http://www.papapaddler.com
FLAME LAYOUT

 

CHAPTER 6 薪ストーブシーズンの終わり近づく!

 

SPRING,2000

 

 

3月5日 薪拾い再開! 薪ストーブシーズンも終わりが近付いて、薪置場の空きが目立つようになってきた。そんな時、友人Uから薪情報が入る。某学校の演習林で植林のため山桜や樫が伐採されて処分に困っているらしいのだ。彼は炭焼をやっているのでヒトの腕ぐらいの木が必要だし、僕はそれ以上太いのが欲しい。双方の利害が合致したところで軽トラ2台で某演習林へ出かけることに。待ち合わせ場所のスーパーで昼食を調達したあと2台の白い軽トラ(Powered by HONDAのアクティとアカン、アカンのダイハツ・ハイゼット...笑)は林道を進む。林道の終点で演習林の扉を開けて、そこからはまさにラフロード。しかも夜半まで降り続いた雨のせいで路面はマッド状態。グリップが全く効かないので一旦止まるとタイヤがロックした状態のままクルマはズルズルと滑っていく。ここで一句「泥道やハンドル左ににクルマは右に」(オソマツ!)車幅ギリギリなので道に傾斜があると即横滑りして脱輪だなあ、なんて思ってたらアクティ脱輪!しかも左側の前後輪ともに浮き上がって今にも転倒の危機!(実際運転席で体重移動するとシーソーのように揺れてる)慎重にクルマを降りて立木とクルマを持参のロープで繋いで転倒防止の処置を施し、2人で後部を持ち上げてなんとか脱出(ホッ!)


枯れ枝を敷き詰めてなんとか坂を登るアクティ

狭く見えるけど実際は広々とした現地

こんな悪条件のなか、結局、現地に到着できたのはスノータイヤを履いていたアクティのみ。コンンフォート志向のタイヤを履いたハイゼットは自慢のデフロック&Lowギアの性能を生かすことが出来ず途中リタイアとなってしまった(残念!)そんなアクティも途中からは路面の乾燥を待って徐々に進む。滑りやすい部分には枯れ枝を敷き詰めて登坂。ここらへんのテクニックは林道を生活道路とする(笑)根っからのカントリーマンUの独壇場(笑)
伐採現場の斜面は、40cm級のかなりの本数の山桜が横たわっていて(たぶん2tトラックに5〜6台分はあるだろうな)、まだ伐採していない立ち木(これは無尽蔵に感じる)も伐採しても良いというのが嬉しい限りだ。ただ今日はクルマが小さいので、全てを持ち帰ることは無理。そこで、今日のところは、ただひたすら玉切りに専念し後日、路面状態の良い時期に引き取りにくることにした。


玉切りされた山桜と樫

今日はコレだけ

昼食をはさんで約4時間ほどの作業を終え、軽トラックにひと並べ積込んで山を下りる。今日のお土産はたいした量ではないけれど、現地には、すでに玉切りしたものがかなりあるので豊かな気分で帰宅した。ああ、疲れた!!って言いながらも休む間も惜しんで薪割りしてしまう「薪割り依存症」のPAPAであった。

 

 


 

 

3月12日 薪拾い再開その2 先週に引き続いて某演習林へ薪拾い。昨日夕方も市役所の伐採作業の情報があって、雨の中で軽トラック一杯の薪をゲット。ただしこれは剪定なので直径20cm以下のものばかり。それにひきかえ今日のは20〜40cmと、薪割りフリークの僕にとっては嬉しい太さ(笑)。
いつもの友人Uと10時に待ち合わせて山へ。先週と同じく、今日も雨上がりの林道はドロドロ。当然林道の終点からはもっとヒドイ状態で「King of 日本の林道」(笑)である四駆の軽トラックも登坂不可。俗に言う「ケツ振ってワヤ」(関西風?)なので、林道終点から演習林までの約400mはクローラ運搬機(別名キャタピラ式)を利用することにした。コンパクトながら最大積載量500kgのコイツは、まるで沼のような山道をものともせずグングン登って行く。ただし荷台もコンパクトなので、一度に運べる量はごくわずかだ。しかも1.5m程度の長さのものならアオリ(荷台の四方を囲む箱みたいなもの)を外して15本程度積み込めるのに、先週、トラックに積み込む予定で40cmに玉切りしたために丸太のままの1/4程度しか運べない。結局、友人Uのデートの約束もあって昼までの2時間で3往復しか出来なかったのだった。山に作られたログのベンチでお弁当を食べ、コールマンでコーヒーをいれてたら時間切れ。「やっぱり、こういう所に来る時は時間に余裕を持ってゆったりした気持ちじゃないとなあ...。」友人Uの言葉に頷く僕。でも、別にプロじゃないんだし「どれだけ薪を集めなければならない」わけでもなく、ただ山での作業を楽しむことが出来たからイイんじゃないの?とは思うけど。(基本的に薪集めはレジャーですから...笑)
それにしてもデート前ギリギリまで腰に自慢の鉈とノコギリをぶら下げて泥だらけになりながら手伝ってくれた友人Uに感謝!の一日であった。彼はこういう趣味があることを彼女に話してるのかどうか知らないけど、へっぴり腰でチェーンソーと格闘する僕と違って、草木の名前をたくさん知っていたり、黙々と鉈を振るう「真のカントリーマン」Uの姿はひたすらカッコイイ。この姿見たら彼女はもっと惚れるゾ!(変人だと思われたりして。ところでデートに遅れなかったかなあ...。)


クローラ運搬機・99年式「駿河」

これで3往復分

 


 

3月15日 薪の消費量 10/18の焚き始めからこれまでの5ヶ月間に、我が家の薪置き場の1/3を灰にした。こうして画像で再現してみると、とんでもない量のように見えるけれど、予想外に少なかったというのが正直なところ。実際、焚き始めた時よりも今の方が在庫量も多いし、最近の薪集めもかなり順調で、情報はあるものの手をつけていない「潜在的な」薪も在庫量以上に抱えているし(これこそ「捕らぬ狸の皮算用」だけど)...。暖かくなって木々も水分の吸い上げが始まったので、これから新たな伐採には適さない季節だけど、日暮れが遅くなったこともあって伐採済みの木をゲットする時間も増えることだろう。楽しみ楽しみ。


これまでの月別薪消費量(あくまで合成写真です)

 


 

4月22〜23日 まんぼうさんと薪集め 去年の10月から「薪ストーブメーリングリスト」(以下WSML)に参加させて頂いている。何しろ今シーズンから薪ストーブを焚き始めた僕にとって、ベテラン諸先輩方のお話はためになることばかりで、薪ストーブに関する知識、雑学はほとんど全てこのMLから得たと言っても過言ではないぐらいだ。そんなWSMLに参加されてる中でも、同じ市内にお住まいのまんぼうさんはご近所さんということもあってこれまで何かと教えて頂いていたのだが、今回そのまんぼうさんから週末に薪集めのお誘いを頂いた。「薪集めのお誘い」...これは僕にとって何より魅惑的なお誘いである(もしかしたら美女からの甘いお誘いよりもこちらを優先しちゃうかも...笑)まんぼうさんは土曜日から現地に行くとのことだが、僕は仕事ということで日曜のみの参加。


まんぼうさんに譲って頂いた太いクヌギの山

わくわくしながら迎えた週末。しかし土曜日の仕事中も「今頃まんぼうさんはいっぱい玉切りしてるんだろうなあ...。」なんて想像すると居ても立ってもいられない...。幸い土曜日は仕事を早く切り上げることができたし、Mamaもフラメンコの練習からの帰宅が早かったのでトラックに飛び乗って薪集め現場へ。
初対面だけどホームページを見ながら何となく想像してたまんぼうさんとイメージがぴったりで驚き。(語り口がソフトで紳士的なヨットマンなのだ!)挨拶もそこそこに早速作業に取りかかるが、そこで驚異の光景が!!「えっ、奥さんがチェーンソー使ってる!」そう、まんぼうさんの奥様・しじみさんも自らチェーンソーで玉切りされているのだ!どちらかというと華奢なしじみさんのチェーンソーワークはそれはもう堂に入ったもの。(女性がチェーンソーを自由自在に使ってる姿を初めて見ました。)もちろん、今年で4シーズン目のまんぼうさんちと一年目の我が家ではスキルも違うのは当然だとしても、それはもう究極の「愛の共同作業」(笑)なのです。非常に羨ましい!
(休憩の時にお話してて二度びっくり!奥様「マジックアックスはストレス解消にいいですね...」僕「えっっ!(絶句)」しじみさんはマジックアックスもお使いになるらしい。(しかもまんぼうさんから薪割り禁止令が出るほどの熱心さ!)「あなた割るひと、わたし焚くひと」と言ってチェーンソーや斧はおろか鉈さえも触ろうとしないうちのMamaと大違いだ。)

結局、二日間で↑こんなにたくさんの薪を分けていただいて恐縮しっぱなし。二日目は夕方になってまんぼうさんの愛娘、さんごちゃんとわかめちゃんも現地に顔を見せてくれたけど、お父さんひとりで頑張ってるんじゃなく、家族全員で薪集めをされてるご家族の姿に薪ストーブのような暖かさを感じた僕であった。いいなあ、いいよなあ...。

追記:この文章を読んだMamaから以下の内容の抗議を受けました(笑)

「HPを見てびっくりしました。その上薪ストーブのメールでも私が非協力的な感じの書き方をしてて二度びっくりです。確かに私は薪割りより薪を焚く方が好きです。でも、旦那は朝が弱いのでしょうがなく一番早起きの私が火を入れているわけです。しかも旦那は蘊蓄(うんちく)は一流ですが、焚き方がアバウトでハッキリ言って下手な部類に入ると思います。焚き火じゃないんですからね...。それと私が薪割りをしないなんて言ってますが、何度かやったことがあります。横から旦那が『一発で割らないと木っ端がいっぱい出てもったいない。』とか『絶対外すな!斧の歯がこぼれるじゃないか』とかいちいち言わなければ今頃、相当上手になってると思います。そのへんの事情をお察し下さい。かしこ」

僕「・・・・・・・・」


まんぼうさんのサイト
「翻車魚倶楽部」


 

    

薪ストーブシーズンの終わり

 


 

 

 

Copyright 1998-2000 Akihikom.All right reserved 

paddler@mac.com