FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

6月4日 48 Falls Cafe(三重県・赤目四十八滝トレッキング)

   


赤目四十八滝

 

フーフで野遊び...#9

6月に入り、僕の大好きな川は全て鮎釣り解禁。今月15日解禁の宮川は今年に入って何度も下ってるし...ってことでカヌーは×。ともちゃんが熱望してるシュノーケリングなんだけど、熊野灘は“波の高さ3mうねりを伴う”で×。もちろん漁も増水で×だし、身近な山は昨日までのまとまった雨で登山道グチャグチャ状態で×...さてどうする?

ここでふと僕の頭に浮かんだのは、滝巡り。たぶんどこの滝も水量がアップして迫力のある姿を見られるに違いない...けど薮漕ぎとかが必要な秘境の滝は無理なので...消去法で知ってる滝をひとつづつ消していって最後に残ったのが、良く整備された遊歩道が続くAkame 48 Falls...赤目四十八滝なのである。

梅雨の時期、南からの湿った空気が紀伊山地にぶつかって雨を降らせるんだけど、伊勢平野で今にも雨が降りそうな空模様でも、布引山地の峠を越えて伊賀盆地に入ると快晴!ってことが良くあって...今日はまさにそんな感じ。
でも、ただ赤目を歩くだけじゃつまんないしなぁ。そこで僕がともちゃんを誘うために考えた殺し文句は...

『ねぇ、カノジョぉ〜、滝で煎れたコーヒーで“へこきまんじゅう”食べない?』(笑)

苦笑しながらOKサインのともちゃんを連れて、赤目へGo!


日本サンショウウオセンターをスタート

梅雨の晴れ間の太陽が眩しい

我が家から赤目へは峠を越えて一本道。40分ほどで日本サンショウウオセンター前の駐車場に到着。僕の狙い通り、伊賀は青空も覘く絶好のトレッキング日和だ。最上流の巌窟滝までのピストン(往復)でたった6.5km3時間(ガイドブックには往復8kmとあるけど、GPSだと6.5km)の“1才児もダイジョーブ!”なお気楽コースなのでサンダルでも可なんだけど、雨上がりの路面に留意してトレッキングシューズを履いてスタート。サンショウウオセンターを通り抜け、行者滝、銚子滝を横目に霊蛇滝へと至る。


霊蛇滝の美しい滝壷にて

 

ここで地元CATVの女性カメラマンに頼まれて滝の前でモデルを務め(笑)、赤目五瀑のひとつ目・不動滝へ。その昔“滝参り”といえばこの滝に参拝することだったほどの美しい滝なんだけど、ともちゃんは淵に群れ泳ぐアマゴに夢中で滝なんて見てないし。あの〜、ここは国定公園内で漁は禁止なんですけど(笑)。ロリコンの小学校教師のような複雑な表情で雑念を振り払うともちゃんだ。


千手滝

遊歩道脇の花々を見るのも楽しみのひとつ


布曳滝の布はちょっと広め

八畳岩〜千手滝(赤目五瀑#2)まではお気楽遊歩道。でも布曵滝(赤目五瀑#3)からは良く整備されているとはいえ、滑りやすい急な石段や鉄製の回廊が続くので観光客のほとんどがここまで。ここからは人影がグッと少なくなる。

確かにかなり人の手が入った遊歩道なんだけど、整備されてからかなりの年月が経っているからだろうか?鉄製の手すりもコンクリートの路面も今ではすっかり周囲の自然に同化して決して目立たないのが嬉しい。


滝口に架かる橋にて。
もしも足を滑らせたら...(怖!)

布曳滝の滝壷を眺める
明暗のコントラストが素晴らしい


整備の行き届いた遊歩道

百畳岩の茶店を過ぎると、遊歩道の両側の自然はさらに濃くなり、渓流に転がる大岩全てが美しい苔に覆われ、空気や水までもが全てグリーンに染まる。僕の前を歩くともちゃんも緑色に見えるほど...新緑の季節ならではの独特の雰囲気なのだ。

遊歩道に向かってモロに降り注ぐ雨降滝をキャーキャー言いながら通り抜け、スタートから2kmほど、骸骨滝の大岩で初めての休憩。ザックを下ろし、The Butonを敷いてランチタイムとする。


こうした立派な橋が各所に

雨上がりの遊歩道は滝だらけ

険しい岩場

雨降滝でシャワーを浴びる


滝壷の白い輪が流量の多さを物語る


渓流に張り出した枝が美しい

遊歩道を洗う小さな滝

紀伊半島らしい苔の森

例によって今日もおにぎり。ただ今日はいつもと違ってMSR miniworks EX(=携帯用浄水器。セラミックの高性能フィルターを使って最小0.3ミクロンの水中のバクテリア、原生生物をろ過、化学成分も除去出来る)を使って、お約束通り「48Falls coffee」を煎れるのだ。はっきり言ってそのまま飲んでも問題なし!の水だけど、買ったら使ってみたいものなんです(笑)。


MSR miniworks EX+Nargene

PRIMUSでコーヒーを煎れる

48Falls Coffee

水量が増えて迫力満点の荷担滝

家で一度だけ練習しただけで実際にフィールドで使うのは初めてなんだけど、Nargeneの広口1Lボトルにセットし、取水ホースを滝に放り込んでレバーをシャカシャカするだけで簡単に飲料水を作ることが出来る。まずは生水で乾杯!透明&無味無臭、もちろんオオサンショウウオ独特の山椒の匂いもなく(当たり前だけど)とても美味しい水だ。すぐにPRIMUSに架けたケトルでお湯を沸かし、コーヒーを煎れる。あ、へこきまんじゅうを買い忘れた!でも大丈夫。ともちゃんがちゃんとLAWSONでバナナクレープを買ってくれてました(笑)。

滝の飛沫が舞う渓流に突き出た岩の上で楽しむ“滝煎れコーヒー”のティータイム...これって実は結構ゼイタクな時間かもしれないな。


緑一色の中を切り裂くような真っ白の滝(琵琶滝)


瑞々しい緑の木々を鏡のように映り込む水面

マウンテンゴリラ岩/琵琶滝の前で“琵琶のポーズ”

ランチポイントからほんの少しで、赤目のシンボル・荷担滝(赤目五瀑#4)に到着(スタートから2.6km)。水量が多いせいで、いつもの見慣れた姿ではなく、迫力満点の荷担滝を巻くように雛段滝、琴滝を通過し、僕が一番好きな琵琶滝(赤目五瀑#5)へ。ここまで来るともう全く人影はなく、琵琶滝の前で“琵琶のポーズ”をやったりしても全然恥ずかしくない(笑)


緑が美しい渓流

絶壁の裾を縫うように延びる遊歩道。
苔の緑と渓流の白が絶妙のコントラストを見せる

上:小さなモンスターのようなギンリョウソウ
下:岩に生える苔を可愛がるともちゃん

琵琶滝から今日の折り返しポイント・巌窟滝までは400mほど。ここでギンリョウソウの群生をカメラに収め、往路を折り返す。
渓流の良いところは同じ道をピストンでも、目に映る景色が全く違って見えること。滝を見上げながらの往路の良さも良いけれど、僕らを追い抜いて激しく流れる水流が滝口に吸い込まれていく姿も、また格別。美しい緑色の氾濫に、僕らは全く飽きることなくサンショウウオセンターに戻ることが出来た。


滝巡りは結構険しかったりする

猛烈な速さで滝口に吸い込まれる水流(左にちっぽけなともちゃん)

日本サンショウウオセンターで世界各地のサンショウウオの仲間を見学。基本的にずんぐりむっくりの両生類フェチのともちゃんは、キャーカワイイ!わ〜ブサイクゥ〜!と大騒ぎ。『見て見て〜、やっぱりオオサンショウウオってアナタに似てるわねぇ〜!』
ほっとけ!顔がでかくて手足が短いんじゃぁ!

サンショウウオの次はお待ちかねの“へこきまんじゅう”(登録商標。商標登録しなくても、きっと類似名の饅頭は出ないと思われるが...笑)。そのスッバらしいネーミングもさることながら、このサツマイモ100%の焼き菓子は実に美味しい。特に焼きたてのホカホカの味は格別で、我が家にとって赤目のベストワン!)


へこきまんじゅうを手にゴキゲン

へこきまんじゅうはパッケージも素敵
 

しかも数年前に食べた時は“へこきまんじゅう”一種類だったのに、今回は金のへこき(つぶあん)、銀のへこき(しろあん)、へこき姫(りんご)、へこきチ(クリームチーズ)、へこきっ茶(抹茶)、veryへこき(青蓮寺いちご)…と実に7種類の充実のラインナップ!(爆笑)今日はお店でへこきチを一個食べて、元祖へこきまんじゅう10個をお土産に買って帰った次第。これでまた赤目を訪ねる楽しみが増えたぁ〜(笑)

そんなわけで、へこきまんじゅうトレッキング...じゃなく、Akame 48 Fallsトレッキングは無事終了。テスト期間に入ったMasaとほぼ同時に帰宅することが出来た。ホントは赤目の後で名古屋のLacicにあるA&Fに行ってFeathercraft サバニセールリグK2を見に行くつもりだったんだけど...へこきまんじゅう“へこきチ”が抜群に美味かったから、ま、いっか。

*今日の赤目、平日昼間ってことで布曳滝まではオバさんパワー炸裂だったけど、そんな中、どうも怪しげな空気の漂う中年カップルもちらほら(爆笑)。手なんか繋いじゃったりして、ともちゃんと顔を見合わせてウヒヒ。たぶんこの映画の雰囲気?

 

June.2008 MENU

アンケートにお答えください!

 

_  _  _