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11月3日 伊勢街道で野点(三重県・大洞山)

   

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旧伊勢街道の石畳をゆく

 

お互いに仕事が忙しくて一緒に遊べないどころか会うこともままならないNESSYさん夫妻と我が家。にしび〜のお見舞いでちょこっと会ったけど一緒に遊んだのは冬の乗鞍以来だから8ヶ月ぶりなのだ。この3連休も何もしなければ3連働になりかねないところを無理矢理に一日だけ休みにして、ようやくNESSYさんと過ごす一日を確保できた。

Masaも休みだけど、試験前日と言うことでお留守番にしてともちゃんとAzuと僕の3人で待ち合わせ場所である道の駅「伊勢本街道御杖」へ。おおっ!ベンツ!NESSYさんの新しい愛車E240を見るのも初めてだ。


久々にルリちゃんと会えてAzuご満悦

トウモロコシみたい!

道の駅から今日の遊び場である大洞山・桔梗平へと移動し、大洞山の山腹を南北に伸びる旧伊勢街道へ。この苔むした石畳は今年4月、東海地方で初めて「健康の郷・美杉〜都市近郊の癒し空間〜」として環境省の森林セラピー基地に選ばれたコース。もはや一大観光地と化した熊野古道のような喧騒もなく、ひっそりとした森の古道を楽しむことが出来る。

スカイランドおおぼらキャンプ場にクルマを停め、トレッキングシューズに履き替えて旧伊勢街道へ。

すっかり落葉し、赤や黄色の落ち葉の絨毯がとても美しいスタート地点付近の木々を眺めながらの山歩き。石畳に積もったフカフカの落ち葉が足に心地良い。


秋色に染まる石畳

木々のトンネル/虫喰いの葉っぱの幾何学模様

母親のともちゃんと同世代のルリちゃんだけど、Azuは親友って感覚みたいで久々にルリちゃんと会えて大喜び。何を話してるんだか知らないけど、3人で楽しそうにお喋りしながら歩いている。

大洞山の800mの等高線に沿って延びるこの石畳はほとんど高低差のないラクチンルートなので、道端のキノコや花、そして木立でさえずる野鳥を観察したりしながら秋の森を楽しむことが出来る。5人でお喋りしながら歩いているうちにあっという間に水場に到着。ここでペットボトルに湧水を汲んでさらにトレッキングを続ける。

30分ほど歩くと苔を巻いた石畳が終わり、薄暗い針葉樹林帯へと入る。目に映る景色だけではなく、空気までもがこれまでのグリーン&イエローの雰囲気から一気にブラウン系へと変化すると同時に、地面も硬質な石畳からフワフワした針葉樹林独特の触感へと変わる。そんな柔らかな感覚を楽しんでいるうちに倉骨峠に到着。

舗装された林道を渡り、尼ヶ岳の登山道へと進む。


苔を巻いた石畳


雰囲気のある森/優しいブラウンの針葉樹林


暗い森に映える黄色

ここからしばらくは針葉樹の人工林が続く。ブラウン一色の風景の中、針葉樹の間に点在する黄色い葉を付けた広葉樹。時折射す日光を浴び、その黄色い葉っぱがキラキラと輝く様子が何とも素晴らしく、思わず立ち止まってホレボレと眺めてしまうほどだ。

小ピークを越え、なだらかな下りの途中、突然Azuが叫ぶ。

『あっ、リスのエビフライ!!』

ん?エビフライだと??


手入れの行き届いた森をゆく

リスの食み痕の“エビフライ”/ルリちゃんとAzu

道端にしゃがんでいるAzuに近づいて地面を見ると、おおっ!ホンマや!エビフライやん!これは「リスのエビフライ」「森のエビフライ」などと呼ばれている松ぼっくりをリスが食んだ残骸で、リスが種を食べるために種鱗を一枚一枚器用にはがし取った痕なのだけど...まさにエビフライそっくり!以前に「トリビアの泉」という番組で見て知っていたAzuが発見したのだ。周辺を探すとあるわあるわ...たちまち20〜30個の“エビフライ”を発見。比較的新しいエビフライがこんなにあるってことは、周辺にホンドリスが棲んでいるってこと?そういえば春にここ大洞山雌岳からの下りでホンドリスに遭遇したんだっけ?

リスを探しながら急な石段を歩くけど、その姿を見ることは出来なかった。


大タワの辻でランチ

しばらく下ると尼ヶ岳との鞍部・大タワに到着。ザックを下ろし、特徴的な枝ぶりの樹の下に設えられたベンチに腰掛けてランチタイムとする。今日のランチはともちゃんが早起きして握ってくれたおにぎり&Azuが焼いてくれた卵焼き。昨日買ってあげたばかりのMarmotダウンセーターを着込まないと寒いほどで、PRIMUSで沸かした豚汁が最高に美味しい。ランチの後はコーヒーを煎れ、ともちゃんが和菓子屋さんで仕入れてきた芋羊羹をいただく。寒い時は甘いものが最高なのである。


苔と紅葉

今回のメンバー/臭いけど可愛いキノコ

大タワでランチ&コーヒータイムを楽しんだ僕らは、そのままUターン。桔梗平へと戻ることにする。途中、至近距離でアカゲラを見たり、落ち葉の下のキノコを観察したりしながら素敵な森を40〜50分ほど歩いて桔梗平に到着。赤や黄色の落ち葉の絨毯に覆われた森に入り、ここで今日のメインイベント「野点」を楽しむことにする。
野点=野外でお茶を点てること。 (笑)


落ち葉の絨毯

紅葉の絨毯で野点

まさにニッポンのアウトドア

Azuに紅葉の髪飾りをされて苦笑

秋色に染まる野外でPRIMUS&Tangiaを茶釜に、苔むした枯れ枝を茶卓に、落ち葉の絨毯を錦色の毛氈に、紅葉の木々を野点傘に見立て、本物の紅葉の掛け軸を愛でながらmont-bellの野点セットでのんびりお茶と季節のお菓子(今日は豆大福)をいただく・・・実に素晴らしい!

そんなわけで、「お手前頂戴いたします」「結構なお手前で・・・」「結構でございます。」などとまったりと野点を楽しんだ僕ら(笑)は、秋の森を後にする。

実に楽しくて実に味わい深い秋の一日。特に野点はクセになりそうですな。

Thank youでした!>NESSYさん&ルリちゃん

 


美しい森で過ごす素晴らしい秋の一日  

 

November.2008 MENU

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