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FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 

 

 

December.2005 part.1

 

 

 

 

 

 

 


ひだださんが倒立なら、ワタシはフラメンコよっ!(バカ...笑)
便石山山頂・象の背

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12月3-4日 便石山登山&海山忘年会

今夜は海山でお馴染みの野遊び仲間と忘年会。忘年会と言っても海山に行くからには野遊びは外せないわけで、某小料理屋さんでの忘年会が始まる夕方までの時間を使って、キャンプinn海山の裏山である便石山(598.9m)に登ることに決める。
7:30ザックとトレッキングシューズをOUTBACKのルーフに載せたジェットバッグに積み込んで家を出る。我が家から海山へは約90分、いわゆる“通勤圏内”の気軽さでキャンプinn海山に到着。今回ご一緒させていただくメンバーはまだ誰も到着してなくて、どうやら我が家が一番乗りのようである。

 

10:00登山開始

馬越峠を思わせる苔むした石畳

海山に通い始めて、はや5年。これまでも熊野古道・馬越峠から天狗倉山へのトレッキングなんかも楽しんだこともあるけど、何といっても海山といえばやはり魚飛渓、和具ノ浜を始めとする“水系”の遊び場。Masaだけはこれまで何度も便石山登山を提案してたけど、なかなか実現することはなかったのである。キャンプ場のスタッフの方に『へぇ、便石山に登ったことなかったんですかぁ?珍しい...』なんて驚かれたけど、とにかく初めての便石山。どんな山なのかとっても楽しみなのである。
スタッフの方にトレッキングマップを戴き、キャンプ場のすぐ上にある駐車スペースにOUTBACKを停めて、トレッキングシューズに履き替え10:00山頂に向けスタート。


今回のコースで一番趣のある階段道。
良く手入れされてる針葉樹林は素敵なのだ。

上:貴重な陽光を浴びながら休憩
下:コンクリートが使われてない石畳階段

一応真冬用のハードシェルも持参したけど、風もない温暖な紀州の低山には不要みたいなので、ウィンドストッパーのフリースだけの軽装で歩き始める。非常に判りやすい道標に従って駐車スペースの奥の階段を上る。スタートからしばらくは尾鷲檜の美しい樹林帯を貫く石畳の道。石畳に使われてる雲母のきらめきが美しい尾鷲御影は、ハンマードリルで下穴を開け楔を打ち込んで割った痕跡があることからごく最近に整備されたことが分かるけど、熊野古道を思わせる全くコンクリートを使わないで並べた施工法が素晴らしいし、(登山者がそれほど多くないのか)ほとんどが苔むして森の一部に溶け込んでいるとても気持ちの良い道である。


美しい針葉樹林帯を抜け、林道へ。

急な階段を登ると...

そこは広葉樹の暖かな森

スタートして間もなくマジコ家から電話が入る。もう紀伊長島までやって来てるとのことなので、彼らが追いついて来ることを期待しながらのんびりと道草しながら進む。結局マップの標準タイム35分のところを1時間掛けて魚飛吊橋への分岐点に到着。ここの道標が倒壊していたので、Masaとふたりで持ち上げて立木に立て掛けて修理を済ませ(笑)擬木の階段を登り切るとほぼ中間点の林道分岐に到着だ。ここで右にれて50mほど林道を下り、左手のハシゴのような階段を登って山頂を目指す。


木々の観察を楽しみながらゆっくりと登る

太陽が見えた!!

しばらくは明るい紅葉樹林帯に延々と続く擬木の階段。一気に登るのは少々辛いので、自分達のペースで樹木の名前当てクイズをやったり、道端のドングリを拾ったりしながらぶらぶらと進む。なかでも楽しかったのはドングリ拾い。足下の落ち葉をかき分けると相当な数のドングリが落ちていて、その中で僕らが“ズラ”と呼ぶ帽子があるドングリも多数あってとても可愛い。


逆光に浮かび上がるAzuを狙ってたら
レインボーなレンズフレアが出た。

上:延々と続く擬木の階段が修行のよう。
下:立派な尾鷲ヒノキの根に座ってひと休み

結局、ドングリ拾いに30分ほどを費やしたせいで山頂に到着したのは12:00過ぎ。
トレッキングマップの標準タイムより大幅に遅れたけれど、自然豊かな紀州の山はただ登るだけではつまんないからこれで良いのだ!
598.9mの山頂はピークと呼ぶにはあまりにも広くて平らな場所。広葉樹の疎林になっていて眺望は全くない。一応三角点で記念写真を撮影した後、ザックを下ろすことなくそのまま「象の背」と呼ばれる崖に突き出た大岩に向かう。

 


便石山(598.9m)登頂!

山頂から50mほど進むと一気に森が開けて青い空とベージュ色の大岩・「象の背」が姿を現す。
想像してたよりは尾根部分の幅が広く、高所恐怖症の僕でも岩の先端まで不安なく進むことができる。「象の背」の先端に立つと、それはもう素晴らしい絶景!日本一とまでは言わないけれど、たぶん東紀州で一番の絶景!


“象の背”と呼ばれる大岩に立つ

抜群の高度感(涙)

右手に尾鷲市街、日本一高い煙突が立つ火力発電所、そして“Kumano Blue”が美しい尾鷲湾。正面に馬越峠を挟んで天狗倉山、蛇行して流れる銚子川の河口付近に広がる相賀の町並みと島勝半島...僕らの遊び場が全て見渡せる大パノラマは左右方向だけでなく、柔らかそうな雲が浮かぶ空と海で半分づつに区切られた上下方向にも広がって、まるで360°全てに映像を映し出す映画館の中心にいるかのようだ。この光景には家族みんなが感動を隠し切れなくて、かなりの高度があって結構危険なはずなのに、みんな最先端に立ち言葉もなく絶景を眺めるのだ。


象の背からのあまりの絶景に立ち尽くすMasa(28mm×3枚合成)

 

『ねぇねぇ、ひだださんならここで倒立するのかしらね?(笑)』とMama。
『いや、ちょっと危険だぜ。失敗したら間違いなく“火曜サスペンス劇場「東尋坊に消えた女〜私の夫を返して!」”のダミー人形状態になっちゃうもん。(爆笑)』
『そうよねぇ〜、じゃ、ワタシはここでひと踊りっ!』などと岩の先端でフラメンコのステップを踏んで踊るMama...バカなのである(笑)


ワンパターンですが、寒い日はラーメンが一番

しばらくしてマジコ家が到着(かれんちゃんとAzu)

「象の背」を堪能した後、僕らは三角点に戻り、点在するスツールのような切り株に腰掛けてランチタイム。PRIMUSに鍋を架けてお湯を沸かしていると、ちょうどそこへマジコ家登場!えらく早いなぁって思ったら、中間点の林道までサリーちゃん(クルマ)で入って、そこから登って来られたとのことだ。最近よくお会いするけど、こうしてフィールドでご一緒するのは久々のマジコ家とともにランチを食べながら色々とおしゃべりを楽しみ、一時間ほど過ごした後、みんなで賑やかに下山開始だ。


全員でハイ!ポーズ!
女の子が多いととても賑やかでいいなぁ
上:ふた家族で下山開始!
下:岩を跨いで育つ巨木

おしゃべりしながら登りとは全く違う表情を見せる岩ゴロゴロな広葉樹林を下ると、あっという間に林道に到着。『一緒に乗って行かれます?」』マジコさんのお言葉に甘えて、ここからマジコさんのサリーちゃんに乗って国道42号線・馬越トンネルそばに通じる林道を下り、銚子橋経由でキャンプinn海山へと戻る。15:00過ぎ、キャンプinn海山にチェックイン。

 


LEKIのポールを使って雰囲気の良い森を下るMama


マジコさん親子

林道に到着!

ここでアキヒロ家と合流し僕らのグループはさらに賑やかになる。それまでマジコ家のはるひよかれんちゃん&Azu4人の女の子に囲まれて少し存在が薄かったMasaもKouくんの登場で俄然元気を取り戻し、さっさとコテージに姿を消してしまうし、中1&小5ガールズは目ざとくクリスマスバージョンのクラフトプログラムを発見し、センターハウスで製作を開始しちゃったので、大人はシーツを受け取ってコテージへ...そう、今日は僕らには珍しく、奥様孝行のために極楽コテージライフなのだ。

 

クルマから荷物をコテージに移して、ホッと一息ついていると、窓の外をどこかで見たことのある人影がMTBに乗って通り過ぎる。
『ああっ、あれはもしかして!!』...その人影こそはキャンプinn海山の元・スタッフにして、海山の遊び方を僕らに教えてくれた“謎のミヤマー・S氏”ことOさん。今夜のキャンプ場主催のイベントに助っ人として来られたら、僕らが海山入りしてることを聞き付けて会いに来てくれたのだ。
ホントに久々、たぶん一年半ぶりにお会いするOさんをコテージにお招きしてコ−ヒ−など飲みながら積もる話に花を咲かせていると、あっという間に時間が過ぎて時計の針は17:30。今夜の宴会会場である小料理屋Kの予約が18:00ってことで名残りは尽きないけどOさんとお別れしてマジコ家のサリーちゃんに乗せてもらってKへと向かう。


小料理屋Kで忘年会

帆掛舟のような鯵

Kに到着し、大広間に陣取った僕らは、まずはビールで乾杯!...といきたいところだけど、運転手のマジコさんだけが飲めないのは申し訳ないので、僕とアキヒロさんもマジコさんにお付き合いしてノンアルコールビールで乾杯。女性陣は当然そんな遠慮はなく、信州の発泡濁り酒なんかを注文してゴキゲン(笑)。間もなくNESSYさん夫妻が到着して、渡利牡蠣を始めとする海山の海の幸、イタリアンの修行をしたシェフの創作料理の数々に舌鼓を打ちながらのあっという間の楽しい4時間(驚!)が過ぎ、不良キャンパーの僕らはキャンプ場の門限破りということでゲートの外にクルマを停め、抜き足差し足でコテージに戻ったのだった。

ゲートからコテージまでの暗闇の中、夜空を見上げると満天の星空!天頂、銚子川の流れに沿う形で延びるミルキーウェイ!ひとつづつくっきり見えるスバルの六ツ星やオリオン座の三ツ星の下のM42星雲まで見えて素晴らしい星空を堪能することが出来た。『オレ、生まれて初めてホンモノの天の川を見たよ。』Masaがふと呟く。えっ?そんなはずないだろ?聞けば、彼が肉眼で星を見たのは獅子座大流星雨が最後ぐらいで、その後は視力が低下して見えないのに見えるふりをしてたらしい。先日コンタクトレンズを使い始めて今ではクッキリ見えるようになったわけなんだけども、自分も眼が悪いのにそのことに気付かずハシャいでたことにちょっと反省してしまう僕だ。コテージに戻ってお風呂に入った後、フグの卵巣などの危ない珍味を肴にそれぞれが持ち寄ったお酒の封を切って二次会開始。途中、僕は何故か眠気に襲われて撃沈してしまったけど、結局2時前までノンストップで楽しい宴会が続いた模様。3棟予約したコテージの一棟を子供部屋にしたおかげで、子供たちも修学旅行気分で楽しい夜だったみたいだし。

 


 


レッドガールず(笑)

お嬢ちゃんたちだけで寝て楽しかった?

海山と言えば、雨。朝目覚めると、もう当たり前のように雨が降っているのである(涙)。加えて今年一番の寒気が温暖な東紀州にも下りて来てて、外気温は5℃以下と真冬並みの寒さってことで今日の野遊びは早々にキャンセル決定。それじゃ何をしようか?と考えてると、どうも奥様たちの間では熊野市・金山パイロットファームでみかん狩りをすることに決定してる模様。用事があって先に帰宅するアキヒロ家とここで別れ、キャンプ場をチェックアウトして熊野へ南下。ところが馬越峠からのR42はみぞれ混じりの氷雨が降り続き、いつもならば、温暖でまるで“みかんになった気分”でほのぼのできる金山パイロットの南斜面でさえも寒くてみかんを食べてるような状況にない。そこで、みかん狩りもキャンセルし、それぞれがお土産のみかんを買い込むだけにして、新しくなった御浜町のウミガメ公園に向かう。2階のレストランで昼食を食べ、ここでNESSY夫妻と別れた我が家とマジコ家は、帰宅の途に着く。


『サンマの写真を撮る人は多いけど、サンマと写真を
撮った人は初めてよぉ。』byお魚ランドのおばちゃん

上:11月末から店先に並び始めた尾鷲サンマの丸干し
下:最後は一番☆で横一列に並んで夕食

紀北町・海山のお魚ランドで新物のサンマの干物を買って、阿曽温泉で身体を暖め、併設の卓球場で文字通り「温泉卓球」を楽しんで...という“R42イイとこ取り観光”コースで国道42号線を北上。最後にマジコ家と一番☆でラーメンを食べて、お別れ。こんな感じで2005最後の団体野遊びは終わりを告げた。素敵な山歩きと女性陣も大満足の観光客モードの両方を堪能したけど、今回残念ながら参加が叶わなかったにしび〜夫妻やバロ子ちゃんも今度は会いたいなぁってことで、ま、また来年もまた宜しくです。>忘年会ご参加の皆様

 


象の背から望む尾鷲湾〜馬越峠(天狗倉山)〜銚子川と海山の街並(28mm×3枚合成)

 

 

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