FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 2月21日 梅見ポタリング(三重県津市)

子鬼の居ぬ間に...#3
 


見事に咲き誇る梅の花をバックに

仕事に追われて目が三角になってる昨日、ご近所のひだださんから届いた写真付き携帯メール。『ほぼ満開ですよ〜。いい香りです。』そんなコメントに添付されてたのは青い空をバックに咲き誇る薄紅色の梅の花の写真...携帯電話の液晶画面に開いた小さな写真を見てるだけで、三角になってた僕の目がニコちゃんマークになっていく...こういうのがホントの“癒しメール”だよなと思う。


前日届いたひだださんの写真メール

久しぶりにリジッドの自転車で出発

そんなわけで迎えた今日、水曜日。朝のうちに書斎で電話連絡だけで済む仕事を片付けてたら、家事を終えたともちゃんから遊びのお誘い。『ねぇ、天気も良いし、自転車で梅林に行ってみない?』...へ?どうして?オレの携帯チェックしてるの?(爆笑)ま、渡りに舟とはまさにこのこと。慌ててエントランスの飾り物と化しているMTBをガレージに取り出して雑巾でホコリを払い、すっかり萎びてしまったタイヤに空気を満たし、バキュームボトルにも煎れたてのコーヒーを満たして、自転車でGo!


里はすっかり春の趣き

菜の花と梅の花とうちの花

僕らは一番の親友であり、しかも“シモつながり”(笑)なふたりが一緒にお出掛けするのはごく自然なことだとは思うんだけど、どうやら三重県で平日に夫婦で自転車でお出掛けってのはちょっと変な夫婦に思われることが多く、仲が良いわねぇなんてイヤミを言われて嫌な思いをするので、ご近所は人目を避け、少し目立たないように無言で足早に通過(笑)。


ヒバリのさえずりが響く里の風景

久々の自転車。特にともちゃんと2人で並んで走るなんて昨秋の湖東三山以来数ヶ月ぶり(リジッドのMTBに限れば2004.11の岬巡りサイクリング以来だ!)だけど、ヒバリのピロピロピロ〜♪ってな鳴き声しかしない澄み切った青空の下、のんびり走るのって気分は最高!!心からリラックス出来るのでアレコレと話も弾むのである。


こんな田んぼ道を気ままに走る

スピードメーターが完全一致するのが嬉しい

里山のへりを流れる用水路に沿ってクネクネとカーブを描くクルマの通らない田んぼ道をウハウハゲラゲラ盛り上がりつつ、道ばたの菜の花や名もない野草の可憐な花を見つけるたびに自転車を停めて道草しながら進むと、間もなく昨日ひだださんから届いたメールの梅林が近付くいてくる。
梅林まで数百mという場所まで来ると、穏やかな春の風に乗ってホントに梅の香りが漂ってきて、もしも行き先が良く分らなくても香りを頼りにたどり着けてしまうなぁって感じだ。


そこかしこに菜の花と梅の花がCLICK

田んぼ道で迷う(笑)


梅林と経ヶ峰

入口に自転車を停め、生け垣の間を抜けて中に進むと僕らの目の前に広がるのは見渡す限りの梅の花!まるで北斜面が白いベールに包まれたような光景に息を飲む。ひだださんの言葉通り、まさに今が満開で枝を覆い隠すほどに咲き誇る花だ。梅の花は桜のように重々しい感じではなく、軽やかな印象なのが潔い感じでとてもカワイイ。そして辺りにはクシャミが出るほどの濃密な梅の花の香りが漂い、まさに春爛漫!って感じだ。


あたり一面に梅の甘い香りが漂い、
空高くでヒバリのさえずりが聞こえる春の日

上:梅はうちの家紋でもあるCLICK
下:梅の花のポーズ!(梅干しに見えるけど)

数千坪に及ぶ広い梅林、実は梅の花を楽しむ観光用ではなく梅の実を収穫するための畑なわけで、当然ながら私有地である(但し、県下最大の梅林ってことで梅見の客が絶えないので、所有者の好意で公開されいるのだ。)園内で梅を見ながら飲もうかとバキュームボトルに煎れたてコーヒーを充填してきたんだけど、梅の樹を不用意に傷めたりしないようロープが張られていてゆっくりと座るスペースはないので、ロープに従って広い園内をともちゃんとふたりで半時間ほど散策するだけにして梅林を後にした僕らだった。


これまで見たことないほどの見事な梅林。まるで白いベールの下を歩いている感じ。

てっきりこのまま帰るのかと思ってたら、珍しくともちゃんがもう少し走りたいと言うので、梅林から行き先を決めずにポタポタとポタリングすることになる。
特に行き先もないので、ヒバリの鳴き声につられて道を変えたり、里山に紅梅の木を見つけてシングルトラックを進んでみたり...とテキトーに自転車を漕ぐ。どうしても川の流れに沿うしかないカヌーでのダウンリバーや登山道を外れることなくピークを目指す登山などとは違って、このテキトーな感じが実に気ままで楽しい。


トンネルを抜けて気ままに走る

道ばたに可憐な花が咲き始めていたCLICK

里山に鳴り響く正午を知らせるサイレン。気の向くままに走っているうち、ふと気がつけばかなり遠くに来てしまってたので、川沿いにあるビストロでパスタランチ。『以前は時々お昼を食べに来たのよ。』ってオメェらはいつもこんな旨いモノ喰ってるのかよ!って少し憤慨しつつ、ランチコースのパンナコッタを食べ終えると、再び自転車に乗って川沿いに自宅を目指す。


ビストロでパスタランチ

空気の変化をダイレクトに感じられる自転車はスバラシイ!

そう言えば小学生の頃はこの辺にもちょくちょく自転車でやってきたっけ?水たまりだらけの未舗装路だった田んぼ道がすっかりキレイに鋪装されてたり、ダンプに轢かれそうでヒヤヒヤした狭い市道がいつの間にか拡幅されて歩道と自転車道があったり...クルマで通ってるだけでは気付かない新しい発見に少しワクワクする。
結局ちょっと一時間程度のつもりが、結局午後2時までの40kmもの距離になってしまったのポタリング(涙)を終え、家に戻ってピアノに行くAzuを見送った後、OUTBACKに3ガロンの空ウォーターボトルを4本積んで、故郷の神社に湧く鉱泉を汲みに出かけることにする。


 

親父の名前が彫られた灯籠がある“準”氏神さまみたいな神社なんだけど、ここの鉱泉が非常に霊験あらたかで、塗るだけでイボやウオノメが数日でポロリ!なのはもちろん(※子供の頃に体験済み)、飲用してガンや腫瘍が快方に向かうことが先祖代々伝えられている。我が家の場合は、そんな効用もさることながら、常温保存で半年経っても腐らないことから非常用の水として汲み置きするのが目的なのである。
ところが、最近は名古屋とか大阪ナンバーのクルマが列を成して地元の僕らが汲めないことが多くなってて、案の定今日も結局人が多くて汲めず(涙)。今夜遅くにもう一度来ようってことで、そのまま帰宅することを余儀無くされた。


親父の奉納した灯籠もある神社

昼間は大混雑で汲めなかったので...

Masaに留守番を頼んで深夜11時に再び神社へ。深夜0時に暗闇にふたつのLEDヘッ電の青白い光を放射しつつ、怪しい風体の僕らは先祖伝来の鉱泉を汲むために3ガロンのボトル4本を手にひと気のない鎮守の森の奥深くに入ってゆく。
毎分800ml程度、ホントにチョロチョロと湧き出す泉の前に立って、人工の光が一切ない暗闇のなか満天の星空を眺めながら『なんだか現代のお百度参りみたいだねぇ!』なんて苦笑しつつ、アレコレ語り合いながら待つ1時間半...ボトルには水を入れてるけど、夫婦水入らずのとても良い時間だったように思う。あ〜面白かった!

 

 
深夜0時に鉱泉を汲む怪しい風体の僕ら

 

February.2007 MENU

アンケートにお答えください!

 

_  _  _