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3月5日 潮風香るみかん山登山(三重県・龍仙山402m)

 

 
子鬼の居ぬ間に...#4

 

2月は忙しくて休みが取れない上に事故に遭い肋骨骨折(涙)。その上、Masaの高校受験が来週に迫ったりして2月始めの御在所スノーシュ−から1ヶ月以上野遊びが出来ないでいる僕らだ。

僕は仕事してるからそれほどでもないけど、ともちゃんは家で映画ばかり観てたせいで体力はもちろん視力も落ち、問題なことに●kg太ったとのこと(笑)。そんな彼女は、Masaの卒業式のために買ったお気に入りのタイトなスーツがギュウギュウはカッコ悪いでしょ!?ってことで『卒業式までにお尻をひと回り小さくするキャンペーン』実施中なんだとか(爆笑)。

実を言うと今日は某・梅の名所で“梅ウメウォーク”のはずだったんだけど、観光協会に電話したら、まだ咲き始めで満開には程遠いってことで、梅見ハイキングはMasaが卒業して休みになる来週に延期(入試の前日だけど、気分転換にちょうど良いだろ?と無理矢理お誘い...笑)し、急遽山登りに変更。ともちゃんのお尻を小さくするには筋肉が付かない程度に歩くのが一番!だし、僕の肋骨も押さえても叩いても全く痛みを感じなくなったこともあって、今日は超久々に登山なのである。


小さなクルマでのお出かけは恋人時代に戻った感じ

農作業のために作られた舗装道路

今日登るのは南伊勢町の龍仙山(402m)。ハッキリ言ってコレは山というより丘。しかも8合目まで名産・五ヶ所みかんの果樹園が続くんだけど、様々なHPを読むと美しいリアス式海岸を望むために神様が作ってくれたんじゃないか?ってほど眺めが素晴らしいらしいし、山頂付近には謎のストーンサークル“神籠石”や1kmにも及ぶ列石が現存しているらしい...これは行くしかあるまい。

まだOUTBACKが戻って来ないし、ふたりでダッちゃんも大袈裟なので、今日は僕のもう1台の愛車・SUBARU R2 type-Sでスタート。ともちゃんと肩が触れ合わんばかりの接近度に、独身時代みたいな新鮮な感覚(笑)。このクルマで高速に初めて乗ったけど、走行性能に全く不満がないのがスゴイ。あっと言う間に龍仙山麓のみかん畑に到着し、山頂を目指して歩き始める。


五ヶ所湾と陽だまりに咲く梅

しばらくは農作業のために作られた舗装道路が緩やかに続くお散歩コース。普通だとつまんなく感じるものだけど、スタートからずっと道路から五ケ所湾が一望!しかも北風が吹かない南斜面なので終始陽だまり状態で、どこからともなく漂ってくる梅の芳香と相まって、歩きながら眠くなってくるほどの幸せ感(笑)


美しい照葉樹の森

満開の梅CLICK

森の中に咲く椿CLICK

木漏れ日の中を進む

大きな貯水槽で左に折れると、ここからは舗装路が終わり本格的な登山道となる。踏み跡が多くてルートが不明瞭になりがちだけど、随所に「南勢テクテク会」なるNPO団体が建ててくれたオレンジ色の看板があり、全く迷う心配はない。椿やウバメカシなどの美しい照葉樹の森を木漏れ日を浴びながらしばらく登ると、正面の尾根に鳥居が見えてくる。ガイドブックで左の尾根に行者と不動尊の岩祠があると知っていたので、鳥居をくぐって尾根を左へ。予想外に立派な石組みの祠にお詣りし、振り返ると絶景!


岩の上から五ケ所湾を望む


役の行者と不動尊の岩窟

行者さんとお不動さんがある広場よりの眺望

昔の人はこのリアス式海岸の風景をカエデの葉に準えて「楓江」と呼んだCLICK

ベンチが設えてあったので、ここで最初の休憩をとる。英虞湾と並び、三重県を代表する風光明媚な海岸線である五ケ所湾。陽光を浴びてキラキラと輝く海、その海に影を落としながら流れる雲、海岸線に沿って立ち並ぶまるでミニチュアのように見える民家...昔の人はこの風景をカエデの葉に準えて「楓江」と呼んだのが頷ける素晴らしい景色だ。


気持ちの良い尾根道を進む

龍仙山登頂成功!

富士山の下には×印が付いている

春はもうそこまでCLICK

素晴らしい景色を堪能した僕らは、鳥居まで戻りさらに尾根道を進む。間もなくパッと空が広がりあっけないほど早く山頂に着く。龍仙山(402m)登頂である。五ケ所湾の眺望は先ほどの祠の前の方が勝れているけど、五ケ所湾と反対側には鈴鹿山脈や大台山系、そして空気の澄んだ日には御嶽山までも見通せるという。五ケ所湾側の山名板には富士山も描かれている!ただ、富士山の下には×印が付いていて、やや左にマジックでもうひとつ手描きの富士山がある...どうやら元の絵は少し角度が間違っているようで、滅多に見えないことを意味しているんだろうな(笑)。


尾根を下る

踏み痕が全くないので迷いそう

山頂の大日如来に手を合わせ、尾根を南東に向け下る。ここからの下りは止まれなくなるほどのかなりの急勾配でしかも踏み跡が薄い。ルートを見失いそうになることもしばしばで、所々立木に巻かれた赤いテープが頼りだ。20分ほど下っただろうか、傾斜が少し緩やかになった辺りで、山腹に大きな岩が目立ち始める。そこに南勢テクテク会さんのオレンジ色の道標。表示に従って“神籠石→”と書かれた方向に向かう。一列に並んだように見える岩を避けながら尾根を進むこと5分で「神籠石跡」という看板の立つ広場に到着。ここが通称“ドビロ”と呼ばれる広場のようだ。(*ドビロ=土広だろうか?)


:尾根沿いに“神籠石”と呼ばれる
列石が1kmにもわたって続く

不思議な岩がサークル状に立ち並ぶ
“ドビロ”という名の広場

この広場を中心に林道を渡って環状列石(ストーンサークル)が築かれていて(全貌は立木ではっきりとは見えない)、ここからさらに尾根に沿って600mもの列石が続く。ドビロ手前のものは確かに一列に並んではいるものの人工的な感じはしない石の列だったけど、ドビロからの列石は明らかに人の手によるもの...ただ、これが古代の宗教的なものかというと、僕は?マーク。何故なら、このお山って“謎の”とか“神秘の”ってな形容詞を戴くには雰囲気が明るすぎ!(笑)


尾根に沿って600mもの列石が続く

列石のひとつに腰掛けてランチタイム

そんなわけで、列石に沿って進み、眺めの良い場所でザックを下ろしてランチタイムとする。列石に腰を下ろした瞬間に正午のサイレンが鳴り響き、タイミングばっちり(笑)。今日は手軽にコンビニおにぎりとお湯を沸かして即席豚汁。とにかくポカポカ暖かい春の陽気なので眠い眠い!


こうかな?

やっぱりコレ?

なんか違う?

エイッ!


五ヶ所湾のポーズ!(苦笑)

 

30分ほどをこの眺めの良い列石の末端で過ごした僕らは、ともちゃんが“五ケ所湾のポーズ!”と叫びながら身体をクネクネさせるのを撮影し(笑)、さらに尾根を下り東ルートと呼ばれる鋪装された林道に合流。歩きやすいけど平凡な、でも良く見たらツワブキ、ヤマモモ、マキ、モチノキなどが自生する(!)とても多様性のある林の中を15分ほど歩いて、スタート地点に戻ることが出来た。

途中、花の写真を撮ったりのんびり休憩したりしながらの2時間半4.3kmの軽めのハイキング。R2に戻った時にまだ13:00過ぎだったので、ともちゃんご所望のイチゴパフェを食べに行って(せっかく歩いて痩せてもパフェ食べたら意味ないじゃん!)、僕のヘアカットまで済ませて帰宅した。


道ばたの花と五ケ所湾CLICK

もちろん最後はイチゴパフェで締める(笑)

そんなわけで、ひと足早く春の山を堪能した僕ら。(Masaに聞くと、今日、自宅では雪混じりの雨が降る寒い一日だったとか。)もしカヌーに飽きたら5月のみかんの花が咲く頃、もう一度歩いてみたい!って思わせる、明るく楽しい山だった。花と潮の香り漂う南勢の低山歩き...ちょっとハマりそうな予感がする。

 

 

 

March.2008 MENU

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