そんなわけで、今週も週末に休めなかったので今日、水曜がお休み。“夫婦でお出かけ”第3弾はちょっと日本海との分水嶺・赤坂山(824m)へ。赤坂山と言えば「花の百名山」で、近畿の低山ながら日本海から吹き抜けるブリザードのような冬の季節風のせいで、長野の高原でしか見られないような寒冷地の植物が見られる稀有な山として有名である。数ある赤坂山の野花の中でも、今日の目的はカタクリ。実は5月にも、とある山に花を見に行く予定で、その山を調べるうちに目にしたカタクリの少し恥ずかしそうに咲くムラサキの花に魅了され、さりとて同じ山に二度登るのもなぁってことで赤坂山登山が決まったという次第である。
登山と言えば日の出とともに行動を開始し天気が変わりやすい午後には下山ってのが鉄則だけど、僕ら夫婦にはまだふたりの子供たちがいて、彼らを学校へ送り出してからのスタートとなるので8:00より早く出発することは出来ない。しかも、子供達が帰宅する夕方までには戻らないといけなくて時間は限られるんだけども、それでもカタクリが見たいんジャー!ってことで、8:00ジャストAzuを送り出しMasaを残したままのタイミングで家を出る。
往路はR1から日野バイパス、名神・八日市ICから〜北陸道・木之本IC、そして琵琶湖の北岸を通ってマキノ町へと入る。登山口があるマキノスキー場に到着したのは10:00。手早く靴を履き替え、入山届に記入してポストに放り込んだ後、キャンプ場内を通って登山口へと向かう。
『ねぇ、もしかしてあれって雪よね?』
『うん、紛れもなく雪だな。』
僕らの前にそびえる山並の上半分はホルスタインみたいな模様...残雪、それもかなり深そうな残雪が残っている。
『今日はアイゼン持ってないし、もしあまりにもひどいようなら引き返そうよ。何もピークハントしなくてもいいじゃん。』
『そうそう。今日の目的はお花を見ることなんだしね。』
ルートマップをいただけるはずの登山口脇に立つ案内所は無人で、地形図やGPSを持参してよかったね!なんて話しながら登山道に入る。スタートからしばらくは木製階段が延々と続き、最初の数百mで息が上がって僕らふたりに会話はない(涙)。
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