そうか、僕よりも胸板が厚く彫像のように逆三角形になっちゃった彼だけど、まだ家族と出かける野遊びが楽しいのか。僕は少しだけ嬉しい気分になった。我が家の遊びは多少のグレードアップやレベルダウンはあるものの、彼の生まれた時から、いや、生まれる前からずっと同じだ。カヌーに乗る、川で泳ぐ、海に潜る、山に登る...ずっと同じことの繰り返しなのだ。他の家族のように遊びの幅が広くはないし、ログハウスを建ててローンを背負ってからは、それまで毎年恒例にしてた海外旅行にも行けないでいる。しかも野遊びばかりしている割には、そのレベルはいつまでたっても“なんちゃて”のまま。0才児を抱えてた時と大して変わらない遊びでキャーキャー楽しんでて、いまだに「趣味=アウトドアスポーツ」と堂々と言えるレベルにはない。
でも、今日のMasaの言葉から察すると、彼にとってはもはや物足りないはずの我が家の野遊びを楽しいと感じてくれていて、特別に彼のことを考えて行動しているわけでもないのに、中学生になった今でも親父と出かけることがイヤではないみたい...本当に嬉しいし、有難いことだと思うのだ。
確かにダッちゃんのエンジンを止めると、今回の野遊びが終わり、また今日からの日常が始まる。でも、君がオレとの野遊びが楽しいと感じている間、我が家の野遊びのエンジンは止まらない。そして、君かAzuに子供が生まれて、再び0才児を連れての野遊びが出来たらいいなぁ...パパの秘かな望みである(笑)
|