田戸に着いた僕らはもはや地獄でも何でもない階段を上がり、駐車場にデポしたそれぞれのクルマに乗って、こちらは間違いなく“地獄”の山坂道を瀞大橋に向け走る。はっきり言ってこの道幅を全幅2m超のダッちゃんで走るのはかなりの苦行。昨夜は深夜だったし対向車はゼロだったけど、今日はもう次々と上がって来るんだもん、もう大変。ここに来るからにはほとんどのクルマはそれなりに腕に自信がある人ばかりなんだけど、GWだけに時々いるんですなぁ、路肩まで1mも空けたままフリーズしちゃう人が(笑)。『今日はね、連休で工事が休工やから良いけど、いつもはここを10tダンプがバンバン走るんやよ。危ないから気を付けてね。』何でオレがアンタのクルマをバックさせないかんねん!と疑問を感じながら、メチャ美人の彼女を助手席に残したまま、僕に運転を託す彼からハンドルを預かり、離合ポイントまで名古屋ナンバーの青いマーチを後退させる僕である。『なぁ、おねえちゃん、おっちゃんがこのままサイナラ〜!って走り去ったら彼氏どんな顔するんやろねぇ。』ハンドバッグを握り締め、身構えるベッピンさん。冗談やがな、冗談(笑)。
そんなわけで、Kevipaさん&あずさんに遅れること15分、無事瀞大橋に到着した僕は、ほとんど夏のようなジリジリと照りつける太陽の下、カヌーと装備をダッちゃんに積込む。そんな作業の合間にKevipaさんやあずさんと楽しむ“カヌーな”会話がとても楽しくて、このままずっと話していたいけど、今日のところはここでお別れ。カヌーを積んだ3台のカヌーイストスペシャルなクルマを並べて記念写真に納まった後、ふた家族に見送られて北山川を後にする。
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