WWW.PAPAPADDLER.COM


FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 

 

 

December.2005 part.2

  

 

 

 

 

 


朝霧高原から望む富士山とオリオン座(12秒露光)

 

12月17-18日 富士山&湘南キャラバン

『パパだけズル〜い!明日連れてって。』
あれは去年の今頃、社員旅行で富士山に行った僕の写真を見てMamaとAzuが猛抗議だったのである。もちろん、お天気に恵まれて富士山が綺麗に見えたってのもだけど、彼女たちの興味はフクロウ...朝霧高原にある観光施設「富士国際花園」の日本一のフクロウ園に行きたいってのが希望なのだ。

すぐにも行きたそうな彼女たちだったけど、折りしもダッちゃんの納車直前だったこともあって、『納車されたら連れてってやるよ』なんて言ってるうちに雪が降り、立ち消えになった計画...これを一年遅れで実現しようというのが今回の計画。
もちろん先週完成したダッちゃんの新装備のテストも大きな目的のひとつだ。
(当然ながら今シーズンの滑り初めってなアイデアもあったけれど、僕らが行きたいスキー場の予想気温が最低−20℃最高−12℃ってのを聞いて、やっぱり“なんちゃって”な我が家には耐えられないだろうってことで雪遊びはキャンセル。)

そんなわけで、本日、Masaのクラブ終了を待って13:00過ぎに出発、伊勢道〜湾岸〜東名と辿って富士ICから富士宮市へ。


去年12/8の富士山

今日の立ち寄りスポットは富士山信仰の本宮・浅間大社。大鳥居のそばにダッちゃんを停めて、まずは参拝。夕刻の湧玉池〜神田川沿いを散策の後、門前の茶屋“ここずらよ”へ入る。ここで念願の富士宮名物のやきそば(蒸し麺のコシが独特!)を食べながらお店のおばちゃんとお喋りを楽しみ、すっかり日が落ちた西富士道路を朝霧高原へと向かう。


夕暮れの神田川沿いを散策

門前の“ここづらや”へ

あとは適当なP泊ポイントを見つけて寝るだけなので、道端の朝霧グリーンパークに立ち寄っての朝霧温泉で身体を温めることに。なんだかドライブインみたいな鉄筋コンクリートの建物で野趣溢れるってな感じとは程遠いけれど、この辺で唯一の温泉である朝霧温泉はパーフェクトに我が家の貸切!なのは好印象。しかも少しだけ茶褐色のお湯はとてもまろやかで、露天風呂の湯煙の向こうには月光に浮かび上がる富士山の絶景!スバラシイ!!
温泉でホカホカになった後、ダッちゃんに戻ると月光に輝く雲を抱いた富士山の真上にオリオン座が煌き、絵のような光景に息を飲む。思わずダッちゃんを停めカメラを持って撮影に走る。ただ、今回は三脚を忘れてきたので駐車場の車止めポールに身体を預けての長時間露光(12〜25秒)撮影ってことで、撮影した20数枚のうち手ブレしなかったのはたった数枚だ。本当は1分以上シャッターを開いてくっきり見える天の川やM42星雲まで写真に収めたかったところだけど、撮影中は息を止める必要があるので露光時間も25秒が限界(涙)ってことで、三脚を忘れたことを後悔しつつ15分ほどの撮影で泣く泣く朝霧温泉を後にする。


三脚を忘れたことを後悔!

しばらく進んで7-11で明日の朝食を買出しし、駐車場でMasaの好物・コンビニおでんを食べる。エンジンを止めFFヒーターをONにしてガイドブックを手に今夜のP泊地や明日の計画を話し合いながらしばらく休憩をとる。僕とMamaがフロントシートで横向きに、子供たちはセカンドシートに腰掛けると、まるでダイネットのような雰囲気。ダッちゃんのウォークスルースペースに小さなテーブルがあればいいよなぁなんて話しつつ、ここで決めた今夜のP泊ポイント・道の駅「朝霧高原」へ。

道の駅「朝霧高原」は実に条件&雰囲気の良い場所。周囲に建物はなく、クルマも少なくてトイレ&洗面所もキレイ。ただ、問題はまだ20:00を少し回ったばかりで寝る気分じゃないところ(笑)。そこで、急遽P泊地を変更し、道の駅「富士吉田」へと向かう。

朝霧高原から富士吉田へは青木ヶ原樹海を貫く淋しい道。しかも標高が上がるに従って外気温もグングン下がって、朝霧では完全にドライだった路面も鏡のように黒くヌメヌメと光り始める。完全なミラーバーン!ダッちゃんで凍結路をドライブするのは初体験。対向車も後続車もないので、急ブレーキを踏んだり急ハンドルを切ったりして、ダッちゃんの雪道性能を試してみるけど、スタッドレス(MICHELIN ATITUDE X-ICE)を履いたダッちゃんはスリップの兆しさえなく、ホッと一安心だ。もちろんKONICチェーンやスタック脱出用ラダープレート、スノーシャベル、タイヤにスプレーするだけでグリップ力がアップする「SCタイヤグリップ」まで持参してるのであまり不安はないんだけども(笑)。青木ヶ原樹海を抜けてCasitaの納車の時に泊まったPICA西湖やPICA富士吉田の看板を懐かしく眺めながら一時間ほどで富士山レーダードームがライトアップされた道の駅「富士吉田」に到着。早速ベッドを展開し、P泊の準備に取り掛かる。

車内の外気温計のよれば21:00現在の外気温は−3.5℃。空は美しい星が煌めき、明日の朝は−8℃まで下がる予想ってことで、窓に銀マットを取り付けてFFヒーターを弱運転しているダッちゃんの車内は20.5℃とヌクヌク。翌朝には一面の銀世界になるとも知らず、僕もTシャツ短パンで眠りについたのだった。


 


−8.2℃の道の駅・富士吉田。後方は富士山レーダー

予想通り、今朝の富士吉田の最低気温はダッちゃんの温度計で−8.2℃。寝てる間に外は雪景色。道の駅の路面はカチコチに凍結しダッちゃんはツララだらけ。銀マットを外してみると、結露はほとんどないけど銀マットと窓の間(窓の内側)にツララが出来ている。室内温度は20℃を超えてるわけで、銀マットの絶大な効果を実感する。実際に体験したFFヒーターの威力はスゴくて、シュラフに入ってると夜中に何度か目覚めてスイッチをOFFにしなくては暑いほどだ。
ま、そんなわけで−8℃の耐寒テストは無事成功し、赤富士を眺めながら忍野八海へと向かう。ノーマルタイヤのクルマが盛大にテールスライドさせながら発進するのを横目にスタッドレスを履いたダッちゃんは全く普段のままなのが嬉しい。


忍野八海を散策

朝の光が美しい

湧玉池を覗き込む

富士山をバックに

日の出を迎えてもまだ−7℃の忍野八海に到着し、人影の全くない散策路をのんびりと歩く。湧玉池を始めとする7つの湧水(一つは有料で、まだ営業時間前)を白い息を吐きながら巡ったわけなんだけど、気温が低いわりには風もなく小さな池に映った富士山が素晴らしく美しい!昼間は観光客でごった返す有名な観光スポットは、こうして朝イチバンに限るのである。
9時前まで朝の散歩を楽しんだ後は、車内で朝食を食べながらダッちゃんを走らせ、待望の9時オープンの富士国際花園へ向かう。



僕は去年に続いて2回目だけど、家族にとっては念願の富士国際花園。観光バスが立ち寄るような観光スポットだけに、ここも朝一番は誰もいない貸切り状態だ。大温室に咲き誇る色とりどりのベゴニアも素晴らしいんだけど、彼女たちのお目当ては、当然ながらフクロウ。整然と並ぶフクロウのケージを順番に見ながら狂喜乱舞する家族を見てオトーサンはちょっと満足だ。『なんかさぁ、フクロウってちいちゃん(*猫のChicho)に似てるわねぇ。』恐竜直系の子孫である猛禽類と猫科の“イセノラネコ”が似てるはずはないんだけど、真ん丸な目、鋭い爪、無表情に見えて表情豊かなところ...確かに似ている気がする。


念願の富士国際花園でフクロウと対面

Azuを見つめるミミズク

園内の森を散策

エミューと戯れる


生まれて初めて凍結した池を歩く

家族でワーキャー言いながらフクロウを一通り見た僕らは、10:30のフクロウショウまでまだ時間があったので、温室を出て1時間ほど周囲の森を散策する。敷地内のエミュー牧場で人懐っこいエミューと戯れたり、森の中の池で水鳥を追い回したり...木漏れ日が美しい森でのんびりと過ごす。そんな素晴らしい時間の中で、Mamaと子供達にとって一番印象深かったのは、スケート場以外で完全凍結した池の氷の上に立てたこと。恐る恐る氷面に足を伸ばし、じっくりと体重を掛ける...『わぁ、大丈夫だぁ!』Azuは思わずピース(笑)。


気持ちの良い森を駆けるMasa

フクロウに初タッチ!

温室内のカフェで予想外に美味しいモーニングコーヒーを戴きながら過ごして、いよいよフクロウショウ。ショウと言ってもフクロウだけに特に芸をするわけではないんだけど(笑)、激しく羽ばたいても全く羽音がしないのには驚き!それとフクロウと言えば夜にしか行動しないと思ってたけど、実際には他の猛禽類に比べて飛ぶスピードに劣るだけで、昼間でも数km先の獲物のちょっとした動きを捉えるほどの視力を持っていることなど、これまで知らなかったフクロウの生態を色々とレクチャーしてもらって、実に為になるショウだった。

肩に載せたり頭に載せたり記念撮影

ショウの後は、我が家の女性陣待望のフクロウさんと記念撮影タイム!(笑)フクロウを肩や頭に載せて大盛り上がりした後は、『うちでもフクロウ飼いた〜い!』などとトンデモないことを言い出してフクロウさんから離れようとしないAzuの手を無理矢理引っぱって富士国際花園を後にする。温室の外はまだ−5℃だけど、FFヒーターを点け放しにしておいたのでダッちゃん車内はホカホカ。サブぅ〜って言いながらダッちゃんに乗り込んで次なる目的地・白糸の滝へ。




富士山とともに

滝から少し離れた無料駐車場にダッちゃんを停めて、滝へ。プチトレッキングな感じで白糸の滝の散策路を一周する。ちょうど太陽光線の角度がバッチリだったのか、滝壷に架かる虹がとても美しかった。


白糸の滝と富士山

滝の周辺を散歩


運良く滝壷に虹が掛かっていた

白糸の滝をプチトレッキングした後は、そのまま西富士道路から東名高速・富士ICへ。ETCを通過して普通はここで「名古屋方面」のレーンに進むんだろうけど、我が家は何故か「東京方面」へ(笑)。
昨夜の家族での話し合いで、『最近パパの行きたい所に行ってないから、明日は自由にしていいわよ。』ってことになったので、僕が数年越し、いや、もしかしたら高校生の頃から訪ねたかった人生の師のお宅へ。



茅ヶ崎市開高健記念館

主(あるじ)の名は開高健。ただ、主は1989年にこの世を去られて、今は記念館になってしまっているんだけど、一介の読者が作家のお宅を訪問するなんて非常識なことは高校生の僕には出来なかったわけで(ファンレターを何度か書いたから住所は知っていたけど)、亡くなられたからこそ実現するってのが皮肉と言えば皮肉。でも、僕の青春時代貪るように読んだ師のご自宅を垣間見るだけで充分!ってことで東名・秦野中井IC〜から茅ヶ崎市へ。


茅ヶ崎東海岸南駐車場で偶然ダッちゃんが並ぶ

開高健氏の書斎

海辺の良い感じの海岸通りをダッちゃんで流していると、新旧イロイロなダッジバンとかなりの頻度ですれ違い、さすがはダッジバンの生息数日本一の湘南だなぁと感心する。ビーチには夏の国府浜も顔負けな数のサーファー!気分はウェストコースト...ってことはないけど、これまた僕らの青春時代に良く聴いたSASの歌詞に出てくる地名のオンパレードに何となく気分はソワソワ。鳥羽一郎と山川豊を輩出した三重県から来た僕らにはちょっと場違いな感じも(笑)
サザンビーチそばの市営パーキングにダッちゃんを停め(駐車場にはもう1台ダッジバンが!)、徒歩で開高健記念館へ向かう。

ラチエン通り♪に面している記念館は、師が生前のままに保存されていて、書斎のドアを開けて『もうかりまっか?』なんて呟きながら師が出ていらっしゃるような気がして...感慨深い場所だった。


壁には剥製が並ぶ

貴重な展示品の数々

 



江ノ島の夜景(江ノ島展望灯台が美しい)-CASIO G'z oneにて撮影-

そして湘南を訪れた目的はもうひとつ。
今年からココでオヤジサーファーになってるチキンルートさんにお会いすることだ。(...とは言っても我が家の予定は未定なので、富士で時間を費やしてしまったら茅ヶ崎に行くことは出来ないし、彼には連絡せずに出発した。)
朝霧高原から『今、富士に居るんですけど、近いんで茅ヶ崎までこれから行きま〜す!』なんて電話したら、忙しい中を運良く時間を取ってもらえて、2年ぶりのご対面!大きくなったmoyumiyuちゃんと相変わらず作家の鈴木光司そっくりのチキンルートさん&カワイイtomoちゃんご夫妻...江ノ島海岸を散歩してお茶しながら日暮れまで積もる話に花を咲かせることが出来た。


2年ぶりにチキンルートさんと再会

江ノ島海岸を散歩

moyuちゃんmiyuちゃんとともに

ここは江ノ島、こんな時間に笑ってる場合じゃないけど

江ノ島から見た富士山-CASIO G'z oneにて撮影-

江ノ島から我が家までは418km。明日は仕事&学校なので呑気に江ノ島の夕景なんて眺めてる場合じゃないわけで、江の島展望灯台ライトアップ始まってるしぃ〜(涙)なんて少し心は焦りつつも、幸せだからいいよね!なのである(笑)。
『帰りは半分運転するからね。』というMamaの言葉も空しく、東名下りはダッちゃんがimほど進路を乱されるほどの強風でMamaの出番はなし。ま、それでも渋滞もなく極めてスムーズで『来週は鎌倉に来ようよ!』なんて調子に乗ってたら浜名湖から吹雪。電光掲示板を過ぎるごとに通行止情報が錯綜し、結局、僕らの通る伊勢湾岸道以外、西行きは全て通行止!湾岸も路面に積雪が始まるというヒジョ−にヤバい中、22:40に無事帰宅した次第。ヤバかったぁ〜。でも、楽しかったぁ〜(笑)
1泊1.5日の富士山&湘南キャラバンはこんな風に終わりを告げたのだった。


湘南っぽい2台。でも2台とも三重ナンバー(笑)

 

 

 

December.2005 MENU

 

 

アンケートにお答えください!

 

_  _  _

 

Copyright 1998-2005 Akihikom.All right reserved

paddler@mac.com