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11月5日 はんぶんカメラといっしょに(長野県・奈良井宿)

   


はんぶんカメラ(ともちゃん:OLYMPUS PEN EE-3/僕:OLYMPUS PEN FT)

 
フーフで野遊び...#24

僕はカメラをコレクションする趣味はない。あ、カメラに限らず道具ってものは使ってナンボ、7艇に増えちゃったカヌー&カヤックも一応はフィールドに応じて使い分けている...つもり(ホンマかいな?)

そんなわけで今日はお天気も良さそうだし、手に入れた4台の“はんぶんカメラ”(ハーフサイズカメラ)のうちの2台を持ち出して写真散歩に出掛けることにした。

ここのところ、山歩きが多かったので今日は山はパスにして、縦長のファインダーが似合いそうな旧い街並をセレクション。カラフルな民家が肩を寄せ合って立ち並ぶ伊勢湾口に浮かぶ神島、素朴な黒壁の路地が印象的な“ニッポンのミコノス島”佐久島なんかも候補に上がるけど、撮影意欲が高まるのはやっぱり初めての場所に限る!ってことで以前から狙ってた中山道・奈良井宿に決定する。あ、でも決定したのが今日の朝、AzuとMasaを学校へ送り出した後なんだけど...(苦笑)


木曽・奈良井宿に到着

木曽の大橋を駆け渡るともちゃん

我が家から奈良井宿までは250km。普通朝9時出発で行こうと思う場所じゃないような気もするけど(苦笑)、別に山に登るわけじゃないしぃ〜♪途中の紅葉も綺麗そうだしぃ〜♪ってことで、何とな〜く、出発。走り慣れた伊勢道〜中央道で中津川を経由し、紅葉真っ盛り!なR19を北上。3時間ほどで木曽・奈良井宿に到着。橋脚を用いない木造橋では日本一という木曽の大橋のたもとにOUTBACKを停め、夫婦それぞれに自分の“はんぶんカメラ”を首に提げて奈良井宿の散策にGo!


EE-3はcuteなペンダントみたい

素晴らしい紅葉。澄み切った青空も素敵だ

それにしても素晴らしいお天気!青い空の下には今、まさに真っ盛りの紅葉!別に旧い街並なんてなくたって、この青と黄色とオレンジの3色だけで充分にフォトジェニックだねぇ...なんて、中山道に入る前からパシャパシャ写真撮りまくり。でも、旧い街並に入ると、やっぱり“はんぶんカメラ”にはこっちが合ってるよなぁって実感。奈良井宿は昭和40年代のレンズを透して見ると何倍にも魅力的に見えるのだ。


旧いカメラでタイムトリップ

魅力的な路地(マリア地蔵のある大宝寺)

近年ではかなりメジャーになって観光客も激増したと言われる奈良井宿だけど、さすがに平日はほどほどの人出。去年の同じ時期に訪れた馬籠宿や妻籠宿の“修学旅行シーズンの新京極”(at Kyoto)みたいな混雑とは全く無縁で、のんびりと写真撮影を楽しむことが出来る。美しく保存&維持された中山道の本通りの街並も素晴らしいけれど、ヘソ曲がりな僕はそこから少し入った路地が魅力的。記念写真以外の写真撮影ってのが生まれて初めてのともちゃんも、少しは写真撮影の魅力が解ってきたのか、興味のある被写体を見つけてはPEN EE-3のレンズを向けてパシャパシャ(*実際の音は“ジーコジーコ、チャ!”と頼りなげだけど)撮りまくり。


光と影 Sol y Sombra

彼女の手にするPEN EE-3は日本初、あるいはそれに近い初期のEEカメラ(=AE=自動露出カメラ)で、ASA感度(=ISO...色々と用語が変わってますな)をセットするだけで、あとはカメラが最適な絞りとシャッタースピードを自動的に決めてくれるお気楽カメラ(固定焦点なのでほぼピンぼけもほとんどない)。ジーコジーコとフィルムを巻き上げてチャッ!でOK。


長く伸びた秋っぽい影

変則的記念写真

それに対し僕の持ってるPEN FTは形は小さくともマニュアルの一眼レフなので、露出計を参考にして自分の作りたい絵に応じてシャッタースピードと絞りの組み合わせを決め(ピントをどこからどこまでに合わせたいとか、動きのある被写体を止めるのか?ぶれを起こしてダイナミックに見せるのか?など)、それからピントを合わせてオモムロにパシャ!(ロータリーシャッターなので実際には“シャキ〜ン!”って感じ)という手順が必要。中高生時代、電池を抜いたOM-1と単独の露出計で鍛えたおかげか?光の加減を見て“ヤマ勘”で大体の明るさが判る露出はともかく、オートフォーカスに慣れ切ってしまった僕にこれらの操作を一瞬にして行うテクはなく、『ねぇ、まだぁ?早く次に行きましょうよ!』などと、ともちゃんを待たせることしばしば。どうした!元・写真部!(涙)


変則的記念写真2

抜けるような青空そして紅葉

Shibukoz家のかよちゃん情報で、狙っていたランチポイントは残念ながら水曜定休。で、もうひとつの“不定休”の雑炊のお店に行ってみたら、ちょうどお昼時なのに『準備中」の札が!(涙)諦めきれずお店に入ってご主人に訊ねてみると...

『すみませんねぇ。ガイジンの団体さんの予約が入ってまして...満席なんですよ。』

あ、さっきオージー訛りバリバリで楽しそうに歩いてたグループかな?って思ったら、直後に彼らがお店に入ってきた。はいはい、いいですよ。この円高にもかかわらず遠いお国からわざわざやって来てくれた方々のためなら、諦めますよ...ってことで、奈良井宿の一番南端にあるそば処「山なか」さんでランチ。


そば処「山なか」で味わい深いそばを戴く

Cafe「風花」でケーキを。テーブルに並んだ2台のPEN

フフフフ...美味しいっす!うどん文化圏の住民なので、実は良く解らないんだけど美味しいっす。

ただ、極太伊勢うどんに比べると少し量的に厳しいので、隣の会津屋さんでせんべいを買い食いし、その先のオシャレな感じのCafe「風花」に入る。観光協会のマップには載ってないcafeだけど、若いご夫婦がやってるとてもいい感じのお店だ。香り高いコーヒーととても上品かつ濃厚なケーキは絶品で、古民家のテイストを上手く生かしたオシャレなインテリアが実に寛げる雰囲気で、思わず長居してしまいそうだった。


一昨日プレゼントしたMarmotのダウンセーターが旧い街並に映えてるぜ!(笑)

1975年の文化財保護法の改正で「重要伝統的建造物群保存地区」の選定が始まって以降、最近ではこうした旧い街並を保護&継承&維持する取組みが全国に広がっているけれど、実はここ奈良井宿は1968年から街並の保存に着手した歴史がある、いわば旧い街並保護の先駆け。

しかも土産物屋とクレープ屋とソフトクリームの立て看板ばかり(笑)になってしまってる他とは違って、伝統的な特産物である木曽漆器や地酒屋などに混じって昔ながらの雑貨屋さんや電気屋さんなどが混在している、「生活が息づく」街並であることが素晴らしいと思う。

 


気分はもう女流カメラマン

めんぱと漆器のお店「はなのや」さんでわっぱ&漆塗りのマグカップを買い求め、色んな土産物屋さんを覗きつつ、“はんぶんカメラ”で撮影を続けながら中山道をぶらぶらとそぞろ歩き。奈良井駅を越えて八幡宮の杉並木&二百地蔵さんにお参りをして、今日のカメラ散歩はおしまい。

今日のお散歩で笑ってしまったのは、それぞれが自分勝手に写真を撮ってるつもりなのに、気が付けば同じアングルで同じ被写体を撮ってたりすること。

やっぱり夫婦って、似てくるんだろうか...ねぇ(苦笑)


秋色!原色!


今日はやたらと写真撮影中の相棒の写真が多いなぁ


夕暮れの奈良井宿

そんなワケで,午後3時半、OUTBACKに戻った僕らは早くも夕暮れの雰囲気漂う奈良井宿を後にする。R19が5カ所ほど片側交互通行になって混みそうだったので、権兵衛トンネルで木曽谷から伊那谷に抜けて中央道で帰路に。上手い具合に通勤ラッシュを回避し6時に帰宅...の前に撮り終えたフィルムをそれぞれのカメラから取り出し、2個のパトローネをLAWSONの同時プリントに出す。

プリント代込みフィルム一本¥750というLAWSON...果たして“はんぶんカメラ”の“2倍ショット”(ハーフサイズカメラなので、ともちゃんの12枚撮りは25枚、僕の27枚撮りは57枚...笑)は¥750でD.P.Eされるのだろうか?ヒジョーに興味深いのだが...(笑)


はんぶんカメラ

夕暮れの中央フリーウェイ(Freeじゃないけど)

はんぶんカメラの作品たち

 

 

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