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7月13日 シ−カヤックでタコの王国へ!(熊野灘)

   


熊野灘の多島海をゆく

久々に僕もともちゃんもAzuもお休みの日曜日。Azuっちのご希望は『海!』ってことなので、ひだださんをお誘いしていよいよ南の島へ!セントレア・中部国際空港からジェットでひとっ飛び...という南の島ではなく、OUTBACKで1時間の熊野灘に浮かぶ南の島でシーカヤッキングなのである(方位は確かに南です、はい。)。

現地集合8:30ってことで、7時過ぎにFeathercraft K-Light(K子ちゃん)とMalibu Twoの2艇をOUTBACKのルーフに積んで家を出る。ここのところ野遊びと言えば曇りか雨が多かったけど、さすがは“晴れ女”Azu!ピーカンとまではいかないものの、青空も覘くまずまずのお天気だ。


OUTBACKに2艇のカヤックを積んでスタートポイントへ

女性陣は結構チカラ持ち

途中で買い出しを済ませ、集合場所には8:28到着。スタートポイントまで移動して、ルーフから2艇を下ろし、出艇準備を進めて9:30スタート。今日のメンバーはブルーのFeathercraft FRTのひだださん、レッドのK-Lightに僕、そしてオレンジMalibu Twoにともちゃん&Azuという3艇である。

今日の遊び場は熊野灘随一の多島湾...別名・紀伊の松島とも呼ばれている入り江で、僕がシーカヤックを始めたくなった最大の目的...アイランド・ホッピングを楽しむには絶好のフィールドなのである。


今日のメンバー

いよいよスタート!CLICK

ただ、ここに浮かぶ島々は希少種の植物が自生していることなどの理由から、島への上陸が禁止されているのでむやみに上陸するのはご法度。唯一上陸が認められているビーチがあるものの、事前に書面での上陸届けが必要となっている。今回はもちろん上陸届けを提出し、許可を得た上での上陸となる。

 

海峡を渡って無人島へ

無人島という言葉だけでワクワク


大海原を漕ぎ進むFRTのひだださん&MalibuのGirls


凪いだ海とSE方向に霞む島影

スタートポイントのビーチから、目的の島まではほんの目と鼻の先(1kmほど)。まずは海峡を渡って無人島の沖まで到達し、天に昇る龍のような形で頭から尾まで南北に2kmほどの長さがある島の沿岸をぐるりと一周することにする。

岩礁あり、ミニ天の橋立のような砂州あり、島の反対側へ抜けられる洞門あり(今日は干潮なので無理だったけど)...変化に富んだ海岸線を楽しみながら、僕らはのんびりと漕ぎ進む。


透明度抜群の海(洞門が見える)

グリーンランドパドルがカッコイイ

ベタ凪ぎに7km沖に浮かぶ島へ行ってみたい衝動に駆られる


Feathercraft FRT+自作スピンネーカー+自作グリーンランドパドル

一時間半ほどのパドリングで島をぐるりと回り、指定のビーチへと針路をとる。すると...ビーチに1艇の先客が。ん?どこかで見たフネだぞ...あれっ?あのシーカヤック、マストが立ってる!鯖さんご一家なのである(笑)

鯖さんと挨拶を交わしながらビーチに上陸。このビーチは島の一番狭くなった部分...砂州の中央に位置する細かな砂利の美しい浜である。


あのビーチが上陸許可ポイントだ!

カヤックをビーチに上げて、ちょっと一休み...しようと思ったら、ともちゃんとAzuは休むことなく防水バッグからそれぞれNRSの“黒装束”とシュノーケリングセットとエビたも(笑)を取り出して、目にも留まらぬ早さで海に飛び込んで行く。

『キッレ〜イ!』『スゴイわぁ〜!』沖合で上がる黄色い歓声。Azuは久々の海がメチャ嬉しかったのか、いきなり両足を海面に突き立てて潜水し、海底の海藻をかき分けて生き物を探し始める。


砂利の美しい浜

上陸するなり海へ!


上陸地全景

『ングァグァ〜!グィデグィデ!ダゴ、ダゴガギグゥ〜!』(うわぁ〜!見て見て!タコ、タコがいるぅ〜!)シュノーケルをくわえたままでともちゃんが叫ぶ。『ザンビギギョ、ザンビギ〜!』(3匹よ、3匹ぃ〜!)すかさずエビタモを手にしたAzuが潜水し、たもを振り回すけど、テナガエビ用の小さなタモで、デカいタコが捕まるはずもなく...『パパ!パパ!大きなタモ取って!』すぐに鯖さんに大きなタモを借りて、潜水一発!『取ったぁ〜!』


Azuは深い海も何のその

タコ、タコがいるぅ〜!CLICK

何とAzuはひと振りでタコちゃんゲット(なんちゅう娘やねん...笑)ビーチに連れ帰って、みんなで観察。Azuは僕の頭に載せてアフロヘア〜♪ってギャグがやりたかったみたいだけど、タコが岸部シローみたいな目で『おう、おねえちゃん、そんな可愛い顔して、ワテを喰うんか?』などと言うので、みんなで散々観察して海に返すことにする。(*誰もしょう油&ワサビを持参してなかったのが彼の命拾いの一番の理由かも...笑)


海底を泳ぐタコCLICK

急速潜水でタコまっしぐら

網から逃走を試みるキシベシロー

タコちゃんゲットで嬉しそうなAzu

赤ちゃんだっこしてヨシヨシするともちゃん

ダゴ、ダゴガギグゥ〜!

『サイナラァ〜、おおきになぁ。今晩、大きなかずらと小さいかずら持って“タコの恩返し”に行くさかい、寝んと待っててや!』と言ってたかどうかはともかく、細い目をまん丸にして必死で海藻の陰に隠れる岸部シローの慌てぶりが可笑しい(笑)

岸部シローの後もともちゃんずは次々にタコを発見。でも見てるだけぇ〜♪を楽しんでいる。岩陰の巨大なウツボが大口を開けて僕らを威嚇してたり、“売り物サイズ”の鯛が僕の鼻先をかすめたり...実に豊かな海である。


ウツボの威嚇を受けるCLICK


ひだださんスパゲッティのランチ

泳いで漁場を移動する母娘

ひだださんが海水でアルデンテしてくれたスパゲッティとおにぎり&みそ汁のランチを楽しんだ後、僕らはビーチの北端の岩礁へと移動する。

ここは上陸ポイントとは全然違う風景で、原色のソフトコーラルが点在し、その間を小型のニシキベラやキュウセン、そして黄色いオヤビッチャやカゴカキダイが群れ泳ぐ南の島。僕とひだださんは僕らの周りに親しげに集まってくるこれらのカワイイ魚を写真に収めて大満足。


カゴカキダイの群れ


ひだださんはカワイイ魚を写真に収めて大満足

ともちゃんはカニを手掴かみで捕らえて大満足

人懐っこいカゴカキダイの群れとAzu

でも“野生の目を持つ女”ともちゃんは海底の岩の割れ目を重点的にチェックして、「あ」の付くのや「さ」のつく貝を次々に見つけて指示を出し、Azuがリバーショーティを手に潜水してそれらをゲットするという“鵜飼方式”で、それらを腰の提げたメッシュの袋に入れていく。30分で10個...君たち、本職は無理かもしれないけど、パールアイランドの観光海女さんにならなれるよ、きっと(笑)


イカちゃんと一緒に“イカスイム”

もう全然逃げないというか、集まってないか?CLICK


カラフルな海底

ただ、こちらも成果を写真に収めて全てリリース。黒の15cmサイズは実に惜しかったけど(笑)、今度延期に次ぐ延期で3ヶ月遅れになってる結婚記念日ディナーで「あ」のステーキを食べにいくことになってるからいいのだ!


今日の成果

もちろん全てリリースです

上陸してから2時間半、女性陣はランチタイム以外は一度も休むことなく,足の届かない海でプカプカ浮かんで生き物観察&捕獲を楽しんでいるので、さすがにちょっと身体が冷えてお疲れの模様。ともちゃんはMalibu Twoの上でゴロリと横になってお昼寝タイムだけど、Azuはクチビルがふやふやにフヤけても、根性で海から上がろうとしない。


P.F.Dを着て休憩中のAzu(ホンマに休憩になってるんか?)


初めてのFeathercraft体験のAzu

Azuの後姿。結構サマになってるじゃん(笑)

そこを無理矢理上げて、K-Lightに乗せてみる。『うわぁ、グラグラするぅ〜!』などと言いつつも、ビーチの沖を行ったり来たりして結構楽しんでいるみたいだ。

そんなわけで、11:30から15:00過ぎまでの3時間半を無人島のビーチで楽しんだ僕らだけど、そろそろ帰る時間。往路と同じように3艇に分乗して、今度は島を回らず、ビーチtoビーチの最短距離でスタートポイントに戻ることにする。今日の予定はアイランドホッピング...無人島をいくつも巡る旅のはずが、タコとイカと「あ」に夢中になり過ぎてホッピングは叶わず(笑)。でもみんな大満足なのだ。

自作のスピンネーカーセイルを上げて帆走するひだださんをはさむように漕ぐこと30分でスタートポイントに帰港した僕らだった。


墨絵のような景色を横切る赤いAzu on K子ちゃん

グラグラするぅ〜!

無人島を後にする

僕とひだださんが後片付けをしている間に、女性陣は無料のシャワーを浴びて着替えを済ませ、僕らはシャワールームのCloseに間に合わなかったのでスタート時にそれぞれのクルマのルーフにセットしておいたシアトルスポーツのSOLAR CAMP SHOWER(“HOT WATER FROM THE SUN”の文字が誇らしげだ!)で汗を流す...はずだったんだけど、沸騰はしてないものの美味しいお茶が煎れられるほどのアチチ!な熱湯で全く使い物にならず(涙)、取りあえず潮だけ落として着替えを済ませ、帰り道のヌルヌル&スベスベ感のある温泉に入り、定番のコーヒー牛乳を飲み、大内山でソフトクリームに舌鼓を打って帰宅の途に着いたのだった。


一日遊んだ無人島をバックに

『ワタシねぇ、結婚してすぐは“何てトコに来ちゃったのかしら!”って激しく後悔したの。でもね、今は三重県に嫁いでヨカッタなぁって、心から感じてるのよ。だって、クルマで1時間で「隠岐」と「沖縄」に行けるんだもの。』by ともちゃん

確かにね、オレたちみたいな“なんちゃって”なニセモノアウトドア家族が、気軽に海を渡り、マスク越しに5匹同時に泳いでて目移りするような状況の「タコの王国」でタコ捕まえて、ちびイカと“イカスイム”を楽しんで、ソフトコーラル花盛りの海で黄色のシマシマ・カゴイカキダイにタッチして、潜るたびに「あ」や「か」や「さ」やらがジャンジャン採れて...スバラシイとは思うけどさ、それもこれも、海を安全に渡ることが出来るシーカヤックと、僕らを誘ってくれる仲間たちのおかげだってことを忘れちゃイケナイぜ。


自作セイル&自作グリーンランドパドルで進むひだださん

CAMP SHOWERは熱すぎ!

ソフトクリームを食べ終わってほんの数分、リアシートで盛大な寝息を起てて眠りに落ちたAzu。ともちゃんもムニャムニャ何やら寝言を呟きながら“落ちて”いく。

ふたりの寝顔をチラチラ見ながら、ひだださん、鯖さん、そして三重の豊かな海に感謝しつつ、僕はクラブが終わって腹を空かせたMasaの待つ自宅に向け、OUTBACKを走らせるのだった。

暑い夏は、シーカヤックで島に渡って海水浴...これに限る!...ですよね、ひだださん(笑)

さて、今夜はスペシャルに美味しいビールでも飲みながら“タコの恩返し”を待つとしようかな...『決して覗いてはなりませぬ。』タ、タコが何作ってくれんねん??

 

July.2008 MENU

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