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9月24日 おソバ DE デ−ト(長野県箕輪町)

   

 
フーフで野遊び...#19

以前なら一杯の美味しいコーヒーを楽しむために300マイル走るのは、ちょっとカッコイイ感じがした。でもエコエコな現代...それはおバカなことでしかないのかもしれない。
では、一枚のざる蕎麦を食べるために300マイル走るのは...やっぱりバカなのかもしれないけど、今が盛りのお花も同時に観られるのなら...僕は300マイルのドライブを厭わない。カッコ良くはないけど、ちょっと素敵だと感じる。

今日水曜日は僕の休日。幸いお天気も上々だし、絶好のおソバ日和(?)だ。


そば処 留美庵の天ざる赤そば

いっただっきま〜す♪

いつものように子供たちを学校に送り出した後、8:30にOUTBACKで出発。
今日の目的地は信州伊那路・箕輪町。長野県のヘソである諏訪湖の少し南の町である。

9月ということでやたらめったら工事規制が多い中央道に閉口しつつも渋滞はなく、2時間半ほどで伊北ICに到着。まずは情報収集も兼ねて、そば処「留美庵」で少し早めのランチ。


そばの留美庵のそばの赤そば畑にて

OUTBACKを停めて気持ちのいい森を散策

7haもの広大な蕎麦畑の中央に建つ留美庵は地元の「中箕輪農事組合」の経営する蕎麦屋だ。大きな窓から蕎麦の花を眺めつついただく十割赤ざる蕎麦は絶品!...というか、うどん文化圏の僕らは蕎麦の味音痴なので良く判らないけど、僕的には素晴らしく美味しかった。

もっちりした少し赤い色のざる蕎麦とカラッと揚がった天ぷらを堪能した僕らは、信州の雰囲気溢れる広域農道〜別名・花の道を窓全開でドライブ。

気温20℃、湿度...はかなり低い。道の両脇には今を盛りに咲き誇る秋の花々が爽やかな秋風に揺れる。


標高900mの山あいに突如現れる4haの赤そば畑

箕輪西小学校を右折、細い道をしばらく進むと伊那高原への散策路の駐車場が見える。ここにOUTBACKを停め、手入れの良く行き届いた森の中へと入る。道路に落ちる大小さまざまな木漏れ日の水玉模様が眩しい。4〜500mの森のお散歩を楽しんだあと、最後の坂道を上り切った瞬間、僕らの目の前に現れたのは...ピンクの絨毯を敷き詰めたような赤そば畑!


青い空、白い雲、南アルプスのグリーンを背景に際立つピンク色の赤そばの花!見頃はもう少し先になると聞いていただけに、いきなり満開、しかも想像をはるかに超える圧倒的な面積一面に咲く赤ソバの花に言葉を失ってただ立ち尽くす僕ら。ハッと気がついておNEWのG600を構えるけど、当然ながらファインダーに収まらず、慌てて22mm超広角コンバージョンレンズを取り付けてひたすらシャッターを切る。平日ということで人影はちらほら。カメラの向きを工夫したり少し待つと誰も居ないように写せるほど(笑)だから、ほぼ僕らの貸切状態だ。

『言葉もないね〜スゴいよ、コレ。』


CLICK

一面に咲く赤ソバの花

赤そばの花

1980年代後半、ソバの原産地である遠くヒマラヤ山脈の3800mの高地から持ち帰られ、品種改良を重ねてここ信州の地に根付いた赤い蕎麦...その名も「高嶺ルビー」が今まさに満開の花を咲かせている。その瞬間に立ち会うことが出来た幸せ、こんなビューティフルDayにここに来ることが出来た幸せを噛み締めながら、僕らは赤ソバの畑を歩く。

この赤ソバ畑、元々は地元農家の方々の高齢化や後継者不足で耕作放棄された場所だったそうで、危機感を抱いた数名の農家の方が折しも品種改良が終わった「高嶺ルビー」を作付けし成功を収めたのだとか。


赤そば畑をお散歩

もちろん赤ソバだけではなく作付け時期の違う在来のソバも育てていて、在来のソバは5月に種をまいて6月頃にこの畑一面が小さな白い花で埋まり、白ソバが夏そばとして収穫された後、「高嶺ルビー」の種まきをして、9月下旬から赤い花を咲かせ、例年11月頃の収穫となるようだ。

そうかぁ、キミはヒマラヤ生まれなのかぁ...異国の地でけなげに咲く赤ソバが愛おしくなった僕は、路傍の赤そばにそっと触れてみる。まるでウチのうりの毛並みのようにソフト。こんなに儚い小さな花がこのように素晴らしい風景を作り出すことに心から感動する。


青い空、白い雲、グリーンの南アルプス、ピンク色の赤そば

ピンクの絨毯

いつまでも眺めていたい風景だったけど、1時間ほどで赤ソバ畑散策を切り上げ、僕らは帰宅の途に着く。ここは信州、僕らは伊勢の人...子供たちが帰宅する時刻までに戻ろうと思うとあまり時間がないのだ。

『でも、今日はデートなんだからスイーツぐらいは連れて行ってね!』

ともちゃんの強い要望で、花街道を南下した伊那市にある「かんてんぱぱガーデン」に立ち寄る。


:念願のかんてんぱぱガーデンにてティタイム

塩キャラメルパフェ&塩キャラメルプリン

今年1月のスキー帰りに立ち寄った伊那駅前の「かんてんぱぱショップ」で知った「かんてんぱぱガーデン」は駒ヶ岳山麓の赤松林の中にあるレストランやカフェの複合施設。3つのカフェのどれにするか迷いに迷って決めた「ひまわり亭」のオープンカフェで塩キャラメルパフェや塩キャラメルプリンを味わう。

本当はあまり時間がないんだけど、本当に気持ちのいい空間なのでついつい長居して夫婦で話し込んでしまい、しかも併設の雑貨ショップでアレコレ買い物を楽しんでしまい(苦笑)、かんてんぱぱガーデンを出たのは15:00過ぎ。

でも、ちょこっと飛ばしたし、帰りの中央道がスムーズだったおかげで、通勤ラッシュが始まる17:00前に我が家に帰り着くことが出来た。

Photo by aki with RICOH G600+22mm Wide Conversion Lens

 

September.2008 MENU

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