How to canoe for beginners Vol.2
|
僕がこのホームページを始めて、たくさんのメールを頂く中で一番多いのが「カヌーってどうやって始めたらいいの?」っていう質問です。僕もカヌーを始めて間もないだけに、この質問にお答えするのはとっても簡単です。
答えは「カヌースクールに行くこと」です。アメリカ工業アカデミーの研究によれば「確率的にいえば、カヌーを10億人が1時間楽しんだ場合の死亡者数は10000人」とされています。この研究によれば自動車旅行の8.3倍、水泳の3倍もの高率になるわけです。この数はかなりのもので、アルプス登山の1/4にもなるわけですから、カヌーはかなりのリスクを伴う遊びなわけです。ただし、好きで受け入れる行為のリスクは、同様にそれだけ多くのべネフィットももたらすわけで、リスクを恐れてたら何もできない(by 村野まさよし著「リスクてんこ盛り」)ですよね。統計はあくまで統計ですから、いかにしてそのリスクを減らせるか?僕はやっぱり最低限の技術と知識を身につけることだと思います。そのためのカヌースクールなわけです。カヌースクールといってもピンからキリまであって、ビギナーは迷うところですが、こればかりは運次第ってとこもあります。ただいえるのは、自分の目的にあったスクールを選ぶこと。カヌーでオリンピックを狙う人と、最低限の安全を確保しながらのんびり川下りを楽しみたい人とでは、当然違うスクールを選ぶべきですよね。とりあえずはショップに顔をだして質問攻撃から始めましょう。
初めてカヌーに乗った人はこうなる(笑) ショップの話が出たので、ショップについてもお話ししましょう。カヌーを扱ってるショップはだいたい下記の4つに分類できます。(通販などは除く)
A.カヌーも売ってる量販店(一般スポーツ店、ホームセンター、釣り具店など大規模なお店)
B.カヌーも売ってるアウトドアショップ(少しうるさそうなオヤジのいるお店)
C.カヌーしか売っていないカヌー専門店(あんまり大きくないところが多い)
D.カヌーのメーカー、インポーターの直営店(C.と区別がつきにくい)これら4つの見分け方はとても簡単です。真冬に行ってみましょう。カヌーはおろかアウトドア用品も置いてないところ、スキーやスノボしか並んでないところがAですね。他より少し安いかもしれないけど、カヌーに詳しい店員さんのいる可能性は低いのでビギナーの買うべきお店じゃないです。
また、カヌーはないけどアウトドア用品を置いてて、スキーもあるけどXCスキーだったりするお店(店の奥で不愛想を装うヒゲのオヤジかなんかがジロッと見てたりする)がB.です。不愛想っぽく見えて、その実、話好きだったり優しかったりするわけですが、そのオヤジさんに短刀直入に尋ねてみてカヌーの知識が怪しいようならパス!「カヌーもいいけど、今度雪山でビバーグしてみない?」なんて方向に話が進む恐れあり(笑)。もし店のオヤジさんが個人的にもカヌーを楽しんでるようなら、いいかも。
お店の名前に「カヌー」の文字があったり、実際訪ねてみて冬なのにカヌーキャリアを載せたクルマがうろうろしてるようなお店がC.やD.のお店。大抵はスクールもあるし、色々と詳しく教えてくれるビギナーにとっては有り難い存在ですね。ただし気をつけたいのが、前にも書いたショップの性格です。鉄拳が飛んで来るような体育会系のショップや利益至上主義でいい加減なショップもなかにはあるわけで、ここらへんの見極めはすごくムズカシイんです。
本当は友達の中でカヌーをやってる人を探すのが一番いいんだろうけど、なにぶんカヌー人口は少ないので・・・。
そこで僕のおススメは、実際にカヌーをやってそうな川に出かけてカヌーイストに直接尋ねるって方法です。鮎解禁以降のカヌーイストって結構肩身の狭い思いをしてるので、好意的に話し掛けてくる人ってすごく嬉しいんですよ。ましてやカヌーを始めたいなんて人は即、同志ですから(笑)、「乗ってみます?」ってことも。コレ本当におすすめ!あとスクール以外の方法としてはメーカーやインポーターの主催するイベントに参加するってのもいいかも。雑誌なんかに時々載ってますよね。ここでショップの人と知り合いになって、スクールに行くようにすればハズレも少ないだろうしね。その他にレンタルという手もありますが、白鳥のカタチのペダルボートと一緒の場所だったり、スクール受講者のみを対象にしていたり、とあんまりよくないかも。
Chapter 3 カヌーえらび
Copyright 1998-2000 Akihikom.All right reserved