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May.2006 part.6

 

 

 

 

 

 


満開をちょっとすぎたヤマツツジとともちゃん

5月24日 葛城山と葛城の道トレッキング

子鬼の居ぬ間に...#4

今日は“子鬼の居ぬ間に”シリーズ第4弾ってことで、ともちゃんとふたり、奈良・大阪県境の葛城山に向かう。今日の目的は山頂付近に咲く“一目百万本”とも称されるヤマツツジ。もちろん古事記に所縁のある神話の山であることも行きたい理由のひとつだ。先日のミズバショウもそうだったように、この葛城山のツツジも去年の6月から絶対に行こうね!って決めてた計画だったけど、先週は朝になって仕事が入りキャンセル。今週は逆に昨夜になってから仕事がキャンセルになって実現したのだ。幾多の困難を乗り越えて、万難を排して(苦笑)作った休日ってことで、出発に漕ぎ付けた時の喜びもひとしおなのである。

今日は子供たちの理解もあって、7:00過ぎにOUTBACKで自宅を出発。カーゴルームにはそれぞれのザックとトレッキングシューズだけという軽装である。我が家から葛城山までは約110km、そのほとんどが高速道路と自動車専用道路ということで、一時間半ほどで到着である。


ロープウェイ山上駅から緑のトンネルを抜けて

15分ほどで自然ツツジ園に到着

山頂のツツジは満開と伝えられているけど、平日でまだ朝も早いこともあり、登山口&ロープウェイ乗り場の真下の第二駐車場にOUTBACKを停める。
葛城山は標高959m、しかも登山口駐車場ですでに標高300mってことで1時間半もあれば余裕で登れてしまう低山だけど、ま、夫婦だけだし、何しろ子供たちが帰宅する迄にこっそり帰ってこないといけないってことであまり時間もないし、敢えて苦行を選ぶこともあるまいってわけで、ズルして上りはロープウェイを利用(片道¥720)することに決める。
僕らが乗った9:30の便は待ち時間もなく(逆に乗客がある程度揃うまでロープウェイが待っていた...笑)スムーズに乗り込める。

約6分の空中散歩の後、山上駅に到着。どこかのお寺の参道のような凛とした雰囲気のブナの森を山頂に向け歩き始める。10分ほど歩くと道の両側に立派な茶店。何とも宮島の弥山に似た雰囲気だ。
茶店から数分で南斜面の稜線に到着。稜線に進み出ると、眼下に今、まさに満開のヤマツツジが広がる!


例年に比べると地味めらしいけど、初めて見る僕には素晴らしく感じられる
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『なんか“林家パー子”みたいな色やねぇ〜。』(笑)
ツツジの絨毯を眺めつつ稜線を歩き、ふたりで記念写真の撮りっこ。ツツジの木々の中に進み、点在するベンチに空きを見つけて腰掛けて、365度じゃなく360度ツツジ!の中でのんびり。ベンチに座るなりブログを更新し始めたともちゃん(笑)を置いて、僕はカメラマンのおじいさんたちに混じって写真撮影に勤しむ。構図を変え、ポジションを変え、何枚も写真を撮るけど、何だか良い写真が撮れない。


今度はツツジのトンネルを抜けて散策

気持ちの良い草原を通って山頂へ(背景は金剛山)

何でかなぁって考えてみたら、ここのツツジは30年ほど前に人間の手によって植えられたものってことで、生え方がどうも不自然で絵にならないのだ。確かにピンク色の絨毯が広がる光景は非日常で素晴らしいものだけど、植えた人(人たち)が花の位置を吟味することなく、とにかく花で埋め尽くすことだけを考えて作業した感じがあって...どうもねぇ、な感じ。要するに数の迫力は確かにあるけど、庭園としてどこからどう見て欲しいという意図が全く感じられなくて散漫な印象は拭えないのが残念に感じる。


この手の橋が多数。傾いてるわ、滑るわ、非常に危ない

上: ピークハント!(葛城山山頂)
下:良く整備された登山道を通って下山開始

そうは言っても、まぁこれだけの数のツツジはよそでは見られないし、お天気も最高だしってことでベンチで早くもおにぎりを3個づつ食べた後、僕らは咲き乱れてるツツジの間を抜けて付近を散策。30分ほどで一周した後、一応葛城山山頂に立ってピークハントの証拠を写真に収めて茶店で一服。山頂で合流するはずのマジコさん夫妻が渋滞に巻き込まれて、山頂へ登るのを断念したとの知らせを受けた僕らはすぐに下山を開始する。

 


杉の美林をゆく。針葉樹の森もいいもんだ。

登山道に入るとブナの森。もちろん都会にほど近い山だけに登山客が途切れることはないけど、山上の喧騒がウソのように静かで落ち着いた感じが僕ら好みである。
山頂からロープウェイの架かる谷を山麓の駐車場まで下る登山道は約3.5km。とても良く整備された登山道で、美しいブナの森とパーフェクトに手入れされた針葉樹の植林の森が数百mごとに交互に現われて飽きない。中でも関西にはあまりないブナの森は数日前に歩いた信越の森より季節が数ヶ月進んでいる感じで、頬を撫でる初夏の風が心地良い。

歩き始めて30分ほどで左手に不動の滝が見えてくる。滝とは名ばかりの落差の小さな流れだけど、滝壷付近は平らな広場になっていて休憩に好適地だ。さらに進むと櫛羅滝(クジラ、と読む)。こちらは水量もそこそこあって滝らしい滝である。


不動滝でマイナスイオン浴びまくり!

上:“なんちゃって”でも地形図とGPSは必携
下:野鳥の声を聞くたびに立ち止まるともちゃん

ふたつの滝を眺めて進むと登山道はロープウェイのワイヤーの下をくぐって巨大な砂防ダムへと続く。
この辺までくると、登山道の両脇に多くの野花が咲いていて、その花を目当てに美しい蝶や可愛らしい蜂の姿が見られるようになる。信越ではまだ虫たちの姿を見ることが出来なかっただけに、思わず撮影に夢中になって、ともちゃんに置き去りにされることしばしばだ。


櫛羅(クジラ)の滝

上:細い登山道を進むともちゃん
下:木の根が印象的な登山道

美しい花々を愛でながら歩いていると、すぐに山麓のロープウェイ乗り場に到着。マジコさんの電話で伝え聞いたように、ロープウェイ乗り場は大混雑、場内アナウンスが整理券を発行して1時間半待ちと言う状態であることを繰り返し告げていて、早めの行動を心掛けて正解だったなぁと強く感じる僕らだった。


 

 


美しい田園風景の中を延びる葛城の道を散歩


願いをひと言だけ叶えてくれる一言主神社

一言主神社境内でマジコさん夫妻と合流

駐車場のOUTBACKに戻った僕らは、靴だけを履き替えて葛城一言主神社へ向かう。
ここで無事マジコさん夫妻と合流し、一言主神社に参拝し、願いを一言だけ告げた後、山麓を南北に延びる“葛城の道”をのんびりと歩いて古のロマンに思いを馳せる。歴史的にみれば第一級の場所には違いないけど、僕らにとっては普通に見える里山。でもまっ平らな濃尾平野のど真ん中に住むマジコさんにとっては、棚田があるってだけでもとても新鮮な風景のようで、棚田の間を縫うように延びる葛城の道に目を輝かせて見入るマジコさんとともに九品寺までの往復2kmほどの散策を楽しみ、今日のトレッキングを終える。


境内にひときわ目立つ樹齢1200年の乳垂れ銀杏。
コラコラ、その手つきはヤメなさいって!

葛城山6.08km+葛城の道2.0kmの合計8kmを歩いて少し疲れたので、どこか適当な喫茶店でお茶しようとそれぞれのクルマに乗って出発。国道沿いに怪しげな(笑)...でも絶対僕の好みに合う感じの牛の看板を見つけた僕は、直感で左折して葛城山山麓に向けクルマを飛ばす。ところがなかなか目的の喫茶店に着かなくて少し焦りを感じ始めた頃、そのお店は路地の陰にひっそりとあった!『山の喫茶店・夢ラッテ』がそのお店。


九品寺

偶然見つけた酪農農家直営の喫茶店に入る。

お店の前には何故かホルスタインのハリボテ...これを見た瞬間、僕は自分の予感が的中したことを確信する。どうやら酪農農家直営の喫茶店のようだ。店内に入ると、手作り感覚溢れる可愛らしいインテリア、そして奥に進むと...おおっ!イイじゃん!広々としたオープンエアのテラス、ウッディなテーブル&チェア、そしてテラスから望む奈良盆地のパノラマビュー...トレッキングの疲れを癒してくれる涼やかな風に吹かれながら、全てホームメイドのメチャうまのケーキセットを戴く幸せ!


ホルスタインのハリボテと元・ホルスタイン(笑)

オープンエアなテラスが気持ちいい

そして忘れてならないのが、喫茶店の向いにある牛舎を自由に見学出来ること。牛舎と言えば子供の頃おばあちゃんちの牛小屋のあの鼻の曲がる臭いが忘れられないけど、ここの牛舎は臭いとは無縁で、歳を忘れて牛ちゃんたちと戯れることが出来た。
ヤマツツジの印象は今一つだったけど、素晴らしいブナの森、神話の世界を感じさせてくれる神社やお寺、ほのぼのできる里山の風景、そして魅力的なお店...葛城山はそんな実にアトラクティヴな場所。


牛舎も自由に見学できる

牛と戯れてご満悦な奥様たち

そんなわけで、今回で今年4回目となった夫婦ふたりでの野遊びも終了。マジコさん&nokoさんと別れた後、渋滞もなく割とスムーズな名阪を走って18:00ジャストに帰宅することができた。
準備もラクだし、思いつきで行動出来るし、多少の無理も気まぐれなズルも利くし、どんなに贅沢してもふたりぶんなら財布の負担は半分だし...と夫婦だけでの行動はイイことだらけ。しかもふたりで行動してると話が弾んで楽しく、おまけに若夫婦or恋人同士に見られることも多くて気分がイイ(笑)。僕ら夫婦に2度目の春が訪れたような気分!うひひひ...でも、こんな感じで夫婦で過ごす時間の魅力を再認識しつつも、僕らが牛と戯れながら思わずつぶやいた言葉は...『今度はAzuを連れて来ようね!』

結局のところ、僕らはまだパパとママなんだよなぁ...やっぱり(苦笑)


うひゃっ!

お尻舐められちゃったぁ!エッチねぇ〜!

 


ベロ〜ン!
ワタシ乳牛なので一応は女なんですけど...

 

 
葛城山で見た花々
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 Photo by aki with OLYMPUS E-300


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