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FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 

 

June.2005 part.3

 

 

 

 

 

 

 
潜水でAzuのHUNTERの真下を通過するMasa

 

6月5日 トリプル・ソロな川下り(宮川)

Mamaのフラメンコ、Masaの部活...家族がそれぞれの道を歩み始めた我が家。
揃って野遊びが出来る機会が以前に比べて少なくなってきているけど、それはそれでとても素晴らしいことだと思う。ただ、みんなそれぞれ自分の道を歩みつつも、これまでの家族べったりで過ごした時間がとても楽しく充実した時間だっただけに、急にその機会を失ってしまうことに一抹の寂しさを感じているのは僕だけではないようである。

休日の過ごし方について、以前はどちらかと言うとパパの意向が強く反映していて、特にカヌーについては『ま、嫌いじゃないけど、パパの機嫌が良いし...』程度の認識だった(...はずの)家族も、ずっと続けているうちに『カヌーってもしかして楽しいかも?』ってな気持ちに少しづつではあるけど変化しているようで、GW以降、カヌーに行けてないMasaは部活の疲れで頭痛がするというのに『猛烈にカヌーがしたい!泳ぎたい!雨が降ってもオレは行く!』と言い出す始末。
特に自分の意見がなかったAzuも、先月ソロの“自由に寄り道できる”ヨロコビを知ってしまったようで『カヌー?いいわよ。でもひとりでじゃなきゃ、イヤよん。』とのこと。
じゃぁ、カヌーに行くか?ってことで、Mama見送られてダッちゃんのルーフに3艇を積み上げて宮川へ。


前回のソロDRの記念にAzuが作ったキーホルダー
とても良い思い出になってるようだ。

梅雨入り?ウソでしょ?な青空。
川下りにするのか、それとも瀞場でのワンダリングにするのかは川を見てから決めようってことで田口大橋へ。


そんなわけで僕らは3人で3艇

昨日は久々のまとまった雨。
その雨で国土交通省の水位情報では岩出で6cmしか水位上昇が見られなかったけど、岩出観測点がかなり川幅の広い下流部にあるから、さらに上流はもっと上がってるだろう...そんな目論み通り、田口で水位のアップを確認した僕らは、そのまま中川大橋へと移動する。
中川大橋では15〜20cmのアップ!二番目の橋脚が水に浸かってる状態を見てダウンリバー決定なのである。
僕ひとりで二人のソロガキの面倒を見るのは確かに大変だけど、ま、仮に途中で天候が急変したりAzuのご機嫌が急変しても、宮川ならば途中でリタイヤしても随所にバス停があるし、カヌーを1艇だけ置き去りにして、帰り道にピックアップしても良いしなぁ...そんな気楽な気持ちでスタート準備に取り掛かる。

と、対岸に赤いPATHFINDERをカートップしたHiLux−Surfが見える。ん?もしかしておいちん?
中川大橋下へのスロープを進入してくるのは、紛れもない新車&新艇のおいちん&えなちん夫妻である。偶然?いやいや、彼らがカヌーを始めたからには、こんなグッドコンディションの日に彼らが宮川にカヌーを浮かべない方が変なぐらいなので、今日の出会いは必然なんだろうな、やっぱり。
挨拶を済ませ、いよいよスタートという段になって、おいちんが遠慮がちに一言『あ、あの〜ご一緒させてもらっても...』
何をおっしゃるウサギさん、じゃなくおいちんさん!(笑)こっちこそ、お若いお二人のラブラブタンデムのそばを鈍足&ウルサイ子連れカヌーがウロチョロしても良いのでしょうか?(笑)


中川大橋をスタート!Papaを先頭に進む3艇

偶然お会いしたおいちんご夫妻

そんなわけで10:30を少し過ぎた頃、中川大橋をスタート。
快晴無風で適度な水位アップ...まさに宮川が『あずさちゃん、今日はワタシで楽しんでね!』って言ってくれてるような抜群のコンディション。ダムの放水がなく、いくつもの支流の清らかな流れが集まったことによる水位のアップはそのまま水質のアップに繋がっているようで、太陽光線を浴びて輝く川面のクリア感&グロス感は、僕が知っている宮川本来の雰囲気を醸し出しててとても良い感じだ。


青空、白い雲、濃い緑、ベージュの河原...そしてカヌー! 

もちろん渇水の痕跡はそこかしこに残っていて、特に川底からの湧水に乏しい澱んだ淵は今日も宮川らしからぬ緑色の藻が揺らめいて“オエッ!”ってなっちゃうんだけど、それ以外のほとんどの淵...特に落差のある早瀬の後には、教科書通りの“ろ過効果”(川の水が河原の玉砂利の下をくぐることで浄化される)のおかげで美しい川底が復活していて嬉しい限りだ。
そんな久々に美しい宮川に目を奪われてすっかり忘れてたんだけど、そう言えばAzuはどうしてる?(笑)


体重の軽いふたりは浅瀬でもへっちゃら
(今回Masaはベントシャフトパドルで川下り...おバカです。)

 

振り返ると、Masaと並んでゴキゲンに漕いでる!『わ〜、お魚いっぱい!』右岸の岩場と平行に進みながら水中を覗き込んで、逃げ惑う小魚たちを追いかけてすっかりご満悦だ。前回の“初めてのソロダウンリバー”の時に見られた一種の緊張感は微塵もなく、本当にリラックスした表情が印象的。たぶん、大人の僕だけではなく、お兄ちゃんのMasaが並んで漕いでいることが、とても心理的に大きな安心感を与えているんだろうなぁ。
MasaはそんなAzuに苦笑しながら、少し離れたポジションから時々Azuの漕ぎを観察している。彼にとってもちびっこな妹がダウンリバーするのを見るのは初めてなので、彼なりに気遣っているのがアリアリ。なんのかんの言って仲良し兄妹だからねぇ...(笑)もちろん、彼自身、ちょっとクールを装いつつも目が笑ってる。中学入学以来クラブ活動が忙しくて、川に出るのは日置川以来なので実は心から嬉しいんだろうと思う。


ハラヘッタ〜コールで早くも休憩

旨そうに“極烏”を飲み干すAzu。暑い!

梅雨入りしたとは思えない好天と適度な水位のアップ...ゴクラク宮川!
(ベントシャフトでのJストロークは難し〜!)

鰻の“膳”を過ぎ、アンダーカットの二つ岩を通過したところで、『腹ヘッタ!』コールが響いたので、前述の藻だらけのバッチィ河原で一旦休憩。おにぎりを一個づつ与えて黙らせて、リスタート。
ここからMasaはパドルをベントシャフトに持ち替える。
このブレードに角度が付いた短いパドルは、レーシングカヌーではごく一般的なパドル。体重はすでにMamaを追い越して48kgにまで重くなったけど、まだまだ身長が155cmと手足が短い彼には、もしかするとこの少ないチカラで最大限に推進力を得られるパドルが合っているかも?僕が使った限りはJストロークがなんだか微妙にやりづらいくてダウンリバーには?マークが付いたけど、彼はすぐに使いこなして『これ、オレにくれる?』と大のお気に入り(笑)『ラクだぜ〜、コレ!魔法のパドルだよ!』

 

基本的にコイツはカヌーってもんをナメてる


Azuを先頭に進む
ルートファインドも慣れたもの!

小さな瀬でクロス一発!なMasa
瀬ではストレ−トパドルに持ち替えてるし...笑

高い河原を回りこむように大きく左カーブを取って、浅瀬を通過すると正面に赤い鮠川大橋が見えてくる。
再び浅瀬...でも体重の軽いふたりは特にルートを選ばなくても、水深がほんの10cmもあれば引っ掛かることなくスルスルと流れていく。僕は慎重にラインに狙いを定め、クルクルバシャバシャと忙しくパドルを動かしてライニングダウンせずにカヌーに乗ったまま通過。早瀬の本流に乗って鮠川大橋の淵へカヌーを進める。

 


昨日の雨で宮川名物の“空飛ぶカヌー”も復活!

 

「わぁ〜キレイィィィ〜!」Azuの絶叫を聞くまでもなく、気がつけば僕らのカヌーは空を飛んでいる!
鮠川の淵は透明、あくまで透明!コレよ、コレ!久々の“空飛ぶカヌー”の感覚である。
垂直方向だけではなく、カヌーから眺める水平方向にも、そこにあたかもH2Oという物質が存在しないかのような薄いグリーンの透明感は宮川以外では銚子川でしか味わえないもの。
こうなるとカヌーなんて乗ってる場合じゃなくて(笑)、『もう我慢できん!泳ぐよぉ〜!』Masaはそう叫んで、あっという間にカヌーを河原に上げ、P.F.Dを脱ぎ去ってゴーグルを探す手間も惜しんでドボンッ!
『ヒャ〜、いいわぁ〜、いいよぉ〜!』ドボンッ!時折水面に顔を出して、そんな言葉を呟いて、またスイスイ潜水体制に入ってゆく。なんだかオーストラリアで見たカモノハシみたいな奴だ(笑)。
魚雷のように潜水したままAzuのHUNTERの下を通過し、僕のCAMPERのスターン付近に浮上。
スターンにぶら下がって一休みした後、再び川底に向けて潜行開始!Uボートか、おまえは!(笑)


澄み切った流れの中を並んで漕ぎ進む僕ら
(正面は鮠川大橋)

上:あっという間に鮠川大橋に到着
下:ここで水泳大会&漁の始まりぃ〜(笑)

川底にシルトが堆積していないので、Masaが川底を蹴って浮上しても、全く水が濁らない。カヌーの上からも水中を自在におよぎまわるMasaの姿はもちろん、水中での彼の笑顔までもがはっきり視認できて、僕も何だか嬉しくなってしまうのだ。
間もなく、Azuも我慢できなくなって河原にカヌーを置き去りにして、自分の積荷の中からシュノーケル&マスクとエビタモを取り出して漁の開始。時折河原に戻ってきては玉砂利に寝転んで暖をとる以外は、もう誰も止められない!状態の二人である。


パパのカヌー底が傷だらけだぜ!
久々の水泳に水を得た河童状態

息を吐いて水深2mの川底に沈みゆくMasa。
比重は1.0より重い(笑)

でも、今日は川遊びじゃなくダウンリバーなので、そこそこで二人を止めてカヌーに乗せて、下流を目指す。漕ぎ出してすぐ、ふたりは僕の両サイドからスカーリングで近づいてきて、まずはMasaが一言。『さっきの淵のことはMamaに内緒にしようね。』反対側でAzuも呟く『そうそう、内緒ナイショ!』ふたりが声を合わせて...『絶対にMamaが怒るもん!』カヌー日記を読むまでは内緒にしておこうっと(爆笑)。

 


いやはや期待を裏切る美しさに思わず満面の笑みなふたり

 


カヌーなんて乗ってる場合じゃないのだ!

鮠川大橋をくぐる豆みたいにちっぽけなふたり

エッヘン!こんなの瀬じゃないわ!

カヌーの上で立ち上がって景色を楽しむ

鮠川大橋をくぐり、淵を抜けて茶畑を右手に見ながら200mほどの早瀬。そこから今日のコースで最も長い淵に入る。淵に入って流れが穏やかになったところで、僕がカヌーの上で立ち上がって風景を楽しんでいると、横に並んだ子供たちも同じように立ち上がって真似をする。何もそんなことまで真似しなくても...(笑)ただ、ダウンリバーの途中で着座姿勢ではコースが読めない時、ルートファインディングのためにニ−リングポジションから重心をずらさずに素早く立ち上がって、そのまま安定した姿勢を保つことも必要。時には瀬の最中で立ち上がることもあるわけで...その研究熱心なスタンスはなかなかヨロシイ!


川底から湧水がわき出す区間は透明な流れが続く

しばらく進むと、正面にChichoの河原(*正式名称ではなくて、以前子猫だったChichoとDRした際にキャンプして以来、我が家はここをChichoの河原と呼んでいる)が見えてくる。
ここは日当たりが良いにもかかわらず、後背地からせり出した木々の木陰があって涼しいし、玉砂利の間に点在する大岩がテーブルや椅子にちょうど良く、ランチするのに適した場所だ。最も上流側の岩場にカヌーを着け、少し遅めのランチタイム。


パパァ〜、コースは左よ!ラジャ〜!

いつものChichoの河原

PRIMUSにコッフェルを架けてラーメンのお湯を沸かしながらシアトルスポーツのフロストバッグ20QTからおにぎりを取り出して食べる...ここのところ定番なんだけど、もう少し何とかしたいランチタイムである(涙)ただ、子供たちは野遊びの途中で食事に時間を取られて遊ぶ時間が短くなるのが嫌いなわけで、短時間で済ませることが出来る、このラーメン&コンビニおにぎりの野遊び食が大好きなんだけれども(笑)。

1時間ほどをChichoの河原で過ごした後、再びカヌーに乗って午後の部スタート。


Azuは好物のコンビニおにぎり

冷えた身体をラーメンで暖める

大きく左にカーブを取ると、左岸にブルーの屋根が印象的なコンクリートプラントが見える。ここがちょうど中間点。右岸の岩場に向かってちょっとした段差があって、以前は瀬になってた場所だけど、今日は漕行不可能な水深なのでライニングダウン(本日2回目)。
ソロで乗り始める前、僕とタンデムだった頃からライニングダウンはAzuの仕事だったこともあって、彼女のライニングダウンのテクニックはなかなかのもの。ペインターロープを器用に操ってカヌーが引っ掛からないよう水深がある場所までスムーズに流してゆく。

 


2回目のライニングダウン。瀬の後はどこも素晴らしい透明度

 

たった427cm24kgのHUNTERだけど、小学5年生の女の子にとっては、やはりすごく大きな物体であることにかわりがないわけで(実際、河原では担ぐことはおろか、たった1mさえも動かすことができない)、そんな大きなカヌーをロープ一本で自在に操ることは、ワケもなく楽しいことなんだろうと思う。まして、その大きなフネをパドル一本で自在に操れたら...僕ら以上に新鮮で面白い体験なんだろうなぁ〜。


風が止むと両岸の景色を映す鏡になる宮川

1時間ほど休んで再スタート!

この淵が終わるあたりから田間の淵までは、水量が豊富ならば気持ちよく流れる早瀬が続くところだけど、今日は水量も少なく、また去年の台風で護岸が崩れた際の残骸が川底に点在しているので、それなりに慎重さが求められる。


なんかさぁ〜、今年で一番キレイじゃない?

カヌーをもう自分のカラダのように操ることができるMasaはもちろん、Azuも覚えたてのドローや短いスカーリングを駆使して水中の隠れコンクリートを避けて進む。

小さな三角波が立ってほんの1m幅しかない本流にカヌーを導くと田間の雰囲気のある淵に入る。右岸は彼らがオムツをしてる頃に良くキャンプをした河原。懐かしい場所である。あの頃はこの淵の終わりにClass.1.5の瀬があって、Azuをバウに乗せて下ると頭から波をかぶって恐怖でうぎゃぁ〜って泣いたものだった。その泣き顔がメチャ可愛くて...バウにビデオカメラを固定して、好きな女の子をワザとイジメる少年のように何度も何度も泣かせて遊んだのが昨日のことのようだけど、今日はそんなAzuがソロでここを下る。

光陰矢のごとし...時の経つのは早いものである。

カワセミを良く見かける右岸に彼らの巣を探しながら進むと久倶都姫橋。
橋の手前で向かい風が吹き始める。ランチポイントを過ぎた辺りからAzuが頻繁に水中に手を入れる仕種が目立ち始める。負けず嫌いの彼女は絶対に言わないけど、掌に何かが起きてるようだ。Azuを呼び寄せて掌を見るとの両手ともにマメが潰れてて、皮がめくれていかにも痛そう。

前回も同じようにマメが潰れたので、やはりこれからは手袋を用意してあげる必要がありそうだ。
(彼女のサイズで大きなカナディアンカヌーを漕ぐってことがかなり無理があるんだけども...笑)

『お〜い!Masa、こっち来い!』Masaを呼び寄せて彼のPATHFINDERと僕のCAMPERで彼女のHUNTERをはさみ込む。『よし、じゃぁAzu、両手を広げてパパとMasaのフネのセンターヨークを掴んで!よし、行くぞ!』
Azuの手で横につながったOld Townフラットボトムブラザーズの3艇。Masaが彼のオンサイドである左舷を、僕が右舷をフォワードストロークで漕ぐと、3艇は繋がったまま、ぐんぐん前に進んでいく。名付けて“サンドイッチ漕ぎ”(笑)
そろそろ疲れが出て少しパドリングが憂鬱になりそうなAzuを救う、究極の方法なのである。


向い風にはサンドイッチ漕ぎ作戦で対処

サンドイッチ漕ぎ作戦でみんなゴキゲン!

両側のパドラーがバラバラのペースで漕ぐと3連カヌーは右左にバウを振るので、『イチニッ!イチニッ!』と号令を掛けることが効率良く進むコツである。ただ、この場合、息子は親父を負かしてやろう!とバウを右に曲げようとするし、親父は小僧に負けてなるものか!という気概があるので、それを阻止しようとする...結局、左右の力のベクトルが正面への推進力に変わり、3連カヌーは高速船と化すのである(笑)。


いよいよ内城田大橋が見えて来た!

そんな感じでウキャキャキャとサルのような喚声を上げて遊んでいると、内城田大橋はもう間もなく。
橋をくぐり一之瀬川の合流点を過ぎると、ゴールの宮リバーパークが見えて来る。
正直なところ、午後の部スタートの時は『あと何kmぐらいなの?』と何度も残りの距離を訊ねてきた(早くゴールしたかった?)Azuも、ここまで来るとそれなりに充実感に満たされたのか、もう終わり?ってな 少し物足りないような表情を見せてるのが少し笑える。

カナディアンカヌーという乗り物、実は簡単そうで奥が深く、難しそうでレベルに応じた楽しみ方ができる便利な乗り物である。
全く乗ったことがない人でも取りあえずタンデムなら前に進むわけだし、30分も練習すればJストロークやドローと言う基本的なストロークを覚えることができて、ソロで漕ぎ出すことも可能だ。

(体力も技術もないMasaやAzuでもダウンリバーできちゃうわけだから、大人は100%大丈夫だ...笑)
ただ、どんな場所で遊ぶか?カヌーでどう楽しむか?の部分や、川を読むことについては経験を重ねて会得するしかないわけで、カヌーをやめちゃった人はそこでつまずいたケースが多いように思う。
MasaやAzuはパパやママのバウに座って、知らず知らずのうちに、川の流れを読む技術やカヌーの楽しみ方を学んできたんだなぁ...心から楽しそうに宮リバー前の瀞場を漕ぐふたりを後方で見守りながら、僕はそんなことを考えた。

僕らだけなら、3艇を運び上げる労力(少しでも河原の幅が狭いところを選びたい....)や女性陣(今日はAzuだけだけど...)のトイレに近いことを考慮して、やむなくBBQerの多い第3駐車場をゴールにするところだけど、今日はおいちん&えなちんがクルマを停めた第6駐車場にゴール。


一之瀬川合流後は流れも風も止まって水面が鏡になる

太陽が隠れ、少し暗くなった宮リバーパーク前の瀞場をゆくふたり

時刻は15:40、カヌーを5時間以上楽しんだ計算になる。何度やっても、このゴールの瞬間の充実感&安堵感は格別。この川を百十数回は下った僕でさえもこんな気持ちになるのだから、ソロダウンリバー2回目のAzuの心の中はきっとすごい達成感があるんだろうな...とAzuを見ると、何かを僕に言いたげな表情。


一足早くゴールしたMasaはこの姿勢で昼寝

『パパ、カヌーに連れて来てくれてありがとう!カヌーもパパもだ〜いすき!!』って言うのかなと思ったら...
『ねぇ、パパ、今日も帰りにソフトクリームおごってくれる?』(ガクッ!)
えなちんのクルマに乗せてもらって中川大橋のダッちゃんを回収し、宮リバーでカヌーと装備を積込んだ僕らは、おいちん&えなちんと別れ、帰宅の途につく。

今日は当たり前のように3人で出発し3艇で川下りして、こうして家路を急いでるわけなんだけど、よ〜く考えてみたらこれってカヌーを始めた時に夢見た“カヌー生活”よりもさらに上をゆく状況なんじゃないのかな?ふとそう思うのである。
Masaがパドリングに興味を示した時、比較的パワーの要らないカヤックを与えようかな?なんて考えたこともあった。

でも、僕自身があまり馴染みのないカヤックを子供にさせたとしても、すぐに教えることができなくなるだろうし、きっと僕らがカナディアンで楽しめる難易度の低い川では満足できなくなるに違いない...と思いとどまった経緯があって、逆にそのおかげで家族全員でカナディアンカヌーを楽しめる今日があるのだな、と思う。(ま、正直なところAzuまでがソロでダウンリバーするようになるってのは想定外だけどね...笑)
もし、僕ひとりでカヌーをやってたら、きっと“カヌー「を」楽しむ”に終始して、今のように“カヌー「で」楽しむ”とか“カヌー「も」楽しむ”ことが出来なかったのかもしれないわけで、好奇心旺盛でポジティヴな家族に感謝!なのである。
『オレ、もう誰かの前に座るのはヤだぜ。Azuもそんなこと言いだしたらどうすんの?』とMasaに訊かれて、返答に窮する僕。


無事ゴール!

そ〜だなぁ、これからはパパとママがタンデムになるしかないよなぁ〜...でも今さら“カヌー離婚”ってのもカッコ悪ぃしなぁ(笑)

 

 

 

 

 

 

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