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4月23日 屏風岩花見&旧伊勢街道トレッキング(大洞山1013m縦走)

 


旧伊勢街道の石畳をゆく

 

 

 
フーフで野遊び...#7

昨夜遅く、急遽決まった休日。GWも近いし夕方から雨模様のようだし、今日の“フーフで野遊び”は近場で楽しもう!ってことで、朝から夫婦で行き先選定会議。僕の希望はお花見...実は今年はちゃんとお花見してないのである(宮川DRは散り際だったし...)。ただ、桜前線はすでに札幌まで北上していて日帰りで追いかけるのは不可能ってことで高度で稼ぐしかあるまいってことでインターネットで調査開始だ。

多くの情報の中で我が家から一番近かったのが曽爾高原・屏風岩のヤマザクラ。曽爾村公式ホームページ“そにネット”によれば、まだ七分咲らしい。

そうと決まったら善は急げ(毎週このフレーズだなぁ...苦笑)で、トレッキングの準備をOUTBACKに積み込んで10:00に出発。途中コンビニに立ち寄って食料&飲み物を買い出しして隣村でもある奈良県曽爾村へ。


曽爾村中心部から望む兜岳、鎧岳CLICK

屏風岩CLICK

曽爾村中心部から1.5車線の狭い山坂道を4kmほど上って10:40屏風岩に到着。七分咲の平日ってことで静かな花見を期待してたんだけど、何と駐車場はほぼ満車!

この人出は予想外だったけど、屏風岩の桜は期待通りの美しさ。特に屏風岩の麓・屏風岩公園のヤマザクラは今まさに満開!で息を飲むほどの美しさだった。


ヤマザクラ満開の屏風岩公園CLICK


ツツジと屏風岩


屏風岩で見かけた花々CLICK

ともちゃんには内緒だったけど、ここから屏風岩の後方にそびえる1000m級の2つの山、住塚山と国見山を縦走するのもいいなぁって思ってた僕(笑)。でも登山靴&ザックで麓のお花見客の中を通るのはちょっと...ってことで屏風岩下の公園を散策するだけにする。美しいヤマザクラ、ツツジを愛でながら歩いていると、僕らの目の前にメチャ可愛いホンドリス!しばらくホンドリスと追いかけっこを楽しみ、30分ほどの周辺散策で屏風岩を後にする。


麓の桜が満開

屏風岩周辺を散策



 

このまま帰るのはもったいないねってことで、再び御杖村から三重県に戻り大洞山へ。

一週間前なら満開の日本の桜百選・三多気の桜〜真福院を巡りながら大洞山雌岳を目指すのが最高のルートだったりするけど、すでに三多気の桜は散ってしまっているので「スカイランドおおぼら」キャンプ場・桔梗平へ。林道の終点にOUTBACKを停め、12:30、登山装備を整えて登山道へと入る。


昼なお暗い針葉樹林帯をひたすら急登する

桔梗平登山口からスタート


コケコッケ〜♪(苔がいっぱい)


こうして時折休まないと辛い

大洞山雌岳山頂(後ろは雄岳)

このルートは大洞山雌岳への最短ルート。でもそのぶんかなりの急登になるので息も絶え絶え(涙)。20分ほど急坂と格闘して雌岳(985m)に登頂!ただし、今日はピークハントが目的ではないので記念写真だけ撮ってそのままスルーし、気持の良い尾根道を一旦鞍部に下り、再び登り返して15分ほどで雄岳(1013m)に登頂。雌岳よりもさらに眺望の良いピークで少し遅めのランチタイムを楽しむ。


CLICK

稜線歩きで雌岳から雄岳へ

登山道脇のツツジも見頃


大洞山雄岳山頂にて

雄岳山頂で30分ほどゆっくりした後、尼ヶ岳縦走のルートを四ノ峰へと進む。尾根道の一部を除いて主に杉の植林帯でちょっと暗い雰囲気の桔梗平〜雌岳〜雄岳に比べ、尾根道が続く雄岳以北は明るい広葉樹の原生林ってことで、歩いていて非常に気持が良い。特に四ノ峰付近はコケコッケ〜(*Azu語で“苔がいっぱい”の意味)なロックガーデンでこのままゆっくり過ごしたいって思うほどの美しさだ。


雄岳からの尾根道は素晴らしい広葉樹林帯が続く

天然のロックガーデン!

しかも...

『キャ〜、カタクリィ〜!』
『ホラホラホラッ!あそこ!コゲラが幹を突いてるぅ〜!』

“野生の目を持つ女”ともちゃんが、カタクリやショウジョウバカマなどの様々な野花や野鳥を次々と発見して僕に教えてくれるのでとても楽しい山歩きなのだ。


江戸期に築かれたという素晴らしい石畳!
熊野古道破れたり!

東海自然歩道分岐から旧伊勢街道へ
大洞山東斜面中腹を750mの等高線に沿って進む

そんなわけで、様々な植物や鳥の観察を楽しんでいるうちに倉骨峠手前の東海自然歩道分岐に到着。ここからは大洞山の三重県側中腹を等高線に沿ってトラバースする東海自然歩道を進む。実は今日の大洞山はこの東海自然歩道ウォーキングが目的。何故ならここは現在でこそ東海自然歩道と呼ばれているけれど、本来は伊勢街道と呼ばれていた古の街道。江戸期に作られた石畳がそっくりそのまま残っているらしいのだ。


苔むした大岩と曲がりくねった木々

路傍の野花と石畳をゆくともちゃん

大洞山の急斜面全体が苔に包まれている

分岐から5分も進むと、いきなり目の前に苔むした大きな岩を敷き詰めた石畳が姿を現す!おおっ!スゴい!正直なところ、古道ブームになる以前の熊野古道・馬越峠の石畳よりも美しい石畳だ。しかも、石畳の両側は巨大な岩に苔が巻いた天然のロックガーデン!野花フェチには堪らない可憐な野花が咲き乱れる様は“天国”と呼んでも差し支えないほどの素晴らしさだ。


ロックガーデンに咲く可憐な花、可憐じゃない花...どちらも愛おしいCLICK

歩いても歩いても...美しい石畳が続


く斜めに伸びる巨木が石畳の岩を巻き込む姿がこの道の歴史を物語っている

所々に崩落箇所もあって注意は必要だけど、とにかく歩きやすく美しい桔梗平までの2kmにも及ぶ石畳...空気までがモスグリーンに染まる中、路傍の野花を探しながら歩くのは、まるで宝石探しのようで実に楽しい時間だ。

オオボラ、オオボラ、たっのしいなぁ〜♪

出たぁ〜!久しぶりに聞くともちゃんの鼻唄(笑)


何てことのない若葉が美しい

時折このような標識がある他はあるがままの旧街道

苔の間に散らばる宝石のような野花たちCLICK

『ワタシね、これまで色んな山を歩いてきたじゃない?でもね、今日の“伊勢街道”はベスト3に入るぐらい好きっ!ベスト1は...戸隠だから、ここはベスト2ね。』

そりゃまぁ、標高差ほぼゼロのトラバース道だし、いちいち止まって見てたら何時間あっても足りないぐらいに花が多いし、見上げたらそこにアカゲラ!だったりするし...アナタにはタマラナイ道ですわな。


地形に逆らわず、美しい弧を描いて延びる街道。
醜い橋脚ばかりの新名神の設計者に見せたい!(笑)

空気までがモスグリーンに染まる
ようやく人工林帯に辿り着く

そんなわけで、本日の歩行距離はたった4.7kmながら、大洞山の自然と美しい古の石畳を心から堪能し、僕らは大満足でOUTBACKに乗って山を下る。

『わっ、止まって!』
『な、なんじゃぁ?』
『ホラホラ、あんな近くにアカゲラ!頭が赤いわねぇ〜』


若葉が花のように輝く
 

『わっ、止まって!』
『な、なんじゃぁ?』
『ホラホラ、こんなところにカタクリよ!カワイイわねぇ〜』

あ、あのぉ...ま、時速40km/hで走るクルマから木に留まるアカゲラや一輪のカタクリを見つけるアナタの目はスゴイとは思うけど、50mごとにクルマを止めてたら、いつまでたっても帰れないんですが...

 

 

April.2008 MENU

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