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9月15日 ご近所シーカヤッキング(三重県・熊野灘)

   


ご近所ビーチでシーカヤッキング

 

後から考えたら、MalibuTwoの夫婦タンデムは初めての経験だった。

ビーチに着いてスタートの準備が整ったところで、AzuがKahuna Exp.(Feathercraft Kahuna Expedition)に乗りたいと言い出したので、急遽僕ら夫婦がMalibuTwoに乗ることになったのだ。ビーチに打ち寄せるかなりの波の中、カヤックに不慣れなAzuを海へと送り出した後、僕はMalibuをスターンから波に乗せた。腰まで海に入って素早くバウのともちゃんを乗せ、続いて僕がスターンに乗り込む。リバースストロークで後向きに漕ぎ出して、白い波頭が見えなくなった地点でフネを回し、沖で待つAzuの元へと向かおう...とした瞬間、いきなりの横波を受けて沈!ブファ〜!シャレにならん!娘の目の前での沈。すぐに“不沈船”Malibuによじ登って照れ笑いを浮かべながら全身ずぶ濡れのスタート(苦笑)

“沈帽子”から海水を滴らせ、笑顔で振り向くAzuの写真を撮ろうとカメラを構えると...ん?カメラが動かない???えっ?げっ、USB端子のフタが開いてるぅ〜!

RICOH Caplio 400G wide 逝去。享年3才6ヶ月。
もちろん修理に出すつもりだけど、レンズ内部にまで海水がちゃぷちゃぷ入ったら、まず助からないかもなぁ...分解&修理見積費用が無駄になるんだろうなぁ...残念!(涙)。


スイスイ進むAzuのKahunaを追う

ちんぼうしから水を滴らせ複雑な表情

今日は朝まで迷っていた。ほぼ全国的に三連休の今週末、Azuは来週に迫った名古屋での合唱コンクールに向け13日、14日と練習が入っていたし、ともちゃんは昨日だけフラメンコ、僕も昨日どうしても外せない仕事が入っていてアクションを起こさなければ三連休は三連働になるはずだった。Azuは指揮の先生にみっちり教えてもらうことが出来たし、僕は半月ぶんぐらいの売り上げ実績が残せたし、今週末は遊びに行かなくてもとても満足出来る週末だったのだ。

ところが、今日、不意に休みが取れたことで状況が一変する。今日だけでも遊びに行っとく?長野へ赤ソバの花でも見にいこうか?なんて言ってたんだけど、朝目覚めるとどんよりとした曇り空。このお天気で赤ソバの風景を楽しむのは難しいだろうし、一番信頼を寄せている天気予報とアメダスの画像を見比べて、僕らが選んだ遊びは雨でも楽しいシーカヤッキング。東紀州の雨の降り出しは15:00頃という予報だし、波は1.5mで東北東の風速5m...これなら僕らみたいな初心者でも帰って来られる!どうせずぶ濡れになって泳ぐんだから雨が降り出しても平気だし!

急遽OUTBACKにKahuna Exp.とMalibuTwoを積み込み、試験勉強&ギターを楽しみたいMasaに留守番を頼んで南へと向かう。

10時過ぎのスタートってことであまり遠くへは行けないので、我が家から1時間ほど“通勤圏内”の熊野灘へ。ビーチに着いてカヤックと装備を下ろし、水着を着込んできた僕らはビーチでアウトドアお着替えで海へと漕ぎ出す...ここで↑のアクシデント発生!なのである(涙)


安定感と軽さにご満悦のAzu

女子中学生のFeather乗りは珍しい...かも

でも何ヶ月に一度しかないAzuとの野遊び。かなり凹みそうになるところを気を取り直してスタート地点から3km程度にある湾口のビーチに向けて漕ぐ。

波は穏やか、でも周期の大きいうねりがあって僕らを上下に揺さぶる。Kahuna Exp.初体験のAzuは、ひたすら安定してそこそこのスピードが出るフネ(*彼女はずっと鈍足のカナディアンとMalibuTwoを漕いでるので...)にご満悦で、大海原に向かってハイペースで進んで行く。

『あ〜ホントにさっきのチンは“たまがった”っちゃ!』
『ん?タマが上がった?』
『たまがった...びっくりしたって意味なんだけど...小倉弁で。』
『さっきの沈はオマエが横向きになるのが早すぎたっち。』
『ナニ好かんこと言ってるっちゃ!アナタがちゃんと漕がんからよっ!』

Malibuの僕らは何故か小倉弁でいつまでも沈の責任のなすり付け合い(涙)


今日は大潮、そして今まさに干潮の時刻を迎えているので、波間に見え隠れする岩礁に注意しながら30〜40分ほど漕いでビーチに到着。いつもの入り江は波が高く(肩程度ある),岩が多いので300mほど手前の砂浜に上陸することにして、沖でAzuを待たせてまず僕らのMalibuが着岸し、サーフィン状態で波に乗って来たAzuを僕らが両脇から受け止めて何とか上陸する。


波間に見え隠れする岩礁に注意しながら漕ぐ

黒装束で出動

波にさらわれないように2艇をビーチの中ほどまで上げ、雨に備えて2艇の間にタープを設営する。

『今日はお日さまもないし、タープ必要ないじゃん!』とAzu。
『Azu、ヤボなこと言わないの!パパはタープ張るのが楽しいんだから(苦笑)。』とともちゃん。
『あのねぇ、タープはお日さまだけじゃなく雨も遮るの。雨の中で昼ごはん食べるの?』と僕。

ホントはね...ともちゃんの言うとおり、張ってみたかっただけなんだけど(笑)。


ビーチに設営した“オレンジベースキャンプ”。後方の海にGirlsが浮かんでいるし...

今日のチョイスはsnowpeak PONTA。四隅のラインをカヤックに繋ぎ、パドルをポールにしてラインを張ると完成だ。真四角の機能的なシェルターは有効面積も大きくて便利...だけど、やっぱりPENTAの方がカッコいいなぁ。だってPONTAってきっちり張れば張るほど屋形舟みたいなんだもん(爆笑)。


見て!見て!海の中...スゴイわよ!

沖に浮かぶ怪しい黒い影

僕がPONTAを張っている間に、女性陣はMalibuTwoの“異次元ポケット”=3つのハッチからウェットジャケットとグローブ、シュノーケリングマスクを取り出して、大波が逆巻く海へドボン!ワハハハ...こんな状況でもやらはりますのん?でもすぐに海底にアワビやサザエを発見し、次々と水揚げしていく。続いて僕も海へ...おおっ!いるやん!

こんなお天気だけど海の中は極彩色の魚たちが群れ泳いで竜宮城状態。さすがは一年で一番熱帯魚の多い季節だけに、黒潮に乗ってやってきてここでその一生を終える回遊死滅魚たち(もう少し素敵な呼び名はないんだろうか?)で賑やかすぎる海だ。(それなのにカメラが壊れて写真に残せないのは...つらいデス)


ベースキャンプでのんびり寛ぐ

生きてるタカラガイも多数

賑やかなのは海の中だけではなく、我が家の女性陣も大盛り上がり。波に弾き飛ばされそうになりながらも果敢に潜水を繰り返してお宝を次々にゲットし、それをウェットパンツのデリケートな部分(笑)付近に溜め込んでいる。ア、アワビを入れるのは止めなさいって!

あっという間にタンタンタヌキの○○○○わぁ〜♪状態になった女性陣が海から上がってくる。君ら無人島に流されても大丈夫かもねぇ(笑)


ほんの15分でザックザク(笑)

*もちろん全てリリース

でも今の僕らは食べ物に困っているわけではないので、岩の上に並べて記念写真を撮った後は元居た場所にそっと返す。

『バイバ〜イ!さ〜ちゃん、あ〜ちゃん、またねぇ〜!』
Azu、もう名前付けてるし(笑)
『ほら、ツノ出して“もしかしてワタチを食べるの?”って感じでヒシっとワタシにしがみついて来るのがタマんないのぉ。』

そうかぁ、タマがないのかぁ〜(笑)僕には解らない感覚だけど、彼女たちはアワビがカワイイって思えるそうで...


ベースキャンプでランチ

PONTAはとても機能的


ランチを食べて、もう一度海に入って遊んでいると、波の音がザッブ〜ンからドッカ〜ンに変わってカヤックを洗い始めたので、短いシュノーケリングはこの辺でおしまい。帰りは女性陣をMalibuに乗せ、僕がKahuna Exp.に乗ってスタート地点を目指す。


風が変わったので帰路に着く

船足がやたら速いGirlsのMalibuを追う

うねりはさほどでもないけど、時折斜め右から大波がスターンを押して、Kahunaがダッチロールのような挙動を見せる瞬間がクセモノ。いつもなら首から提げたCaplioでほんの数秒で写真撮影が出来るけど、今日はケータイで撮っているのでパドルを手放す時間が長く、そんな時に限って波にもまれてヒヤリとすることもしばしば。

でも、何とか沈することもなくスタートのビーチに辿り着いた僕らが、フネをOUTBACKに運び上げたのと時を同じくして、大粒の雨が降り始めたのだった。時計を見ると15:00ジャスト。天気予報の精度恐るべし!


実際はもっと激しく波立っていたんだけど...

『イイ感じの雨だなぁ〜。ウェットや装備も屋根に載せて走ろうか?』

まるでルーフに載せたカヤックの潮抜きのようなタイミングで降り出した雨の中、僕らはR42をドライブ。“フーフで野遊び”の水曜が定休日の紀和牛ステーキハウスで贅沢しようか?(*明日が僕の誕生日なので)なんて話してたら、まだ準備中だったし、大内山ミルクのお店は三連休で列が出来ててNGだったし、コケコッコー共和国で食べ放題の卵かけご飯を食べて帰ろうと思ったら営業時間終了だったし...今日はホントにツイてない感じだったけど、阿曽温泉でまったり過ごしてたらそんなことも忘れて気分は上々。


自分のことは自分でするのが野遊びのキホンです

シーカヤッキングにはパワーも必要

『ワタシね、こうやって雨の中を音楽を聴きながら家族でドライブしてるのが一番シアワセなの。』そんな可愛らしいことを呟くAzuに思わずきつつき館で手作りガラスのネックレスをプレゼントしてしまう僕なのだった。
『娘には甘いのねぇ〜!』
ともちゃんの呆れ顔に笑顔で頷き、3人で過ごす“棚からぼた餅”な休日は終わったのだった。

(*本日は全ての写真がケータイのカメラによる撮影ですので写りが今イチですな...涙)

 
伝統のスキンカヤックと現代の中空ポリエチレンシットオントップが仲良く並ぶ

 

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