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8月4-5日 南紀シュノーケリング(和歌山県某海岸)

 

 


Azuのビーチコーミング袋の中身 (^^)

アンタも好きねぇ〜♪なんて声がどこかから聞こえてきそうな感じだけど、朝から僕の仕事能力を総動員して怒濤の労働(笑)で、何とか午前中に一日ぶんの仕事を3時間で片付け、ともちゃんが用意してくれたMEGA MACをひと口...は無理なので3口ぐらいで平らげて13:30スタートで紀伊半島を半周の南紀某所某海岸へ。
明日は大分で収監されてた(あ、ちなみに長期出張、の意味で収監は冗談ですので...念のため)NESSYさんの“出所祝い”シュノーケリング。我が家&NESSY家にしては珍しく、思いつきではなく半月ほど前から楽しみにしていた計画なのだ。
ダッちゃんが“あっかるい化計画”(HID装着)のために電装屋さんに預けてあって使えないので、今日はOUTBACKの旅。広々しててまるでリビングがそのまんま移動してる雰囲気で何となくのんびりした雰囲気が漂うダッちゃんの旅とは違い、実質4シーターのOUTBACKで家族4人が“密着”状態でのドライブもいいものだ。

我が家から一般道R42のワインディングロードを250km4時間半!何とか夕食の時刻までに予約済みの民宿に到着。

台風5号USAGIちゃんもかなりギリギリスレスレながら北方へ去ったものの、オーシャンフロント...というか津波が来たらココヤバいだろ?な民宿のテラスから眺める海はまだ高い白波が立っていて、シュノーケリングはかなり体力が要る感じ。海が穏やかになるのを願いつつ、床を蟹がチョロチョロ走り回る食堂で南紀の海の幸を肴にとりあえず生!ゴクゴクプハァ〜!

食事の後は、ドラえもんのポケットのように何でも出てくるNESSYさんのクーラーバッグの泡盛の水割りワンカップをご馳走になりながらTVをつけっぱなしの畳のお部屋に車座になって楽しい時間を過ごし、いつもなら夜はこれから!ってな時刻に眠気に襲われた僕らは部屋に戻って久々に川の字でオヤスミ...窓を閉めても打ち寄せる波音が止まない海辺の民宿での夜は更けてゆくのだった。

ザザザザ〜ザッパァ〜ン...シュワシュワァ〜♪いいねぇ、民宿!


8/4夕刻、海辺の民宿に到着

翌朝8:30 某海岸で準備開始!

波の音を子守唄に眠り、波の音で目覚める...実に爽やかな朝だ。波音と青い空を揺らすかのように早くも鳴き始めたセミの大合唱をBGMに民宿の朝食をいただき、すぐさまチェックアウト。8:30にはもう某海岸に黒装束軍団勢揃い(笑)。

まるで南の島の入り江のような美しい色合いを見せる南紀某海岸はUSAGIちゃんの影響でまだまだ波は高く、“カナヅチ”ともちゃんがP.F.Dを着けようかなぁ、どうしようかなぁって迷う感じ。


まるで南の島の入り江のような南紀某海岸

でも、白波が立ち濁りが入ってダメだった(by ルリちゃん)昨日に比べればコンディションは良好みたいだ(但し、“まんま太平洋”なので、慣れない人だと水難の危険性もあるかも?)。
ハマユウ満開のビーチを辿り、岩場を経ていつものシュノーケリングポイントへ向かう僕ら。リングへ向かうボクサーのように歩きながら身体を揺らし準備運動を済ませたMasaがまっ先に海へダイブ!


磯を歩いてポイントへ向かう

嬉しそうに海に飛び込むMasa

浮かんでこないと思ったら...岩を抱いて海底散歩

フロッグボーイ&フロッグガール

なかなか浮かんでこないと思ったら...岩を抱いて海底散歩を楽しんでるMasaを追って飛び込んだ海は、一言で言い表わすならば、そのまんま海中公園。何て言うのかなぁ...いきなり人懐っこいオヤビッチャたちのお出迎えを受けて水族館の“珊瑚礁の海”ってタイトルが付いた水槽に潜ってる感じだ。(ただし台風直後でそれなりに波が高く、油断するとすぐに尖った岩に身体を打ちつけられる恐れがあるし、高波のせいで透明度は最低レベルだし、それなりの装備と経験がないと危険なもの事実。)


人懐っこいオヤビッチャたちのお出迎え

先日行った和具ノ浜も自宅から90分の“通勤圏内”ってことを考えれば十分に素晴らしすぎる海なんだけど、ここの海がちょっと違うのはやはり魚の種類の豊富さ、そして濃さが段違いなのはもちろんのこと、魚たちが群れ泳ぐ背景にピンクやブルーやグリーンの珊瑚が当たり前のようにあること!!


8mの海底に向け、矢のように潜水するMasa
ウェットスーツから吹き上がる泡が美しい

上:台風直後でそれなりに波の高い海
下:高波のせいで透明度は最低レベル

以前(相当昔だけど...)行ったオーストラリア・グレートバリアリーフのガイドが僕らが日本の紀伊半島から来たことを知って、『どうして時間とお金を掛けてここまで来るんだ!クシモトが近いじゃないか!』と僕らをクレイジー呼ばわりしたのも納得の光景。しかも僕らはスキューバではなく、カヌー用のウェットを着てアルペン製¥1480のマスクという“なんちゃって”ないでたちで日曜日でも数えるほどしか人がいないマイナーな“磯”に潜ってるに過ぎないのに!!ま、母親を除きちびっこAzuですら水深4mの海底に沈む法螺貝を拾い上げる潜水能力はあるけれど(笑)。


『Azuぅ〜!ハリセンボンいるわよぉ〜!』『ウソウソ!』

ほどなく、野生の目を持つオンナ、ともちゃんがサンゴの穴にハリセンボンを発見。Azuは得意の潜水で海底に到達し、ハリセンボンをツンツン(笑)。彼らが外敵から身を守るために全身の針を立てて身を守るって教えられていたけど、ハリセンボン君はAzuを外敵とはみなしていないのか?全然膨らまず、面倒臭そうに穴から出て、Azuに触られ放題&抱っこされ放題(笑)。『うっとうしいなぁ、このお嬢。早く飽きて向こうに行ってくれないかなぁ...』ハリセンボン君のブルーグリーンの目はそんな風に語っている(笑)


サンゴの下水深10m近い深さへと沈んでゆく。
これはMasaだけが見ることが出来る世界だ。

上:わっ!ホントだぁ〜!
下:ハリセンボン

そんなAzuの隣で、Masaは色とりどりのサンゴと宝石を散らしたようにカラフルな水生生物たちが美しい岩場の下水深10m近い深さへと沈んでゆく。息を静かに吐き、浮力を落とし、なるべく酸素を消費しないよう緩慢な動きで、でも確実に...水深10mの世界、それは我が家ではMasaだけが見ることが出来る世界だ。


色とりどりのサンゴと宝石を散らしたようにカラフルな水生生物たち

去年は“ニモ”ことクマノミと遊ぶことが出来たけど、今年は波が高いこともあってか?会えず(残念!)でも、9:00から15:30までの7時間(昼食30分)海に入っていると数えきれない種類の魚に会うことができる。ルリスズメダイ、ソラスズメダイ、オヤビッチャ、チョウチョウウオ、カゴカキダイetcの色鮮やかな熱帯魚は撮影意欲が湧かないほど当たり前にいるけど、今日の一番人気はミナミハコフグの赤ちゃん。


Azuがサンゴの穴に見つけたものは...

左の状態がびっくりすると右になる。面白い!

『イヂメル?』って呟いてそうなイタイケな姿は何度見てもキャッワイイィィ〜!
他にもクサフグ、コンゴウフグ、ハリセンボンなど、フグ系はそのキュートな姿と魚のくせに泳ぎが拙いマヌケな雰囲気でAzuのお気に入り。フグとは対照的に大きな口を開き鋭い歯を見せて僕らに好戦的な態度をとるウツボも潜水で数cmまで近付いてみると結構カワイイ顔(特におめめ)してて僕は大好き。


ミナミハコフグの赤ちゃん!可愛すぎ!


珊瑚の陰には無数のネンブツダイが睡眠中(手前はニシキベラ)

サンゴの陰にはネンブツダイが何百尾という数で集まって、どうやら睡眠中。

こんな風に浮かんだり潜ったりして南紀の海を満喫していると、平らな岩場の遥か向こうから、ともちゃんとAzuが歩いて戻ってくるのが目に入る。僕を見つけて駆け寄るAzu。


サンゴの穴から顔を覘かせるウツボ


海中もいいけど岩場も楽しい

『パパァ〜、今ね、タコ捕まえそうになったのよ!』えっ、タコ?
『緑色に化けてたタコをワタシが見つけてね、ママに岩をどかせてもらって右手でパッて足を掴んだの。そしたらパッて赤に色が変わって、逃げられそうだったから思わず頭を左手で掴んだら、ソフトボールみたいな大きさでグニュッ!ってヌルヌルしてて...タコ、すんごく慌てて暴れて逃げたの。』
ワハハハ...そりゃタコさん必死だっただろうよ。


Azuにとって、ココはチョコやケーキで
出来たお城にも等しい貝殻ビーチ

上:タイドプールに足を浸して昼寝するMasa
下:貝殻で出来たビーチもある

タコの話題で盛り上がった後は、みんな陸に上がって一休み。朝から一度も陸に上がることなく2時間以上泳ぎ続けてたMasaは、温泉のように暖かくなったタイドプールに足を入れて岩場でお昼寝。
Azuはコンビニのレジ袋を手に岩伝いに歩きながらビーチコーミングを楽しむ。Azuの一番のお気に入りは貝殻だけで出来たビーチ!地面が全て貝殻で出来ていて、彼女の大好きな色とりどりのタカラガイが豊富。Azuにとって、ココはチョコやケーキで出来たお城にも等しいビーチなのである。


午前中ですでに落武者なともちゃん

水中では仲良し兄妹

ふと時計を見ると、間もなく正午。
そこで僕らは一旦砂浜に戻って昼食を食べることにする。冷え切った身体が欲するのは、やはり温かいラーメン(笑)。PRIMUSに火を入れお湯を沸かしてカップラーメンを作ってみんなでズルズル...ビーチにいる他のグループから見れば、黒装束で『うぉ〜、ウマイ!あったまるぅ〜!』なんて僕らは相当変な人たちに見えてたんだろうな(笑)


どうしてコイツらはこんなに派手なんだろう?


ランチもそこそこに泳ぐMasa、Azu、NESSYさん

昼食もそこそこにすぐに海に入って“早く遊ぼうよ”ビームを発射し続ける子供たち(&NESSYさん)に誘われるように、僕らは30分ほどの休憩で再び岩場へと戻る。海に入ると、激しく波が打ちつけられる岩の陰にクサフグの群れ。50尾以上が集まってじっとしている姿はなかなか壮観だ。午後になっても波が静まる様子はなく、相変わらず透明度は低いままだけど、それでも魚たちが群れ泳ぐ様子をプカプカ浮かびながら眺めていると全然飽きない。岩穴から立派な角を出して僕を威嚇するトラウツボ、見事に周囲の岩と同じ色や形に擬態したカサゴなど、目が慣れたのだろうか?午前中には見られなかった魚を次々と見つける僕らだ。


ビーチでカップラーメンのランチ。あったまるぅ〜!

クサフグの大群...50尾はいるな。

ニシキベラとオヤビッチャはいつも仲良し


僕を威嚇するトラウツボ

間もなく、水面に浮かんで海底を見つめていたAzuが突然矢のように海底へと潜水を開始する。コンタクトレンズを使うようになって格段に目が良く見えるようになったAzuが水深3mで見つけたものは...ホラ貝(笑)。どうやら修験道に憧れる兄ちゃんにプレゼントしようと思ったみたいだ。ただ、水中では実際よりもふた回りほど大きく見えるので、実際に彼女が海底から持ち帰ったものはブォォォ〜!ではなくピィィィ〜!って音が鳴りそうな20cm程度の大きさ(笑)。しかも元気に生きてる個体だったので、当然リリースである。


コンタクトレンズを使うようになって目が良く
見えるAzuが水深3mで見つけたものは...

上:巨大なホラガイ
下:Masaの視線の先にあるものは...

そんな時、入り江の奥で浮かんでともちゃんが水中で何か叫んでいる。『ウヴァ!ギガギョ!ギガギガギガ!』(=わっ!イカよ!イカイカイカ!)ちょうど海に立ち泳ぎで浮かんでいた僕らもともちゃんの叫びに慌ててマスクを着け海中を見ると、何とともちゃんの声に驚いたのか?僕に向かって逃げてくるイカの大群が!!おおっ!正真正銘のイカやん!泳ぐ姿は僕らが知ってるあの三角アタマの姿ではなく、何だか目の位置が後ろにあるまるでクサフグそのもの。ともちゃんは『イカスイム...やっと夢が叶ったわぁん(ハート)。』と満足げ。イルカスイムは聞いたことがあるけど、イカスイムって...ナニ??(笑)


見事に擬態したカサゴCLICK

イカイカイカ!ともちゃんの叫び声が響くCLICK


タイドプールで冷えた身体を暖める我が家

体が冷えると岩場に上がってほとんど温泉のように水温が上がったタイドプールに入って温まり、(タイドプールでも漁に励んでたけど...笑)、体が戻ると再び波飛沫の上がる外洋に泳ぎ出て魚たちを追い回す...を繰り返した僕ら。

さて、そろそろ終わりにしようか?僕がそう告げたのは15:00。6時間もの間、波間に浮かび、海底に潜り続けた僕らは相当疲れているはずだし、これからまだ自宅まで一般道を250kmのドライブが待っているし。


岩の下に潜り込んで獲物を狙うAzu

何故かイカダンスを披露するともちゃん

『ホント、もう充分に楽しめたわ。』『疲れたぁ〜もう泳げない』女性陣もヤケに素直に海から上がってくる。“好きなことをしている時はスーパーガール”な彼女たちのヘトヘトに疲れきった姿に苦笑しながら別の場所で遊んでたNESSY親分と合流する。親分にフラダンスにも似た変てこりんな“イカダンス”をしてイカスイムの喜びを表現するともちゃん(笑)...ところが! NESSY親分が、その辺で“ア”のつくお宝を見かけたという情報を聞いた途端!

ザッバ〜ン!ドボン!
2匹の母娘アザラシは止める間もなく海に飛び込んで『ねぇ、NESSYさん、どこどこ?どこにいたの?』
ヲイヲイ、いい加減にしなさいって!(苦笑)


最後にもう一度「ア」で始まるお宝探しをして...

どうしてアナタは陸上でだけP.F.Dを着るの?

結局、“ア”のつくお宝は発見出来ず、“待ってろア○ビ!今度こそ捕まえてやるからな!” byともちゃん&“今度会うまでに大きく育ってねぇ”by Azuなどと海に向かって叫んだ僕らは、今日一日を過ごした岩場を後にする。

前回はNESSYさん夫妻と一緒に温泉に行って、行きつけの小料理屋でメチャうま“ケンケン鰹”を頂いたんだけど、今日は自宅に戻らなくちゃいけないので、南紀某海岸でシャワーも浴びずに着替えを済ませた僕らはNESSY夫妻と別れ、夕暮れの美しい南紀の海岸線を眺めながらのドライブ。途中、Masaの希望で、掛け流しの秘湯・ゆりの山温泉(贅沢なことに洗い場の蛇口からは温泉が出っぱなし!)で潮抜きをしてさっぱりして、さらに北上。


お疲れさまでした〜!

お造り定食に舌鼓。しょうゆは一切使わないMasa

前回、和具ノ浜に行った時にともちゃんが我が家一番の動体視力で店先のお品書き黒板をチェックを入れていた小料理屋(1998年、Discoの納車ドライブでも立ち寄った)に立ち寄って、念願の“イセエビクリームコロッケ”をいただく。うまい!ホンマにイセエビ入ってるやん!地元の知人から魚喰うんならココやで、なんて教えてもらったお店だけに、Masaのお刺身定食も抜群の美味しさだったらしく、Masaは“こんなウマい魚は醤油なんて使ったらもったいない!”などといいながら、プリプリの刺身を醤油もワサビも使わずに食べていたほどだった。そんなわけで、21:00に無事帰宅し、僕らの往復500km&6時間スイミングの南紀某海岸一泊一日ツアーは無事終わりを告げたのだった。

サンキューでした!>NESSYさん&ルリちゃん、そして海のお魚さんたち

 


イカイカイカァ〜!

 

南紀某海岸の自然 
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ハマユウ

ハリセンボン

オヤビッチャ

カニ

?

オキナメジナ

カニ

スズメダイ

オヤビッチャ!

カゴカキダイ

アオヤガラ

ナミノハナの群れ

クサフグ

ホラガイ

カサゴ

イカ

ミナミハコフグ

ウツボ

トラウツボ

イソスズメダイ

チョウチョウウオ

ツノダシ

イカダンサー

Photo by aki with RICOH Caplio 500G wide

 

August.2007 MENU

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