FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

7月30日 海女川女(三重県・海山シュノーケリング)

   


カゴカキダイが群れ泳ぐ和具ノ浜

 

ここのところシーカヤックに夢中で他の野遊びを楽しんでいなかった我が家。ナント今日はAzuがクラブを休んで僕らと一緒に遊びに行きたい!ってことで、昨夜、Azuに希望する遊びを尋ねたら...『川!』とひと言。ワハハ...川ねぇ(笑)

どうやら前回の魚飛渓での“エビ捕り合戦”でともちゃんに勝利した彼女は母に対してライバル意識が芽生えている(笑)ようで、海山でいつもの“海遊び川遊び”に決定。娘に行き先を決められるのってどうなんだろ?と思ったりもするけど、逆に中学2年になった今も僕ら両親とともに川遊びを心から楽しんでくれるのは有り難いことなのかな...と思うことにしよう。


トンネルを抜けるとそこは夏の海!

ビーチに停めた“走る更衣室”

いつものようにK川へ練習に出かけるMasa(『泳げない川は川じゃねぇ。』by Masa。紅の豚みたいだな...笑)を見送った僕らは、大急ぎで遊び道具をダッちゃんに積み込んで9:00出発。走り慣れたR42で南を目指す。ん?日帰りでダッちゃん?車内でバンザイして着替えられる大空間が便利だし、ここのところあまり乗ってやってないので時にはダッちゃんも動かしてやらないと。

今日は女性陣の希望で「あら竹」に立ち寄り、10分ほど待って松阪駅名物駅弁“牛肉弁当”を詰めてもらう(作り置きではなく、注文後に作ってくれるホカ弁スタイルなのだ!)。コンビニおにぎりに比べると高価だけど、遊園地やショッピングと違って交通費以外ほとんどお金の掛からないシュノーケリングだし、これぐらいの贅沢はねぇ(笑)


海の中を覗くといきなりこの光景!

10:00過ぎに和具ノ浜到着。駐車料金¥500也を払って“走る更衣室”ダッちゃんを停め、車内でサッと黒装束に着替えて海へ!いつもながら黒いダッジバンのドアがガバッと開き、異様な風体の母娘が飛び出してくるのは、まるで映画でよくあるSWATの出撃みたいで笑える。

今日は10:30が干潮...もちろん常に潮汐表が頭に入ってる我が家の奥様の目論み通り(笑)平日だけどまずまずの人出がある和具ノ浜。ペット禁止(駐車場も)、ボート禁止(動力船以外も)...前回来た時よりもやたら禁止事項を書いた看板が増えていてちょっと悲しい思いだ。


勇ましく海に泳ぎ出すガールズ

Azuがいきなりカワハギくんゲット!

そんな気持ちとは逆にピーカンの和具ノ浜はいよいよ夏...海に飛び込んで海中を覗くと色とりどりの回遊死滅魚たちが群れをなして泳いでいるのを見ることができる。しかも海面にプカプカ浮かんでいるだけで、ルリスズメダイが僕の影にどんどん集まってきて、その数、数百!褐色の海藻をバックに小さな青い宝石を散らしたような光景は実に美しい。


Click on image to enlarge

間違ってフラッシュを焚くとこんな感じ

例によって僕の捲き上げるプランクトン目当てにお魚たちが集まり始める

鳥居岩の沖の深さ4〜5mの海底に大きめのカゴカキダイの群れを発見し、急速潜水して海底の岩にしがみつく。右手で海底をゴシゴシしてカゴカキダイたちに餌を与えつつ彼らの警戒心を解いて観察していると、ソラスズメダイやキュウセン、ニシキベラなども集まってきて、ものの10分で竜宮城状態。漁船に注意を払いながら沖合い2〜300mまで進むと、そこはもう外洋の雰囲気。“売り物サイズ”巨大なタイや平気で至近距離に近づいてくるボラ(サメのようにデカくみえる)もウヨウヨ。深い海で僕ら肺呼吸の人間は絶対的弱者なので、『お、まともに泳げもしないニンゲンがご苦労なこった!』ってな感じでヨチヨチ歩きの子供を見るような彼らの“いたわり”目が面白い。

う〜ん、やっぱりここはイイなぁ〜♪


浮かびっぱなしの母娘

水中で見るとこんな様子


ルリとソラ

 


ほぼ10cmの距離まで寄ってくる魚たちClick

隠れてる...つもりClick

ともちゃんとAzuはエビたもを手に漁港の方向へと泳ぎ去る。基本的に岩を歩くテナガエビを押さえつけて捕まえるための直径10cmほどの浅い網ではそう簡単に泳ぐ魚を捕まえられるはずがないんだけど、母に似て反射神経だけは超一流の彼女は、次々にお魚をゲット。但し、『やった〜!』と叫びながら空に掲げる母とは違い、水面上に決して上げずに水中でじっくり観察して優しくリリースしているのがAzuらしい。


海底に“サ”を発見し急速潜水するAzu

まるで青い宝石を散らしたよう/ニシキベラClick

僕のフェルトソールの靴底に付いた細かな餌を求めて集まる魚たち
海の中では人気者になった気分を味わえる

水深3mほどの海底にはタラちゃんのお母さんや“あ”ちゃんがチラホラ。母の命令で矢のように潜水し獲物をゲットしてくるAzuはまさに鵜飼の鵜だ(笑)。

一度も休憩することなく2時間浮かびっぱなしで和具ノ浜を堪能した僕らは、予め防水シートカバーをセットしたダッちゃんに海水を滴らせながら乗り込み、次なる遊び場である魚飛渓へと向かう。


カメノテに覆われた岩礁で“ア”を探す

ピンク色の岩に黄色の魚体が目を惹くClick

どうしてこんなに警戒心が薄いのだろう?

岩場を歩くAzu

今日の和具ノ浜はこれぐらいでおしまいに


 

 


涼やかな木陰を選んでクルマを停める

念願の川遊びにゴキゲン麗しい

平日とはいえ夏休みの魚飛渓は結構な人出。いつもの一枚岩のポイントは水着姿のファミリーに占拠されているので、少し下流の誰もいない淵に入る。火照った身体を冷たく澄んだ川でクールダウンし、下半身を川に浸しながら「あら竹」の牛肉弁当でかなり遅めのランチタイム。僕は駅弁人気ランキングでいつも上位にランクインする「特撰牛肉弁当」、ともちゃんはお気に入りの加熱機能付「うまーい!どん丼」、Azuは開けると音楽が流れるリアルな牛の顔型弁当箱に入ってる「モー太郎弁当」(爆笑)


:魚飛!正しいニッポンの夏!

美味しいお弁当でゴキゲンのAzu

特撰牛肉弁当

食事もそこそこに川に入るAzu。相変わらずテナガエビ用のエビたもを手に澄み切った川を泳ぎ渡って行く。『わぁ、入っちゃった!』ほんの1分でAzuがお魚ゲット。珍しくAzuがたもを水面から上げてアピール。『何だかキレイなんだけどぉ〜!』彼女に近づいてたもを覗くと...ワハハハ!アマゴだし(爆笑)


川底のエビ目指して一直線!

縦横無尽に泳ぎ回る女子中学生

いきなりお魚ゲット

うわっ、アマゴやん!


あの“大人しい”女子中学生の本当の姿(笑)

その後も小さなエビたもで(笑)次々とお魚やテナガエビをゲットする彼女...そんな娘にともちゃんはどんどん不機嫌になるけど、しょせんキミはカナヅチ。潜水できない君に勝ち目はないのだ。

ふたりは互いにライバル意識を燃やしつつ、瀬を越え滝を越え、下流へと泳ぎ進む。岩から滑り落ちたり、尻餅をついて水中の岩で痛打したり...エビたもを振り回しながら川を下る2人の女性は、もうフラメンコのセンセでも合唱部のメゾソプラノでもないただの落武者(笑)。ま、これだけ夢中で楽しんでくれると、こうして野遊びに連れてきた甲斐があるというものだ。


エビみっけ!

うわっ、ヤバい!Click

さきほどリリースしたアマゴちゃん

そんなこんなで和具で2時間、魚飛で2時間...一度も休憩することなく水に浮かび続けているうちに時計の針は15:30を回る。僕がSTOPを宣告しない限りこのまま日暮れまで漁に勤しみそうな雰囲気の2人を無理矢理に岸に上げ、エビたもを取り上げて今日の水遊びはおしまい。

『あ、最後にもう一回ウェットの潮抜きしてくるぅ〜!』理由を付けて再び川に入ろうとするAzuを制止してダッちゃんで着替えを済ませ、防水バッグに濡れものをポイポイ投げ込んで魚飛を後にする。


ともちゃんもテナガエビゲット!

スイミングやっててヨカッタねぇ(笑)Click


今日は和具も魚飛も水温が高くてムラサキクチビルになってない2人だけど、落武者そっくりになったボサボサの髪のお手入れをしたいってことで古里温泉に立ち寄って(平日の温泉は貸切!)身だしなみを整え、R42沿いの大内山ミルクランドに貼られた「キハダマグロ入荷!」の文字を目敏く見つけたともちゃんの要望でMasaのお土産にキハダマグロを買って帰路につく。


:岩を越え、滝を落ちて“漁場”を移動する母娘

小さな淵はAzuのプライベートプール

『今日は良く遊んだわねぇ!』『楽しかったぁ〜!』2人の女性は大満足。

美しい海や川で遊ぶことが出来ること。
松阪牛の美味いお弁当を食べられたこと。
新鮮なキハダマグロを腹いっぱい食べたこと。

今日一日がこんなに幸せだった理由はいくつもあると思う。

でも、僕が一番幸せな理由は、カナヅチの奥さんと中学生になった娘が僕以上に水遊びを楽しんでくれてることなのかもしれない。

ホンマ、君たち、好きなんだねぇ...

*本日、採取捕獲した貝類、魚類、甲殻類等の生き物は取扱いに充分注意し、短時間の観察の後で全てリリースしております。


ガウディの建築のような岩肌

:キハダマグロ入荷


ウオトビミッション完了!

 

July.2008 MENU

アンケートにお答えください!

 

_  _  _