8月6-12日 夏休みグランドキャラバン(隠岐島&中国地方)
大雨の弥山原生林を行く
道の駅・おろちループで目覚めた僕ら。
寒いほどの涼しい朝。
相変わらず誰もいない道の駅を少し歩き廻って頭を目覚めさせた後、ダッちゃんのベッドを畳んで6:30に道の駅を出発。
中国山地の山あいは朝霧におおわれてちょっと幻想的な雰囲気。あの有名な“ヒバゴン”が出没する比婆山の麓を抜け(道路脇にはメチャファニーなヒバゴンの看板が立ってる!)最初に向かったのは庄原市にある謎のスポット“日本ピラミッド”こと葦嶽山(815M)。
かなり怪しいけど、世界最古のピラミッド説があって、そばには謎の巨石群(!)ネットでの下調べの結果、ここがピラミッドであることは99%ないことは判ってる。残りの1%の可能性を探る...なんてことはなく、はっきり言ってシャレで、近くに来たからには実際に登ってこの目で確かめずにはいられない我が家なのだ(笑)。
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道の駅・おろちループの居心地は最高!
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庄原ICを過ぎて中国道沿いの田舎道を進むと随所に『日本ピラミッド』の標識。怪しい割には観光協会は売り出しに躍起のようだ。
標識通りに進むと道は段々と細く険しくなり、舗装はされているもののその舗装がダッちゃんの車幅よりも狭い部分も随所にあり、運転にはかなり気を遣う。つづら折れの山坂道はカーブがきつく、切り返しを数回繰り返さないと曲がりきれないほどで、シャレで来たことを少し後悔する。ただ、マイナーな場所だけにちゃんと下調べをしてきているので、道に迷うことなく登山口に到着。
一応、トレッキングシューズに履き替えて、いよいよピラミッドへの登山開始である(笑)。
登山口からいきなりの急登。登山道は深い霧に覆われていて全く視界が効かない静寂の世界。でも整備が行き届いてルートを見失うことはなさそうで安心だ。しかも、道の両側は明らかに紀伊半島とは違う植生の広葉樹林が広がっていて、とても美しい森!映画『もののけ姫』の舞台である、ここ中国山地の魅力を存分に味わうことが出来る。
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怪しげな日本ピラミッド葦嶽山登山開始!
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さらに濃くなる霧。謎の山らしい演出だ(笑)
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急登が終わり、稜線上に出たところで左へ。霧で全く眺望が効かないので良く分らないけれど、ここからいよいよピラミッド(笑)の稜線上を進むことになるみたいだ。『どう見てもこの山って人工的に作った感じじゃないわね。』とMama。所々に露出した地面を見るとちゃんと地層があって、100%天然モノ(笑)。『いやいや、わかんないぞ。もしかしたら天然の山をピラミッド型に削ったのかもしれないし...笑』僕らは大人なので、あくまで結論を出すのは最後にしようねってことで(笑)。
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もしここがピラミッドじゃなくても充分に価値がある美しい広葉樹林
霧の中をしばらく進むと、鷹岩...という看板。ただ目の前にある岩のどこをどう見たら鷹に見えるのかは不明(笑)鷹岩を過ぎるといきなり815mの山頂に到着。ピラミッドかどうかはともかく、綺麗な三角錐の山だけに頂上は狭い。眺望に優れているらしいけど、山麓から物凄いスピードで駆け上がってくる雲が渦巻いてな〜んも見えない(涙)ので、一休みしてすぐに隣の鬼叫山(ききょうざん...それにしてもミステリアスなお名前だこと!)への縦走開始。
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あっけないほど簡単に815mの山頂に登頂成功!
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さらに怪しい古ぼけた看板
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これまでのハイキングコースとは打って変わって、ここからはとても滑りやすい本格的な登山道...だけど、鞍部から数分でドルネン、つまり供物台に到着。実際に杯などが供えられているけど、人為的に加工した痕跡は全く見られず。供物台があるってことはご神体(?)が望めるはずだ、と振り返ると、奇跡的に霧が晴れて葦嶽山の尖ったピークが姿を現す。う〜ん、ホントに三角だなぁ。
これを見たらピラミッドとの類似性を発想する人がいてもおかしくないなぁというのが正直な感想。
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かなり険しい道を通って鬼叫山(ききょうざん)へ縦走
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縦走ってほどでもなく(笑)謎の巨石群に到着
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鬼叫山から垣間見えた葦嶽山のピーク。上空から見ると
確かにきっちりとピラミッド型になっているらしい。
ドルネン岩からほどなく“謎の”巨石群に到着。さきほどの鷹岩と同様にどの位置から見ると獅子に見えるのか?って非常に迷う獅子岩、実際の方位と30度もズレてる方位石、高さ6mって書いてあるけど誰が見ても4mしかない神武石など、どこから見ても自然の浸食作用で露出したとしか思えないフツーの岩が並んでいる。
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鏡岩から見下ろす神武岩(屏風岩)
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方位石はちょっとズレてる。磁極の移動のせい?(笑)
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巨石群を構成するのは粒状花崗岩。でもって、葦嶽山の山体はたぶん砂岩。ってことは、川に沿ってゴロゴロ流れて来た花崗岩の塊が堆積岩である砂岩の上に乗っかって、それが隆起し、侵食が始まって、硬い花崗岩に覆われた部分だけが残って三角のお山になった。で、アラ不思議、あんな高いお山のてっぺんに巨石が立ってる、こりゃ不思議だ、何かパワーがあるに違いない、崇拝の対象にしよう!...そういう流れなのかな?(笑)いかにも人為的に造られたように見える石もハッキリ言って、ただの方状摂理をもつ粗粒の花崗岩に特有の風化状態。生成時の温度と冷却に要した時間によって結晶の大きさや構造が変わり方解する形や大きさが変わるわけで、真四角の柱が自然に出来ても何ら不思議ではない。しかも生成時に一部に不純物質が混じったり温度が変わる要因があると結晶のその部分にだけ異質な部分が出来て、その後の風化の度合いが変わることで異形な部分...つまり目に見えたり口に見えたりする窪みや出っ張りが出来るのだ(ある意味、専門家は語る...笑)。
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ただ、ひとつだけ気になったのは、この4mもの高さの神武石という名の大石柱。石そのものは間違いなく自然石だけど、注目すべきはMasaの胸あたりに見える玉石(丸い石)。4m×50cm×50cm約32tのこの柱、この玉石がないと倒れるんだけど、誰がここに差し込んだ?これはこの柱を切出すより難しいぞ...かなり謎。
ただ、色々と書いたけど、この山やこの巨石群がピラミッドかどうか?なんてことは実は僕らにとってはどうでもイイ事で、家族みんなでこの山の成り立ちを想像したり検証したりすること自体が実は重要。難しくてどうもとっつきづらい“科学”に親しむ一番の方法は“不思議に思う気持ち”。簡単に言えば『川口浩探検隊』(Masaたちにとっては『藤岡弘探検隊』か?)的な好奇心を忘れないことなのであって、今日はそういう意味でとても楽しい登山を楽しむことが出来たように思う。
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人懐っこい手乗り蝶
神武岩の前にある滑り台状の岩はビブラムソ−ルとの相性が非常に悪く、スッテンコロリン!と転倒して滑落してしまった僕。完全に骨折あるいは頭を強く打って死亡...ってな場面だったけど、咄嗟に岩のそばの漆を掴んでセーフ!(危険ですので近づかない方が無難です。)なんてこともあったけど、何とか無事に葦嶽山山頂に戻る。山頂に戻るとドラマティックなほどのスピードで朝霧が晴れ、これまでのミステリアスな雰囲気が一変!明るくて優しい里山ってな感じに劇的に変わる。『あぁ、この山は霊的なものは何もないな。』そう実感した僕らはそのまま下山。ダッちゃんに乗って山を下り、庄原ICから中国道を西進、次なる目的地・宮島へと向うのだ。
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舗装路なのにタイヤの感覚はダート...つまり道からはみ出してる!(葦嶽山への道)
宮島(
庄原ICから中国道〜山陽道を経て広島に入り、甘日市ICを下りると、目の前にでこぼこした巨大な島が横たわっている...宮島だ。取りあえず宮島口に向い駐車場にダッちゃんを停め(マイクロバス扱いされそうになったけど、係員のオジサンに頼み込んで乗用車料金でOKになった。ホッ!)、15分間隔で運行されているJRのフェリーで宮島へ。フェリーのオープンデッキから眺める宮島はひたすらデカく、厳島神社の後ろにはかなり急峻な山並みが聳えている。中学の修学旅行で一度だけ訪れたことがある宮島、ただその時は鹿と遊んで「根性!」と墨で大書きされた杓文字を買った記憶しかない(笑)
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宮島口からフェリーに乗って宮島へ
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あれから25年、今日は4人に増えた家族で宮島に渡る。そして鹿と遊ぶだけではなくて、その急峻な宮島最高峰・弥山に登ろうという計画なのである。
当初の計画では、今日は日本ピラミッドに登頂する予定はなくて、朝から宮島に渡り厳島神社参拝の後、登山道で弥山登山のつもりだった。
でも時計の針はすでに正午を回っていて、しかも何となく雲行きが怪しいので“登”山じゃなく“下”山に変更...つまり登りはロープウェイで一気に獅子岩まで上がって、そこから弥山山頂まで1kmの登山をして、山頂にある弁天さんにお参りした後、尾根道2.5kmを下り、厳島神社参拝後、また1km歩いてフェリーターミナルに戻るというお気楽コース(それでも4.5kmあるんだけどね。)とすることに決める。
10分ほどでフェリーが宮島桟橋に到着。桟橋前の食堂で名物・アナゴ飯を味わってお腹を満たした僕らは、タクシーを利用してロープウェイ乗り場である紅葉谷駅へ向う。
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そこからまずは循環式のロープウェイに乗車、かや谷駅へ。ところが、途中でガクン!と席から投げ出されるほどに大きく揺れて急停止!落雷による点検のためというアナウンスが入るけど、遥か眼下に赤松樹林を望む一番高度のある地点でグワ〜っと大きく揺れながらの停止だけにシャレにならない!
10分ほどで、かや谷駅に到着し、そこから交走式のロープウェイを乗り継いで獅子岩駅に到着。あっという間に標高430m地点に到着だ。
駅舎の外に出てみると山麓の青空とは違って、空気が何となく湿った感じで雲がモクモクと湧き上がってかなり近い場所で雷鳴がゴロゴロ(涙)。ロープウェイの客は誰も登山道方面には行かないこともあって正直なところ弥山山頂を目指すべきか否か迷ったけれど、Mamaによれば今日は1年に一度の大祭とかで、今日お参りすると48000回お参りしたのと同じだけの御利益があるらしい(ホンマかいな?)とのこと。
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紅葉谷駅からロープウェイで獅子岩駅へ
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そういう話を聞いて登らないのは何か損する気がして、弥山に向けスタートする我が家だ。
一旦少し下った後、「天然記念物・弥山原生林」の石碑の向こう、紅葉谷登山道と合流したあたりから結構な急登。普段ならどうってことがないんだけど、今日は午前中に815mに登頂した疲れもあって、すぐにバテバテヘロヘロで少しペースを落として進む。すると突然Mamaが叫ぶ。
『ああっ!忘れてた!弥山の弁天さんってね、午後2時までにお参りしないと何故か帰れなくなるって言い伝えがあるのよね。』
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ここから約ikmのなんちゃって登山で弥山山頂を目指す
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弥山本堂
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な、なんと、帰れなくなる!?
晴天の時なら一笑に付す、そんな伝承も、ゴロゴロがバリバリに変わりつつある雷鳴や、後方のロープウェイ乗り場のスピーカーから風に乗って途切れ途切れに聞こえる『ロ−プ...ェイをご利...のお客様に...知らせします。雷雲が近...いており、間も...くロ−...ウェイの運転を停止...します。山上...お客...はお急...獅子岩駅ま...お戻り下...い。』というアナウンスに不安感最高潮。頭の中で『戻れなくなる』という言葉がこだまのように響き渡る。
『よし、急ぐぞ!何としても2時までに登頂してやるっ!』
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予想外に素晴らしい巨岩奇岩が続く
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楽しい登山道最後の大岩の間を抜けると・・・
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ここからは競歩選手真っ青!地獄の早歩き登山。でもあと500mを残して、すでに時刻は13:50!早歩きはいつしかランニングに変わり、最後はAzuを引きずるようにしながら全速力ダッシュで山頂へ!おかげで弥山本堂も走りながら手を合わせて目礼するだけ。↓の写真も走りながら撮ってるのでブレてます(笑)
そんなわけで、最後の大岩の間を抜け、山頂に到着して時計を見たら13:59:35!2時まで25秒前というスーパーギリギリセーフ!これで帰れる!とホッと一息を吐く僕らである。
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弥山山頂!さきほどの日本ピラミッドなんかよりこちらの方がずっとスト−ンヘンジに似ている
ゴロゴロバリバリに恐れおののきながらも、展望台で記念写真を撮ったりしてる間に僕らの周りには誰ひとりいなくなる。ふと、見ると山頂売店のおばちゃんが売店の戸締まりをしてリュックサックを背に下山を開始する姿が見える。もしかして、ヤバいのかも!?
そんなわけで、すぐにレインウェアを着込んで下山開始。
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雷雲が目線よりも低く垂れ込め、ちょっとヤバい感じ
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でも血相を変えてって感じではなく、しっかり宮島七不思議「干満岩」*1の真偽を確かめ(*1瀬戸内海の干満に合わせ、満潮の時は岩の小さな穴から水が溢れ、干潮の時には干上がる不思議な岩。海辺ならともかく、ここは標高523mの弥山山頂にほど近い場所。岩穴の水を舐めたら確かに塩っぱかった。)周囲の原生林を眺めながらの下山である。
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雷でロープウェイ緊急停止。歩いて下るしかない。
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ま、最初からそのつもりだったけど(笑)
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弥山登頂(529m)
厳島神社の大鳥居が望める場所まで来た時、いきなり背後の弥山から雲が土石流のように駆け下りてきて、大粒の雨が僕らを叩く。シトシトでもパラパラでもなくバスッ!バスッ!とレインウエアを突き破らんばかりの雨。『何だか、思い出すよなぁ、GWの那智・大門坂を...。』『あぁ、合羽の河童の那智詣で、でしょ?(笑)』『そう言えば、あの時も登山靴じゃなくジャングルモック履いてなかったっけ?』『そう言えばそうね。』どうも山をナメてゴアブーティ入りの登山靴を履かない時に限って雨...山をナメるなってことかな?(笑)
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やっと厳島神社の大鳥居が見えた!雨が
上がったのでレインウェアを脱いでひと休み
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干満岩。小さな穴の中の塩っぱい水が潮の干満に呼応
して溢れたり渇いたりする。ここは標高500m
over!
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山門や本堂の軒下で雨宿りをしてる人達を尻目に、合羽家族はいちいち合羽を脱いで大聖院参拝と厳島神社宝物館見学を済ませ、いよいよ厳島神社ヘと進む。
神社の東廻廊からNHK『義経』のタイトルバックにも使われている高舞台へ。ここから眺める大鳥居はとても美しい。ちょうど干潮に向う時間を迎えていて、膝下まで海に入れば鳥居のすぐそばまで行けるんだけど、ヌレねずみ状態の我が家はいつになく消極的で平舞台から眺めるだけだ。
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とても良い感じの大聖院登山道
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でも、ピチピチチャプチャプランランラン♪
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大聖院と厳島神社
宝物館を見てる間に雨が上がる
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世界文化遺産・厳島神社へ!
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『ねぇ、どうしてここの鳥居って2本足じゃないの?』
『それはね、普通の鳥居みたいに地面の下に埋まってる大きな石が全体を支えてるんじゃなくて、ここの鳥居は海底に置いてあるだけだからだよ。』
それを隣で聞いてたお爺さんが僕の顔をマジマジと見て『ご主人、博学ですなぁ〜。』と感心することしきり。実は中学の修学旅行でガイドさんが話してくれた内容の受け売りなんだけどね(笑)。
厳島神社をひと通り見た後は、桟橋へと続く町家通りのお店で珍しい“揚げもみじまんじゅう”を食べ、日本一の大杓文字の前で記念写真を撮ってフェリー乗り場へ戻った僕らだった。
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町家通りで揚げ紅葉饅頭を食べる
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一応日本一のしゃもじ(何の意味がある?...笑)
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5:15発のJRフェリーで宮島駅口に着いた後、駐車場からダッちゃんに乗って、宮浜温泉へ。宮島を一望できる“べにまんさくの湯”でゆったりと寛いでダブル登山の疲れをとって、すっかりリラックスした僕らは、R2を西に進んで山口県岩国市へと入る。
温泉の休憩室でAzuがハマっている“海猿”のロケ地で大和ミュージアムもある呉に戻るというアイデアと迷って決めた今夜のP泊予定地は錦川に架かる錦帯橋の河原。ライトアップされた錦帯橋を渡って、橋の上から鵜飼を見学し、橋のたもとで眠る...これなかなか風流じゃん!なんて着いてみると、そこは想像以上に町中で、しかも川岸には桃色の提灯が飾られて、日暮れを過ぎても宿屋の浴衣姿の人波が絶えない観光地そのもののロケーション(!)
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山口・岩国に入り錦帯橋へ
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ライトアップされた橋を渡る
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ダメだこりゃ!ってことで(*鮎釣りシーズンでなかったら、この川をカヌーで下ろうなんて思っていただけにゾッとする。どんなに素晴らしい川であろうとも、ゴールがこんな場所の川はちょっと遠慮したいです。)、橋を渡って鵜飼を眺めて早々に退散し、錦川沿いの187号を上った場所にある道の駅・ピュアライン錦に到着。今夜の宿をここに決める。今夜も20℃前後の涼やかな風に吹かれて道の駅のピクニックテーブルでのんびりと過ごし、ダッちゃんのベッドで眠る幸せな夜...キャラバン最後のP泊はこうして更けてゆくのだった。
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錦帯橋(橋の右下に見える赤い火は鵜飼舟の漁り火。橋の上方はライトアップされた岩国城)
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