『何だか、こういうのってイイよねぇ。』
ボクサーシックスの乾いたエンジン音をひびかせながらR165を東へと巡航するOUTBACKの車内で、大して漕いだわけでもないのに十分な満足感&充実感に包まれる僕ら。
『そうよ、本来カヌーってこんな風に優雅に楽しむ遊びなのよ。“逆巻く波をザップンザップン乗り越えてキャー!”ってのも確かに楽しいわよ。でも、“音もなく鏡のような湖面を滑るカヌー”もイイものよ。』
よし、今度時間が出来たらカヌーのボトムに置くレイクワンダリング用の洒落たティーテーブルを作ろう...僕はR165のワインディングロードをドライブしながら、頭の中に瀟洒なテーブルの姿を思い描いていたのだった。
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