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FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 

 

March.2005 part.2
 

 

 

 

 


好天に恵まれたエコーバレー

3月13日 2005滑り納め(エコ−バレ−)

先週、乗鞍から戻った後、ともちゃんの機嫌が悪いのである。う〜ん、留守にしてる間にアレがバレた?いやいやもしかしてコレかも?頭の中の秘密の引き出しを全部チェックしてみても、どうも思い当たる節がない時、人はとっても不安になるものだ。で、やましいことがないんだから思い切ってズバリ訊ねてみる。すると...『PapaとAzuだけズルイ!私、一ヶ月近くスキーしてないのよ。』へ?あ、そういうことね(爆笑)じゃ、無料招待券もあるしヘブンスに行こうよ。ってことで準備を始めると...『ヘブンスはイヤなわけじゃないけど、ワタシは乗鞍みたいなサラッサラのパウダースノーがいいの。』『じゃぁ、この無料券どうなるんだよ?』というエコノミー的観点から攻める僕に『どうせ、タダで貰ったものでしょ?でもパウダースノーで遊ぶ至福の時はお金で買えないものなの!』何とも贅沢な女(涙)。

そんなわけで先日takabooさんご一家が行かれた「エコーバレー」(長野県長門町)とスキーオンリーゲレンデの「きそふくしま」に絞って出発直前にどちらか決めるということで決着。昨日はちゃんと早めに就寝、3:30に起床してネットで情報収集する。決め手はお天気。木曽福島は曇り、エコーバレーは晴れということでエコーバレーに決定(takabooさんちのDIARYを愛読してる彼女のことから、たぶんこっちを選ぶと思ったけど...笑)。4:15出発。

 

7:30ゲレンデに到着

ところが東名阪に入ると猛烈な雪!先が思いやられるなぁ...と思いつつ、無料招待券も持参してるし、いざとなったらヘブンスでも良いよね、などと話しながら名神高速〜中央道・小牧JCへ。土岐でちょうど一時間経過。なかなかのペースなので調子に乗って薗原も通過。駒ヶ根で朝食を買い込んで、気が付けば目の前に諏訪湖。結局、大門街道からtakabooさんオススメのダートを通ってエコーバレーの町営駐車場に7:30に到着だ。中央道は交通量も少なくてクルーズコントロールを解除するようなことはほとんどなく、ただ音楽を聴きながらステアリングを握ってるだけの3時間15分のドライブ...我が家唯一の運転手である僕(イヤミ?)には例えようもなく魅力的だ。駐車場はアンデルマット第一ゲレンデ(=第1G)途中に立つ廃業したレストハウス「ビステ」(今はスキーレンタルのみの営業)の真正面。

ビステの更衣室(かなり汚い)で着替えを済ませ、Discoのすぐそばからスキーを履いてゲレンデへGo!いやはや、今まで経験したことがないほどの最短アクセスにウヒヒヒ。

アンデルマット第1Gのなだらかな後半部を滑って足慣らしをしながらの山麓のコントロールハウスでリフト券を購入し、ゲレンデガイドとにらめっこしつつ、まずは第1ペアリフトと第2ペアリフトを乗り継いで中級コースが並ぶ奥のエリアへ。
ところが、ここにある4本のリフトで稼動しているのは第3ペアリフトと第7ペアリフトだけ。ま、とりあえず足慣らしに上に行っちゃいましょうか?ってことで一番乗りで第7ペアリフトで山頂の稜線へ。
初めてのスキー場はやはりコースを全部制覇してお気に入りを見つけるのが基本ってことで、山麓から見て一番左に位置するハイローゼン第1Gに進入。最初の50mほどは多少傾斜が急でカチコチの青々としたアイスバーンだけど、その後はとてもなだらかで広くてAzuにとってもゴキゲンなコース。しかもスタートしてすぐにとても嬉しい事実に気付く。

ないのだ...あるべきはずのものが。


抜けるような青空

も、もしかしてハイローゼン1stゲレンデに一番乗り?

ヴァージンスノーを巻き上げて飛ばすAzu

それは...シュプール。つまり新雪が降った後、このコースを滑るのは僕らが最初ってわけ。こうなると大人も子供もなくて、ただクレヨンを手にして真っ白な画用紙を前にした子供のような気分になって、僕ら4人は思い思いに、絵画のデッサンのような(あ、いや僕らは下手だから落書きなんだけど)シュプールを描いてゆく。

 


間違いなく一番乗りのようだ

 

 

緩斜面の雪面はパウダー。Azuのスピードでも盛大に雪煙があがるような軽くてサラサラの雪が心地良い。振り返ると僕らのリアエンドからモクモクと上がる雪煙が青い空をバックに太陽の光を浴びて赤青緑...虹色にキラキラと輝き、それはそれは美しい。


手付かずの雪にシュプールを刻むMama&Azu

『ヒャッホー、サイコー!』Mamaは一本目ですでに最高宣言(笑)。
いや、でもそれは大袈裟でもなんでもなくて、ホントに最高。僕も全くもって同感である。
二回目からはさすがにヴァージンスノーってわけにはいかないけれど、それでも気持ちよさは変わらない。

ただ閉口したのは、今年のスキーで最悪の寒さ。
温度計を確認したわけではないけど、たぶんマイナス10℃未満。“寒い”ではなく“痛い”という言葉が当てはまる寒さでハイローゼン第1Gを3回楽しんだ後、エコー第2G、エコー第1Gと続けて5〜6本も滑ると身体のふしぶしが痺れてくるのだ。
すでに全身が凍り始めたかのようにギクシャクした動きになってきたAzuの訴えるような眼を見てとりあえず休憩。

無料休憩所“ハイジ”のストーブを囲んで身体を解凍する僕ら。
時計を見ると9:45、楽しくて気がつかなかったけれども、早くも1時間半が経過している。“ハイジ”内のラーメン屋が10:00に開店するのを待って、超・早いランチを食べた僕らは、一番最後に動き始めた第6クワッドLでハイローゼン第1Gを4〜5本滑ってこのエリアで一番斜度が高くて楽しかったエコー第1Gに向うけど、何と強風のため運転中止中。さっきまで動いてたのに!と少し残念に思いつつ、ラブリ−バレ−第1Gというふたつのエリアを結ぶ通路を下ってコントロールセンターに面したエリアに移動する。

じゃいってみようか!ここまでのところ寒さ以外に不平不満がないようだし、斜度に対しても恐怖心はなさそうだったので、第5トリプルリフトでこのスキー場で最大斜度を誇るアンデルマット第1Gへと向う。


10:00にもうHungry?でランチにする。

気温はマイナス10℃を下回ってると思われる

雪面は堅いアイスバーン

これまでも30°オーバーのゲレンデを滑った経験はあったけど、max.30ave.15とかの“なんちゃって”ばかり。特に前半部は平均が最大に極めて近い感じで迫力充分だ。しかも、“サラッサラのパウダースノー”に見えた緩斜面も実際のところは11日の暖かい大雨で一旦融けた雪がその後の冷え込みでカチコチに固まった上に数センチの積雪があってそう見えただけで、スキーヤーが増え風が強まると、粉雪の下から恐怖の分厚いアイスバーンが“発掘”されていたのだ。


max.35°のアンデルマット1stゲレンデに挑戦!

特に風が強くて斜度が大きいこのアンデルマット第1Gはアイスバーンを覆う粉雪が少なくて、ほとんどが蒼々としたカチコチの氷状態。例えるならば“スケートリンクに片栗粉をまぶしました”という感じなのだ。実際、僕らの目の前で転倒したスキーヤーの外れたスキーが雪面に落ちた時、ザザッ!でもバズッ!でもなくカ〜ン!という高い音が響き、ストッパーが全く効かずにそのまま山麓に向け数十mもの距離を滑ってゆく(もちろんスキーヤーはそのまま回りながら滑落)。そんなバーンの状態を説明する必要もなく、AzuとMamaはラビットパスからアンデルマット第2Gの上部を通る“ちょっとだけ迂回させてね♪”ルートを進んでゲレンデ最上部のアイスバーンを避けることにしたので、残ったのは僕とMaakunのふたり。
僕はMaakunに『どうする?』と訊ねる(...但し、この場合『やめようよ』という意味なんだけども)。

ところが彼は僕の切実なアイコンタクトで送った気持ちを無視。ゲレンデを背に仁王立ちして嬉しそうに笑うばかりだ。

『ほら、見てよ。ほとんどが青っぽい氷のバーンだけど、15mぐらい下の真ん中あたりに白い部分があるだろ?さっきから見てると上手な人はみんなあのラインを通ってるんだ。あの白い部分まで直滑降で行ってあとは、白い部分を選んでターンすれば絶対エッジ効くって!』

いやいや、言うは易し、そんなに上手くスキーを操れるのかなぁ?『オレ、試しに行くよ、じゃっ!』彼は振り返ることもなく谷底目がけて真直ぐに飛び込んでゆく。
『うわっ、ホントにエッジ効かないよ!気を付けてね〜!』彼の叫び声がドップラー効果のように聞こえて、そのまま彼は複雑にターンを繰り返して山麓まで無事に滑り降りてゆく。さっき説明してくれたように白い部分は大丈夫そう。


何の気負いもなく飛び込んでゆく

 

 

 


雪面はスケートリンクに片栗粉をまぶした感じなのでエッジがほとんど
効かない状態で僕は50m、Mamaは150m滑落しました(涙)

 

よしっ、AzuやMamaも見てるし行くか!僕も意を決して飛び込む。白い部分も全然エッジ効いてないよ、うわっ、滑った、あ、いや、スキーだから滑るのはいいのか、えっ、あれ?エッジ立ててもそのままスリップするぞ、あ、でも後傾はダメダメ、アグレッシヴに行かなきゃ!ヒョエッ!
身体が宙に浮いたと思ったらそのまま前転、受け身をする余裕もなく左頬から着氷(痛みの感覚は着地でも着雪でもなかった。)耳元でガリッ!って音がして、そのままサヨ〜ナラ〜!で50m滑落。やっと止まって立ち上がってみると左頬に長い擦り傷がある以外は無傷でなにより。


そんな状態でもAzuもいきま〜す!

これを下で見ていたMamaたちはバカウケ(涙)。でも、結構滑落する姿が深刻な感じがせずにファニーだったのか『ワタシもやってみようかな?』とMama。怖いと後傾するクセがあって、後方に尻餅をついて止らなくなる恐れがあるAzuは止めさせて、もう一度Maakun、Mama、僕の3人で挑戦!何のかんの言って、実は我が家で一番のチャレンジャーであるMamaは何の躊躇いもなくスタート。
『ひえ〜、ヤッパ止めときゃよかったわ〜!』そうは言っても“覆水盆に還らず”“滑り始めたコース元に戻れず”(笑)何故か笑顔。完全なへっぴり腰(笑)。
『Mama、違う!違う!そっちは下までアイスバーンだよぉ〜!』

Maakunの叫びも空しく予想通り、間もなくアイスバーンに足を取られて転倒。

『あわわわわ、止んな〜い!』本日の最長不倒...じゃなく最長滑落150m(笑)。

アンデルマット第1Gを2度楽しんだあとは、隣のアンデルマット第2Gを一度滑って(こちらはかなり簡単)、レストランエコーでひと休み。

それにしても、ここエコーバレーはメチャ空いてる。昼時に休憩した時もレストランで余裕で座れて、ケーキセット食べながらのんびり出来るほど。これは今日に限ったことなのか、それともいつもなのか...それは判らないけども。
30分ほどまったり過ごしたあとは、ここまで来たら全コース制覇しようぜってことで、第5トリプルリフトからラビットパスを通り第6クワッド〜ハイローゼン第1G〜第4トリプルで西の耳山頂に最も近いカ−ビングバ−ンのあるサンライズゲレンデを滑る。ランダムポ−ルゾーンを抜け、僕とMaakunはウェイブと呼ばれる車山のクロスコースにもあった連続した馬の背状のコースへ。ところがこれがなかなかの曲者。馬の背の間隔が狭いのでジャンプして着地するや否やまたジャンプに入るので終始身体が不安定で、ブレーキを掛ける暇が全くなく、グングンとスピードが上がってヤバい領域に入ってしまうのだ。ヤッベェ〜!ホントにヤバい!さっきの35°なんて目じゃない怖さ!最後からふたつ目でいよいよスピードに耐えられなくなりスキー板が暴れだした僕は、わざと転倒。腰を痛打!(涙)。さすがのMaakunも怖かったみたいで、『もう2度とヤダ!』


完全に腰が引けて150m滑落し、ゲレンデの有名人?

その後はエコー第1Gとハイローゼン第1Gを数回。再び下に戻ってアンデルマット第1Gをまた数回で、時計は14:30。いつものようにAzuに疲れが見えて来たので、今日のスキー、いや2005年のスキーはこれでオシマイ。
ゲレンデ状態は決して最高!とは言えなかったけれど(後で聞いた話では、ピカピカに光ってぇ〜♪な急斜面で全くエッジが効かずに、この週末は滑落→大怪我の人が続出だったようで、特に12日土曜日はレスキューのスノーモービルが行き交い救急車も見られたとか...夫婦揃って50mと150m最長滑落した僕らには冷や汗もの。お〜怖!)、雪面の状態を見極めて慎重に滑る練習にはなったと思うし、何よりエコーバレーのバランスよく立ち木を残したレイアウトや明るく広い雰囲気に僕らは大満足。


帰り道に念願の“河童の湯”に立ち寄る

そして駐車場のおっちゃんを始め、スタッフ(結構おっちゃん〜おじいちゃんが多い)の親切でフレンドリーなことといったら、もうキモチ良すぎてどうしましょ?な感じ。
しかも、距離はあるものの実は我が家から3時間半。奥美濃エリアよりも随分身体の負担が軽いという意外な発見をして、僕まで“来年からはエコーバレーばかりでいいじゃん!”な気持ちになっちゃた一日であった。

アンデルマット第1Gの途中から「ビステ」の方に曲がって、Discoのタイヤにスキーの先端をぶつけてストップ(笑)。手早く後片づけ&着替を済ませ、スキーを外して10分ほどでDiscoをスタートさせる。そのままペンション街&別荘地を抜け大門街道へ。

まだまだ氷結してる白樺湖の脇を通り、高原っぽい景色を楽しみながら山を下ると道路の脇に『河童の湯』の看板。
河童と聞いて無視することは出来ないので、看板に導かれて『河童の湯』へ。
浴槽の淵に河童の石像(男湯は♂、女湯は♀)がある他は、特に取りたてて特徴のある温泉じゃないけど、この時刻になってもマイナス5℃のキリリとした空気の中で入る露天風呂は最高なのだ。またしてもビールの誘惑を振り切って(ちょっとだけ『飲んじゃったよ、運転頼むわ!』って言おうかというイケナイ誘惑もあったけど...笑。でも『ローバーちゃんだから運転しないのよ。アウトバックになったら、きっちり半分は運転させて頂きますから。』と確約したともちゃん。ホンマかいな?)、ホカホカのままクルマに乗り込み、茅野のmont-bellでショッピングを楽しんだ僕ら。


ダートを走ってとんでもないことに(茅野のモンベルにて)

約4時間、ノンストップのドライブの果てに辿り着いた三重県は、なんと長野よりもスゴイ雪景色!オイオイ、路面が真っ白だぞ!『Papa、長野から帰って来て伊勢道でスリップ事故ってのはメチャカッコ悪いから、気を付けてね!』(笑)
樹氷のようになった木々を眺めながら、僕はクルーズコントロールを解除して、慎重な運転を心掛けるのだった。

 

 

 

March.2005 MENU

 

 

 

画像はエコーバレースキー場オフィシャルサイトより引用し加工
(使用不可の場合は削除します)

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name
L
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av.
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L
max.
av.
1

アンデルマット第1

640m
35
20
7

サンライズ

900m
35
14
2

アンデルマット第2

410m
35
22
8

ウェーブ

-
-
-
3

ラビットパス

-
10
6
9

ラブリ−バレー第1

1100m
10
8
4

ハイロ−ゼン第1

790m
25
13
P

Disco駐車場

-
-
-
5

エコ−第2

820m
28
13
E

レストランエコー

-
-
-
6

エコー第1

800m
25
13
H

休憩所“ハイジ”

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