CHAPTER 10

4月8日 棟上げの日 ついに棟上げの日がやってきた。前にも書いたけどログハウスの棟上げは在来工法と違って、床や壁が出来てからになるので、限り無く外装の完成に近いのだ。集成材の丈夫な棟木を組んだ後、垂木を一本一本打ちつけていくと徐々に屋根の形が見えてくる。展示場で見た時はすごく高く感じた屋根も、近隣の家と比べて決して目立ち過ぎないので少しホッとした。形や色合いが特殊でそうでなくても目立つのに、そびえるような高さだと何を言われるか分らないしね。(結構気を遣うんだよね、住宅地だし...。)
それにしてもログウォールを組み始めてから3日でここまで進むとは驚き。この分だと引き渡しも早まるんじゃないかなあ...。

 


 

4月9日 屋根工事始まる。 週末の雨を控えて垂木打ちが急ピッチ。でも高所での作業ということでこれまでのように劇的には進まない。防水シートや仕切り壁材なども運び込まれたが、時間切れで屋根は大部分がオープンエア(笑)のままで今日の作業は終了だった。ただ、垂木や破風が出来上がったので完全に家らしい外観になってきたのだ。あとは明日、明後日の雨が大したことがないのを祈るばかり。

ここまで出来上がってくると近所の人にも、この建物がログハウスであることがわかってきたみたいで、ビルダーさんたちが帰った後に見学者が増えてきた。監督さんの話ではログハウスの施主は僕ぐらいの30代前半〜半ばと60代以上が多いらしいんだけど、話しかけてくる人はまさにその年代が多いのです。30代は予算はないけど長期のローンが組める(僕はそのパターン)し、60代は子供が独立した後、家族構成が変わって家の建替えを考えている人ってことかな。話してみると現実的にログハウスを考えてる人がとても多いのには驚きです。そのうち近所中がログハウスになったりして(笑)


 

4月10日 恐怖の大雨! 天気予報通り朝からシトシトと雨が降り続いている。このぐらいの雨ならしょうがないなんて思ってたら、夕方から雷雨になってしまった(笑)雷雨なんてものは、何時間も続くもんじゃないやっていう考えが甘かった。結局朝までバケツをひっくりかえしたような(...というより滝壷にいるような)雨が屋根のないログハウスを叩く。「消防車の放水だってこんなに派手にはやんないわね...」とMamaもあきれ顔。建築現場が遠いのなら少しはマシなのかもしれないけど、窓から覗くと1階の天井からボタボタッて音が聞こえてくるほどの至近距離。時折、雷光に照らされて天井から流れ落ちる滝の飛沫がキラキラと輝いたりなんかして...「うぁーキレイな水玉!」Azuは呑気に感動してる。とほほなのだ。

翌朝、恐る恐るログハウスに入ってみる。ん?思ったほどひどくはないぞ。笑顔を浮かべた瞬間...「あっ!」息を飲んだ。床下がプールだ!防水シートまで使ったベタ基礎は地面から湿気を上げないかわりに、溜まった水が染み込むこともないのです(涙)


 

4月11日 本格的に家具選び。 ログハウスがどんどん出来上がってくると、そろそろ考えなくてはならないのがインテリア。基本的には今使ってる家具をそのまま使うのだが、中には使えないモノも出てくるのだ。特に必要なのはリビングのソファと来客用のベッド。どうせ買うならオシャレなものをということで、大阪or名古屋の家具屋街に行こうと決める。(今日はホントはカヌーのはずだったけど、あいにくの濁流)子供達に聞いたところ海遊館派のAzuと「鳥恐竜展」開催中の名古屋市科学館派のMaakunが激突!結局チケット入手済みということで名古屋へ。「鳥恐竜展」を見た後(Maakunにはジュラシックパークでお馴染みの「虫入り琥珀」買わされちゃった)パインのキット家具のお店→薪ストーブのお店→家具屋街と回って、お目当ての家具を発見してきたのでした。薪ストーブのお店では実際に火をつけさせてもらったり、お話しを聞かせてもらってとても参考になりました。購入予定のダッチウエスト社のスモールコンベクションヒーターの現物も見せてもらったし。


 

4月12日 屋根工事は続く。 雨上がりの青空。でも明日はまた雨なのだ。なんとか今日のうちに屋根に板を張ってもらわないと、またAzuに「うぁーキレイな水玉!」って言われちゃう(笑)Mamaが監督さんに尋ねたところでは、床板(まだ下地材のコンパネだけど)を剥がして水を吸い出すらしい。あ〜よかった。夕方、なんとかドーマー以外に屋根板が張られた。...と大工さんたちが帰り支度を始めてることに気付いた!ド、ドーマーがまだなんですけど...。雨が降ったら屋根のないドーマーから水が入るんじゃ...。「あの〜すみませんけど、明日雨なんでそこだけ張ってもらえないでしょうか。」...ということで無事ログハウスの屋根はクローズしたのでありました。めでたしめでたし(笑)
でも、まだ屋根はコンパネ一枚だけなので不安です。ダークグリーンのカラーベストを葺いたらもう安心なんだけど。

 


 

4月14日 天窓&足場組み上げ 昨日の2階バルコニー&室内の床板張りに引き続いて、いよいよ屋根瓦葺きが始まるのか足場の組み上げに取りかかった。ログハウスはカネ勾配(直角。つまり45°の傾斜)なので屋根材を葺くためには足場が必要なのである。その間に大工さんたちは傾斜の緩い西側の屋根に天窓の取りつけと妻壁(=三角の壁)の工事にかかる。天窓ができると部屋に太陽光が差し込み、いっぺんに明るい感じになる。軒が深くて暗くなりがちな我が家のログハウスは合計4箇所の天窓のおかげで昼間はもちろん、夜も月明かりで明るいに違いない。

ところで最近、やたら我が家の前の人通りが増えた。特に犬の散歩の人が増えたように感じるのだが...。夕方、そんななかの一人と話をしてその謎が解けたのです。「よそのお家やけど面白い建物やし、どんどん出来上がってきて毎日見るのが楽しみで、犬の散歩のコースを変えてるんですわ。」なるほど(笑)
「これは飛騨の合掌造りにそっくりですなあ。」(岐阜出身の老人Aさん)「さすが伊勢の大工さんや。伊勢の商家造りやろ、これ」(伊勢出身の老人Bさん)「いいや、これは校倉って言って正倉院の建て方ですな。」(?出身の老人Cさん)ゲートボール帰りのおじいさん連中には故郷の建物に見えるらしく概ね好評なのです(笑)そんな声を聞いて、日本の建物じゃないけど、なんとなく懐かしさを感じるログハウスってやっぱり素敵だなあって再認識。ちょっと嬉しかったのでした。

伊勢商家造り(赤福本店)
合掌造り(白川郷)
校倉造り(正倉院)
 


 

4月15日 クール宅急便で届いたのは...? 今日は朝から破風(屋根の縁)の取りつけ。今まで薄く見えて何となく頼りない感じだった屋根が破風のおかげで重厚感を増した。昼前にクール宅急便のトラックがやってくる。野宴会モーリーさんからコウイカのプレゼントが届いたのかなあって印鑑持ってログハウスへ行くと...知り合いの宅急便のおにいさんが一言「akiさんとこじゃなかったら、こんな大荷物届けずに返しちゃうよ!何だか知らないけど宅急便ではサイズオーバーだよ、コレ。」
ん!?コウイカってそんなに大きかったっけ...クール宅急便のトラックの大部分を占める大荷物が見える。「まずは、これね。」と言って手渡されたのは...コウイカ!!それではこの大きな箱は何?
その正体は薪ストーブの煙突一式でした(笑)大工さんたちもクール宅急便のトラックで煙突が送られてきたのを見て「オバケイカでも届いたのかと思ったよ。」って爆笑。(以上、Mamaのお話)午後からは2階の屋根に穴を開けて煙突の取りつけ...の予定が穴を開けて煙突のカバーを造ったところでタイムアップ。屋根の穴から見える青空が綺麗でした。


 

4月16日 薪ストーブの煙突立つ! 昨日の屋根の穴に薪ストーブの煙突が設置された。金属製の丸い二重煙突に木製(...ホント、コンパネで出来てる!)の四角いカバーが付いたタイプで、後日石の装飾を施すらしいのだが、煙突1本で大屋根に表情がでていい感じだ。室内はといえば、断熱材入りの二重煙突とは言え、天井を貫通させる部分の断熱処理のためにかなり大がかりな構造になってるのだ。「薪ストーブ大全」(地球丸刊)によれば煙突は棟よりも高いのが望ましいらしいけど、うちのはかなり低いのでちょっと心配。


煙突が立った!
手前はまあくんの誕生記念植樹の白樫

煙突の裏側(つまり2階の天井)
張り巡らされた不燃板が見える。


 

4月17〜18日 構造見学会なのだ。 朝刊に我が家の構造見学会の広告が入る。1ヶ月前に家族全員で見に行ったのと同じものだ。契約の際に見学会とか展示会とかへの全面協力を申し出てるので、いつかはこの日がやって来るということは分ってたけど、自分ちで開催というのは何となくおかしな感覚(笑)朝から工務店の営業の方たちがやってきて手早く受付け用のテーブルを並べたりして準備開始。ログが組み上がってからは、どこにも書いてないのに見学者が大勢見に来てたので、広告を入れたらさすがにスゴイ数の人が!やっぱり自宅ログハウスというのはまだまだ少数派なので、物珍しさもあるんだろうけど、見学者の真剣な眼差しは鬼気迫るものが...数カ月前は僕もそうだったんだよなあ(笑)2日目は朝から大雨。さすがに人出は少ない。

 


 

4月18日 そろそろ家具など。 今日はAzuのエアロビの発表会。大雨も降ってることだしカヌーも行く気がしないので、家具屋さんにでも行くとしよう。内装はまだまだだけど、部屋の大きさなんかは見当がついてきたし、特にデッキはもう完成に近いのでアウトドアリビングの家具を見ることに。余裕資金はゼロに近いので、1万円以下に絞ってデッキチェアを物色。オシャレな北欧製はたかがデッキチェアでも数万円と高すぎる!外から見える家具ということで屋根材の色に合わせてグリーン(ツーバーナーと同色)のインドネシア製¥8000を2脚購入する。見た目がByer風でOutdoor Equipmentっぽいけど、幅が1mとたっぷりしててウレタンフォーム入りコットンのシートバックは結構リラックスできる。ついでにパイン材でできた体重計も衝動買い。こういうことしてると折角の節約大作戦も水の泡なんだけどね。(笑)


 

4月20日 木製サッシ取りつけ始まる。 4日ぶりの晴天。昨日、大雨の中運び込まれた建具の取り付けが始まった。ほぼ完成品なので次々に取り付けられてゆく。木製ペアガラスなのでログハウスにピッタリなんだけど、取り付けはかなり重くて大変そう。2階では屋根に穴を開けて天窓の取り付け工事。何となく暗かった2階が2つの天窓のおかげでいっぺんに明るくなった。南側の天窓からは薪ストーブの煙突が見えたりして雰囲気も良いしね。妻壁に引き続いて内装の仕切り壁の立ち上げも急ピッチ。部屋の大きさも何となく実感できるようになってきた。外観はあんまり進んでないように見えるけど毎日どんどん進んでいくので帰宅が楽しみなのだ。それにしても屋根材を葺くのはまだかなあ...。雨が降るたびポタポタ雨漏りの音が聞こえてきて落ち着かないんだよなあ。

 


 

4月23日 屋根はまだか!? 着々と内装工事は進む。部屋の仕切り壁の柱はほぼ出来上がってきたし、建具はほとんど取り付けが終わった。床の仕上げ材も一部貼り始められた。...が、しかし屋根葺きは始まらない(涙)もう何回目かなんて数えるのもいやなぐらい雨にたたられてるけど、今日も雨。ただ、一番の雨の侵入口だったドーマーの壁と妻壁が塞がれたのがせめてもの救いか...。


 

4月26日 屋根葺き始まる! 待望の屋根葺きが始まった。水切り金具を開口部に取り付けてグリーンの防水紙を貼った後、カラーベストを下から順番にクギ打ちしていく。ログハウスはカネ勾配の大屋根なので、一般の家より屋根が目立つから色や質感を良く考慮しないととんでもないことになる。これまでは小さなサンプルでしか色を確認していなかったのだけれど、実際に張られていくカラーベストのダークグリーンはイメージ通りの色合いでひとまず安心だ。あとは屋根葺きが完了するまで雨が降らないのを祈るばかり。
今日は屋根葺きと平行して水道屋さんが屋内配管工事に来てくれた。監督さんの話では、どうやら今月中にシステムバス等水回りの設備機器が入るらしい。そしてGW明けにも外部塗装を行うとのこと。

 


 

4月28日 西側の屋根葺き完了。 GW前に、なんとか屋根だけでも...の願い空しく昨日は進展なしだった(口の悪い親戚には「おまえ、中間金とかちゃんと払ってないから屋根を葺いてもらえないんだぞ...。」とか言われちゃった。)けど、今日は2人の職人さんがやってきて屋根葺きの続きに取りかかってくれ、夕方までに棟までのカラーベストが葺き終わった。明日は東側(写真に写っていない方)の水切り金具取り付けに移る予定。ただ東側は天窓2つと煙突の3つの開口部があるし、すべてが45°の勾配なのでカラーベストを一枚一枚上げることになりこれまで以上に難工事。(僕も内緒で棟まで登ってみたけど目の眩むような角度だった。エアーズロックを思い出す...笑)
今日、先日見に行った名古屋の家具屋さんから「そろそろ家具は如何ですか?」って電話が入ったので、夫婦でああだこうだ言いながら平面図のコピーに家具の配置図を書込んでみた。ところがこれがなかなか上手く行かない!手持ちの家具は全て前の家に合わせて買ったものだけに、寸法が中途半端なのだ。困った困った...。

 


 

4月30日 ユニットバス設置完了。 晴天が続く。昨日は強風で屋根葺きはお休みだったけど、妻壁の防火対策のための石膏ボード貼りが終わった。今日は朝から大工さんは1階の天井貼り。昼前からは屋根葺きも再開し、東側の屋根全てが防水紙で覆われた。そして何といっても今日はユニットバスの設置工事なのだ。木目の内壁、ホワイトの人工大理石の浴槽...よしよし注文通りだ。夕方までにはほぼ完成し後は窓部分の仕上げを残すのみとなる。
そして今日、2軒隣のMさんから新築祝いを頂いた。Mさんは今はリタイアしているのもの、かつて造船会社で10万トンタンカーとかの設計をしていた方だ。「akiさんはフネが好きだから、ちょっと作ってみたよ...。」と差し出されたのは...カタマラン・セーリングカヌーの模型だ!!僕が家の解体の前にご挨拶した時から新築祝いにプレゼントしようって決めて少しづつ作って下さったのだそうだ。キットとかじゃなく、スケールダウンせずに1/1で作ったら本物のフネとして完璧に使える設計で、部品のひとつひとつまで全て手作りだから、とんでもなく価値のあるものなのだ。隣のIさん(写真とボートの師匠)といい、Mさんといい、この界隈は「趣味人」の集まり(笑)カタマランカヌーは子供達やChichoに壊されないように実家に預けなくちゃ...。ログハウスが完成したらエントランスに飾らせて頂くつもりだ。

 


 

5月2日 屋根葺きと電気配線完了。 晴天が続いたおかげで全ての屋根材(カラーベスト)葺きが完了。ダークグリーンの大屋根は周囲の景観の中でも目立ち過ぎずシックなたたずまいで良い感じだ。(でもログハウスの存在自体が異様なほど目立つけど...笑)あとは妻壁とドーマーの外壁材(ログと同じパイン)、煙突の石貼り、そして建具のトリミングが終わって塗装が済めば外観はほぼ完成となる。夕方からは室内の電気配線が始まった。GWを休みにするためか電気屋さんは21時頃まで残業だ。ともかくこれで雨は降っても恐れることはない!ホッと一安心なのだ。知らない間に1階の天井や玄関ドア、仕切り壁など内装工事も着々と進んでいる模様。ここまで出来上がってくると、そろそろ家具やカーテンなどインテリアも決め始めないとなあ...。

 


   
 
いよいよ仕上げ段階です。

 


 

 

 

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