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2月6日 高原の☆☆☆レストラン(三重県・御在所岳1212m)

 


樹氷のトンネルを進む

 
子鬼の居ぬ間に...#3

 

aki 『ねぇ、四日市のシャ○ニ−へ本を買いに行くんだけど、一緒に行く?』
tom『山屋さんで本?』
aki 『うん、“三重の百名山”って自費出版のやつ。』
tom『あぁ、新聞に載ってた本ね?...いいわよ。』
aki 『でもその前に、ロケーション最高のレストランでランチにしようよ。』
tom『い〜わねぇ〜!で、どこ?どこ?』
aki 『ちょっと高いんだけど...いいかなぁ?』
tom『えぇ〜高いのぉ?...おごってくれるならいいわよ。』
aki 『よ〜し、じゃ、ブレスサーモのタイツ履いてね。』
tom『えっ?』


ロープウェイで山上公園へ

『カモピー!カモピ−!出ておいでぇ〜!』


麓から望む御在所岳

そんなわけで、やって来ました御在所岳。ちょっと高い(1212m)けどロケーション最高の山上でブイヤベース・ジャポネーズ(要するに寄せ鍋..笑)のランチを楽しもうというプラン。まさか2週連続で雪山だとは思ってなかったともちゃんは少々ご機嫌斜めだけど(苦笑)、景色を見たらすぐにニコニコに変わるに違いないってことで。
10:00過ぎに標高400mの駐車場に到着し、クルマで雪服に着替え、ロープウェイに乗って1200mの山上公園へ。

『カモピー!カモピ−!出ておいでぇ〜!』
ゴンドラの窓におでこをくっつけて叫ぶともちゃん。な、なんやねん、その“カモP”ってのは?
『カモピーはカモピーよ。カ・モ・シ・カ』

残念ながら“カモピー”を見ることは出来ず、10分の空中散歩で山上駅に到着。


スキー場を右手に見ながら進む

除雪が行き届いている


氷瀑モンスター


ツララでダ−スベーダーごっこ

武平峠からはモフモフスノー!

山上は雪の天気予報とは違って薄曇り。気温は-5℃。風速は3m程度と割と過ごしやすい天候だ。スキー場を右手に見ながら、レストランアゼリア方面へと進む。除雪が行き届いてツボ足で全く問題ない。

ソリ広場前の人工の氷瀑もかなり育っていて、まるで蔵王のモンスターを思わせる見事な出来映えだ。“ダースベーダー”ともちゃんは、どこかで折ってきたツララのライトセーバーを振り回して危ないったらありゃしない(笑)


バージンスノーのあちこちに残る
野ウサギやキツネ、カモシカの足跡

上:フワフワの新雪!
下:長者ヶ池を目指す


バ−ジンスノ−にはしゃぐオッサン

山上駅付近はほとんど見られなかった樹氷だけど、アゼリアを過ぎて長者平方面に進むと一面の樹氷!お見事!武平峠と山頂の分岐点までは軽装の観光客も散策が楽しめるよう除雪&圧雪がなされていて非常に歩きやすい。分岐から峠方面へ入るといきなり登山道で50cm、道を逸れると1m以上の積雪があり、しかもフワフワの新雪!今日はこんなスノーコンディションに備えてスノーシュ−に4インチのフローテーションテ−ルをセットしてきたんだけど、それでも膝まで埋まる柔らかさ...独特の浮遊感が気持ちイイ。


ウサギの足跡を追って森の奥へ

氷上に乗っても大丈夫なほど完全凍結している長者ヶ池


雪面には無数の足跡

氷上に乗っても大丈夫なほど完全凍結している長者ヶ池を経由して御嶽神社を目指す。目指す...といっても、雪原を自由気ままに歩けるスノーシュ−ハイキングなので、バージンスノーのあちこちに残る野ウサギやキツネ、カモシカの足跡を追ってアニマルトラッキングを楽しむ。

御嶽神社でに参拝し、正面に見える鎌ヶ岳のピラミダルな姿を眺め、再び道なき道をショートカットし盛大な雪煙を上げながらて山頂方面へと進む。


樹氷と鎌ヶ岳

御嶽神社の狛犬とビスケットをくわえた獅子舞男


山頂への尾根から望む鎌ヶ岳


ともちゃんがベンチの雪に何やら落書き

「鯉のぼり」だそうです(?)


雪をモフモフ鳴らしながら急斜面を登る

山頂へと向かう途中、眺めの良い比較的平坦な雪原を見つけたところで、フュエルタンクの容量が原付並みのともちゃんの“腹ヘッタコール”が始まったので、ここでランチとする。

いつものように夫婦で電車ごっこをして(笑)スノーシュ−で雪原を踏み固め、中央をテーブルとして残して周囲を掘り込みベンチに仕上げる。今日は雪が深いので柔らかなバージンスノーの背もたれ付き。The Butonを敷かずに直接雪のベンチに座って雪を融かせ、自分のお尻の形にモールディングすると最高に座り心地の良いオーダーメイドソファの出来上がり(笑)。


絶景に乾杯!

何よりものご馳走はbouillabaisse japonais

いつものようにMSR WhisperLite Int.のプレヒートの炎で冷えた指先を融かし、力強い青い炎に変わったところで、雪とジプロックの具材を放り込んだチタンコッフェルを架ける。氷点下の気温をモノともしないMSRの圧倒的な火力のおかげで、すぐにコッフェルは盛大な湯気を上げ、あっという間にbouillabaisse japonais(ブイヤベース・ジャポネーズ(寄せ鍋うどん入りのことね...笑)が出来上がる。


MICHELINも知らない高原の☆☆☆レストランへようこそ!

正面に美しい雪峰の大パノラマを眺めながらハフハフズルズル...ウマイっ!マナーもな〜んも必要がない貸切りの三ツ星レストラン。料理の美味しさは何も高級さや格式ばかりじゃなくて、ロケーションだったり、一緒に過ごす相手だったりするんじゃないのかなぁって思える瞬間。ミシュラン、マイッタか!な気分だ。


座り心地の良いオーダーメイドのテーブル&ソファ

今日は移動時間が少なめでゆっくり寛ぐことが出来るので、コーヒーを煎れてビスケットやチョコを楽しむ。甘いものって寒い所で食べると最高に美味しいね!さっきからウマイとか美味しいとか食い物の感想ばかり言ってる僕らだ。

たっぷり2時間ほどを過ごした後、一応山頂へ。三角点で写真を撮って、山頂広場から滋賀県側の森へ入る。雪を冠った円い岩がまるで白いお化けみたい。中でも誰かがニコちゃんマークをイタズラ描きした岩が本当に可愛くて...幸せな気分になって、ハイ、チーズ!


美しい樹氷の小径をゆく

三角点にて/スマイリー♪

樹氷と鎌ヶ岳


アカヤシオの疎林を進むともちゃん

山頂から美しい樹林帯の中を延びる小径を進み、遊歩道へ。スノーシュ−を履いていると圧雪された道を歩くのはツマラナイので、わざとフカフカの森の中へ寄り道。ところが三重県側の森の中は、綿のような柔らかい雪が1.5mほど吹き溜まりになっていて、スノーシュ−を履いていても下手に踏み込むと肩まで埋まってしまうほどの柔らかさ。夫婦で転倒につぐ転倒で雪まみれ!でもそれが、たっのしっいぃぃ〜!

『アキちゃん、アナタいくつ?』『42さ〜い!』
『ともちゃん、アナタいくつ?』『4しゃ〜い!』(ウソつけ!)


妻のブザマな転倒シーン(爆笑)

夫の笑顔な転倒シーン

スキー場

ロープウェイで下山

そんなこんなで歩行時間1時間半、停止時間2時間半(笑)のもはやハイキングとは呼べない雪上散歩を終え、ロープウェイに乗って山麓・湯の山温泉駅へと下る。

『カモピー!カモピ−!出ておいでぇ〜!』
降り出した雪で視界の悪いゴンドラの窓におでこをくっつけて叫ぶともちゃん。ゴンドラのスピードと追い風がちょうど同じスピードなのか?窓の外をホントに雪印のマークみたいな雪がヒラヒラと舞っている。
『カモピー!カモピ−!出ておいでぇ〜!』
そんなもん、呼んで“ハイハイ”言うて出てきたら野生とちゃうわ、ホンマ。
『ああっ、カモピー!カモピーがいるっ!』
ウソこけ!ん?あ、ホンマや!至近距離にカモP、じゃないカモシカだぁ!
お腹を切株に当てて滑落しないように気をつけながらスヤスヤと眠る、ヤケに慎重なカモシカが上りのロープウェイのすぐそばに(笑)最後に最高のプレゼントもありました


楽しかったぁ〜♪

ロープウェイから見つけたカモシカ
CLICK

そんなこんなで、初めは不機嫌なともちゃんもニコニコ。
『ね、今日は御在所に来て良かったでしょ!』な、なんでやねん!
帰りにシャ○ニ−に寄って『三重の百名山』を買って、マックでマックフル−リ−を食べ、Masaのギター完成祝いに新しい譜面を買って、16:30に帰宅した。

*今日はMasaの私立高校の合格発表の日なのに両親は発表を見にも行かず、何してるんだろ?(爆笑)ま、「世界の落ちそうで落ちない岩」BEST3にも選ばれた御在所の地蔵岩(カヌー日記2006.10)も見たし、絶壁でも絶対に落ちないカモシカも見られたし...滑っても落ちなければいいわけで、ね。(笑)


 

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