間に合わなければ帰省の新幹線のチケットを購入しなければいけない頃を過ぎてもB社からメールはおろか電話の1本もない。さすがのともちゃんもイライラし始めて『ちょっとおかしいんじゃない?』と言いはじめる。
『あなた、よく考えて。もしあなたがお客さんから注文を受けて、その時たまたま材料がなかったとするわよ。あなただったらその材料が揃うまで一度も連絡しないなんて考えられる?』た、たしかに。実際僕の仕事ではそういうことがかなり頻繁にあって“こだわりの顧客”は半年、一年待ちはザラである。でも、そんな時僕はfilofaxのDo'nt Forgetのリフィルに顧客のページを設けて、進展があろうがなかろうが、週に1回程度のペースで電話を入れることにしている。お客にとって一番不愉快なのは、待たされることではなくて放っておかれることなのだから。正規ディーラーをやろうって人が、そのぐらいの常識は持ってるだろう?あ、でも、アメリカ車の業界は違うのかな?なんて揺れる男ゴコロ(笑)
、B社の社長がアメリカ出張から戻ったら連絡をするとのことだったので、自分から連絡するのはイマイチ気が進まなかったけれど、10月下旬に電話を入れる。すると、何と社長本人が電話に出るではないか!ナンジャ、ソレと思いつつも、忙しいんだな、と努めて冷静に帰省のチケットのことや千葉の友人の返答期限のことを話し、11月末日現在で候補の車両をリストアップしてその中で最良の個体で決める旨を伝える。『絶対変よ。何だかバカにされてる感じ...』社長に会ったことがないともちゃんはもう完全にB社に対して不信感を持ってるみたいだけど、『いやいや、バカにされてるんじゃないよ。ン千万円のクルマを買う顧客ばかりと付合ってるから、確かに感覚がオレたちとは違うんだとは思う。中古のダッジバンを買う客なんて彼にとっては最下等なのは間違いない。でもオレ一応はオトコだし、一度お願いしたものを今さら“もういいです”なんて言えないよ。それに全くのシロウトのオレでも、程度はともかく日本国内だけに限っても2〜3日で10件もの情報が集まったんだぜ。H自動車さんの紹介でしかもあれだけ自信たっぷりに引き受けたんだもん、きっと良い状態のクルマを狙い過ぎてるのさ。』などと宥めつつ、僕は最後まで彼を信じて行こうと決める。
とにかく11月30日になったら。どんなカタチであれ答は出る。後は待つだけなのだ。

 

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