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FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  10月6-9日 四国グランドキャラバン

  


国指定天然記念物・阿波の土柱

 

10/9 四国観光客モード

愛媛県立とべ動物園

伊予灘PAでゆったりとした朝を迎える。窓の外は今日も晴天!行楽日和である。

一昨日の仁淀川カヌー、昨日の石鎚山登山に引き続いて、今日は東かがわのごうちゃんち“野遊び屋”でシーカヤッキングを楽しむ...ってアイデアもあったけど、さすがに野遊びばかりだとAzuのご機嫌が斜めになるだろうってことで、今日は観光客モードの予定である。ところが予想に反してAzuのご機嫌は上々。仁淀川のカヌーに関しては元々カヌーでのダウンリバーはキライじゃない上に透明度抜群の仁淀川に追い風、しかもPapaのバウでのんびりだし。感想を訊ねてみると...『瀬がサイコーだったの!』(笑)
東北キャラバンで山ばかり続いたせいで、ここのところ少し登山がキライになってた彼女。石鎚もそれなりにシンドイ山だったので、感想を訊ねてみると、意外にも...『鎖場がサイコ−!スリルがあって全然疲れなかった!』(笑)


駐車場から動物の足跡プレートが続く

ダチョウは歩幅が広くて大変

このぶんだったら、彼女へのアフターフォローは必要ないところだけど、体力的には一番キツいはずなのに、終始ニコニコ顔でダウンリバーと登山を頑張ったAzuへのご褒美という意味もあるし、ま、せっかく道後温泉まで来てるわけだしってことで、NHKのドキュメント番組を観て以来『ゼッタイに会いに行くんだもん!』と言ってた国内初の人工授乳で育ったシロクマ“ピース”に会うために愛媛県立とべ動物園へと向かう。
9:00の開園を待ってとべ動物園に入園。ここに来るまではカンガルーの“ハッチ”がいる長野の須坂動物園程度のこじんまりした規模だと思ってたけど、なかなかどうして規模の大きな素晴らしい動物園である。


県立とべ動物園にほぼ一番乗り

入り口でAzuが買ったスタンプラリーの順路に沿ってまだほとんどひと気のない園内を回っていると、檻や柵を最小限に留め深い溝で動物と人間とを隔てるハワイのホノルル動物園にも似た見せ方や、清潔でペンキの色にまで気を配ってるセンスの良さはもちろん、きっとここのスタッフは動物に対する愛情がハンパじゃないんだろうな、って思える“優しさ”が満ちていて幸せな気分になれる。家族全員、動物園でワーワーキャーキャー(*満面の笑みで園内を嬉しそうに駆け回る中学2年男子中学生が約1名いた...笑)大喜びで見て回り、最後にお目当てのピースの檻へ。


ほら、おいで〜!せ〜の...

パオーン!アンタは象使いか!?(笑)

最初は小屋の奥に隠れていたピースだけど、Mamaが『こんにちは、ピース。ちょっとだけお顔見せて!』と優しく声を掛けると、のっそりと僕らの前にやってきて、彼女らの目を見て何か話すような素振りをみせてくれた。その様子だけを見ると、まるでMamaの言葉が分かっているかのよう。実はインドゾウでも同じようなことがあって、ゾウ舎にいたインドゾウをMamaが呼ぶと、ゾウがスタスタこちらにやって来たりして...。『そうね、そうね、そんなに嬉しいとね、は〜い鼻上げてぇ〜!』『パオーン!』アフリカゾウを何故か右手と九州弁で操るともちゃん。アンタは象使いか!?さすがは“野性のともちゃん”の面目躍如である(笑)。


子供達が恥ずかしくてやらない
ことを喜んで試すコドモな大人

上:ピースが小屋から出て来てくれました
下:動物系大好き家族は超ゴキゲン


阿波の土柱

とべ動物園で昼頃まで過ごした僕らは、次なる目的地は天然記念物“阿波の土柱”へ。
一昨日、仁淀川に向かう途中の高速からちらりと見えて、『アレは何だ!』ってことでカーナビやガイドブックで探して見つけた場所。ガイドブックには小さく取り上げられてるだけで、どんな場所なのかも知らないままなんだけど、カーナビには名所旧跡マークが付いてるしってことでワクワクしながら向かう。ICで徳島自動車道を下りて走りやすい県道に入ると、そこかしこに「土柱はこっち」という看板が掛かっている。その看板に従って進むこと15分で“阿波の土柱”に到着である。


駐車場からしばらく歩くと...

阿波の土柱(国指定天然記念物)

予想外にも何ヶ所も駐車場があって、土産物屋や旅館が連なる一大観光地の雰囲気。ところが、観光客はだ〜れもいない閑散とした空気が漂い、たぶん昔(高速が出来る前)は徳島の観光コースに組み込まれていて観光バスがバンバンやってきてたけど、今では立ち寄る人も少ない...三重県で喩えるならば二見の夫婦岩みたいな場所のようだ。でも、僕らはそんな古式ゆかしい観光地が大好き!


和製カッパドキアを期待してたんだけど...(笑)CLICK

ペイントがすっかり色あせた看板の掛かった土産物屋街を通って、徒歩で土柱へと向かう。『あそこはうちの駐車場やけん、帰りに寄ってぇね。』右側の土産物屋の店先のおばあちゃんに声を掛けられる。昔ながらのシステムに何だか嬉しくなる僕らだ。

上り坂を少し進むと土柱を解説する看板。文字が色あせて読みづらいけど、、看板によれば扇状台地が風雨で侵食されて出来た地形らしく「アメリカのロッキー、イタリアのチロルに見られる土柱と並んで世界三大奇勝と称されています。」と誇らしげな文字が躍る。でも、ロッキーの土柱にも「イタリアのチロル、ニッポンのアワに見られる土柱と並んで世界三大奇勝と称されています。」なんて看板があるのだろうか?(笑)などと笑いながら100mほどで“阿波の土柱”を望む展望台に到着。

『ほぉ〜コレね。』...“おおっ!”でも“すげぇ!”でもなく『ほぉ〜コレね。』って印象(笑)

 

絶景には違いないな、やっぱり

遊歩道でカワイイ蝶を見つける

ただ眺めているだけでは、今いちインパクトに欠けるので展望台を下りて、麓へと向かう。麓の展望所から見上げる土柱は、高さ十数mを実感できてなかなかのもの。五重塔と同じでやはり高さが売りのものは見上げるに限るのである。僕とMasaはさらに土柱を体感しようと雑草の生い茂った斜面を登って土柱の根元に近づく。遠くから見てるとただの“崖崩れ災害の現場”(言っちゃった...笑)な土柱もまるでオーストラリアのアウトバックで見た巨大な蟻塚のようでもあり、『おおっ!すげぇ!』である。


さてMasaはどこに!?CLICK

近くで見るとオ−ストラリアの蟻塚を連想させる


 

土柱の本当の素晴らしさを理解した僕らは、さっきのおばあちゃんの土産物屋で徳島名産・すだちドリンクを大量に買い込み(微炭酸タイプがオススメ)、土柱を後にする。


金清温泉の白鳥湖にて

土柱観光をもって今回の四国グランドキャラバンの観光は終了なんだけど、温泉マニアなMasaの願いを聞き入れて、近隣の温泉に浸かって帰ろうということに。
温泉場、しかも秘湯と呼べるような魅力的な温泉が多すぎて迷ってしまった東北に比べると、四国は温泉が少ない土地柄で、この近辺にはどうしても入りたい温泉ってのがあまりない。そんな中でMasaが探し当てたのが金清温泉。徳川時代、銀の採掘が行われていた金清公園内に湧く温泉で、泉質はナトリウム塩化物泉とMasaの好みではないものの、大人¥300という値段、そして隣接の金清池では、白鳥の姿が見られるというのがプラスポイントだ。ま、温泉自体は可もなく不可もなくという、たぶん何ヶ月かしたら忘れちゃうような泉質だけど、うろこ雲の広がる空の下、白鳥が数羽悠々と浮かぶ金清池は結構スバラシかった。

温泉に立ち寄ったせいで、もう夕方だというのに僕らはまだ四国にいる状態。阪神間の大渋滞を避けて早めに帰るつもりだったのになぁ...明日は学校&仕事なので早く帰らないと!と気持ちは焦るけど、心のどこかにもう一晩どこかでP泊して朝帰りでもいいじゃんってな誘惑にも駆られる(週末に4泊3日なんて出来るのはダッちゃんならではかも...笑)のも確か。


吉野川の近くで徳島ラーメンの夕食

見た目を裏切るあっさり味

そんな時、セカンドシートで「るるぶ四国」を見ていたAzuとMamaが『徳島ラーメンが食べたい!』などとふざけたことを言い出す。『神戸に渡ったら、ワタシが運転するから...お願い!』ってことで徳島市内に入って本来ならば鳴門方面に左折すべきところを右にウィンカーを出して、吉野川を渡る。

市内に700軒もの徳島ラーメンのお店があるから適当に行けば見つかるんじゃない?などと実にイイカゲンに吉野川を渡ったけど、せっかく食べるなら美味しいお店を!ってことで、吉野川を渡りながら「るるぶ四国」で調査開始...

で、一番大きく紹介されてる『支那そば巽屋』へ。
出された肉玉ラーメンにみんなで驚愕の声を上げる。お味は...「その見た目とは裏腹に最後までおいしい、飽きのこない味だ!」by Masa オマエはラーメン評論家か!?美味しいラーメンを食べて夕陽に輝く吉野川を渡り、往路とは売って変わって穏やかな大鳴門橋を通過するといよいよ四国ともお別れだ。

美味しいものの後は美しい景色ということで、淡路島に渡ってすぐのPAに展望台があるこという情報をキャッチして、ここの屋上展望台からの鳴門海峡の夕景を家族みんなにプレゼント。タイミング良く西の空が燃えるような夕焼けに染まり、大鳴門橋を行き交う車のヘッドライトがキラキラと光る。鳴門海峡はちょうど凪ぎの時間なのか、弱い海流が作るクネクネとした模様が夕焼けを映してスバラシイ光景である。


Good-bye,四国!大鳴門橋を渡って淡路島へ

『わぁ〜きれ〜い!』女性陣はうっとり。これでパパのポイントはかなりのアップ!(笑)


淡路島南PAの展望台にて夕焼けを眺める

展望台から見たダッちゃん
 

鳴門海峡の夕焼け


淡路ハイウェイオアシス

さぁ、あとはひたすら走るだけ!すっかり暗くなった高速を自宅に向け飛ば...そうと思ったら、予想通り中国自動車道も阪神高速も行楽地から大阪に戻るクルマで20km超の大渋滞の情報が!渋滞に巻き込まれてのイライラから家族総出の激しいバトル...このパターンはこれまでにイヤと言うほど経験してるので、ここはあっさりと今夜中の帰宅を諦めてもう一泊しようと決め、淡路ハイウェイオアシスへと立ち寄ることにする。


渋滞回避のために淡路ハイウェイオアシスに立ち寄る

タイミング良くライトアップショウが始まる

『おおっ、観覧車が動いてる!』
そう、往路では営業時間外でイルミネーションが消えていた大観覧車が営業中!本来僕はこういう高速道路のSAやPAにレジャー施設を設けることを好ましく思っていないけど、淡路ハイウェイオアシスは別。この観覧車は世界有数の美しい吊り橋と神戸の$1.000.000の夜景を楽しめる最高のロケーションにあって、ムードのある夜景、不安定に揺れる観覧車のゴンドラ...もうカノジョをその気にさせる条件がバッチリで(!)、ここに連れてきたらどんなカノジョもイチコロ(笑)だと思う。


ショウの後は観覧車へ!

最高で〜す!Azuは超ゴキゲン

しかも僕らが到着したちょうどその時、明石海峡大橋の季節ごとに変わるライトアップのパターンを全て見られるライトアップショウ(連休限定みたい)が始まったばかり。展望台公園のベンチに腰掛けて解説付きのライトアップショウを楽しんだ後、いよいよ観覧車に乗る。地上137mから眺めるさらに素晴らしい夜景に大ハシャギのAzuとMama。どうやらカノジョだけではなく、娘や古女房もイチコロに出来たようで、観覧車を降りた後、Azuなんて自分から僕とお手々繋いできたもん(爆笑)。


観覧車から望む明石海峡大橋と神戸〜明石の夜景

結局、ハイウェイオアシス内のミスドでお茶してる間に、渋滞の位置が大阪に向かって移動を始めたのをiBookで確認したので、急遽P泊を中断して渋滞の“動脈瘤”を追い掛けるように帰宅の途に。完全に渋滞が解消してたわけではなく、結局一時間ほど余分に掛かったけど、とにかく大渋滞と“4泊3日”は回避してちーちょとうりの待つ自宅に23:00には帰宅することが出来た。(あっ、結局Mamaは運転交代してくれなかったなぁ)


地上137mから見たハイウェイオアシス。ダッちゃん?

僕らに伸びる“月の道”

日本の南海上に控える2つの台風を睨みながらの出発で、強風で四国へ渡ることを断念せざるを得なかった初日の夜、風に大きく揺さぶられるダッちゃんの中で、こうして仁淀川と石鎚山を存分に楽しみ、ピースに会い、マイナーだけどマニアな阿波の土柱を見学し、ウマイ徳島ラーメンを食べ、第一級の夕景と夜景を堪能する...たった3泊3日で四国をここまで遊び尽くすことが出来ると誰が想像しただろうか、いやない(笑)

今月はもう家族全員でお出掛けできる機会はないことが確実だけど、もしかしたら一ヶ月分遊んだんじゃないかな?家族の誰もがそんな満足感を胸に四国グランドキャラバンを終えることが出来たように思う。自宅に着いた瞬間の総走行距離は777.7マイル。おおっ、スリーセブンじゃん!僕はパチンコしないけどさ。


総走行距離777.7マイル(1244km)

 

 
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