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8月1日 USAGI追いし国府浜♪(三重県・国府浜)

 

 


体重移動でターンのきっかけをつくるMasa

列島の遥か南海には台風5号(アジア名:USAGI)があって25km/hで北進中。
そんでもって、僕はお休みでともちゃんもMasaも特に予定なし。Azuは午後からクラブの練習があるけど、午前中はヒマ...この状況で考えることはみんな同じで、気が付けばMacルームの3台のMacのモニターはみんな国府浜(こうのはま)の波情報を映し出しているのだ(笑)。


国府浜の魅力はこのビーチへと向かうほの暗い防風林。
静と動、陰と陽...まるで花道のようでもある。

上:民宿Tさんで日焼け止めを塗ってもらうAzu
下:コンディションを確認しながら海水浴エリアへ

国府浜の波予想は、波高2mのち3m...おおっ、いいじゃん!ってなわけで、今朝は5:30に起床して30分で準備を整え、国府浜へと向かう。OUTBACK車内で誰からともなく歌い始めたのは...

う〜さ〜ぎ〜お〜いし こ〜の〜は〜ま〜♪(笑)

1時間ちょいでいつもの民宿Tさんに到着。『また来たの?』おばちゃんに失笑されながらし、さっさと着替えを済ませて海へと向かう。


リップカレントの位置を確認するMasa

静かに海へと進む

 


沖に出た彼の前に立ちはだかる白い悪魔のような波の壁

朝一番のまだひと気の少ないビーチで僕らを待っていたのは... おおっ!朝日に輝くビッグウェイブ!まだ台風が少し遠いので、連続して大波が押し寄せるというのではなく、5〜6分間隔で突如2mを超える波がやってくる感じ。今日は時間もないので、シェルターの設営は省略し、離岸流の位置だけ再確認し海へ。


ガールズは岸辺近くのスープに乗る

楽しいけど疲れたから帰るのぉ〜!

これだけの大波だと不慮の事故が起きないとも限らないので、僕とMasa、ともちゃんとAzuが“バディ”を組む。バディってのは本来はダイビングとかで安全を確保するためのペアのこと。装備を確認しあう(バディチェック)、とにかく相手から目を離さない、異常を感じたらすぐに声を掛ける...


時折、2mを超える魅力的な大波がやってくる

我が家はカヌーの時も泳ぐときも常に“バディ”システムを導入していて、実力が近い者同士(今回と同じ僕とMasa、ともちゃんとAzuってことが多い)でお互いを監視しあうことにしている。ただ、ボディボードでバディを組もうなんて思うのは初めてのこと。それだけ今日の波が大きいということなんだけど。


この波は3mだしぃ〜!ちょっとヤバすぎだしぃ〜!

サーフエリアはすでに上手なサーファーたちが列をなして波待ちをしているので、僕らは彼らの邪魔をしないように海水浴エリアへ。(そこへライフセーバーの兄ちゃんがやってきて、いかにもシロウト然としてる僕らが海水浴エリアで乗ることを許してくれた...笑)


『さぁ来い!波っ!』意外に体育会系

うおっ、乗り遅れた!

そこで普通に乗るのに飽きたMasaはボードの上で膝立ちする“ドロップニー”の練習開始。これで片膝を立ててもう片方の足裏ををボードに付ければ完成なんだけど、彼の場合は両膝をボードに立てて四つん這い状態なので、どう見ても犬のサーフィン(笑)


美しいチューブを形つくる2mの波


これぐらいがちょうど乗りやすくて良い感じ

海水浴エリアは比較的波が穏やかなはずなんだけど、堤防から見下ろしてた以上に高く迫力のある波はまさに “白い悪魔”。もの凄い圧倒的なパワーで僕らを押しつぶす。そんな波に女性陣は少々気後れ気味で、沖にパドリングで出ることなく白いスープに乗って遊んでいる。それに対し、僕ら男性陣の ボルテージは最高潮!ドドドドドッ!バンッ!バンッ!バンッ!ゴゴゴゴ〜!シュワシュワ〜!...音にすればこんな感じ(笑)


再びAzuも参加して波待ち

『へぇ〜こんな波に乗るんだぁ!』『バカにしないで!』

最初のうちは、寄せる波、来る波全てに乗ろうと必死で沖に泳ぎ戻っていたんだけど、次から次へとやって来る波にハーハーゼーゼー(笑)。普段なら最高!って思える1m程度の波は全てやり過ごすゼイタクな波乗りである。
波のパワーがかなりのものなので、乗り方によっては地面に叩きつけられて鎖骨骨折!もありえる少々危険な感じだけど、そのぶん特にテイクオフの技術はパーフェクトに必要なしで、タイミングさえ誤らなければ誰でも簡単に波乗りを楽しめる状態(もちろんフィンは不要)。


家族で波乗り(Azuは途中参加...笑)

10:00頃になると波高が多少控えめになってくる。そうなると恐怖感がなくなった女性陣も再び沖に出て波乗り再開。ともちゃんは数回波乗りするだけですぐに髪もグシャグシャ&お化粧も取れて今日も落武者状態。しかも波にグシャグシャになった彼女のWaterGirlのラッシュガードが捲れ上がって、胸の上まで完全露出(恥)...そんなことも意に介さず、オリャ〜!イテモタルデェ〜!あ、あなたねぇ、どこでそんな言葉を覚えてきたの?


いい波が連続してやって来る

Masaはボードの上で膝立ちする“ドロップニー”で


ここでも“落武者”姿に落ちぶれるともちゃん

でもそんな波も1時間ほどでさらに小さくなる。朝イチの波が素晴らしかっただけに、ちょっと頼りないというかツマラナイ感じなので11:00ジャストで波乗り終了。話し声も聞こえないほど盛んに鳴き始めた蝉時雨の防風林を抜けて民宿Tに戻り、素早くシャワー&着替えを済ませ、伊勢で手こね寿司&伊勢うどんを食べ、13:00に帰宅した。もちろん、Azuのクラブも十分に間に合う時刻でホッと一安心...


こんな波をスルーする贅沢なMasa

これで片膝を立てれば“ドロップニー”なんだけど

沖合い300mからのロングライドも可能なコンディションは最高でした!

国府浜から戻った後、Azuはクラブに、ともちゃんはあっこちゃんちへパーマに出掛けたので、僕とMasaがふたり家に残されることになった。TVを見ながら少し身体を休めた後、僕らは書斎のソファに並んで座って、数年前に買ったボディボードのハウツー本を見ながら少しぐらいは上手になろうと“アームチェアボディボーディング”を楽しむ。
ところがハウツー本の解説に出てくる写真を見て、口をあんぐり!本の写真にある波はどんなに小さく見積もっても高さ4m。昨日の国府浜のUSAGI波ですら最高でもしょせん3m程度なわけで、本と同じようなテクニックをカッコ良くキメるには、高さもパワーも足りないってことなのだ。
『こんな波に乗ったら、絶対に死ぬ!』
『全身複雑骨折だなぁ...』
意気消沈した僕らは、ボディボードの上達をあきらめ、安全第一を誓い合うのだった(涙)。


さぁ、帰らなきゃ!

3時間でヘトヘトになって国府浜を後にする

蝉がウルサイほど鳴き始めた

帰り道にいただいた手こね寿司&伊勢うどん

でも、やっぱり波の余韻が消えないので、ふたりで近所のスポーツ量販店へ出向いて水遊びコーナーで、男ふたりがあ〜でもないこ〜でもないと品定め。体重が倍増したのに小学校低学年の時のボードを今も使い続けているAzuのために、新しいボードをプレゼントしてやろうってことになり、MOREYの赤いやつに白いリーシュコードをセット。昨日の大波による衝撃でともちゃんのリーシュコードもちぎれてしまったので、ともちゃんのボードのピンクの花模様に合わせて同じブランドのピンクのコードも購入。

ただ、僕ら父子の目を釘付けにしたのは...ロングボード!3mオーバーのデカさゆえ、もっと高価だと思ってたら、初級者用なら10万円以下ってモデルもあって、ふたりのお小遣いを出し合ってシェアすれば何とかなるんちゃうのん?って感じ。先日、初挑戦でいきなりスタンディング出来た時、アキヒロさんに 『君はカヌーやボディボードやってるからさすがに上手やねぇ。』なんて褒められて上機嫌のMasaも興味津々。

 


M『アキヒコさん、やってみる?』
A『ワハハハ...Masaこそ、やってみたいんとちゃうの?』
M『あ、いや、オレはやめとくけど、オジサンのロングボード、カッコいいで。』
A『そ、そう?少しはモテるかな?』
M『そりゃ“カヌーやってます”って言えば引かれるけど、サーフィンは断然モテるだろうよ。』
A『おいおい、誘うなよっ!でもサーフィン始めたら、オレ絶対にハマるやろね。』
M『真冬でも国府浜に通うことになると見た!』
A『ヤバイよなぁ。』
M『うん、絶対ヤバイ。』
A『クワバラくわばら...』

そんなわけで、Azuのボードとリーシュコード2本、一見サングラスに見えるゴーグル(我が家はともちゃん以外コンタクトレンズユーザーなので)、ともちゃんのシュノーケリング用グローブなどを買い込んで、帰宅した僕ら。ボディボードですら波が低いって言ってるぐらいなのに、サーフィンが楽しめる環境にはないよなぁなんてことで、僕らのロングボード熱はこれ以上燃え上がることはなさそうである。ホッ!

 

August.2007 MENU

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