FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

4月9日 オシドリ・カヌー(宮川・田口〜宮リバー16km)

 


滔々と流れる宮川をゆく

 
フーフで野遊び...#5

 

例年になく遅くなったけれど、今日が我が家のカヌー始め。子鬼の居ぬ間に...ってもう高校生にもなると“子”でもないので、今年からは“子鬼”って言葉を使うのを止めなければ(笑)。

そんなわけで、MasaとAzuが登校した後、ともちゃんが掃除洗濯e.t.c.の家事を済ませるのを待って10:00ちょい前のスタートで宮川へ。途中ランチの材料を買って10:30に宮川・田口大橋に到着。雨上がりに国交省テレメータで岩出の水位をチェックしたら渇水時の2mアップだったので、七保〜度会橋30kmも余裕だねぇ〜なんて話してたんだけど、今朝には-56cmと80cmアップ程度まで下がってしまったので田口スタートということに(涙)


田口大橋に到着

スタート準備完了!

田口の河原に到着してみると、予想に反してほとんど濁りもなく澄んだ宮川が嬉しい!
大人2人のタンデムってことで、ほんの10分ほどで出艇準備が整い、10:40今年初めてのダウンリバー開始。夕方からお天気が崩れる予報で向かい風が強まる恐れもあり、今日はCAMPER1艇でタンデムのダウンリバーである。

スタートすぐから5m/s程度の向かい風。でも水位が80cmアップの宮川は滔々と流れ、ともちゃんとふたりで普通に漕いでても、自転車を2台積み込んだ重いフネは10km/h以上のスピードで順調に進む。


岸辺の花々を鑑賞しながらのダウンリバー

川からしか眺められない花々CLICK


息を飲む見事さ

『チィィ〜!』流れに乗ってすぐ、手を伸ばせば届きそうな至近距離でカワセミが飛び去る。岩陰から盛大な水音を起ててオシドリのカップルが大慌てで飛び立ち、僕らの上空にはトビが弧を描いて周回。右岸には巨大なアオサギ、正面の岩の上ではカワウが羽根を乾かし、キセキレイが尾羽をピョコピョコさせながら河原を歩く...春の宮川は野鳥の楽園である。


カワセミを発見し静かに近づく

岸辺の花々CLICK

普段ならライニングダウンを余儀なくされる浅瀬も、たっぷりある水量のおかげでほとんど全て消滅し、代わりに流速が20km/h近い痛快な早瀬が次々に現れ、カヌーのバウをバッスンバッスン鳴らせながら僕らは進む!

『ベスト...だね。ベストコンディション!』思わず僕がそう呟いてしまうグッドコンディションなのである。


岩陰に咲く一輪CLICK

今日の宮川はまずまずの透明度

 


満開の花は美しい。散り際の花も美しい(爆笑)。

あっという間に正面に鯨岩が見えてくる。その先には中川大橋...GPSの距離計の数字が次々と大きな数字に変わっていく。スタートしてから20分で鯨岩通過、30分で6kmポイントの中川大橋手前の瀬をクリアする(普段は結構気を遣う凶悪な旧中川大橋の残骸も、今日は水面下だし)。

『ヲイヲイ、このままだとすぐにゴールしちゃうゼ!もっとゆっくり漕ごうよ。』中川大橋を過ぎたところでペースダウンし、右岸の岩場をのんびり観察しながら進む。岩場には今を盛りと様々な野花が咲き誇っていて、そのひとつひとつをカメラに収めながらダウンリバーを続ける。


瀬を果敢に攻めるともちゃん(ボク、立ち上がってマス)

春、爛漫!CLICK

『チィィ〜!』今日はカワセミ何羽目だろう?あまりにも多すぎてともちゃんがその瑠璃色の美しい姿にもほとんど反応しなくなるほどだ。そして今日何よりも多かったのがオシドリ。彼らも水の上からやってくる変な人間に驚いてるのかもしれないけど、岩陰に差し掛かるたびに慌てて飛び立つ彼らの派手な水音には本当に驚かされる。彼らはたいてい2羽セット。先に飛び立つのが♀で、それを追うように♂が飛ぶ。

『“結婚してくれ〜!”って追いかけてるみたいに見えるわよね。恋の季節なのかしら?』と、ともちゃん。僕には“ヤラせろぉ〜!”に見えるけど(笑)


山桜は今が満開

真っ赤な木の実CLICK

真っ赤な鮠川大橋をくぐり、その先10kmポイントの「ちーちょの河原」で初めての休憩をとる。南向きの陽だまりの河原でのんびりしてるうちに11:30のサイレンが鳴ったので、カヌーの積み荷を解いて、そのままちょっと早めのランチタイムにする。

上流からの風が少し強まってきたので、カヌーを風避けにしてPRIMUSに鍋を掛け、シアトルスポーツのソフトクーラーから食材を出して豚汁を作る。春のカヌーはまだ温かい汁物が美味しいのだ!豚汁とコンビニおにぎりの簡素な食事だけど、夫婦ふたりきりで誰も居ない河原で対岸のモザイクのような山桜を眺めながらの食事は実に美味しい。


ちーちょの河原で山桜のモザイクを眺めながらランチタイム

『Masaは今頃、何やってるのかなぁ?』
『今日が実質初めての高校生活だし、緊張してるんだろうなぁ。』
『イイ友達が出来るといいなぁ。』

ふたりっきりで遊びに来ていても、やっぱり僕らは父親&母親(苦笑)。相変わらず子供の話題が多い僕らなのである。


河原のカフェ

野鳥と野花を観察しながら進む

コーヒーを煎れてチョコレートなんかをつまみながら一時間ほど夫婦水入らずの時間を過ごし、追い風に乗って午後の部スタート。田間の早瀬では久々に宮川らしからぬ1級オーバーの瀬に遭遇し、全身ずぶ濡れ。『ヒャッヒャッヒャ!』何故かともちゃん大喜び(笑)。久倶都比売橋上流の“ヤマセミ・ゾーン”では目を皿のようにしてヤマセミを探すけど、残念ながら今日は会うことが出来ず...でもカワセミはスズメのような頻度でチィ〜!チィ〜!と飛び交う。


突然の強風に龍のような風紋が!

緑に映える黄色い花CLICK


ゲートボール場の桜がキレイ!

久倶都比売橋をくぐると、途端に風向きが正反対になり、強い風が容赦なく僕らの顔を叩く。どうやら低気圧が少し早めに接近しているようだ。たぶん風速は10m/hを超え、波立つ川面から水飛沫がガンネルを越えてカヌーの中に入ってくる。

『ねぇ、今日は★●≦∴▼□″¥$▲ねぇ〜!』

向い風でバウのともちゃんの声も聞こえないほどだ。

『なにっ?』
『今日は タンデムに して よかったわ ねぇぇぇ〜!』

ともちゃんの言う通り、パドリングジャケットがバタバタと風に鳴るこの風だとソロはちょっとキツい感じ。でもタンデムなら全然平気!ともちゃんは姿勢を低くしてるけど、カヌーは針路を乱されることなく正面の内城田大橋に向けて一直線に進むのだ。


内城田大橋の水位は2m

宮リバーパークにゴール

内城田大橋で一之瀬川と合流した宮川が大きく左にカーブすると正面に宮リバー度会パークの桜並木が見えてくる。14:13宮リバーパークに到着。気象状況が許せばこのまま度会橋まで漕ぐつもりだったけど、パラパラと雨まで降り出したこともあってここで今日のダウンリバーを終了することに決める。タンデムで田口〜宮リバーのたった16kmってのは正直あまり漕いだ気がしないというか、カヌーに大荷物積んで下る意味はないんだけど、“ま、いっか!”で済ませてしまえるのが“なんちゃって”な僕らならではということで(笑)。


カヌーのそばを流れる桜の花びら

カヌーから大荷物を下ろし...


 


組み立てて...

スタート地点を目指す

カヌーを河原に上げ、風で飛ばされないよう風下に石を置いて固定。カヌーから2台のPEUGEOT Pacificを下ろして階段の上でセットアップして、スタート地点の田口大橋を目指す。

日当たりの良い宮川左岸のソメイヨシノはもうほぼ散ってしまっているけど、右岸の山桜の多くはまだ花びらを残していて、吹き始めた強い東寄りの雨風に堪らず散り始める。そんな桜吹雪の中を僕らは並んでPEUGEOTを走らせる。


桜吹雪の中をサイクリング

クモの巣にかかった花びらCLICK/桜吹雪のポーズ!

『春だねぇ〜!』
『春よねぇ〜!春爛漫!』

時々自転車を停めて沿道の野花を写真に撮ったりしながら、宮川に沿ってのんびりと1時間ほどのサイクリングを楽しみ、15:30頃にOUTBACKが待つ田口大橋に到着。PEUGEOTを積み込んで宮リバーに戻り、カヌー&装備を積み込んで帰宅の途に着く。


田口大橋に到着

おきん茶屋にて餅を買う

『なんか甘いものが食べたいわねぇ。』
『ナニ?ケーキ?パフェ?』
『ううん、そんなのじゃなくてお餅が食べたいの。』
『へっ?』

熊野街道・勢和多気インターにほど近い「おきん茶屋餅」に立ち寄って餅を買い込んだ僕らはそのまま伊勢道を北上、17:00には帰宅することが出来たのだった。

 

April.2008 MENU

アンケートにお答えください!

 

_  _  _