7月29日 3年ぶりボディボーディング(三重県・国府浜)
滅多にない20cmほどの波を捉えて無理矢理波乗り
実は今回は昨日御嶽山から連絡をとってShibukoz家と待ち合わせ。すでに到着し海でお待ちかねのはずのShibukoz家を探すと...いたっ!全身黒装束、まるで忍びの者のような家族連れなんてのは、白い砂に映えてどこにいても目立つのである(笑)。 今回の我が家はMasaのと僕の2枚のボードが“進水式”(...とは言わないか?)。1歳で初めて波に乗った(乗せられた)Masaは実は密かにボディボードフリークで、去年からボディボード行きたい!を連発してるんだけど、初代BANANA
BEATの老朽化が激しく...先日ついに20年ぶりの買い替えを決定!カヌーや野遊び道具選びはかなり吟味する僕だけど、ただ波に乗るだけ!からちっとも上達しない(しようとしない)ボディボード選びは全く無頓着で、近所のスポーツ量販店で売れ残ってた2枚を良く考えもせずに購入したのだ。(あの夜、Masaがボディボードを両脇に抱えて店内をウロウロしてたら、小学校の時の担任のK先生(*家族で魚飛や和具に通う先生です...笑)遭遇し『アハハハ、ボディボード抱えてるし...マサミチはどう見ても受験生に見えへんよねぇ。』と最大級の賛辞を頂いた次第。確かに...笑) さて、海に話を戻そう。 うわっ!まさかホンマとは!...今日の国府浜は波情報の予想通りベタ凪ぎ波高0cmの海。でも久しぶりにやってきた“ひろいなぁ〜お〜き〜なぁ〜♪”な国府浜の海は、とても開放的な気分になれる明るい海なので、ボードに上半身を載せてパドリングして浮かんでるだけで気分が良い。 『ボディボードっていうより、国府浜温泉って感じよねぇ。』と、ともちゃん。
まさに云い得て妙!文字通りの海水浴。ただ、海水浴エリアにほど近いこの位置は、波乗りじゃない海水浴客も多く、“あれま!お嬢さん、そんなカッコで!”ってな色とりどりの水着の花も間近で咲き誇っていて...飽きない(笑) 間もなく御嶽山からメールで連絡をとったアキヒロさん&いずみちゃんご夫妻が国府浜に登場!アキヒロさんは以前からロングボードでオジサンサーファーになっていて、ここのところ国府浜の常連さん。ロングボードを抱え、patagoniaのサーフハットをかぶるその姿は、いつものパパクライマー・アキヒロさんじゃなく、オシャレなチョイ悪オジサンサーファーそのもの。我が家よりも一足もふた足も早く子供たちが大人になって、精神的にも遊び的にも独立を果たしたこともあって、今日も夫婦ふたりで波乗りなのだ。 それにしても午前中はあまりにも波がなくて波乗りが全く出来ないので、午後からは宮川某支流に移動して潮抜きを兼ねてシュノーケリングを楽しもうか?なんてアイデアもあったけど、まずはランチタイム。カブトガニ(笑)シェルターの下で、朝予約しておいたお馴染みのNおばちゃんちのヤキソバを戴く。 『この雰囲気ってやっぱりいいわねぇ〜!』ともちゃんがしみじみ呟く。 我が家のボディボード歴、“なんちゃって”のままだけど、実はカヌーよりも長く、それはこのビート板のでっかいのに掴まって波に乗る遊びが「ボディボード」と名付けられる前だった*1ように思う。僕らがこの遊びを始めたのは結婚前...20年前に半ば冗談で駅前の雑貨屋さんに並んでいた大きな目玉が描かれた発泡スチロールの板=BANANA
BEATを買った時のことある。 当時僕の周囲に多かったサーファーの友達に尋ねたら、この辺でイイ波が立つのは国府浜という場所で、関西圏から多くのサーファーがやってきているらしい。22歳と20歳の僕らは、どうやって乗るのかもイマイチ分らないままに、とりあえず国府浜へ行ってみることにした。 *1 そんなわけで、以来20年にわたって目玉印のBANANA
BEATなる発泡スチロールのボードで波乗りを楽しんできた僕ら。2〜3年目に花火見物を兼ねてキャンプした熊野の大泊の海水浴場で、沖から流れてくるBANANA
BEATを拾って(何と、同じ色!)、ボードが2枚になってからは毎年4〜5回は国府浜で“なんちゃって”波乗りを楽しんできたのだった。 さて、ヤキソバ、そしておばちゃんのサービスでポット入りの海草スープまでご馳走になってランチを楽しんだ後、午後になってちょっと、ほんとにちょこっとだけ波が出てきた海へ入る。Azuはただプカプカ浮かんでいるだけで十分に楽しそうだけど、ともちゃんとMasaは時折やってくる小さな波を捉え、強引に波乗りを楽しむ。 間もなくサーファーエリアからアキヒロさん&いずみちゃんが戻ってきたので、ちょっとだけアキヒロさんのロングボードを借りてMasa、Azu、僕が試乗(?)させてもらうことに。僕とAzuはパドリングだけ楽しんだけど、Masaはパドリングで勢いをつけて一度目から立ち上がることに成功!おっ、サーファー転向か!?と思ったら...
『いや、オレはボディボードがいいよ。カッコイイのとか派手なのは好かん!』 ワハハハ...ロングボードだったらちょっと渋めのカッコ良さなんじゃないの?なんて思うけど、Masaの心にサーファーに転向する意思は全くないようだ。 結局3時まで波を待ったけど、乗れるような波は全くやって来なくて...でもShibukoz家やアキヒロ家と過ごす海辺の時間はとても楽しくて...またボディボードにハマるのかなぁって予感を感じつつ、僕らは国府浜をあとにする。
民宿でシャワーを浴びて着替えを済ませた僕らは、2台のOUTBACKを連ねて志摩スペイン村を横目に見ながら伊勢へ。ここでともちゃんがケーキが食べたいと言い出したので、記念日ディナーによく利用するレストランでケーキセットを楽しみ、自宅へと戻った僕らだった。 自宅に戻った僕は懐かしいアルバムを引っ張り出して、子供たちが赤ん坊の頃の国府浜の写真を開いてみる。 Masaの国府浜デビューは1才(正確には生後11ヵ月=0才)。カバさんのお口がひらひら開くワンピースの水着を着せられた彼は、なんとボディボードに載せられてる!僕の記憶では彼はその日、波乗りを初体験!もちろん、テイクオフは僕が押してあげてるし、波に乗った瞬間、満面の笑みを浮かべて...るはずなくて、めちゃ不安げで、最後にボードから落下した瞬間、火がついたように泣いてたけど(笑) そんな懐かしい写真を眺めつつ、選挙にだけは行って、僕らの休日は終わりを告げた。
波に揉まれて泣いていたあの息子はこんなにデカくゴツく育ちました。
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