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March.2006 part.3

 

 

 

 

  

 


曇り空だけど山々は素晴らしい(御嶽山を前に記念写真)

3月22日 夫婦 de スキー!(長野・きそふくしまスキー場)

子鬼の居ぬ間に...#1

『ほらっ、もっと寄り添って!』
『あ、いや...』
『照れてないで!もっとくっつかないと御嶽山が写らないよ!』

第3クワッドリフトから降りたゲレンデトップで両親と大学生ぐらいの娘さんの3人連れにシャッターを押してもらうよう頼んだ。カメラを構えたお父さん、どうやら“スキーウェア&ゴーグルのマジック”に騙されて、僕らを若いカップルと勘違いしたようで、やたらと僕らをくっつけようとする(笑)。今さら“あと5年で銀婚式なんですぅ〜!”とも言い出せず、お父さんの注文に応じてポーズを取る僕らだ。

今日は僕の休日。水曜日なので子供たちは学校だし久々に夫婦で過ごせる1日である。ここのところかなり春めいて暖かくなってきたことだし、条件さえ良ければOUTBACKにセットしたMagic-o-carrierにCAMPERとPATHFINDERを積みこんで宮川か熊野川でカヌー始めといきたかったんだけども、天気予報は昼前から雨(涙)。カヌーは断念し、ともちゃんの希望で今年最後のスキーに出かけたのだった。


御嶽山ビュー!

山頂にて

父親と母親の顔をして子供達をいつも通り学校に送り出した後、彼氏と彼女に大変身!した僕らは慌ててスキーの準備をして8:00に出発...今日の行き先は昨日20cmの新雪が積もったという長野県木曽町・きそふくしまスキー場。日帰りするには少し遠いけれど、我が家よりもかなり東に位置することもあって、天気予報によれば夕方までは薄曇り...これが何よりもの決め手だ。
平日だけに高速道路、R19ともに驚くほどにスムーズ。R19で何ヶ所か工事があったものの3時間足らずで到着だ。センターハウスの真横にクルマを停め、まず先に貸切状態のレストランでのんびり一時間ほどかけてパスタのランチを楽しみ、リフト券売り場で一日券を2枚買う。今日は「きそふくしまスキーの日」とかで一日券が¥2800なので、ふたりで¥5600。普段の家族4人連れなら¥10000オーバーが当たり前だけに『今夜はゴージャスなディナーでも楽しもうか?』なんて軽口を叩きながら11:45一本目のスタート。


山頂からの270°パノラマCLICKで大きな画像が開きます

当然ながらゲレンデに人影はほとんどなく、数えてみたらスキー客は全部で85人(ウソウソ、数えてないです。でもこれより多いことは絶対にない!って言い切れるけど)。山頂へのペアリフトなんて乗ってるのは僕らだけだったし、ゲレンデで自分たち以外のスキーヤーに出会うことなく滑ることが出来るほどにガラガラに空いてて、とても快適なスキーイングだ。


これだけの名山が一望出来る

まだ滑りが固いともちゃん

まずは足慣らしってことでシークレットAコース(1230m/max.23°/av.13°)を1本。次にともちゃんの希望で第3ペアリフトに乗って山頂へ。正面に御嶽山、右手に白山、左手に木曽駒ケ岳を望む抜群のビューポイントからのスカイコース(滑走距離750m/max.28°/av.13°)は一応上級ということだけど、28°は一瞬のことなので、僕らでも全く問題ない。その後もバッジテストの会場として一般客の立ち入りが制限されていたチャレンジコース(500m/max.25°/av.18°)以外のシークレットBコース(1240m/max.28°/av.17°)やシークレットCコース(1240m/max.28°/av.11°)など、まるで貸切のように空いてるきそふくしまの上部ゲレンデを自由自在に滑り倒す僕らだ。

 


貸切状態のゲレンデをカッ飛ぶ

初めこそ、ともちゃん独特の“ラジコンロボット滑り”(どうも動きがぎこちないので『スキーロボットみたいだ!』by Masa)が見られたものの、素人ながら僕のマンツーマン指導で少しづつ改善し、ちょっとはマシかなぁってな滑りになってきた。『どう?ちょっとカッコいいでしょ?エヘヘ...』エヘヘと言われてもなぁ...ま、Azu並みにはなってきたかな、と(笑)。

途中「レストラン白山」でケーキセットを注文してケーキを半分っこしてティータイムを取った以外は全く休まず連続で滑り続けたせいで15:30にはふたりして膝がガクガク。最後に“急斜面をカッコ良く滑走するPapa”の勇姿を写真に収めてもらおうと、ともちゃんにカメラを託したんだけども、例によって彼女がマトモに僕の姿を捉えたのは、何と今シーズン初の転倒(*但し、立ち転けは除く)の決定的瞬間(涙)。雪まみれの憂き目に遭ったところで、これ以上続けたら怪我しそうってことで今日のスキーはお終い。クルマで手早く着替えを済ませ、16:00前にスキー場を後にする。


雪質もまずまずでにこやかな滑り
今年一番上手く滑れたらしい

上:カメラを預けてファーストショットがコレ(涙)
下:雲が低く垂れ込め始めた

361号沿いで前々から気になっていた御嶽神社に立ち寄ってお社の素晴らしい龍の彫刻を鑑賞した僕らはR19ヘ。ただ、このままR19を南下すると工事の片側交互通行で渋滞しそうな感じだったし、何しろ貴重な夫婦だけの時間が早く終わっちゃう気がして、R19を中津川方面とは逆に左折。今年2月に開通したばかりの権兵衛トンネルから駒ヶ根へのドライブを楽しみつつ、途中で夕食を食べたりしながら19:30に帰宅した次第。


真剣な表情でシークレットCコースをゆく

スキーも楽しかったし、初めて通るルートのドライブも目新しくて良かったけど、何と言ってもともちゃんとこんなに長い間ふたりきりで話し続けたのは、ホント久しぶりのこと。彼女との20年の中でふたりっきりで過ごしたのは最初の6年間だけで、あとはずっと父と母という立場で過ごしてきたわけだけども、子育てが一息ついた今、ようやく父と母を忘れひとりの男と女として向い合うことが出来るなぁって感慨もひとしおだ。しかも僕らの関係のベースには20年前のようなワクワクドキドキ感がない代わりにお互いを知り尽くしてる大きな信頼感があるわけで、異性だけども誰より気が合って誰より一緒にいて楽しい“遊び仲間”が一番身近にいることに何よりのヨロコビを感じる僕である。

『ほら、恋人同士はもっと近づかないと!』
『いや、僕らは親友...そう、親友なんです。』
『またまたぁ〜、もう少し近づいて!』

親友です、僕たち。ホントに(笑)。


スキー場近くの御嶽神社へ

龍の彫刻が素晴らしい

もちろん時々はドキドキできる関係でありたいと思うし、また異性である限りはその部分を忘れちゃオシマイなんだろうと思うけど、人ってのは年齢を重ね、経験を重ねるうちにそういうメリハリがどんどん上手になっていけるものだ。母の顔、妻の顔、親友の顔、同志の顔、そして恋人の顔...見るたびに違う顔を見せてくれる彼女との生活。少し早めに父親と母親になったぶん、早めに子育てを終えてふたりで楽しまなきゃなぁ...そんな思いを強くした1日だった。


乗鞍岳をバックに

 

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