【水質の良い川の特徴】

発表される水質ランキングは毎年変わるので、宮川が日本一の清流であるかどうかはとても判りにくいです。そこでこの4年間の順位を得点に直して、順番に並べて簡単な順位を付けてみたのが下の表2です。4年間の総合順位でもやはり宮川は1位になっています。

 

表2
河川名
県名
2000
2001
2002
2003
得点
4年間の順位
宮 川
三重
1位(5)
2位(4)
1位(5)
1位(5)
19
1
後志利別川
北海道
1位(5)
3位(3)
1位(5)
1位(5)
18
2
尻別川
北海道
1位(5)
1位(5)
1位(5)
-
15
3
大野川
大分
-
-
5位(1)
1位(5)
6
4
十勝川
北海道
-
-
1位(5)
-
5
5
雨竜川
北海道
-
1位(5)
-
-
5
姫 川
新潟
1位(5)
-
-
-
5
荒 川
新潟
-
-
-
1位(5)
5
豊 川
愛知
-
-
-
1位(5)
5
空知川
北海道
-
3位(3)
-
-
3
10
北 川
福井
5位(1)
-
-
-
1
11

*得点法は1位(5)2位(4)3位(3)4位(2)5位(1)

 

こうして順位を付けてみると、きれいな川の特徴その中で僕が気付いたのは次の3点です。

【このページの結論】

1.北海道の川が多い
1位の宮川以外、2位〜3位以下、北海道の川が上位を占めています。北海道と聞いて思い浮かべるのは、人が少ない広い大地と大自然です。人が少ないと生活排水が流れ込むことが少ないので川がきれいに保たれるのは当然なのかもしれないと思います。

2.豪雪地帯が多い
4位の大野川を除いて、上位は全て雪国の川です。日本海側へ流れる川が多いのも特徴です。僕は3月から11月まで宮川で泳ぐのですが、宮川以外の上位の川は雪解け水が入って水温が低そうなので、あまり泳ぎたくないなぁと感じます。

3.それ以外の川は順位が安定しない
1.〜2.に当てはまらない川は大野川(大分)と豊川(愛知)です。でも、この2つの川は宮川のように毎年上位にランクされるわけではなく、いつもきれいであるとは限らないように思えます。

このことから、きれいな川と言っても川の長さや雨を集める流域面積、その流域に住む人の数にすごく差があることがわかります。もしかすると僕が気付いた事柄の中に宮川が毎年水質日本一になる理由があるかもしれないので、次の頁でいくつか理由を仮定して、ひとつづつ検証してみたいと思います。