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10月22日 紅葉狩りトレッキング2008(長野県・富士見台高原)

   


ロープウェイの窓から見た光景

 

フーフで野遊び...#21

ここのところ、“なんちゃって”野遊びばかりの我が家。あ、元々“なんちゃって”なんだけど、今年はさらに輪をかけて“なんちゃって”が多いような気がする。その理由はやっぱり連休が全く取れないこと。水曜日に関しては割と確実に休めるようにはなっているけど、日帰り...しかも子供たちを残してのお出掛けとなると子供たちの登校→夕食の間の10時間しかないわけで、そんなに遠くには行けない、あるいは遠くに行ったら大急ぎで遊ばなくてはならない(“ならない”ってこともないけど...笑)ことになってしまう。

今日こそしっかり遊ぶぞ!と決意したものの、一週間続いた秋晴れが今日で途切れてしまうというツキのなさ(涙)。三重県地方は曇りのち雨の予報なのである。目覚めるまで奇跡が起きることに一縷の望みを掛けてみたけど、なんだかどんよりとした曇り空...朝から急遽天気図&アメダスとにらめっこし、どうやら長野県地方は晴れ間が覘く天気であることを確認するや否や、OUTBACKの遊び道具を積み替えて、8:30長野へ向け出発する。

東名阪から名古屋市内をスルーして中央道へ。恵那山トンネルを抜けた園原ICで中央道を下り、僕らが目指したのは富士見台高原。

『遠くへ行かないと観れないと思っていた景色が...名古屋から...わずか1時間の場所にありました。』

という名古屋キー局のスポットCMでお馴染み、そして子供たちが小さかった頃によくお手軽スキーに出掛けた「ヘブンスそのはら」である。


ロープウェイにご満悦

ロープウェイ+リフトで富士見台高原の入口・萬岳荘へ

OUTBACKを標高800mの無料駐車場に停め、ロープウェイ&リフトを乗り継いで一気に1600mの展望台へ。展望台から神坂峠を経て富士見台高原山頂へのピストンは9km3時間と“なんちゃって”な僕らにぴったりの行程。しか〜し!フラメンコの練習のしすぎで足の親指の爪が剥がれそうになっていて守りに入ってるともちゃんの『往復同じ景色見てもツマンナイでしょ?』という一言で、萬岳荘までのバスを利用して3.5km1時間を短縮する“超ウルトラなんちゃって”に変更(苦笑)。ま、いっか。


太陽を浴びて銀色に輝くクマザサ

萬岳荘は結構な人混み。120%が60歳以上、うち96%が女性で森の中に高笑いが響き渡る...という素晴らしい状況の中(笑)、僕らは高原散歩をスタート。周囲はクマザサが一面に生える素晴らしい景色。天気予報通り、時折晴れ間も覘くグッドコンディションである。山頂へ至る道は良く整備されていてとっても歩きやすいけれど、おばちゃんたちのペースに合わせて歩くのは結構な修行だ。


萬岳荘から富士見台山頂を目指す

ポカポカの陽気でアウターを脱がずにはいられないほど

と:『ねぇ、今日は熊避けのスプレーとか持ってるの?』
あ:『いや、持ってないけど...どうして?』
と:『だってクマザサって熊が食べるからクマザサって言うんでしょ?』
あ:『ブハッ!あのねぇ、笹を食べるのはパンダでしょ!クマザサは“熊笹”じゃなくて“隈笹”なの。クマザサの葉って秋になると白い隈取りが出来るでしょ?それで隈笹なわけ。』
と:『クマはいないのかしら?』
あ:『いるだろうけどさ、おばちゃんたちの高笑いで出てこないよ、きっと。(爆笑)』


山頂付近にて萬岳荘方面を望む

萬岳荘から山頂へはたったの1km30分ほど。例によって山頂付近は地べたに座って歓談するおばさま方に占拠されているので、少し戻って高原全体を見渡せるガレ場にザックを下ろしてランチタイムとする。麓で買い込んだおやき、久々のマルタイ棒ラーメンで身体を温め、素晴らしい眺望を楽しみながら暫しお喋り。

お話が思わず弾んだので、そのままティタイムに突入。実は今日のトレッキング、紅葉狩りもだけど、昨日ともちゃんが焼いてくれた栗の渋皮煮(by Shibukozかよちゃん)入りパウンドケーキを楽しむのが本当の目的だ。ケーキを切り分け、レギュラーコーヒーを落として...高原カフェの開店だ。


空気がうまいとケーキもうまいっ!by ともちゃん

高原カフェの開店


一応山頂で記念写真を撮ってみる

 

空気がうまくてケーキがうまいと思わず話が弾むもの。1時間半を山頂下のガレ場で過ごした僕ら。ふと山頂を見上げてみると...ん?アレレ?

登頂した時は人で溢れていた山頂なのに、今は誰もいない。だ〜れも。

どうやらあの大勢のおばさま方はバスツアーの方々だったようで、一気に下山した後の富士見台高原は静かそのもの。僕らもザックを担いで下山することにする。


1650mの等高線沿いに歩く

野鳥の声に立ち止まる

まさに錦糸で縫い込んだ刺繍のような紅葉

ただ、往路と同じルートでは面白くないので、神坂小屋のすぐ下から右に進路を採り、1720mピークの西側斜面を1650mの等高線沿いに歩く。このルート上から見る中津川方面の紅葉が実に素晴らしい。樅などの常緑樹を背景にポツポツと赤や黄色、オレンジのが点在...僕らは紅葉を“パッチワークのよう”と表現することがあるけど、ここの紅葉はさらに細やかで芸術的な刺繍のようだ。


カラマツの紅葉も美しい

恵那山へと連なる紅葉の絨毯

美しい森の中を40分ほど進むと神坂峠に到着。ここからは舗装された林道に戻るのが一般的だけど、恵那山登山道へと入ってさらに秋の森を楽しむ。しばらくは広葉樹の森、途中からはクマザサの中を進む。恵那山へと縦走する分岐からは黄色く紅葉したカラマツの森、その幻想的な雰囲気を楽しむこと10分ほどで登山道は林道に合流する。


恵那山登山道の風景

紅葉の斜面をトラバ−スして延びる登山道

あとは林道をひたすら歩くだけなんだけど、この林道の両側の紅葉もなかなかのもの。何度も立ち止まって原色に輝く紅葉を写真に収めたりして楽しんでいるうちに展望台に到着。リフトでセンターハウスまで下りた僕らは、隣接の牧場でとれた生乳で作られた高原牛乳ソフトクリームを頂いて疲れを癒す(どこまでも“なんちゃって”だなぁ...笑)。


林道の紅葉も素晴らしい

休憩中に僕の膝に舞い降りた紅葉

この樹が一番華やかだったかな?

ソフトクリームの後はロープウェイで一気に800mの標高差を下り下界へ。駐車場に停めたOUTBACKにザックを放り込み、僕らは富士見台高原を後にする。

東名の集中工事で若干交通量が多め中央道だけど、渋滞はなくとりあえずはスムーズ。僕らが雨の三重に戻った時、時計の針はちょうど午後6時を指していた。

 

 

 

October.2008 MENU

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