そこで今日のフーフで野遊びは午前中だけの軽めの野遊びにしようってことで、青山高原でお散歩。山頂小屋駐車場をスタートに低緯度(北緯34。)低標高(600m)ではとても珍しいブナ原生林(県天然記念物)を抜けて病気平癒の神として古より多くの信仰を集めてきた奥山愛宕神社へ参拝する3kmの山歩きだ。ほとんどがスギやヒノキの人工林である布引山地にあって、原生林の存在自体が貴重である上に、本州中部ブナ地帯の下限である標高1000mより遥かに低い地点に原生するこのブナ林は、希有な存在なのだそうだ。
紅葉も盛りを過ぎ、ブラウンに染まるフカフカフワフワのトレイルに落ちる金色の木漏れ日...稜線を越えほの暗い針葉樹林から明るく温かなブナ林へ。ブナ林に差し掛かると空気の色、気温までが一変する感じだ。森はほとんどが直径30〜50cm、樹高20〜30mのもの。それでも樹齢150〜200年クラスのブナの木を中心にハリギリ、ミズナラ、クヌギなど薪ストーバー垂涎の木々(笑)が立ち並ぶ。
『やっぱり、ココ、いいわねぇ。何だか落ち着くのよねぇ。』
広がるブナ林に目を輝かせながら、ともちゃんが呟く。そりゃそうだろ、かつて山の民だったアナタのダンナが幼年期を過ごした場所から数kmしか離れてないんだもん(笑)
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