少しだけ開けた寝室の窓からガレージの屋根を叩く心地よい雨音が響いている。今日は天気予報通りの梅雨空。野遊びは3度の食事より好きだけど、時には弱気になってのんびりダラダラ過ごしたい気持ちになる日もある。たとえ夕方になって必ず後悔するとしても(笑)...こんな感覚は僕だけなのだろうか?
そんなわけで今日は仕事も休みだし、久々に朝寝坊しよう...そう決めた僕は子供たちが登校していく『行ってきま〜す!』の声に『気をつけてなぁ〜!』と応じ、再び布団に潜り込む。と、そこへともちゃんがやってきて、布団をひっ剥がし、僕の身体をパシパシ叩きながら叫ぶ。
『ほら、早く起きて!雨なのよ、雨!テナガエビちゃんが川底でお散歩してるわよ!』
えっ、もしかしてこの雨の中、泳ぐつもりじゃないでしょうねぇ?
『何言ってるの!雨だから行くのよ!それに今年はまだ泳いでないのよ。もう7月なのに!』
へっ?マジ?確かに今年の我が家は少し“異常気象”で、例年なら川は3月から、海もGWには泳ぎ初めするのが普通なのに、僕ら夫婦は今年まだまともに泳いでいない。我が家の観測史上最も遅い泳ぎ初めだけどさ、何も梅雨前線に向かって泳ぎに行くことないじゃん。
こんな大雨の中泳ぐのはイヤで布団にしがみついてる僕だけど、すでに着替えを済ませて準備万端のともちゃんの決意は相当強く、無理矢理起こされた僕は着替えを済ませるのに5分、寝ぼけ眼でサンルームに行ってシュノーケリングに必要な道具を防水バッグに詰めるのに10分...15分で準備完了し、あれよあれよという間にOUTBACKの運転席に座らされ眠い目をこすりながら9:00に出発。ところがやはり寝起きは注意力散漫。伊勢道のETCゲートに入ったら、何とバーが開かずOUTBACKのAピラーに“バスンッ!”という音とともに激突。あ、ETCカードが期限切れだっ!すぐ後ろに大型トラックが迫っていたので、そのまま通過し次のICで一旦下りて料金を精算し再び伊勢道へ。その後は伊勢道〜紀勢道〜R42を順調に南下する。荷坂峠を越えた紀伊長島辺りから雨が本降りに変わり、目的地の魚飛渓に到着した10:15にはワイパーをHighにしなければ前も見えないほどの豪雨。この雨の中泳ぐとは言わないだろうなぁ...
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