CHAPTER5 

 12月23日 サンルームにもこだわりたい! 予算はないけどホントはカヌー倉庫やサンルームにもこだわりたい。もちろん居住部分が一番大事なんだけど、食事を我慢してでも趣味を優先させる僕としては、カヌーの部屋には特別な思い入れがあるのだ。本来はログハウスの施工業者にお願いするのが筋なんだけど、どうも話が噛み合わない。どうやら工務店ではカヌー倉庫を台所の裏なんかによくあるトタン屋根のストックヤード程度に思ってるみたいで、「第2の書斎」「大好きなアウトドアイクゥイップメントに囲まれて過ごせる至福の空間(笑)」っていう僕の認識とは全くズレているのだ。もちろんサンルームやデッキについても同様。リビングに続くindoorでもoutdoorでもない曖昧な空間、はっきり言って我が家のリビングの目玉的存在なのに、見積りにはサッシメーカーのアルミ&アクリル屋根のサンルームを持ってきてしまう。(ただし、これは工務店さんが悪いわけじゃなくて、予算がない上、意志疎通の下手な僕の責任なんだけどね...)もちろん予算的に無理ならしかたないけど、アルミサンルームも結構なお値段なわけだし、なんとか輸入住宅によく見られるような(例えばLホームズのサンルームのような)木枠&強化ガラス(できればペアガラス)のものが出来ないんだろうか?無理を承知で色々あたってみるつもりです。木製サンルームは手入れが大変?雨漏りが起きる?たとえそうだとしても木製建具の断熱性、結露の少なさ、そしてなにより雰囲気を優先したい!だってコーキングや塗装は自分で出来るしね。

12月25日 水回りにもこだわってしまう! 僕がサンルームに気を取られているうちにMAMAは水回りの設備の資料集めに奔走。まずはキッチンのショールームを7社ほど回って山のようにパンフレットを抱えて帰ってきた。彼女は学生時代、こういう関係の会社ばかり就職活動してたぐらいだから結構キッチンにはうるさいのだ。当初は輸入システムキッチンに憧れてたらしいけど、仕様や使い勝手の点で不便(MAMAによると海外のものは味噌汁や焼魚を作る日本の家庭料理には不向き、だそう)なのでT社やI社なんかにするらしい。ログハウスに標準で付いてるのはB社製の50万円程度のものだけど、食器洗い乾燥機なんかもついてて木製扉のものはT社&I社の一流メーカーのものは100万円以上する(!)僕はたかがキッチンでなんでそんなにするの?って憤慨してしまうけどね。そこで質実剛健、S社の80万円ぐらいのもので手を打つことで夫婦が合意(笑)ただ、対面キッチンを希望したため幅が2250mmしかとれないのがMAMAには不満のようだけど。

バスはログの腐食の原因にならないよう、いわゆる「システムバス」なのだが、標準のものはいかにもって感じの素っ気無い白一色のシステムバス(B社製、約80万円)本当は材料費&工賃タダだし壁面と床は天然御影石で張って、青森ヒバの浴槽ってのに憧れるけどログに悪影響を全く与えない施工は無理(専門家が言ってるんだから間違いない...笑)仕方がないので、これまた質実剛健、S社の木目壁&人工大理石浴槽システムバス(1坪用 100万円)に決定。ショールームでサンプル見たけど、アメ車のワゴンなんかによくあるウッディパネルみたいでこれがなかなか良い感じだ。

パウダ−ル−ムの洗面化粧台は、以前からよくログハウスの本でも紹介されているT社の「ナチュラル」シリーズに決めてた。これはもうログハウスのために作られたとしか思えないほどの出来で、パインの扉に白い陶器のボウルがお洒落。...がしかしうちのパウダールームには小さすぎる!うちのは「洗面所兼脱衣所」にしてはなぜか広くて幅が2400mmもあるのだ。そこで一応、これまたS社のよく似たシステム洗面化粧台に決めることにする。標準はI社の25万円ぐらいのものなので差額はあんまり出ないはずだ。

しめて60万円のアップ!トホホ...。

12月25日 究極のエコ住宅のはずでは... ログハウスに決める以前は、ソーラー発電(1)(化石燃料の節約、原子力への非依存、発電用ダムの建設阻止、災害時の自立)、雨水利用システム(2)(水資源節約、水源用ダム建設阻止、災害時の自立)も含めたOMソーラーハウス(3)(太陽熱暖房、給湯)も考えていた。これに生ごみコンポスト(4)を組み合わせて、なおかつ自然素材=木だけを使った産業廃棄物を出さない家つくり(5)...つまりは「究極のエコハウス」構想なんていうご立派な理念を持ってたのです。ところがこんな崇高な理念もログハウスの魅力の前には台無し(笑)もちろんログハウスは高断熱、低気密なので(3)の効果は備えてるし、手入れさえ怠らなければ丈夫で長持ち、壊してもそのほとんどが木なので(5)にも該当する。ただソーラー発電はいまのところコストが高くてそう簡単には手が出せない状態(昭和シェルのパネルを使って3kwで300万円ほどかかる)だ。将来はやってみたいとは思うけど、うちのログハウスの屋根の形状はあんまり向かないのも事実。そこで雨水利用システムだ。

本来、屋根に降った雨をトユで集めてフィルターを通してタンクに溜めるっていうシンプルなものだけど、利用するためにはポンプ等を使って給水に接続しなければならない。もちろん飲料水には使えないから、水洗トイレや庭の撒水に使うのだけど、資料によれば一般家庭で上水(飲める水)が必要な割合は25%だそうだ。洗濯、撒水に25%、風呂に25%、そしてトイレに25%が一般的。海外では飲める水道と飲めない水道の2種類あることが多いけど日本は幸いなことに水資源が豊富(だった)こともあり2系統の水道を敷設するコストの面で全て上水を利用しているようだ。でも仮に雨水利用システムを導入すれば、30%以上の節約になるはず(本当は75%だけど、風呂や洗濯に雨水を利用することには抵抗を感じる人も多い)つまりはいいことだらけなわけなんだ!...ただしネックになるのはソーラー発電同様に設備のコスト。「水回りをいじると高い」イメージがあるもんな。

ところが、いいもの見つけました!Yahoo!で検索してみたらローコストで現実的な雨水利用システムを発見したんです。1tの水を貯水できるタイプで18万円(新築時に取り付けた場合。ただしポンプ、台は別)。水圧の必要な部分に使わない(トイレとか)ならポンプの必要もないし、早速問い合わせてみました。近日中にパンフレットや資料が届く予定です。

(4)の生ゴミコンポストは国内複数のメーカーから電気&微生物利用タイプが出てるのでそれを購入する予定。電気を使わない原始的なものは多少臭うので住宅地では使えないみたいなので。

12月27日 サンルームその後 サンルームのイメージは自分のなかで出来上がってるのに、実現できないもどかしさを感じながら、今日はカヌークラブの忘年会。建築もやってる隊長のIさんにはずっと前から家の新築については色々と相談に乗ってもらっていたけど、今回もサンルームについて相談してみた。業者さんと違って、僕のライフスタイルや考え方を一番よく知ってる人なので詳細を説明するまでもなく、「あんたにとっては、はっきりいってこの家で一番大事な部分だよな。」のお言葉。この人に頼もう!瞬間的にそう感じるほど分ってもらえたと思う。僕は「機能は完璧でも色気のないサンルームより、雨漏りやすきま風があっても愛することのできるサンルーム」が欲しいのだ!朝の5時まで寝ないで話を聞いてもらいました。(申しわけなかったなあ...)おかげで目覚めたのは午後3時。超遅い朝食(?)を取ったあと、図書館巡り。サンルームの資料集めのためだ。コンピュータで検索すると、たくさんの資料が見つかってよかった〜。

1月6日 サンルームその後2 Iさんの図面が出来上がる。う〜ん、希望通りだ。プライバシーも考慮してサンルームの東側の窓は小さめに変更されている。この方が隣家からの視線を遮ることができるし、サンルームの強度も増すなど、メリットが多いそうだ。そのうえ、カヌー倉庫には造り付けのカヌーラック、夏に天窓附近の高温になる空気の換気を促す換気扇。加えてサッシは全て木製だし、いくらかかってもいいからこの通りに作りたい!その上、施工には自分も参加してセルフビルドできるから楽しみ。

1月10日 引っ越し先はどうする? 我が家の場合は自宅の建て替えなので、ログハウス建築中に住む仮住まいを考えなければならない。自治会に問い合わせて近所の空家を当たってみることにする。実のところ隣の家も空家なわけで、引っ越しや建築中の大工さんたちへのお茶出しなど、隣に住むメリットは大きいのだが...。

1月11日 引っ越し先が決定! 自治会で聞いた大家さんの自宅に直接電話して、OKの返事をいただく。遠方にお住まいなので、詳しくは不動産屋さんと打ち合わせしてほしいとのこと。短期間の賃貸ってことで、敷金礼金は不要。家賃は必要だけど、引っ越しの容易さを考えたら超ラッキーなのである。不動産屋さんに出向いて契約を済ませる。賃貸期間は2月〜5月の4ヶ月間。なのに、もう鍵を渡されて「掃除とか、荷物の運び込みとかしてもらっても結構ですよ。」という優しいお言葉。早速、うちとの間にあるフェンスをとっぱらって、出入りしやすいようにした。ヨメさんはバルサン焚いて害虫駆除にとりかかる。でも、まだガス、水道、電気を通していないので50mのコードリールを延ばして掃除機を使う有り様だけど。大家さんの話ではガス給湯器の調子が今イチなのでガス会社にチェックしてもらったほうが良いとのこと。早速ガス会社がチェック。多少の詰まりがあったものの基本的にOK!
これで引っ越し先はバッチリなのである。

 

(つづく)

完成予想図(プラン変更前)

完成予想図(最終プラン)

 Illustrated by Akihikom 1998.12.8

 

 


 

 

 

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