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July.2006 part.1

 

 

 

 

  

7月8-9日 進水式シーカヤッキング&川遊び(三重県・紀北町) 

今年はこんな感じの“ぎりぎりの判断”がヤケに多い気がする。今日はNESSYさんちの新艇・マリブツーの進水式。場所は紀北町・海山の和具ノ浜と数週間前から決まっている。ところが紀伊半島南部に横たわる梅雨前線と九州西にいる台風というスッバラシイ気象コンディション。しかも波浪情報によれば波の高さ3mでうねりを伴う...どうする?前夜、大阪と三重で別々のモニターで同じ画面の天気図を見ながら唸るNESSYさんと僕。
『akiちゃん、ホンマにこんな分かり難い天気図は久しぶりやねぇ。』
『う〜ん、ワカラン。気象予報士にならいでヨカッタわぁ。答えが出しようがない。』
長年天気図を見るのを習慣にしてて、普通の人よりちょっとだけ天気図が読める僕らふたりにも全く読めない女ゴコロのような状況に困り果てる僕らだ。


初の2艇積みで和具ノ浜に到着

前線の真下は青空
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朝の6時半にまだなお若狭湾に変更するか和具に行くか迷っている状態だったけど、僕に南へと気持ちを向かわせたのは三重県南部に濃霧注意報発令というニュース。濃霧→風がない→急にコンデョションが良くなる...という情景が頭に浮かび、和具ノ浜に向けて出発だ。家を出た時は今にも雨が落ちてきそうな空模様だったけど、紀勢道を降りたあたりから雲間に青空がのぞき始め、紀伊長島では日射しがまぶしいほどの好天。しかも和具に到着すると、波高8cm(笑)のベタ凪ぎ状態!!


今年から駐車料金¥500が必要

Masaとふたり2艇いっぺんに運ぶ


砂浜をズルズル。ポリ艇は気楽でいいなぁ


いつものようにL.L.Beanシェルターを設置

久々の海に入って嬉しそうな兄妹

初の2艇積みのダッちゃんから2艇のマリブツーを下ろし、Masaとふたり2艇いっぺんに運ぶ。1艇づつ運ぶよりもバランスが良くて楽なのが新発見だ。階段下まで運んで、あとは砂浜をズルズル。丈夫が取り柄、傷なんて気にしなくて良いポリ艇は気楽でいいのだ。いつものようにL.L.Beanシェルターとテーブルを設置し海へ。


おメメパッチリで可愛い
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水面に群れるベイビー。大きくなった?
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今日もやっぱり美味しそうな魚ばかりだけど、おメメパッチリで可愛いのやら、前回よりもふた回りほど大きくなった水面近くに群れるベイビーたち、そして虹色の身体が美しいニシキベラやキュウセン、キタマクラ、フグなど数多くの魚たちが僕の目を楽しませてくれる。久々の海に入って嬉しそうなMasaはすぐに潜水開始で10m以上ある海底に向けまっさかさまに沈降し続けて遊んでるし、ともちゃんは色鮮やかな海藻やイソギンチャク?を観察して大喜び。


海底に向け沈降し続けるMasa

イソギンチャク?の赤が鮮やか


今日もやっぱり美味しそうな魚ばかり

30分ほどのシュノーケリングを楽しんだ後、僕とMasaはマリブに乗って沖へと出てみる。マリブに乗ってひと漕ぎすると、沖合いのブイまでスッと進んでしまう。泳いでる時とはあまりにもスピードが違うことに戸惑う僕らだ。
『カヤックってやっぱスゴイなぁ。ちょっと対岸まで行ってみる?』


腕慣らしに和具の対岸へ渡ってみる

和具ノ浜に並んだ3艇のマリブツ−

和具ノ浜から対岸の白浦までは直線距離で1.25km。
『往復2.5kmだろ?泳いで渡るとなると4〜50分はかかっちゃう?オレでも少し覚悟が必要な距離だよなぁ。』
先日、市民プールで1000mを2本続けて泳いでケロッとしてた彼も躊躇するみたい(笑)。でもマリブのタンデムで休まず漕げば、対岸まで10分ほどで到着。白浦の岩場は波が高く上陸ポイントがなかったのでそのまま折り返したけど、“なんちゃって”とはいえ、やはりシーカヤックはさすが!なのである。


マリブツーを引っ張って海にうかべるAzu
身体が大きくなってきた最近ではAzuの仕事

上:NESSYさんの新マリブツー進水式
下:ショートツーリングに出発だ!

『あっ、NESSYさんのフネがビーチに下りてる!』
矯正視力2.0の僕がそう言うと『早く戻らないと進水式のシャンパンにありつけないぜ!』とMasa。
そう、彼はシャンパンが大好きなのである(笑)。

鬼の形相で和具ノ浜に戻ると、ちょうどNESSYさんの新マリブツーの進水式が始まるところ。ポン!コルク栓がロケットのように発射され、シュワシュワの黄金色の液体をマリブツーのバウと海に振り掛け、残りをみんなで回し飲みして進水式は無事終了。取りあえずランチを済ませて3艇でショートツーリングに出発だ!



桃色吐息号2艇が大海原を行く

ルリちゃん&NESSYさん、Azu&Mamaの桃色吐息号2艇を先頭に、Masa&僕のマンダリンマリブがそれを追うという陣形で大海原へ漕ぎ進む。ビーチから直角にしばらく進み、漁船の航路の手前で面舵を採り島勝半島沿いに航行。満月のような天満洞(海食洞門)を正面に眺めつつ、海面に顔を出す岩に打ち寄せられないように充分な距離を保ちながらさらに進むと右手に弓状の美しいビーチが見えてくる。ここが今日の目的地。波に乗って波が打ち寄せるたびにシャラシャラと美しい音を奏でるビーチに上陸する。


満月のような天満洞(海食洞門)が見えてきた

弓状の美しいビーチへと進む

和具ノ浜の数倍の広さがあるビーチは裸足が心地良い程度の玉砂利が敷き詰められていて、とても快適な空間だ。和具ノ浜が人工砂浜に姿を変える前はこんな感じだったのだろうか?消波ブロックの潜堤がないぶん打ち寄せる波はワイルドで、引き波のパワーが強いので泳ぎが達者じゃない人には少々危険ではあるけれど、天満洞から弓状に続くビーチは磯、砂浜、砂利浜とバラエティに富み、様々な遊び方が出来そうな素晴らしい環境である。


玉砂利が心地良いビーチに上陸

和具ノ浜の数倍の広さがあるビーチを独占!


磯、砂浜、砂利浜...バラエティに富んだ素敵な場所

早速裸足になって波打ち際で寛ぐNESSY夫妻(天然の足裏マッサージだ!)、ビーチコーミングし放題でゴキゲンなAzu(和具浜のように清掃されていないので漂流物が多いし、サンゴやタカラ貝の宝庫!)、波乗りを楽しむMasa(強烈な引き波に身体を預けて大喜び!)...なんと言っても海からしか入れないだけに誰もいないのが最高!なのである(*但し、沖を漁船が通ることもあるのでスッポンポンで遊ぶのはやめた方がいいかも...笑)


ビーチコーミングし放題でゴキゲンなAzu

波打ち際で寛ぐNESSY夫妻と波乗りを楽しむMasa

引き波に身体を預けて大喜びのMasa

雲が下がってきたのでそろそろ帰ろう!

対岸の白浦半島の背景には東紀州のリアス式海岸の山並み。その山並みにかかる雲が下がってきて、どうやら天候が悪化しそうに思えたのでそろそろ帰ろう!ってことで、それぞれのマリブに乗って和具ノ浜を目指す。スターンをローリングさせて力強く進むパワフルなNESSY艇に続いて進むこと数分、正面に和具ノ浜が見えてくる。『わぁ〜久しぶりぃ〜!』ブイのそばの海面に浮かび上がってきた黒い物体から声が響く。わぁ!びっくりした!アキヒロさんちのいずみちゃんである(笑)。


大海原を進むマメのように小さなカヤック(Azu&Mama)

“午後からちょっと和具へ”のアキヒロ家も合流して賑やかになった和具ノ浜。Masaのカヤックタクシーが釣りをするアキヒロさんを沖の潜堤に送り届けた後は、ほとんど独占状態のビーチでシャワールームのCLOSEぎりぎりまでシュノーケリングや漁を楽しむ。


パワフルなNESSY艇

往路よりも少し波が高くなってきた。

到着した時は夏らしい青空だったけど、さすがに前線の真下だけに午後からは薄曇りに戻り、夕方には雨も降り出したけれど、NESSYさんちの進水式はもちろん、シュノーケリングしたり、マリブで和具ノ浜の対岸や島勝半島沿いにショートツーリングしたりと夏の海を目一杯堪能することが出来た一日。充分に和具を堪能して後片付けに取り掛かった瞬間、遠くで雷鳴が轟いたと思ったらほどなくスコールのような夕立が始まる。その時にはほとんどの荷物をダッちゃんに積み込み終えてて、ウェットスーツ姿の僕らには逆に嬉しいシャワーだ。


和具ノ浜が見えてきた

ルリちゃんが水中キャッチしたカニさん

『スゴイタイミングの良さよねぇ。』
『ほら、見て!ダッちゃんに積んだマリブの海水が洗い流されていくよ。』

『昨日、ワタシたち3人でじいちゃんのお墓参りに行ってきたの。それで、“明日は一ヶ月ぶりに家族でお出かけするので、良いお天気にして下さい!”ってお願いしたんだけど...マサユキ効果抜群ね!』ヲイヲイ、そんなことを頼むなよ!(笑)でも、前線に向かって行くような状況で、今日のこの好天とタイミング良すぎなスコールは実に不思議だったのは確かだ。清潔なシャワールームでサッパリした後は、全員で対岸の白浦へ。


Masaのカヤックタクシーがアキヒロさんを沖の潜堤に送り届ける

実は今日、海山に来たかった一番の理由がこれ。今日は白浦にある大白神社の大祭の日なのである。旧い言い伝えによれば、ここ大白神社は河童族の総本山で、今日の大祭は全国津々浦々の河童が集い、大白神社に“生肝”を奉納するのだと言われているのだ。(紀州各地には河童に生肝を抜かれるので、この大祭当日は子供たちが川に入って遊ぶのを禁じている集落も多いらしい)そんなわけで、現代の河童族である僕らも河童族の年に一度の“オフ会”に参加しないわけにはいかんだろっ!ってことで、祭礼用に飾り付けられた鯨舟と大漁旗がはためく漁港にクルマを停め、お祭りの準備が進みつつある漁師町の狭い路地を通って大白神社へ。苔生した趣のある石段を上って神社に参詣し、石段の途中にある大祭の時だけオープンする社務所で水泳護り(これを身に着けていると河童族の一員とみなされて淵に引きずり込まれない)という木札をゲットした次第。


大白神社大祭を観に白浦へ

祭りのために飾り付けられた鯨船

大白神社前にて

河童の総本山・大白神社

大白神社参拝の後は、キャンプinn海山に飛び込みで泊まろうとも思ったんだけれど、急に大雨が降り出したこともあってキャンプな気分は萎んでゆく(しかもキャンプ場は20:00の門限があって、ゆっくり“外食”を楽しめない)。漁港の駐車場でNESSYさんがHDDナビを使って近くの民宿を検索。その場で電話して今夜の宿を確保してくれた(感謝!)。

すぐに船津川沿いにある民宿に向かうと、そこはおばちゃんが一人で切り盛りしてて、本来は観光客向けというよりも職人宿という雰囲気のすごく良い感じのお宿。今日は僕らの貸切だからどの部屋も自由に使って良いらしい。おばちゃん手作りのいばら餅を戴いて少し休憩した後はお待ちかねの小料理屋Kで大満足の宴会!再び居心地の良い民宿にもどってAzuとルリちゃんはTVドラマ、Masaは隣の部屋で宿題の「人権作文」、NESSYさんとともちゃんは日本酒グイグイ...そして僕は畳にゴロンと横になってスヤスヤ(笑)...とっても素敵な夜なのだ。

 

河童の木札を頂戴する

民宿でお勉強するMasaとノビてる母

 
2日目「川」へ

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