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 August.2006 part.1

 

 

 

 

 

 

8月2日 ちょっと違う川下り(小瀬鵜飼)

長良川をカヌーで初めて下って以来、いや、もしかしたら小学生の頃からの念願だったかもしれないの鵜飼に行ってきた。
これまで行きたいなと思いつつ、なかなか敷居が高い感じ(大相撲や祇園の茶屋と同じく接待で使う料亭にも似たイメージがあって、値段はともかく格調が高くて子供を連れて行く場所じゃない“大人の世界”って感じがあった)がして行けなかった鵜飼。要するにライ●ンズクラブやロー▲リークラブの皆様の行く場所ってなイメージだったわけだ(笑)。


鵜飼の前に国宝・犬山城へ

天守閣から望む木曽川

僕の仕事とMasaのクラブ、そしてAzuのピアノレッスンが終わった正午過ぎに出発、マジコ家にお邪魔して、そこからマジコ家のサリーちゃんに同乗させてもらって、まずは国宝・犬山城へ。
犬山城をゆっくり見学した後、マジコさんの遊び場である関観光ホテルの少し下流の対岸、小瀬を目指す。
ここはともちゃんとAzuにとって非常に思い出深い場所...要するに2001年、大勢のギャラリーの前で岩に激突!撃沈して流れ着き、カヤッカーのスローロープが飛び交った、あの鮎の瀬なのである。


鵜匠足立家(県重文)を特別に拝観させていただく

マジコさんとMasa(薪と提灯が良い感じ)

長良川の鵜飼はここよりも岐阜市内の方が有名なのかもしれないけど、今回僕らがこちら岐阜県関市の小瀬鵜飼を選んだのは...

1.鵜飼舟、観覧用屋形舟ともに動力を持たない手漕ぎ舟であること。
2.電気を一切使わず、松明とロウソクの明りだけを使うこと。
3.静水ではなく、鮎漁本来の姿、瀬を下りながら漁を行うこと。
4.天候や川の状態によって中止もあり得ること。

...など、1200年間変わらぬ鵜飼の本来の姿を味わえると思ったから。


鵜を象った玄関障子の引き手

 

鮎の瀬橋下流左岸の遊船乗り場に少し早めに着いた僕らは、堤防に腰掛けて古式ゆかしい鵜飼舟の準備風景を眺めたり、とても雰囲気のある「鵜匠の家屋」足立家(関市重要文化財。子供達の自由研究のためということで快く許可をいただいた)を見学させていただいたりして鵜飼の開始を待つ。


プール付きの中庭。但し鵜用

船着場で語り合うマジコさんとMasa

櫓の天秤棒で鵜が登場

写メールしまくるギャルたち。アイドルじゃないぞ!

鵜匠のお宅を見学した後、まだ明るい午後6時、僕らの貸切りの屋形舟は船着場を出航、鵜飼のスタート地点である7〜800m上流の関観光ホテル前の河原へと向かう。
比較的緩やかな流れとはいえ、ここは大河・長良川中流部。あくまでも穏やかに、そして時折激しく竿と櫂を使い分けて、僕らの屋形舟はスムーズに力強く川を遡っていく。僕ら9人と船頭さん10人が乗り込んだ約10tの屋形舟を竿1本櫂一本で操り船頭さんのパワーとテクニックにはとにかく脱帽なのである。


屋形舟に乗って鮎の瀬に向け出航!

屋形舟の舟べりに腰掛けるAzu

鮎尽くしのお弁当をいただきながら名物船頭さんのレクチャーに聞き耳をたてる。話は川談義に始まり鵜飼の歴史、そして長良川河口堰など環境問題にまで及ぶ。毎日川に出て川を感じている船頭さんとは比べるべくもないけれど、たった年に30回ほどとはいえ日常的に川を下り、泳ぎ、潜る僕らの子供たちは船頭さんのお話が心に響くのだろう。みんな神妙な面持ちで船頭さんの話に耳を傾けていた。

夕暮れの川面はサワサワと涼やかな風が心地よく、とても美味しいお弁当もあって、鵜飼を観る前にすでに来年も来ようね!って誓うほどだ(笑)。


鵜匠たちは焚き火を囲んで打ち合わせ

しばらくして屋形船は関観前の河原に着く。河原に留めた屋形舟から準備をすすめる鵜匠たちの作業を見守り、鵜匠さんから鵜匠の装束や道具など詳しい説明を受けながら日暮れを待ち、松明に火が灯るのを合図にいよいよ川下りしながらの鵜飼漁(狩り下り)開始だ!

暗闇の中、赤々と燃える松明の灯りだけが輝く川面に浮かぶ鵜飼舟。舳先に立つ古式ゆかしい装束に身を包んだ鵜匠の手元からは8羽の鵜に白い手綱が伸びる。鵜匠は8本の手綱を絡ませることなく松明の篝火が照らす円の中に鵜を導き、猛烈な火の粉を全身に浴びながら可動式の松明の位置を調整する。火の勢いが若干落ちるとみるや、すぐに薪を投入し、舟を操る漕ぎ手(センターを“中乗り”、スターンを“とも乗り”と呼ぶ)に針路の指示を出す。一人二役どころか四役も五役もの複雑かつデリケートな作業をこなす鵜匠の技...さすがは“匠”。“士”や“師”よりもさらに上の領域を極めた特別な人の技に僕らはただ言葉もなく魅入るのみである。


鵜匠さんは絶対に熱いに違いない。

鵜くんたちカッコイイぞ!

もちろん素晴らしいのは鵜匠だけではなく、その操船を担う中乗りととも乗り、ふたりの漕ぎ手の技術もすごい!そのテクニックはカナディアンカヌーの基本的な漕法とほとんどが一致していて、しかもそのひと漕ぎひと漕ぎ切れ味たるや、“ワタシマケマシタワ”(笑)なのである。
そんなダイナミックな鵜飼舟のそば...鵜の飛ばす水飛沫を浴びるほどの至近距離に提灯の炎が揺れる僕らの屋形舟が付かず離れず寄り添う...こちらの操船技術も素晴らしい!

パチパチと爆ぜる松明の音、暗闇に響く波の音、鵜匠のホーホーという独特の呼び声、鵜飼舟の船体を叩く音、櫓を漕ぐ音、鵜が鮎を捕らえて浮かび上がり、目にも留まらぬ速さで咥えなおし尾びれから丸呑みする度に起こる静かな拍手...想像していたよりもずっとダイナミックな鵜飼を目の当たりにして、気が付けば手に汗握り心臓がバクバク鳴っている興奮状態の自分に気付く。しかも、周りは漆黒の闇。目に映るのは赤く輝く波と朱色に浮かび上がる鵜飼舟、そして鵜の白い頬だけ。もしこのまま1200年前にタイムスリップしてもきっと誰も気付かないだろうなぁ...そんな荘厳ささえ感じる豊かな時間を過ごすことが出来た。


長良川を下りながら鵜飼開始!

 

つかの間の鵜飼を堪能した後は、鵜匠さんに突撃インタビュー(笑)。片付けに忙しい手を止めて笑顔であれこれと興味深いお話をしていただき、とても楽しくためになる鵜飼を体験することが出来た。

自分が下った長良川、しかも沈をして水の味を知っているその場所だからこそ解る船頭さんの操船技術のスゴさ。たった3日前に一緒に泳いだ鮎(笑)だからこそ感じる愛情...僕らはただの観光客には違いないけれど、川を愛する者として、普通とは少し違う“何か”を感じることが出来たんじゃないのかな?僕はそう思う。

夕暮れの川風の心地良さ、様式美、迫力、動と静、光と闇、鵜の可愛さ、花火大会の後にも似た余韻、そして鮎尽し弁当の美味しさ...たぶん2006年の夏は鵜飼に初めて行った夏として記憶に残ることだと思う...間違いなく。


鵜飼を終え喉にたまった鮎を吐き出させてる鵜匠さん

鵜匠さんをつかまえてアレコレ質問攻撃する子供たち

そして、マジコさんの言葉。

そうそう、遊覧の最中...
「あっフェリーグライドしてる」とか
「すごいサイドスリップだ」とか
「あれはスカーリングに似てる!」とか
「フォワードストロークは同じじゃない?」とか
...千年の歴史をカタカナで表現してるボクらは正にタイムスリップした現代人みたいでした。(^^;

僕も同じことを感じましたよ。


あまりのカッコよさにほとんど鵜匠さんをアイドル扱いのガールズ

   

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