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トラバースを終えた岩壁を眺めてひと休み

10月28日 御在所登山&山上ダブルデート(御在所岳1212m)

三重県人にとって登山の聖地と言えば鈴鹿山脈。鈴鹿山脈と言えば主峰・御在所岳である。数年前から行きたくて、でもなかなか行く機会がなかった“スノーシュ−じゃない御在所岳”。我が家にとって御在所と言えば冬の雪遊びばかりで、こんなに身近なお山なのにグリーンシーズンに家族で登山したことがなかったのだ。それは家族みんなだけではなく、僕にとっても同じこと。もうはっきり記憶がないほどの大昔...断片的な記憶を繋ぎ合わせると中学2年の秋にローバースカウトの先輩に連れられて登って以来、27年もの間ご無沙汰の御在所岳である。

昨日夕方になって急に決まった今日のお休み。もちろん今回も家族4人での登山を考えていたけど、運悪くAzuっちの“周期”と重なってしまったこともあって、僕とMasaのふたりでの登山である。ただ、御在所山上公園の「日本カモシカセンター」があと一ヶ月で完全閉園してしまうということで、何とかMama&Azuも御在所に行きたい!そこで、僕とMasaが登山道の中間点に到達した時点で家に電話し、それを合図にMama&Azuは家を出て近鉄電車&ロープウェイを乗継いでカモシカセンタ−前で待ち合わせでダブルデート(笑)するという変則的な登山計画と相成った。


御在所岳

僕とMasaは6:00過ぎに家を出て、途中のコンビニで朝食とおやつを買いこんで、御在所ロープウェイ山麓駅駐車場に6:40に到着。本来ならば今日の登山コース「中登山道」の登山口はここから数kmには離れた鈴鹿スカイラインの途中にあって、ここをスタートとするのはかなり不便。でも、帰りにAzuとMamaと一緒にロープウェイを降りてすぐにクルマに乗って帰れるようにとの配慮でここにクルマを停めることにする。

7:00、着替えと装備の準備を済ませ、ほとんど人影のないロープウェイ乗り場をスタート。蒼滝経由で鈴鹿スカイラインを経て中道登山口まで約1時間の道のりを歩き始める。駐車場のロータリーまで来た時、クルマで通りかかった一組のご夫婦に声を掛けられる。話しを聞くと、県外から遥々やってきて僕らと同じ中登山道から御在所岳に登りたいのだがスタート地点が判らず困っているとのこと。何とか言葉で説明しようと試みるけど、ご夫婦はこの辺の地理が良く解らなくて要領を得ない。
困った様子のご夫婦に『じゃ、僕らが案内しましょうか?』って提案すると『じゃぁ、お願いします。』ってことになり、ちゃっかりご夫婦のクルマに乗せていただいて中道登山口まで道案内することになった。

紅葉の季節ということでご夫婦が帰りの渋滞に巻き込まれることがないよう、温泉街を避けて少し遠回りだけど鈴鹿スカイライン沿いの駐車スペースへと案内する。ご夫婦は岐阜からいらっしゃった校長先生ご夫妻で、娘さんたちを嫁がせた後、ふたりで気ままに山登りを楽しんでいるのだそうで、おふたりと楽しい山談義を楽しみながら中登山口に到着。...上手い具合に退屈な舗装路歩き1時間を省略することが出来た!(嬉)


中登山道をスタート(7:30)

しばらくは千種石のV字道を急登

そんなわけで一時間早く7:30、中道登山口から登山スタート。峠道、表道、裏道、一之谷新道など何本もある御在所登山道で、関西&中部のクライマーたちの聖地でもある絶壁・藤内壁のある東峰側寄りのルートは眺望に優れ、Masa好みの花崗岩の岩場が多く、手軽にアルペン気分が味わえるルートである。中でも最も迫力ある山歩きが楽しめる中登山道を頂上に向けてスタート。
スタートからしばらくは千種石のV字道を急登する。もろくザレた滑り台のようにも見えるけど意外にグリップの良い千種石の崖を幾つもクリアし、支尾根に乗ると左手の視界が開けて、青空をバックに目指す御在所岳の豪快な山容が姿を現す。


脆いけどグリップの良い千種石の崖

登山道に大岩が目立ち始める

地面が木の根道に変わると美しい樹林帯を貫く登山道の随所に大岩が目立ち始め、見通しの良い場所にある岩に登ると、平らな伊勢平野の向こうに黄金色に輝く伊勢湾。海面には何隻もの大型タンカーや貨物船が行き交っていて、四日市港&コンビナートの向こうに細長い島はセントレア(中部国際空港)である。
最近は内陸部の山に登ることが多く、こうして山から海を望めることにちょっと感動する僕らだ。(この地に生まれた僕にとって、山に登った時に海が見えるのは極めて自然なことなんだけど)


振り返ると四日市港&コンビナートが黄金色に輝く。
四日市港の向こうに細長い島はセントレア(中部国際空港)

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再び樹林帯の登りが続いて、ロープウェイの軌道下をくぐり裏道分岐を過ぎしばらく進むと御在所岳独特の奇岩帯が始まる。先をゆくMasaがアリのように小さく見えるほどの巨岩の間を抜けると負ばれ岩(*“おんぶされる岩”の意)に到着だ。斜めに立つ岩に同じぐらいの岩が負い被さってる姿...負ばれ岩とは言い得て妙だよなぁなんて話しながら休憩中の登山客に記念写真を撮ってもらって、立ったままでひと休み。
(Masaに僕がおんぶされる“負ばれ岩のポーズ”をリクエストしたら、『やめろよ、子供みたいなことするの!Mamaじゃあるまいし...』と失笑しながら拒否されてしまいました...笑)


裏道分岐を経ておばれ岩への石門を進む

おばれ岩とは言い得て妙(*“おんぶされる岩”の意)

負ばせ岩から千種石の崖をさらに登ると一気に視界が広がり、御在所岳とその中腹にそびえる白亜の大鉄塔(高さ61m・・・ロープウェイ鉄塔としては東洋一なのだそうだ。)が間近に迫る。ロープウェイから中道の登山者を見ると崖の縁に立つ姿がメチャ危険なことをしているように思えるけど、登山道から細いワイヤーにブラブラしてるロープウェイを見ると逆に『あんな怖い乗り物に平気で乗れるよなぁ〜!』って感じるのが可笑しい。
またもや眺望の良さげな岩を発見し、岩のてっぺんに立ち270°の大パノラマを楽しむMasa。先ほどよりも高度が上がったぶん眺めも良くなって素晴らしい眺望を楽しめるのだそうだ(僕は怖いので遠慮しました。)


岩の門を抜けると先ほどよりも近づいた御在所岳が

動き始めたロープウェイのゴンドラを望む


岩のてっぺんに立ち大パノラマを楽しむMasa

 


おばれ岩から上る朝日

またもや千種石の間を進む

肌色っぽい千種石の登山道をさらに進むとまた変てこりんな岩が目の前に現れる。奇岩・地蔵岩である。初めて見た時は“でいたらぼっち”みたいな巨人がイタズラで載せたような、そんな印象を受けるほどに不自然な自然の造形...実に面白い。どこから見ても不安定で、サッカーのワールドカップにも似た不思議なオブジェのような地蔵岩を見て、素直に感動を覚えてる父親とは違って、息子はムクムクと登攀意欲が湧いてくるようで(笑)、Masaはおもむろに登山道を外れ地蔵岩の足元へのボルダリングを開始する。(但し何の道具もなしに地蔵岩本体へ登ることは無理のようで、周囲をウロチョロするだけなんだけど...笑)。


おおっ!地蔵岩だぁ〜!

地蔵岩への登攀を始めるMasa


中道のハイライト・地蔵岩

地蔵岩を経て潅木帯を抜けると、割りと平坦な痩せ尾根をしばらく進むと頭上に御在所岳の上部がそびえ立つキレット手前の岩稜に到着。いつもロープウェイから見て危なそうだなぁって感じる崖のてっぺんである。ここで初めてザックを下ろして行き交うロープウェイを眺めつつ休憩し、携帯を取り出して『キレットに着いたからそろそろ家を出たら?』とMamaに電話。彼女もまさかこんなに早く僕らがキレットに着いちゃうとは思っていなかったようで、電話口で少し慌てている感じが伝わってくる。


キレット手前の岩稜に立つ

親子の影がどっちかワカラン(涙)


山上駅へと伸びるロープウェイと紅葉

15分ほど休憩した僕らは登山地図に“危険マーク”がついてる岩壁の降下をスタート。もちろん油断すれば危ないには違いないけど、宝剣や大峯、そして石鎚を経験した僕らにとっては何てことない岩壁。後続の登山者が起こす落石にだけは気を配りながら、ペンキマークに従って鎖に頼ることなしにさほど苦労もなくキレットに降り立つ。キレットもここでふざけて走り回らない限りは危険な感じはなく、ちょっと拍子抜けしながらいよいよ最後となる登りに取り付く。


ロープウェイから見るとメチャ危険だけど...

実際はさほどでもない岩壁降下

キレットに無事到着

ここからは鎖や梯子が続く

ここからは鎖や梯子の続く急登が続き、狭い踊り場を経て天を突くように聳える大岩に到着。大岩の麓にある平らな岩に上ると、裏道の通る北谷への急斜面の見事な紅葉、そしてそこに映る自分の影というスケールの大きな眺望を楽しむことが出来る。Masaは目の前にそびえる大岩に登りたくてしょうがなかったみたいだけど、さすがに落ちるとヤバイので本気で止めさせ(笑)、大岩の右側を巻くように降下し、岩稜の麓を横切るルートをワイヤーを使ってのトラバースで進む。


さぁ、この岩壁を右に巻いてトラバースだ!
(登りたくてしょうがないMasa)

上:紅葉に映る僕の影
下:トラバース前に記念写真

ここも先ほどのキレット前の岩壁と同じく、見た目ほど難しくはなく、ホールドとスタンスを逐一確認する必要があるほどでもないのでワイヤーに頼る必要はほとんどない。それよりも危険を感じたのがトラバースを終えてから登りに入ったルンゼ部分。雨も降っていないのに岩の上を水がヒタヒタと流れ、まるでスケートリンクのように滑り、しかも岩という岩が全て浮石になっている。滑落等の重大事故ではないけれど、転倒による怪我の可能性が高い区間である。


登山道脇の小さな紅葉に心が緩む

転倒に気を付けながらルンゼを登り、クマザサの小径を少し歩くと眺めの良い展望台のような場所に出る。巨大な岩塊に座って休憩する。Masaは岩塊から突き出た石庇の先端に進み無造作に腰掛けて、やけにリラックスしている。右手にはさきほど通過した岩壁、左手には国見岳や釈迦ケ岳の美しい峰々のパノラマが楽しめ、しかもMasaの足元には北谷の紅葉が圧倒的なスケールで広がっている。ど、どうでもいいけど、君の足の下は高度数十mだぜ!旨そうにおーいお茶!を飲み干してる場合じゃないと思うんだけど(涙)


石庇からの絶景を楽しむ。Masaの
高度感は麻痺してる模様(笑)

上:錦色の紅葉に突き出た石庇に腰掛けてひと休み
下:朝陽台に無事到着(彼方に琵琶湖)

眺めの良い岩塊を出ると、登山道は最後の急登へと差し掛かる。頼りなさげな固定ロープや鎖を使う登りを繰り返すと、頭上に大勢の人の声が聞こえ始める。深い切り欠きを登り切ると、いきなりあっけなく山上公園・富士見台に到着。それまでの登山道が急峻で厳しい雰囲気だっただけに、スーツ姿の観光客が大勢いる富士見台に着いた瞬間に雰囲気が激変することに戸惑う。
富士見台はあまりにも人が多く、記念撮影もままならないので、そのまま朝陽台広場へと向かう。遊歩道はさすが紅葉シーズン真っ盛りだけにかなり混雑しているけれど、相当の広さがある朝陽台はちょっとだけ落ち着いた雰囲気がする。


朝陽台からの北〜北東方向の眺め(左から乗鞍〜槍・穂高連峰〜御嶽山〜中央アルプス)CLICK

朝陽台から南〜南西方向の眺め(布引山脈〜台高山脈〜紀伊山地〜大峰山脈)CLICK

藤内壁の真上にあたる展望台から北〜東方向を眺望すると、まず目をひくのがまるで山続きのような真近に木々の植生まで見える伊吹山。そして、うっすらと地面を覆う雲海にぽっかりと頭を出す御嶽山。、その左には特徴的な尖った山...形からしてあれは鋭峰・笠ケ岳だ。となるとその左は白山?視線を右に移すと乗鞍と槍・穂高連峰が何とか見え、さらに御嶽山の右にははっきりと中央アルプス、南アルプス、そして恵那山までが見える。(*残念ながら年に数回見える富士山は見えず)南側に視線を移すと、当たり前のように青々とした台高山脈、そしてその向こうに薄いブルーの見慣れた山容...大峰山脈まで!と眺めは最高である。


山上駅から望む山上公園と三角点

山上公園でひと休み

展望台からの眺めを楽しんだ僕らは、ロープウェイ山上駅を経てカモシカセンタ−前の広場へ。あとは観光客で賑わう広場のベンチに腰掛け、PRIMUSで煎れた暖かいコーヒーを啜りながらロープウェイに乗ってやってくる女性陣を待つだけである。



40分遅れで観光客姿のMama&Azu登場

4人で山頂を目指す

ベンチでゴロ寝して待っていると40分ほどしてようやくMama&Azuがやってきた。Gパンにトートバッグまで抱えて...思いっきり観光客スタイルじゃん!(笑)ト−トバッグには何が入っているのか覗いてみたら、冬山用のハードシェル(笑)
『だってぇ、いつだったか10月の今頃、大台ケ原で氷点下になって死にそうになったんだもん!』
『バッカじゃないの?そんなに気温が下がるわけないじゃん!』
...とMamaを馬鹿にしてる僕らも秘かにそれぞれハードシェルを忍ばせているんだけど(実はヘッ電は勿論、ツェルトに非常食2日分にダウンのテントソックスまで持参してることはナイショ...笑)


御在所岳山頂(1209m)

4人が揃ったところでまずは山上公園レストラン「アゼリア」で昼食を済ませ、紅葉が美しい山上公園のお散歩ルートを通って三角点への散策を開始する。大勢の観光客で賑わう三角点で記念写真を撮った後は、三角点より3m高い御在所岳の最高点である望湖台へと進み、念願のピークハント!ここまで来ると登山者スタイルの人はほとんどいなくて、ほとんどがカジュアルスタイルの観光客...そんな中に混じって望湖台から長者ケ池を経由して御嶽大権現神社へ進む。


望湖台が本当のピーク(1212m)

長者ヶ池から御嶽大権現神社へお散歩

紅葉と鎌ヶ岳

前回ここを訪れた時は一昨年の真冬、積雪が1.5mほどある時期で、しかもこの尾根道でホワイトアウトになる厳しい条件だったけど、今日は風もなく晴れ渡ったビューティフルデイ!同じ場所であることが信じられないほどに実にのどかなお散歩である。御嶽神社でお参りを済ませ、再び山上公園へと折り返し、いよいよ来月末の閉園に向けカウントダウンが始まった「日本カモシカセンター」へと向かう。


御嶽大権現神社のファニーな狛犬

登山者と観光客(笑)

御嶽大権現神社から振り返る山上公園CLICK

伊藤冠峰詩碑から見た御嶽平の紅葉と鎌ヶ岳CLICK


日本で唯一、天然記念物のニホンカモシカをはじめ、世界のカモシカだけを飼育する珍しい動物園である「日本カモシカセンター」。自然の中で野生のカモシカを一度でも見たことがある人は、その高貴な雰囲気の虜になっちゃうんだけど、そうじゃない人にとってはただの牛みたいな動物にしか見えないわけで...パンダやコアラであっても一種類の動物だけでリピーターを育てて商業的に成立させるのは確かに難しいことなんだろうとは思う。


残念ながら...

カモシカに見入る我が家

ただ、ここが出来るまでは何を食べているのかすら判らず、謎に包まれていたカモシカの生態がここでの40数年の研究ででかなり明らかになったのだそうで、そういう意味ではここの果たした役割は大きかったのだと言える。(今もなお珍獣であるカモシカくんたちは、ここが閉園した後、全員が各地の動物園にもらわれていくそうだ。)今日が見納めってことで、何となく複雑な気分で入園した僕らだけど、動物大好き家族な我が家はカモシカたちの姿を見た瞬間、そんなことも忘れて黄色い声を上げてカモシカの檻に駆け寄る。立ち止まることなくさらっと流して檻の前を通過していく観光客が多い中、檻にへばりついてカブリつきで姿を追いながら『ムサシィィィ〜!』『ヤックルゥゥゥ〜!』名前を連呼。うわっ、恥ずかし!


愛想が良いシャモアのヤックル

八丈島のキョン!がAzuの指をペロペロ

でも、カモシカたちもそんな気持ちが通じたのか?それともウルサイからしょうがなくなのか?(笑)僕たちのそばに近づいてきて、愛想を振りまいてくれる。特にシャモアのヤックルは僕らの前で立ち止まって微笑をたたえ(笑)『フググァ〜グワァグワァ』と声色を変えて何かを語っているように見えるし、ニホンカモシカのムサシはMamaのハイポーズ!という声に反応して岩の上で“カモシカのポーズ”で応えてくれた。八丈島のキョンに至っては、それまで檻の億にある小屋に隠れていたのに、Azuが呼ぶと短い尻尾が可愛いお尻をフリフリ僕らの前にやってきてAzuの指をペロペロ。
『う〜、可愛すぎる!キョンが飼いたい!』Masaが叫ぶ(笑)

*ちなみに7月にすさみのホテルに飼われていたイノシシの子供=うり坊を見てMasaが『う〜、可愛すぎる!うり坊が飼いたい!』と叫んだ翌日、我が家にうり坊と同じカラーリングの猫のうりが迷いこんできたわけで、今度はジャパニーズボブテイルでもやってくるんじゃないかと少し心配。そうなったら名前はキョンだな(笑)


“山の哲学者”ニホンカモシカ(ムサシ)

順路を2往復してカモシカセンターを充分に堪能した僕らは、ロープウェイで山麓駅へ。駅でAzuが集めたスタンプラリーの用紙をお姉さんに提出して景品をいただいた後、お土産物屋でショッピングを楽しんで湯の山温泉を後にする。
予想通り、山麓駅からの温泉街はロ−プウェイ乗り場に向けて上ってくるクルマで大渋滞。渋滞は近鉄・湯の山温泉駅の先までずっと続き、とても気の毒に思いつつも早めの行動をとった自分達の判断が正しかったことがちょっと嬉しい僕らであった。


家族揃ってロープウェイで山麓へ

スタンプラリーの景品をいただくAzu


 

東海道・関宿の旧い町並みを散策

山を降りてOUTBACKに戻ってもまだ14:00ってことで、さてこれから何して遊ぼ?な気分。ただ昼食が10:30頃と少し早めだったこともあって、家族の口から出るのは食べ物の話ばかり。そんな時、ふと思いついたのが家への帰り道にある関の有名な鰻屋「初音」のこと。何せ人口10万人あたりの鰻店の数、そして年間消費量ともに全国一と鰻にはちょっとうるさい津市民でさえも皆が絶賛するお店である。ただ5時には品切れで暖簾を下ろすお店だけに、夕方遅くまで遊び尽くす僕らは縁がないし、食べ物屋で並ぶのはラブホで並ぶよりも下品ではしたなくて恥ずかしいという感覚がある(絶対に都会には住めない)僕だけど、今日はまだ3時前!イケル!ってことで「初音」へ。当然ながらまだ昼休み中だけど、店の前にはちゃんと予約ボードが置かれていて(!)、何と一番乗りで名前を記入。一号線の道の駅・関宿にOUTBACKを停め、開店までの一時間ちょいを旧東海道の宿場町・関宿の古い街並みを散策して時間をつぶすことにする。


桶屋さんの手仕事にホレボレ

昔ながらの八百屋さんがイイ感じ

以前は思いっきり生活圏内でさほど珍しいとは思わなかった関宿の町並みだけど、これがなかなか素晴らしい!ここのように重要文化財なんかに指定された街並み保存地域って妙に小洒落たカフェとか土産物屋さんとか雑貨屋さんばかりになりがちだけど、ここは昔ながらの桶屋さんとか八百屋さんとか、生活に密着した商いが今も受け継がれていて、町が生きている感じがした。でもやはり定番の洒落たアフタヌーンティのお店もあって(*ここは「子供禁止」なのだそうで小学生のAzu連れの我が家は入れない。ここでMasaが一言『高笑いオバサンは禁止じゃないのかなぁ〜?(笑)』)、県庁所在地よりもずっと洗練された雰囲気が漂うイイ感じの町だった。僕らの若い頃は田舎の代名詞だった亀山&関(現在は合併して亀山市)だけど、こうした古いモノを大切に残しつつ、最先端のテクノロジーの拠点でもあるクリスタルバレー“世界の亀山”はこれからどんどん良くなるなぁと実感した次第。


関といえば鰻の初音!(Azuはひつまぶし)

評判通り、人生最高の鰻でした

一時間ほど散策を楽しみ、4時になったので、「初音」に戻った僕らは、評判の鰻丼を初体験。ウフフフ...ホォ〜...ウンウン....誰も“美味しい”なんて無粋な言葉を口にしない美味しさ。早い時間であることもあって他府県の言葉が響く店内(駐車場は大阪と滋賀と奈良のナンバーばかりだった)でゴキゲンな夕食を楽しんだ僕らは、様々な満足感を胸に帰宅の途についた。


女性陣には悪いけど、男同士だとペースが合ってラクチン。
コースタイムの2/3でガシガシ登れて良かったです。

 

October.2006 MENU

 

 

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