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CHAPTER 10 2003シーズンイン!

2003-2004

 

9月9日 ひさびさに薪ゲット! 1999年10月に始まった我が家の薪ストーブ生活。薪集めは、1998年冬から始めた。1年目は「自分を褒めてあげたい」ほどの熱心さで薪集めに没頭し、半年で20数トンを拾い集めたのだが、その後は毎年5〜7tをのんびり集めるのみ。そして去年はともちゃんの長期入院もあってNさんの山で細いクヌギをゲットした以外は薪活動の休止中であった。
しかし、“驕る薪長者は久しからず”(笑)。毎年5〜7tを確実に消費していくわけで、あんなに高々と積み上がっていた薪の山も今や残り10数t余り。このままでは2005-2006シーズンの途中で薪が切れる恐れもあるということで、頭を少しだけ薪薪モードに切り替えることにする。

薪の獲得量と消費量
上段:獲得量 下段:消費量(単位:t)

頭を切り替えると言っても、今の僕には初年度のような薪オンリーな生活は不可能である。...というのも、以前にくらべ仕事が忙しくなった上に、たぶん今年を最後に自分の道を歩み始めるであろう息子・Maakunと過ごす最後のカヌーシーズンである(...はず。早く大人になってくれ〜!)今年だけは、出来るだけ彼と一緒にアウトドアを楽しみたいと思うからだ。それでも、気を配っていれば薪は少しなら手に入るものだ。クヌギ1.6tをゲット。2tダンプの荷台に合わせ3m以下に切り揃え、友人Uが去年手に入れた山へ運び込む。ダンプの後方の扉を外しガラガラと一挙に落とす。5年前には全く苦にならなかった4〜50kgのダンプの扉が今日はやけに重く感じる。ちょっと寂しい瞬間である。


9月11日 玉切り作業開始 仕事を終えてから日没までの30分、友人Uの山でチェーンソーでクヌギの丸太と格闘する。たった40個を玉切りしただけで汗が滝のように流れ、腕と腰がパンパンに張って『もうダメ!』状態...た、体力が落ちてるぅ〜...しかも最悪なことに、作業開始直後にバーの先端が小石にヒット!一挙に切れ味が落ちてしまう。たった数時間で2tを玉切りしてそのまま全部割って、その後カヌーに行っちゃったあの体力は何処へ...ただ、風呂上がりのビールの味は以前と変わらず(笑)メチャウマッ!
家に戻って、軽トラックの荷台から40個の玉を下ろした後、久々の本格的なチェーンソーメンテナンスに取りかかる。ボディを可能な限りバラバラに分解し、最近は片減りしなくなったバーを裏返し、エアフィルター、点火プラグを清掃、少し低めのアイドリングを若干高めに、今回パンツを汚すことがなかったのでチェーンソーオイルの量を少し多めに、と各部を調整し、仕上げに丁寧に目立てをして、チェーンひとコマひとコマをゲージで正確に計りデプスを少し大きめに取る。

気付かなかったけど、昨日はかなりひどい状態で回してたようで、相棒STIHL 020にココロの中でお詫びする僕であった。

 


 

9月19日 玉切り作業 仕事を終え、一週間ぶりに友人Uの山で玉切り作業を敢行。日没が早くなって実際には20分ほどしかチェーンソーを使えなかったけど、先日の徹底メンテナンスの甲斐あって、ルルルン、ルンルンと歌うように快調なエンジンと豆腐を切ってるかのように切れ味の良いチェーンのおかげでバームクーヘン50個出来上がり!9/9にゲットした1.6tの2/3以上が終了。着実に薪長者への道を歩んでいて、豊かな気分を味わう。前回何故あれほどへとへとになったかと言うと、チェーンソーの切れ味が悪かったからなんだなぁ、とひとり納得。それにしてもやっぱり道具はお手入れが肝心です。


9月27日 煙突掃除&薪ストーブメンテナンス 遊びに忙しくて(苦笑)遅れに遅れていた煙突掃除。これまでサボってたからかなり大変...かと思いきや、煙突を外して覗いて見るとほとんどタールは付着していない。ほぉー、さすがは3〜4年モノの良く乾燥した広葉樹を24時間高温連続運転してるとキレイなもんだ!と感心しつつ作業開始。(常用しているSAFE_T_FLUEという煙突クリーニング剤のおかげでもある。週に一度この薬品を熾き火に振りかけて燃やすと、煙突内部に付着したタールがカリカリに乾いて剥がれ落ちる。シーズンオフの間に時折煙突がカサカサと鳴ることがあったけど、これはタールが自然に剥がれ落ちていたようだ。)

(煙突掃除の手順を下記に手順をまとめてみました)

aki流 屋根に上らない&部屋を汚さない煙突掃除のやり方

1.

底に穴を開けてガムテープで補強した透明ゴミ袋を用意します。(写真A)


(写真A)

2.

2階ロフトのAzuの部屋でダブル煙突を外します。(写真B)

3.

ゴミ袋の中にブラシを入れ、底の穴からグラスファイバーポールを差し込み、ゴミ袋の中で接続します。

4.

そのまま天井から伸びる煙突にゴミ袋をかぶせながらブラシを煙突の中に差し込みます。(写真C)

5.

袋を固定し、ブラシを回転させ往復して内部を擦りながらポールを次々と繋いで延長しストーブトップに出るまで掃除を繰り返します。(ゴミ袋にタールがどんどん落ちて来ます)

6.

ブラシを差したまま、一旦ゴミ袋を外し、煙突内部をヘッドランプ等で確認します。丁寧にやれば、内部は鏡面のように銀色に輝いているはずです)

7.

黒いピンストライプが残っていれば、再び 5.の作業を繰り返します。綺麗になったのを確認したらゴミ袋を固定したままブラシを引き抜きます。

(写真B)
(写真C)
(写真D)

8.

ゴミ袋を外し、別に用意したガムテープで底の穴を塞ぎます。(部屋を汚さないため)

9.

次に床から生えている下半分の掃除に取りかかります。まずはストーブ本体のバイパスダンパーを開けます。(タールが溜って後でダンパーが開かなくなる恐れがありますので)

10.

こちらはタールが引力の法則に従って全てストーブに落ちるので、ゴミ袋で養生する必要はありません。

11.

ブラシを回転させ往復して内部を擦りながらポールを次々と繋いで延長しストーブに届くまで掃除を繰り返します。(ストーブにタールがどんどん落ちて行きます)(写真D)

12.

こちらも上半分の時と同じように、ヘッドランプ等でキレイになったのを確認します。

13.

最後に一番最初に外した煙突を屋外で掃除して、組み立てて煙突掃除完了です。

aki流・ストーブ本体のクリーンアップ

煙突掃除が終わったら、次にストーブ本体のメンテナンス&掃除に取りかかる。一番簡単な方法は、とにかくストーブを分解しまくること。予めトップにある二次燃焼室の温度計を引き抜き、専用のインチ規格の工具を使って、ストーブトップ(写真A)の4隅にあるボルトを外して、ストーブトップを外す。すると壊れやすいコンバスタのカバーが現れる(写真B)。カバーを慎重に取り去り、白いハニカム状の円筒・コンバスタ(置いてあるだけ...写真C)をこれまた慎重に外す(衝撃を加えると破損する恐れあり!)と一次燃焼室と二次燃焼室をつなぐ穴、奥にはバイパスダンパーの無骨な蓋が見える(写真D)これでトップの分解は完了。

(写真A)
(写真B)

(写真C)
(写真D)

普段ならここまで分解して、二次燃焼室周辺を柄付亀の子たわしで擦り、煙突から剥がれ落ちた大量のタールとともに“ターボタイガー”で(笑)吸い取れば終わりだけど、今日はガスケットが剥がれているので、バイパスダンパーの分解に取りかかる(自信のない人はヤメタ方が良いでしょう..笑)。


左からストーブポリッシュ、SAFE_T_FLUE、ガスケット接着剤、ガラス窓用アンモニア水、ガラスクリーナー、そして手前が専用工具

苦労してダンパーを分解し、ガスケットの接着面とガスケットの灰を良くはらって、先日ストーブ屋さんで買い求めたガスケット用接着剤を1/2インチ間隔で垂らす。そこへガスケットを置いてダンパーを閉じて圧着。これでガスケットの補修出来上がり!
その後、コンバスタの状態をチェックし火室内部をワイヤーブラシ&亀の子たわしで擦ると、ストーブの分解清掃は完了。あとはワイヤブラシで錆を落とし、ストーブクリーナーで全体を磨き上げ所要時間1時間ほどで新品同様になる。
4年が経過し24時間運転で約600日焚き続けたけどコンバスタはまだこんなにキレイな状態!(かなり自慢です)この間徹底的にメンテナンスをしたチェーンソーのチェーン(40t
近くを玉切りしたけど無交換)といい、このコンバスタといい、少々荒っぽい使い方でもメンテナンスを怠らなければ長持ちするものだなぁ、と誰もホメテくれないけど自己満足。

『徹底的に使い徹底的にお手入れ』...当たり前のことだけど、道具はこれが肝心なのだ。


9月30日 玉切り作業完了 今日も仕事を終えてから、2tダンプに乗って友人Uの山へ。秋になるとチェーンソーワークは日没との戦いでもある。結局実際にチェーンソーが使えたのは15分。でも、今日の40個の玉切りをもって、今月始めに運び込んだ1.6tのクヌギは全て玉切り完了!

ちょっとした達成感を胸に家に戻る。玄関先で待ち構えていた手に革手袋のMaakunがさりげなく「手伝うよ!」と一言。1個平均10kg以上あるので、彼がこれを積み上げるのは無理だけど、ダンプの荷台に上って玉を転がして僕が運びやすいように手伝いをしてくれる。『なぁ、Maakun、これ1個10kgだろ?燃料屋さんでクヌギやコナラの薪を買うとちょうど一束が10kg以下なんだよ。いくらだと思う?』『う〜ん、50円?100円?』『なんと、500円だぜ!これ1個で500円ってこと。今日は40個だからニマンエン!全部で8万円!』『じゃ、じゃあ、投げるの止めなきゃ。』(笑)

今日、知人からサクラが4t車に一杯あるけど取りに来る?という情報が入る。う〜ん、5tぐらいだなぁ...3日以内に取りに来ないと産廃に持ち込むということだけど...取りに行きたいのだけれど今週も仕事が忙しいしなぁ。もしも願いが叶うなら...身体がふたつ欲しい(笑)


これで1トン(正確には1002kg。)
帰りに知り合いの建材屋さんで計測しました


10月2日 薪割り開始 今日は久々にマジックアックスを握って薪割りの開始だ。始めたのが日没寸前ということもあってそれほど量はこなせなかったけど、MamaとAzuが積み上げを手伝ってくれたおかげで、ごく短時間で一山200kgほどを割ることが出来た。でも、久々の作業は身体に大きな負担だったみたいで、夕食後すぐにソファでダウン...そのまま朝まで12時間睡眠になってしまう。(しかも、腕が震えて夕食のお箸が上手く持てないのです。試しにAzuと腕相撲...利き手の左はどうにか勝ったけど、右手は...レディ?ゴー!バタン!と負けました...涙)
慣れればこんなこともないのだろうけど、体力には自信があっただけに、ちょっとショックなのである。

薪割り作業を手伝ってくれるMamaとAzu→


10月3日 薪割りは続く 昨日の薪割りのせいで手が震えてまともに文字が書けない1日でした(半年ぶりにリゲインも飲んだし...笑)。なのに今日も日没寸前から薪割り。初めは昨日の筋肉痛(背筋)で細く素直な丸太でもボヨ〜ンと跳ね返されてしまう。でも、慣れて来ると次第に力の入れ具合が甦ってきて、どんな太い丸太も1発でパッコ〜ン!とまっぷたつ。とにかく木の目を見極めて狙い通りのポイントを正確に狙うことと、インパクトの瞬間に最大スピードになるよう心掛ければ良いわけで、要は慣れの問題なのだ。
住宅地での薪割りは珍しいようで、夕方の散歩の通行人に声を掛けられることが多い。


幅3m高さ1.8m...約800kgの薪。
Azuでも運べるように、少し細く割りました。

中でも昨日に続いて(正確には一昨日のツゲの生垣のお手入れから3日連続)おばあちゃん2人連れとは思わず話し込んでしまう。
『おみごと〜!』『わぁ、ホウソ(クヌギの地方名)やねぇ、堅いやろ?』『そのヨキ(斧)何ぃ?あんた“すまあと”やのに力持ちやねえ。(笑)』
樹種や薪の乾燥などにやけに詳しいのでよく話を聞いてみると、おふたりとも若い頃は“薪割り主婦”だったそう!『私らの若い頃は、薪がぎょうさん積んであるウチはええウチやって証拠やったんやに。』『今は変わり者って証拠ですわ。』そんな楽しい(?)会話を楽しみつつ、1時間ほどで800kg薪割り完了。今日もAzu&Maakunのお手伝いのおかげで、かなり助かりました。不思議なことに、あんなにヘロヘロだった昨日とは対照的に疲れはほとんどなく、終わり頃には筋肉痛も消え去っている。迎え酒ってのは良く聞くけど“迎え薪割り”ってものアリなんだなぁ(笑)

19:00にバタン&キューな昨日とは違って、TVの「ザ・ビーチ」を最後まで観て、その上借りてきた「TAXI 3」まで観ちゃう元気さ(笑)


 

10月4日 薪割り完了! 今日で3日連続の薪割り。1.6tほぼ全て割り終えた。(そして今日もAzuが僕の割った薪を積み上げてくれる。息子よりも娘が協力的ってのも複雑な気分だけど...)
今日もおばあちゃん2人組が定刻に登場。
『毎晩よう働かんすなぁ、うちの娘にな、●●さんみたいな働き者と結婚せなあかんよ、って言うたんやよ。』『いえいえ、趣味やから...と、ところで娘さんは何年生まれ?』『昭和二十...』『...僕よりひと回り年上ですわ(涙)』

今回の平均的な太さ直径35cmの丸太(玉)はAzuが運びやすいようだいたい8つに割るのでマジックアックスを降り下ろす回数は7回。全部で140個あったので、7回×140個=980回。当然一度で割れなくて4〜5回ガンガン叩きまくることや、ミスもある(涙)ので5kgのバットで1000回素振りしたのと同じ計算(笑)。
200kg、800kg、600kgと3日連続で割り続けると、全身の筋肉が心地良い麻痺状態になり、非常にフワフワした変な感じ。こうなって間もなく非常に心地良い充足感がココロに広がり、身体が自動的にイキイキと動き始める...いわば“ランナーズ・ハイ”ならぬ“ウッドスプリッターズ・ハイ”がやってくる。一旦、この状態になると1tでも2tでも時間の許す限り連続して作業を続けることが出来たりして、すごく仕事が捗るのだ。(ちなみにカヌーを30〜40km漕ぐと、ごくたまに“パドラーズ・ハイ”を感じることがあります。腕が勝手にJストロークし始めると、まるで遊覧船にでも乗った気分..笑)


この薪の壁も1〜2月には1ヶ月で灰になってしまう


 

 

10月6日 焚き始め! 今日は雨だしなんだかちょっと寒い1日。夜にお出かけをして帰宅すると、玄関から入って正面に見える薪ストーブに赤々とした炎が!えっ!?もう焚いてるの?今年も焚き始めに立ち会えなかった僕。ま、我が家の“薪ストーブマスター”は2年目からともちゃんなんだからしょうがないんだけど(涙)。聞けば、細い焚き付け2本とクヌギの皮数枚で簡単に火が“育った”らしく、マスターのご機嫌は上々なのである。『この薪、最高ね。』ご主人様にそう言われて『そりゃ、3年モノのクヌギだもん、乾燥がそこいらの薪とは段違いだぜ!』僕(しもべ)の“薪割りマスター”もご機嫌(笑)。普通の夫婦ではあり得ないような不思議な会話で盛り上がりつつ、我が家の2003-2004シーズンは始まったのだった。
*ちなみに我が家で(子供達も含め)火は「点ける」「燃やす」ではなく「育てる」という動詞を使う。ちょっと変でしょうか...


10月7日 Kさんからのメール... 去年の8月、とある薪ストーブ会社にお勤めでしかも薪ストーブ歴10数年のKさんという方から1通のメールを戴いた。それまで僕が各方面の方々や参考図書から得た知識を良い意味で裏切る、とても興味深い内容で、まさに目から鱗!ところが、真夏ということもあって薪ストーブのことは頭の片隅にもなかったし(笑)、折しもともちゃん入院中で“兼業主夫”生活に疲れ果てていた頃だったこともあって、何とかお返事は差し上げたもののココにその内容を載せるまでには至らなかった。昨日から薪ストーブシーズン入りした我が家。是非この非常に有用な知識をゲストの皆さんと分かち合いたい...で、昨日メールの転載をお願いしたところ、即日快諾戴いたのでこちらで紹介したいと思う。

 

Kさんwrote:

薪について、もしかしたら少し誤解されているのではないかと思いまして。(思い違いだったら本当にお節介ですよね)楢、櫟などの堅木と呼ばれている薪が理想であることは言うまでもありませんが、松、杉、檜のような針葉樹を燃しても問題有りません。完全に乾燥した薪のみご利用いただくことの方が重要です。これは薪に含まれる水分が燃焼の熱で蒸発し、煙突内部に結露を起こしこれがクレオソートとなりましてタールの付着を促進させます。つまり煙突のつまり(だじゃれじゃありません!)がはやくなります。危険なのはこの煤(スス=タール)に引火することがあるということです。一度引火してしまうと燃料(煤)が無くなるまで燃え続けます。このときの煙突内部の温度が700℃〜1200℃とも言われています。こうなると火災の危険性がないわけではありません。

人によっては使ってはいけない木があるといいますが解説致します。

1松:「やにが多いのでススが出る」
お使いになっているダッチウエストの薪ストーブにはキャタリティックコンバスター(触媒)がついていますので松やにによる影響はほとんどありません。触媒がヤニからでる煙を燃焼させてしまいます。その程度の煙では触媒が詰まってしまうこともありません。

2落葉松:「燃すとパチパチ爆ぜる」
扉のキチンと閉じられた状態では心配いりません。主にこれらは駄目な木とされますが、全く問題ありません。但し、針葉樹は木が柔らかいために燃え方が非常に早く、コントロールに気をつけないと温度を上げすぎてしまうことがあります。温度を上げすぎると触媒の傷みが早くなります。出来るだけ太い状態で焚いていただければそういう問題も少なくなります。細く細かい(読みにくい!)薪は焚付けるときだけにしたほうがよいと思います。触媒が詰まる主な原因として・・・一番下の灰受けのドアを開けたまま焚きますと、灰を吹き上げて触媒がつまります。燃えすぎて過熱します。(禁止事項です)水分の多い薪を燃しますとタールが大量に発生し、目詰まりを起こすことがあります。もう一つ余談ですが、aki様ほど使用頻度が高い場合、将来的にも触媒無しのストーブはお使いにならない方が良いと思います。燃焼効率が大幅に違うため、燃費も大きく違います。(体験済み)触媒は\24,000。3年償却でも年間\8,000。(寿命3年〜6年)触媒無しのストーブで1.5倍の薪を消費したとしたら・・・・私はゾッとします。

これがKさんから頂いたメール。コンバスタ(触媒)付は良く乾燥した広葉樹でなければイケナイ!と思い込んでいたけど、本当はコンバスタ付の方が薪を選ばないのだ!しかも燃費が7割弱で済むとは...逆に我が家の使い方でコンバスタなしだと、毎年10t近くあるいは10t以上の薪を要するということか...今現在の僕の薪集め能力(笑)だと、カヌーやキャンプを楽しみつつ無理なく薪集めしてると5〜6t/年、ちょっと頑張っても7〜8tなので10t超となると確かにゾッとします。Kさん、有難うございました!


1月9日 山桜500kgゲット! 仕事帰りに野焼きをしてるオジサンを発見。クルマの外気導入から入ってくる煙は紛れもなくサクラの香り!
『おじやん、これサクラちゃうのん?』
『そーやけど、なんや?ニイちゃんは。』
野焼きの炎の向こうには桜の古木が推定500kg。
『焼くんやったら、コレくれへん?』
『え〜よ、え〜よ。持って行き!』即、交渉成立。
『んでも、どやって持って帰る?待っとけよ、ワシ小切ったるわ。』
道路脇の軽トラからゼノアのチェーンソーを取り出したおじさん、あっという間に全部1mの長さに切ってくれたりして...そんなわけで、ヤマザクラ推定500kgゲット!え?どうやって運んだって?今日は運良くトラックなのでありました(笑)

薪集めは、薪を見つける鋭い目(視覚)、チェーンソーの歌声を聞き分ける耳(聴覚)に加え、煙で樹種を嗅ぎ分ける鼻(嗅覚)も必要なのであります。あっ、そうそう、この辺にありそうだなぁ〜っていう勘(第六感)も大切だけどね。


2月15日 広葉樹の薪(薪割り済み)2tゲット! あれは風邪をひいて寝込んでた2日前のこと。一本の電話で目が覚める。森林組合のNさんからだ。
『なぁ、●●君、薪要らんか?』
『へ?薪?』
『実はな、うちは別荘やから、そんなに薪使わへんのやけど、薪小屋が一杯になってしもて...もっと割りたいんやけど、置き場がないしな、2年以上乾かしてあるのんが、邪魔なんやわ。』
『じゃ、邪魔、ですか?』
『そう、思いっきし邪魔。』
『もしかして、くれるって意味ですか?』
『そう、その通り。』
『じゃ、明日にでも軽トラックで...』
『アカンアカン、2tに一杯あるで。』
『は、はい。』

そんなわけで昨日は、仕事を終えてからトラックに乗り換えてNさんの山小屋訪問。小屋の脇に建てられた薪小屋から2tトラックに山積みの2年モノの薪をガッポリ戴くことができた。「あと1車ぶんあるし、明日にでも取りにおいで。」ということで、今日もNさんの山小屋で2tダンプ山盛りの薪をゲット!我が家の薪置き場も、60%が埋まって嬉しい限り...


2月17日 久々の薪割り 仕事が終わった夕方から5kgのマジック斧を振り回して、1tほどの丸太と格闘し、全部割り終えた。...というのも、明日水曜日の休日には、たぶん2tダンプ4〜5杯の丸太が我が家にやってくることになるので、薪置き場を整理しておく必要があったのだ。

“やってくる”と書いたけど、丸太が勝手に届くようなリッチな我が家ではないので、全て自らの手で山から出さなければならない。...そう、明日は久々の本格的な薪狩りなのだ。ざっと見積って、8t...我が家の1.5年分の薪を1日で手に入れる!
僕のために(...というか共有林の美化のために)、区長さんの号令で数名の有志が集まってくれることになってるので、僕も頑張らないと!
大きな故障もなくチェーン&バー無交換で40t以上もの丸太を薪に変えてきた、僕の頼りになる相棒STIHL020ProMini(チェーンソー)のメンテに取りかかるつもりである。そうして手に入れた薪は充分に乾燥させて、僕が40歳になる2006-2007年、我が家を優しく暖めてくれることになる。


2月18日 栗、山桜、クヌギ2tゲット! 予定通り、今日は朝から薪狩り。現地に着いたら区長さんを始め、集落の精鋭たちがチェーンソーを手に待っててくれる...はずが、誰もいない(涙)。15分ぐらいして、区長さんが雪駄履きで自転車に乗って現れて...
『すまんすまん、今日の昼から鳥羽で慰労会なんや。そやから、今日は手伝えへんので、よろしゅうな。』
へっ!?そんなわけで、今日は丸1日働いてクリ、サクラ、クヌギをトラックにたった2杯ぶん、約2tの成果なのだった(涙)。今年も順調に薪が集まっているけど、これから毎年5〜6tづつ集め続ける必要があるわけで、フツーの環境にある人にとっては、薪ストーブを焚くことはなかなか簡単ではないなぁって実感する僕であった。

薪ストーブだけ、しかも燃料費タダで冬を越す=年間6tを焚くために必要なもの。それは...

ユニッククレーン付き2tトラック、2tダンプ、四駆軽トラック、HONDA力丸、そして薪を保管する場所、理解のある隣人、独自の薪ネットワーク、そして何より気力、体力、時間...これだけは最低限なのかもしれない。(但し、全部お金が解決することも事実...笑)
今日、チェーンソーを買って初めてチェーンを交換した。完全にメンテナンスを施し、現地で目立てを何度も繰り返したのに、イマイチ切れ味が戻らなくなったためだ。右歯、左歯ともに均等に目立てしてもバーが左に取られる傾向があり、以前に聞いたチェーンが切れる兆候のひとつということで、大事をとって交換したというわけだ。6年間、40t以上の丸太と闘ったチェーンはコマの大きさが半分以下にすり減って、その歴戦の様子を物語っている。

ご苦労様、My first chain!


 

3月2〜3日 薪割りは続く 予定通り、一通りの仕事を終え、家に着くやいなや、セーフティブーツに履き替えタオルを頭に巻く“田舎のオッサン”ファッションに着替えて、薪割りに精を出す毎日だ。日没サスペンデッドの時間までの約1時間。5.5kgとバカに重いマジック斧(筋肉の付き方&種類が違うアングロサクソン男専用です)を手に、500kgの丸太を薪に変える作業を黙々とこなすと、上着、ネルシャツを脱ぎ去って、最後はTシャツでさえも脱ぎたいほどに身体が暖まるのだ。途中からカメラを手に現れたMaakunが「シャッターチャンスを逃さないレリーズの練習(笑)をするんだ!」とかで撮ってくれたのが↓この写真。デジカメ独特のタイムラグを考えながらレリーズボタンを押すのって難しいよね。


3月4日 薪割り完了 500kg、500kg、最終日は気分がノッて1t...2/18に我が家に運び込んだ2tの丸太を全て割り終えた。割り終えるまでは、丸太の山を見てると“早く割らなくては!”ってな強迫観念&欲望に苛まれるんだけど、全部割っちゃうと“もう少し、ゆっくり楽しみながら割ればよかったかなぁ〜”って少し後悔してしまうのである。薪ストーブを使うにあたって、『薪割りが大変なんじゃないの?』という声を良く耳にするけど、薪割りに関しては3日で2tの生産能力があるわけで、我が家の年間消費量程度なら1週間で事足りるということになる。...単純計算だけど、毎日の夕ご飯前の日課にすれば、一ヶ月20t、1年で240t(これは無理だけど...笑)...油圧や電動の薪割り機なんてものは、薪を商売にしない限り無用の長物と言えるのかもしれないな。但し、その丸太を“タダで”確保するのは、かなりの営業能力が必要だけど...

玉切状態が...
薪になるとこんなに増える

  


 

 

 

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