10月10日 伊賀富士・尼ヶ岳登山(三重県津市・尼ヶ岳957m)
子鬼の居ぬ間に...#17
台風15号崩れの低気圧が前線を伴って通過する...「晴れの特異日」である10/10も今年は雨の予報である。まあ家でゆっくり過ごすのも悪くないよなぁという気持ちが70%、そして秋に3回ある三連休3×3=9日のうち休めたのはたった2日だったし、せっかくの休みなのに2週連続でお出かけなしかよっ!という悔しい気持ちが30%(笑)。そんな複雑な気持ちで朝を迎えて空を見上げると雨は落ちていない!よっしゃ、行こか!で、どこへ?「曽爾高原のススキを眺めつつ倶留尊山1032m」「桔梗平・謎の石畳をゆく大洞山985m」「流麗な伊賀富士・尼ヶ岳初登山957m」...市町村合併で全て市内になった特色ある室生火山群の三峰のどれにするかはクルマを走らせながら考えよう(笑)という実にいい加減なスタート。
結局、初モノの魅力に負けて尼ヶ岳登山と言うことで、奈良県御杖村を経て全く標識がなく何度か迷いつつも倉骨林道へと進み、登山口のある倉骨峠に到着。ここから大洞山から続く東海自然歩道に入り尼ヶ岳を目指す。
「←尼ヶ岳(1時間)|(1時間)大洞山→」の看板を横目に登山口から暗い針葉樹林に入って間もなく正午のサイレンが林間に響き渡る。そう、スタートはお昼前。山登りをナメてるし(笑)。
褐色の森に苔むした岩が映える
いよいよ尼ヶ岳の急登に取り付く。 これが天まで延びる階段(笑) 上:倒木に生えるキノコがキュート! 下:視界が広がったところで山頂に到着
尼ヶ岳山頂(957.6m)
小さなピークを越え、鞍部から緩い上りをしばらく進むと大洞山雄岳と尼ヶ岳の鞍部・大タワに到着。(たぶん『垰(タワ)』と書いて、尾根の窪み...つまり鞍部を指すと思われる。『たわむ』が語源かな?)驚きなのはここの木が全て東側に傾いて伸びていること!冬の季節風が相当強いんだなぁと実感する。
ここからは2つ3つ小ピークを越え、目の前に階段が現れるといよいよ尼ヶ岳への急な丸太階段の登りが始まる。雨上がりのスリッピーな登山道を慎重に、でもガシガシ登ると、あっという間に尼ヶ岳山頂(957m)に到着だ。
風に揺れるススキの向こうに鷲ノ巣と呼ばれる岩崖を望む
山頂からのパノラマ(伊勢湾〜青山高原方面)CLICK
山頂は広々とした草原にベンチが設えてあり、南側の一部を除いてほぼ270°の眺望が楽しめる。僕らはマユミの木の下に祀られたお地蔵さんにお詣りしザックからおにぎりを取り出して素晴らしい眺望を楽しみながらランチタイム、そしていつものようにコーヒーを煎れてチョコビスケットやナッツでお茶を楽しむ。
急勾配の笹原を下る
誰もいない広々とした山頂でまさに夫婦水入らず!...かと思ってたら霧雨が降り出したので下山開始!(*後から登頂直後にお詣りしたお地蔵さんは雨乞地蔵であることが判明...お詣りしたらアカンやん!)
正面に大洞山の雄大な稜線を眺めながらの下山は素晴らしいけれど、雨でズルズルに滑る急峻な下り坂は上り以上に注意が必要だ。
明るい雰囲気の広葉樹林
大タワのベンチで休憩しつつ野鳥観察を楽しむ
何度もヒヤリとさせられながらも何とか転倒することなく大タワに到着し、姿の良い山桜?の下にベンチでひと休み。会話が妨げられるほど野鳥のさえずりが響く大タワの森。僕らの目と鼻の先でキツツキが木を突つくタップ音が聞こえたりして...雰囲気が素晴らしい!
大タワからは比較的緩いアップダウンを快適に踏破し、無事登山口に戻ることが出来た。
峠のススキが秋らしい風情を醸し出す
。AzuやMasaの帰宅する時刻...“門限”までには少々時間があったので、帰りに伊勢本街道の古い町並を見ながら北畠神社に寄り道。それでも16:00に帰宅できるというお手軽な登山を楽しめた一日だった。
こんな感じで両親が登山に行ってる間、今日は午前中で授業が終わったMasaは友達と連れ立って自転車で磨崖仏巡りと化石発掘ツアーを、そしてAzuは友達とバスに乗ってショッピングセンターでプリクラを撮って楽しんでいたみたい。それぞれが楽しめた一日だったようで何より何より...
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