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3月26-27日 妙義戸隠グランドキャラバン(妙義山、戸隠山)

 


 

 

ただ今、中央道・恵那山トンネルを通過中。今日は走れるところまで走って適当にP泊するつもりなので、助手席でのんびり寛ぎながらSAで買ったコーヒールンバ♪のコーヒーを飲んでます。思うようにお出かけ出来なかった一年がようやく終わり、Masaの進路のことも気にせずにお出かけできます。
今夜、フラメンコギターの先生からお電話をいただき、入学前に一度遊びに来ない?って誘っていただいたみたい。今日からは久々のグランドキャラバンだし、帰ったらすぐにT君に誘われたクライミングウォール挑戦、週明けからはお正月の代わりに里帰り...なかなか忙しい日々が続きそうだけど、それでも何回かは先生のところにギターを習いに行くみたい。
家族それぞれの春。いよいよ新生活の始まり!


隕石痕(爆笑)

...と、書いているうち、ともちゃんの運転で長野道・梓川SAまであと数kmまで来た時、いきなり助手席側で『ドカンッ!』と強烈な衝撃音。走行車線をのんびり走行中、深夜とあって交通量は少なく前方には全くテールランプが見えないという状況で、ワケがワカランのでともかくSAに入る。
ハンディライトを手に恐る恐るボディをチェック。外れた部品もなさそうだし、サイドにそれらしい傷もない。ところが...『ワッ!』フロント周りをチェックしてたともちゃんの叫び声。見ると、助手席側のヘッドランプすれすれのフェンダーパネルとボンネットに大きな凹み発見!こりゃ、相当デカいものがぶつかったぞ!しかも表面のギザギザな感じから推測すると石かコンクリート片っぽい。
『あ〜あ、いきなりかよ...』と僕の心がダッちゃんのボディよりも凹みそうになった瞬間...『隕石よ、きっと隕石。そう、隕石しか考えられないわ!』と、ともちゃん。

あのですねぇ...確かに反対車線にクルマがいなかったし、走行車線の上を跨ぐ橋もなかったのは事実ですが、いきなり隕石だぁ!なんて言われましてもねぇ...。
『ほら、次のインターから引き返して、隕石拾いに行きましょうよ。』
だ、だから、隕石の可能性は天文学的に低いかと思うのですが...。

隕石!隕石!と叫ぶともちゃんを見てるだけで、クルマの凹みごときで凹みそうになってっる自分がバカバカしくなって、苦笑する僕。
『当たった隕石なんて拾ったら、すっごい記念になるわよぉ〜!』
しかも、飛び石...じゃなく隕石でしたね...があと数cm低かったらヘッドランプASSYがメチャメチャに壊れてたし、逆にあと数cm高かったらボンネットを滑ってフロントガラスを突き破ってただろうし...いずれにせよグランドキャラバンは中止を余儀なくされるか、最悪の場合は助手席で呑気に寛いでた僕に命中してタダじゃ済まなかったわけで、部品交換なしの板金塗装で直せるピンポイントに当たってくれたって感じ。
『そう、拾いに行かないの?残念ねぇ...。』
あ、あのぉ〜...ひとつだけ言っていい?
ボク、アナタと結婚してよかったです(爆笑)


姥捨SAからの夜景

そんなわけで、梓川SAで運転交代し、深夜0時に姥捨SAに到着。ベッドを展開し、千曲川両岸に広がる信濃平の素晴らしい夜景を楽しみながらビールをプシュッ!2008春のグランドキャラバン最初の夜は更けて行くのだった。


妙義山石門巡り

姥捨SAで7:00にお目覚め。窓の外は青空!SAのレストランでモーニングを食べ、ダッちゃんのベッドを畳んで出発。目指すは戸隠...Masaの守り神(自称)戸隠神社に合格のお礼詣を兼ねてスノーシュートレッキングを楽しもうという計画なのである。

長野道を北上、更埴JCから上信越道を通って信濃町ICへと順調に走る。ところが姥捨での青空が北へ進むほど雲が厚く低くなり、黒姫のトンネルを抜けるとそこは雨だった...。信濃町はかなりの雨で、黒姫駅前を抜け黒姫高原を通って戸隠へ入ると...雨が道を川のようにジャブジャブ流れ渡るほどの豪雨(涙)。
普通の神社なら傘でもさしてお参りするところだけど、戸隠山中腹に位置する戸隠神社奥社は駐車場から往復4km...しかも奥社周辺の積雪はいまだ2mオーバー。もしかして、今日は戸隠神社に“呼ばれていない”?

『どうする?今日は奥社は無理だろう。』

奥社がダメなら道路沿いの中社で済ませて...という選択肢は我が家にはない。

『戸隠は...明日にしましょうよ。まだ8時だし、今から妙義山にでも行かない?』
『おっ、いいねぇ〜。』


妙義山に到着!

10:30スタート

...ってわけで、戸隠山を下って上信越道〜関越道をひた走り、やってきました群馬県・妙義山(爆笑)。昨秋の妙義山縦走の続き...タルワキ沢から相馬岳以降を歩くか?お手軽「石門巡り」にするか?について家族会議...をすることもなく、急遽決まった妙義山だけに地形図の準備がなく、GPSと売店で買った絵地図だけしかないので石門巡りに決定し、県営駐車場で登山の準備をして10:30スタート。


第一石門に到着。
すっげぇ〜!

駐車場からしばらく車道を歩いて
石門巡りのスタート。いきなりコレ(涙)

駐車場からしばらく車道を歩いて、石門巡りの入口から登山道に入る。観光客が列をなす石門巡りコースってことで遊歩道を想像してたけど、なかなかどうして礫がゴロゴロした厳しい登山道。しかもいきなりの鎖場だし(苦笑)。でも距離は短くてすぐに第一石門に到着。すっげぇ〜!口をあんぐり開けて想像を超えたスケールの石門を見上げる。


かにの横ばいをゆく

第二石門へと続く鎖場

第一石門の下をくぐると、「かにの横ばい」という大岩をトラバースする鎖場を通り第二石門へと鎖場が連続する。昨秋の白雲山縦走の鎖場とは比較にならないほど簡単な鎖場だけど、滑落...ではなく墜落すると即死は免れないので慎重に手足を運ぶ。


慎重に手足を運ぶ

白雲山縦走の鎖場とは比較にならないほど簡単

第二石門から20mほどの鎖を伝って窪地に降り立ち、エスケープルートとの合流点を通過、ローソク岩を見上げながらさらに何カ所もの鎖場をクリアすると、左手に第三石門が見える。第三石門へのルートは崩落して通行不可なので、石門を横目に見ながら第四石門広場に到る。


第二石門からの鎖

エスケープルートとの合流点

規模で言えば第一には劣るけれど、その姿の美しさは石門巡り随一の第四石門。ピクニックテーブルが幾つも置かれた石門広場はランチタイムに最適なので、ここでザックを下ろしておにぎりを食べながらのんびり寛ぐ。石門の向こうには僕らがこれから目指す大砲岩&ユルギ岩が見えるし、石門の右手の岩場を登ると第一と第二の石門とローソク岩が一望出来る絶好のビューポイントがある。3〜40分をここで過ごした僕らは、再びザックを背負って大砲岩に向かう。


絶好のビューポイント

大砲岩&ユルギ岩が見える


第四石門にて。


バックに目指す大砲岩が覗く

僕らがこれから目指す大砲岩&ユルギ岩

「黒田泣岩」の垂直の鎖場を登り切ると(左手にエスケープ階段あり)、ここからは油断大敵、“注意一秒怪我一生”じゃなくマジで“不注意一瞬即涅槃”な岩の背。幅は50cmにも満たない蟻の戸渡り状態を慎重に進み、まずは「胎内くぐり」にチャレンジ。これ、ほんま、に、初心者、コース、なの...途切れ途切れにしか話せないほどの緊張。そりゃ確かに白雲山縦走ルートよりは難易度は低いかもしれないけど、やっぱり怖いですぅ。


「黒田泣岩」の垂直の鎖場

胎内くぐり

天狗のひょうていで手を振るともちゃん

怖じ気づいたAzuとともちゃんは大砲岩へは向かわず、最高点の「天狗のひょうてい」に登って待機。僕とMasa2人のアタック隊が最先端・ユルギ岩を目指す。ところが...雨が降り始めた!足元が何となく滑る感じがするとそれまでの威勢の良さはどこへやら(笑)。


大砲岩からユルギ岩を眺める。腰が引けてる?


馬の背のような崖を垂直降下する

Masaの足元は両側とも100m以上の絶壁

大砲岩はまだマシだったけど、その先のユルギ岩への幅30cm高さ100m以上!のゴツゴツした平均台のようなルートはどうしても渡ることが出来ず、急に恐怖感を覚えた高所恐怖症親子は大砲岩の先で断念!残念!という結果になった。

『ユルギ岩に落書きしてあるしぃ...。落書きしたヤツはここ渡ったんだよなぁ...せめてあの看板にタッチしたかったなぁ...。』

落書き野郎に負けてショックを隠せないMasa(爆笑)。でも、プライドは命には代えられないので、ユルギ岩は潔く諦めて山を下りることにする。


ひたすら鎖場の連続

足元が何となく滑る感じ

第四石門広場から往路とは別のルートをとり、見晴らし台で石門群を一望し、大国神社へと下る。ここでAzuとともちゃんを待機させ、どうしてもひとつだけでも岩に登頂したいMasaとふたり、大国神社の後方に聳え立つ「轟岩」にアタック。


大国神社へ

「轟岩」にアタック

数カ所の鎖場、鉄製の空中はしごを経て、轟岩に無事登頂!先端には大きな岩が載っていて、今はワイヤーで固定されているけど、もしかしたら昔は強風とかでこの岩が動いて音を起てたから「轟岩」って呼ばれてるんじゃないか?ってのがMasaの説だけど、本当はどうなんでしょ?


轟岩に登頂成功!

鉄製の空中はしご

CLICK

全員で轟岩の麓に建つ中之嶽神社にお詣りし、「初心者コース」だなんてとんでもない石門巡りを終え着替えを済ませた僕らは、安中市街を通って富岡市へと入る。Azu孝行のために観光客モードに切り替えて、官営富岡製糸場を見学するためである。



 


富岡製糸場

官営富岡製糸場

めでたく世界遺産暫定リスト入りした富岡製糸場は明治5年の開設で日本最古の洋風建築。そのレンガ造りの建物は明治維新後の富国強兵のシンボルとして小学校の社会の教科書に載ってた記憶があるけど、実は明治5年と言えば髷を結っていた岩倉具視が日本を帝国制にするか共和制にするか決めかねていた時代で、まだ大日本帝国が成立していない!...ってのはガイドツアーのガイド・富岡さんの受け売り(笑)。


ガイドツアーで見学した製糸場内部の様子

めでたく世界遺産暫定リスト入り

妙義山登山の後の1時間にも渡る説明には少し疲れたけど、どうして富岡製糸場が世界遺産に値するすごい場所なのかが良く解る素晴らしいガイドツアーだった。工場の建物にはまだ操業していた頃の名残が多く残されていて、平均年齢12〜13歳の女工さんたち(Azuと同い年!)の黄色い声が聞こえてきそうな雰囲気だった(ここは我が国の製糸工業のパイロット工場的な存在のため、女工さんは各藩のエリートばかりが集められ、その技術を学ぶ場だったこともあって、いわゆる“女工哀史”的な悲しさはなく、毎日楽しく絹糸を紡いでいたそうだ。現代の労働基準法よりもずっと待遇は良く、街に繰り出しては化粧品や服を競って買っていたとのことだ)。


日本最古の洋風建築がそのまま残る


 

富岡製糸場を観光した僕らは、17:00に富岡ICから関越道に乗り、上信越道を通って戸隠へとんぼ返り。戸隠の天気予報はイマイチだし奥社へお詣りが出来ない可能性が高いんだけど、戸隠のイタリアンレストラン「小鳥の森」で美味しいパスタ&ピッツァを食べたいの!という女性陣の希望とあらば行くしかないのが我が家の掟である(昔、梨が食べたい!ってだけで京都から夜通し走って鳥取に行ったことがある...笑)。富岡から戸隠まではたったの160kmだし、小鳥の森は19:00までOPENだから大丈夫だろ?なんて油断してたのがイケなかった!

朝と同じように長野市を過ぎたあたりから雨が降り始め、信濃町でみぞれ、黒姫駅を過ぎると雪、黒姫高原からは吹雪で前は見えないわ、道路は10cm以上の積雪だわでシャレにならない状態。


黒姫高原入口から雪が降り始める

ダッちゃんは四駆じゃないんですぅ!三重県人は雪道苦手なんですぅ!などと悲鳴を上げながらも何とか戸隠に到着し、小鳥の森でご主人のhatakichiさんと楽しいお喋りを楽しみつつ、美味しいイタリアンに舌鼓。
photo:黒姫高原入口から雪が降り始める/深い雪に包まれた「小鳥の森」とダッちゃん
『雪だしもう閉めちゃったんだけど、せっかく来て下さったんだからどうぞ!』と、電気が消えてた神告げ温泉にも特別に入れていただき、ホカホカに暖まった僕らは奥社参道前の駐車場にダッちゃんを停め、しんしんと降り積もる雪を眺めながら贅沢なP泊。


“G線上のアリア”を奏でるMasa

降り積もる雪を眺めながら贅沢なP泊

ベッドに横たわった21:00の外気温は−2℃。でもWEBAST0のFFヒーターのおかげで車内は20℃近くに保たれ、Masaの奏でる“G線上のアリア”など、僕らがリクエストする静かなクラシック曲の調べに耳を傾け、みんなでゴロゴロしながらビールをプシュッ!
今夜も良い夜です。


深い雪に包まれた「小鳥の森」とダッちゃん

 

 
戸隠スノーシュー

March.2008 MENU

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