How to canoe for beginners Vol.4
Chapter 4 簡単テクニック「まっすぐ進む」
さあ、これで漕ぎ出す準備はできました。この章では漕ぎ方(=ストロークっていいます)について説明します。ただ、ここで断わっておきたいのは、このページはあくまでスクールに行く前の予備知識に留めておいてほしいってこと。パドリングっていくら頭で理解したって、実際にやってみなけりゃ解らないんです。これだけはくれぐれもよろしく!
さて、パドリングの基本はとにかく真直ぐに進むこと、曲がること、止まること、そしてフネを真横に動かすことの4つです。これだけ出来ればあなたはもう初級者の仲間入り!それでは直進の方法から説明します。
まっすぐ進む
一番簡単そうでムズカシイのが直進です。右側を漕ぐ場合、パドルで出来るだけ前方の水をしっかりとらえ、シャフトを握った右手を引き寄せながらグリップを握った左手を押し出す。(この場合左手での押しを意識的に強くする)水を掻き寄せるんじゃなくて、パドルに自分の腰を寄せる感覚で後方までしっかり漕ぐ。これが全ての基本であるフォワード・ストロークです。カヌーってカヤックと違ってシングルブレ−ドパドルで片側だけを漕ぐので、例えば右側を漕げばバウ(=舳先)は当然左に曲がります。つまり右側をずっと漕ぎ続ければ、反時計回りに同じ場所をぐるぐる回るだけなんですね。それじゃあ右左を交互に漕げば?っていうことになりますね。これはチェインジング・ストロークていう立派なストロークのひとつです。ただ、このストロークはとっても無駄が多いんです。持ち替えを素早くしないと、バウは左右に振りますから、どうしてもジグザグに進むことになりすぐに疲れてしまいます。そこで片側だけを漕いでまっすぐに進むストロークを覚える必要があるわけです。
その代表的なものがラダ−・ストロ−ク(スターン・プライともいう)。フォワ−ド・ストロークの要領で前方の水を捉えブレ−ドが自分の横に来たらグリップの親指が上に向くようにひねります。そしてブレ−ドに水の抵抗を感じたら、そのままバウのふれが戻るまでブレ−ドの位置を維持するわけです。つまり図AとBの組み合わせですね。このストロークはたぶん5分程度の練習でできるようになるはずです。これをもっとロスなくスムーズにしたのが有名なJストロークです。ラダ−ストロークとは反対にブレ−ドが自分の横に来たらグリップの親指が下に向くようにひねります。するとラダ−ストロークより軽いけど確かな抵抗を感じるはず。ラダ−よりコツをつかむのは少しムズカシイけど2.30分もあれば覚えられるはずです。
fig.A fig.B これさえできれば、直進はもちろんターンだってOK! もう他を覚える必要がないぐらい便利な漕ぎ方なので、いろいろなスピードやピッチで試して下さい。
Chapter 4 簡単テクニック 曲がる、止まる
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