ルートファインダーのMasaを先頭に、MamaとAzuをはさみ、そして万一の落下の際に何らかの手立てが打てるように(たぶん、無理だけど)、僕が最後尾で登る。NHK「日本の名峰」を観て想像してたよりも、急勾配な崖には2本の鎖...鎖といっても良くある一コマづつが小さく細いものではなく、直径10mm程度もあるかなり丈夫な鉄棒のようなもので、手が入るほどの大きなつなぎ目があってホールドはかなり確実で体重を預けても不安がない感じ。ただ74mと言えば24〜25階建てのビルの屋上とほぼ同じ高さなわけで、そこを自分の手足だけで鎖を頼りに登っていくのは、それなりに恐怖感があるもの。たぶん我が家のメンバーは技術的&体力的に登れない者はいないとは思うけど、恐怖感に駆られてフリーズしてしまわないかが正直心配。ところが、Azuの顔を覗き込むと、お目々キラキラで満面の笑み!『たっのしぃ〜!』意外と強い子なのね(笑)
絶壁の途中には、どう見ても女性の●●にしか見えない脱力系のキノコが生えてたり、普段見るものより少し淡い色合いのリンドウがひっそりと咲いてたり、人の往来が多い登山道では見られないものが次々と現われて、しかも絶壁にへばりついてるもんだから鼻先10cmの至近距離で、ふと自分が鎖場を登ってる最中であることを忘れてしまいそうになる。何とか無事に試しの鎖を登り切って、岩の頂上に到着。ホッとしたのもつかの間、登ったら下りる必要があるわけで、ここからの下りの鎖場が困難を極める!
実際にやってみると解ると思うけど、上りは次に足を掛けるべきスタンス(足場)をこの目で確かめることが出来るけど、これほどの角度になると下りは全く視認することが出来ない...要するに手探り、じゃなく足探りなんだもん(涙)。
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