WWW.PAPAPADDLER.COM


FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月22日 紅葉狩りレイクワンダリング(三重県名張市・青蓮寺湖)

  


カラフルな絶壁の下をゆく

子鬼の居ぬ間に...#15

秋も段々と深まって、朝晩の寒さが結構厳しくなってきた今日この頃、我が家の薪ストーブも24時間運転とまではいかないものの、赤い炎が揺らめく季節の到来である。そんなワケで先週の大井川のカヌー日記のタイトルに“ラストカヌー”って書いて2006カヌーシーズンも終わりだと決めてたんだけど、今朝は風もなく暖かな感じ。子供たちを送り出した後もその傾向は変わらず、このままダラダラ過ごすのは何だかもったいない気がしたので、夫婦で青蓮寺湖へレイクワンダリングに出かけることに決める。

時間も時間だし、お気楽にCAMPER1艇にしようと思ってたんだけど、そんな時に限って、ここのところMasaのバウガールに甘んじていたともちゃんが久々にソロで漕いでみたいと言い出す(涙)ま、彼女の意欲を尊重しなければイケナイので、これまた久々にOUTBACKにMagic-o-carrier Ver.3をセットしてPATHFINDERも積み込む。


Magic-o-carrierで2艇積み

青蓮寺湖のスロープにOUTBACKを入れる

10:20、適当に見繕った装備をカーゴルームに放り込んで出発。我が家から青蓮寺湖までは約1時間。R165の両側に広がる青山高原の紅葉が実に素晴らしくて、このままカヌーしないでドライブだけでもイイよね!なんて話しつつも、青蓮寺湖に到着。橋の上から眺めるいつもの船着き場は水位が低くてフネを下ろし辛そうに思えたので、今日は少し上流側のテニスコート脇の船着き場へ。バックでスロープに進入し、OUTBACKのルーフから直接湖面にカヌーを下ろす。僕らの他に人影がないので、ここで着替えを済ませて鏡のように凪いだ湖面へと漕ぎ出す。


人を寄せつけない絶壁からはサルの威嚇する声だけが
響き渡り、湖面には無数のオシドリが浮かぶ

上:波ひとつない湖面に漕ぎ出す
下:橋をくぐると自然林の湖畔

この地域の湖はどこもバス釣りが盛んで、ここ青連寺湖も多くの釣り客で賑わうんだけど、さすがにこの時期ともなると、お魚の活性が低くなるのか釣り人の姿はない。当然ながらカヌーを楽しむ人も泳いでる人も(笑)いないので、広い湖面は僕らふたりだけのもの。僕らが近づくと湖面から飛び立つオシドリの夫婦の水音が響くぐらいのもので実に静かである。

『湖(うみ)、アナタと〜ふ〜たり〜♪カヌゥ〜、アナタと2〜てい〜、鯉、アナタと似〜てる〜...ふ〜たり〜のため〜、青蓮寺湖はあるのぉ〜♪』かなり字余りな替え歌を歌ってバカ笑いしながら、橋をくぐってのんびりと進む。


ここから上流の紅葉が見所なのに、残念!

通称・くっつき虫を集めてはしゃぐともちゃん

ここのところダウンリバーが多く、どこか目的地を決めて“リバーランナー”的なカヌーイングばかりだったけど、今日は湖のワンダリング...というよりポタリングに近い感覚で特にあてもないので、のんびりとカヌーイングを楽しむことが出来る。目的地がないんだから頑張る必要のないパドリング。誰かの後を追うわけでも、誰から後から付いてきてるわけでもないパドリング...漕いでも漕がなくても、進んでも進まなくてもどっちでもいい“浮かんでいるだけでも是”カヌーってのは何て素晴らしいのだろう!


パドルを挿した痕跡が遥か後方まで残っている

湖面に映る山影が面白い

間もなく、右側の湖畔が岩の絶壁に変わり、垂直に湖面へと落ち込む岩を覆う錦色の紅葉が僕らの目を奪う。行者不動滝側の絶壁の紅葉は今が盛りである。石鎚山や大山の純林のような一面赤やオレンジや黄色に埋め尽くされた紅葉ではなく、常緑広葉樹の緑の間に散りばめられた紅葉。若くて美人だらけの都会の地下鉄よりも三重県のJRでおばあちゃんばかりの中でキレイなオネエチャンに出会った方がハッとするように...ってのは喩えがわかりにくいので言い換えると(笑)、アルプスの山々が真冬の白一色よりも春から夏にかけての残雪の方が圧倒的に立体感があって美しいのと同じく、僕はこういう紅葉が美しいと思う。前方を進むともちゃんのPATHFINDERが鏡のような静かな湖面に引き波を残し、その波で湖面に映った赤や黄色の紅葉が揺れるさまはとても素晴らしい光景だ。


真っ赤でも真っ黄色でもない常緑広葉樹
混じりの紅葉が一番美しいと思う。

上:水位の低下で堰堤はこんな高さに
下:堰堤上に行くのを断念させる高さ

しばらく進むと正面に白い壁のような堰堤が見えてくる。堰堤の上流にはこの一角唯一の玉砂利の河原(それ以外の岸辺はすべて湿った砂浜であまり気分がヨロシクない)があって、そこでランチにしようと思ったのだけど、湖の水位は例年より4〜5m低いこともあって堰堤はまるで僕らの進入を拒む長城にように思える高さ。その上へカヌーを運び上げるのはちょっと大変そう...ってことで、上陸を断念。何年ぶりかに湖面に浮かびながら船上ランチを楽しむことにする。


カヌーを着ける河原がないので船上ランチになる

2艇を結び付けて質素だけど贅沢なラーメン

まずは会話しやすいようにバウとスターン交互にカヌーを並べ、パドルとペインターロープを使って2艇のカヌーのセンターヨークを繋ぎ安定感を高める。昔はCOLEMANのワンバーナーだったので狭いカヌーの上で火柱が上がって怖かったけど、今はPRIMUSなので着火もスマート。鍋にプラティパスから水を注いで...これがco-opの袋ラーメンじゃないともうちょいオシャレなんだろうけど(涙)。でも晩秋の湖面に浮かびながら食べるラーメンってのもなかなかのものだ。風はほとんどないんだけど、目の前のラーメンに夢中になっている間にカヌーの向きが変わるだけでなく、とんでもない場所まで流されていたりして、これが京都駅前烏丸通のホテルにある回るレストランみたいで結構楽しい。


1時間ほどかけてのんびりランチを楽しんだ後は、再び2艇に分かれて湖面をワンダリング

しかもパドルを置いて静かに浮かんでいると、ガシガシ漕いでいる時とは違って、カワセミが僕らのカヌーをかすめるような至近距離を青い矢のように飛び去ったり、頭上を飛ぶオシドリ(必ず夫婦!)の羽ばたきの“キュッキュッ”ってな音(筋肉の音だろうか?)が聞こえたり、湖面に目を移すとすぐそばを金色の人面鯉(!)が悠然と泳いでたりして、静かで楽しいランチタイムなのだ。


美しい航跡を残し、鏡のように凪いだ
湖面へと突き出た紅葉をくぐって進む

上:湖面にクッキリと映る赤いカヌー
下:湖面に現れた矢印

広い湖面に自分の分身みたいになってる(笑)21年目の夫婦がふたりきりってことで、変な緊張もなく実にリラックス出来るし、こんなにも良く話すことがあるよなぁってほど不思議なほどに会話が弾む。取り巻く環境を変えるだけで相棒が違って見えるようなので、倦怠期を迎えた夫婦はカヌーに乗りましょう!(川じゃなく湖で)ってことが図らずも証明された感じだ(爆笑)。


OldTownレッドって紅葉の赤だから
自然に溶け込んで見えるのだと気付く瞬間

上:赤もいいけど自然の一部のようなオリーブも悪くない
下:2時間半のワンダリングを終えてスロープへと戻る

ランチを終え、再び2艇に分かれた僕らは思い思いに湖畔の自然を観察しながら静かな青蓮寺湖をワンダリングし、OUTABACKの待つスターとポイントのスロープへと戻る。3時間ほど漕いだ...じゃなて浮かんだ後は、カヌーと装備を積み込んで、最近の“子鬼の居ぬ間に...”な野遊びで定番になっているケーキセットでティータイムに向かうことに。


青蓮寺湖畔に建つ感じの良い大型カナディアンハンドカットログハウスのカフェ。屋根に立つ小ぶりの煙突から白い煙がたなびいてるってことは薪ストーブが燃えて暖かいんだろうなぁ...僕らは迷わずにこのカフェに入ることにする。
青連寺湖ではほとんど漕がなくてちょっと身体が冷えたので、暖を求めて薪ストーブのそばの席に座る。


湖畔に建つカナディアンログハウスのカフェへ

薪ストーブの前で、ケーキはどれにしましょ?

ストーブは我が家と同じダッチウェストのFAシリーズ。火室内の温度が十分に上がっているのにバイパスダンパーが開けっ放しで二次燃焼室が閉じられたままなのに気づいたともちゃんが思わず白磁のハンドルでストーブを操作しようとしてたしなめる場面もあったりして、何となく家にいるような気がしなくもないけど(笑)、住宅地のど真ん中に建つ我が家とは違って窓から見える一幅の絵画のような借景の紅葉が素晴らしく、美味しいケーキ&コーヒーを楽しみながら至福の時を過ごすことができた。


カフェのお庭のカエデが美しい

紅葉が色鮮やかな神社を発見!

ログハウスのカフェはログハウスビルダ−でもあるので薪ストーブショップも併設していて、ストーブ関連グッズをあれこれ物色。素朴なパインの戸棚や趣味の良い御影石のテーブルに『わぁ、ステキ!ねぇコレ作ってぇ!』( “買って”じゃなく “作って”が我が家らしい...笑)などと歓声を上げつつ、でもプライスを見て意気消沈した僕らは青蓮寺湖を後にする。


落ち葉で2色に塗り分けられた参道を散策

青連寺湖からの帰り道、車窓からそこだけ紅葉の鮮やかさが別モノな神社を発見!子供たちが帰宅する時間までまだまだ余裕がありそうなので思わずクルマを停めて境内へと進む。積田神社という小さな神社なんだけども、鳥居をくぐるとまずは参道両側からせり出した楓の赤と銀杏の黄色の鮮やかなコントラストに目を奪われる。


やはり銀杏の黄色が一番好きかも!
巨木の下に立ってゴキゲンなともちゃん

上:自然の赤って目に優しいのよねぇ
下:巨木を使った灯籠が建つ

そして参道の玉砂利を覆う落ち葉が作る赤と黄色のストライプが見事!!紅葉が美しいのはもちろんだけど、樹齢何百年ってのが確実な巨木&老木だらけの鎮守の森...そんな手入れの行き届いた森は青蓮寺湖の “ワイルドモミジ”とはまた違った趣があってなかなかのものであった。


積田神社の素晴らしい紅葉


『何だか、こういうのってイイよねぇ。』

ボクサーシックスの乾いたエンジン音をひびかせながらR165を東へと巡航するOUTBACKの車内で、大して漕いだわけでもないのに十分な満足感&充実感に包まれる僕ら。

『そうよ、本来カヌーってこんな風に優雅に楽しむ遊びなのよ。“逆巻く波をザップンザップン乗り越えてキャー!”ってのも確かに楽しいわよ。でも、“音もなく鏡のような湖面を滑るカヌー”もイイものよ。』

よし、今度時間が出来たらカヌーのボトムに置くレイクワンダリング用の洒落たティーテーブルを作ろう...僕はR165のワインディングロードをドライブしながら、頭の中に瀟洒なテーブルの姿を思い描いていたのだった。

 

 

 

 

November.2006 MENU

 

 

アンケートにお答えください!

 

_  _  _