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September.2006 part.3 

 

 

 

  

 


太陽の光とともに深い淵の底へ潜水を試みるMasa

 

 

9月24日 ラストシュノーケリング2006(魚飛渓)

本当ならば、今日は運動会の参観に来てくれた九州ばあちゃんと一緒に熊野古道・馬越峠を歩くはずだった。ところがばあちゃんが直前になって来られなくなってしまい、ぽっかりと予定が空いてしまった日曜日である。実は2年前の運動会翌日も今日と同じく馬越峠を歩く予定で海山町に出向いたんだけど、あいにくの雨で魚飛と和具でのシュノーケリング(親子3代で9月、しかも雨の中シュノーケリングってのはスゴイかも。しかも背丈が同じだからって娘のウェットがすんなり入るばあちゃんってのはもっとスゴイ!?)だけで馬越は歩けず、しかも突如Discoveryのブレーキに不具合が発生しキャンプinn海山をキャンセルして帰宅した(そして、その翌日、海山大水害が発生した!)という経緯がある。

そして、ばあちゃんが来られない今日に限ってあいにくの(!)晴天。そこで、僕らは急遽、海山の魚飛渓でたぶん今年最後のシュノ−ケリングを楽しむことにする。

ちょうど今日からキャンプinn海山でキャンプを楽しむご近所のSさんちと一枚岩で待ち合わせということで、8:00に家を出発。きっちり90分、9:30に魚飛渓に到着する。
すでにSさんちの銀色OUTBACKは到着していて、僕らもその後ろに金色OUTBACKを停め、テールゲートのそばにThe PUPテントを開いてスノコを敷いてウェットスーツに着替える。ダッちゃんを買ったら使わなくなるかと思ったけど、意外に出動回数の多いお着替えテント、実はポータブルトイレ用である(笑)


NRSブラックウェット倶楽部参上!

初心者者向けのアウトドア雑誌に紹介されて以来、とんでもない数の人が押寄せて、“長島温泉ジャンボ海水プールより人が多かった!”らしい今年の魚飛渓だけど、さすがに9月後半ともなると誰もいなくて本来の静けさを取り戻している。


水中にうごめく青い物体は??

みんなで手分けして道具を担いで一枚岩に下りると相変わらず澄んだ魚飛渓のクリアな流れ。一枚岩に勢ぞろいしたNRS印のブラックウェットスーツ軍団...ある意味異様かも(笑)。

ドボン!水音に振り返ると、いきなり飛び込むMasa。『冷てぇ〜!』とか叫びながら浮かんでくるのを待ってても全く浮かんで来ないMasa。水面下に揺れる青いファイントラックラッシュは...
歩いてる!いきなり石抱き歩行かよっ!(笑)
僕もMasaに続いて水中へ。相変わらず対岸までクリアに見える素晴らしい透明度の淵には、でっかい石を抱いて川底を歩くMasaの姿。よほど楽しいのか、大口を開けてガハハ笑いである。
(よく水を飲まずに水中で笑えるよなぁ...Masaの七不思議)


石抱き歩行のMasa

嬉しさのあまり水中で高笑いする

女性陣は上流の浅瀬ですでにテナガエビ漁を始めていて、間もなくMamaが小さいのを一匹ゲット。ただ、さすがにこの時期になるとそれなりに水温も下がりつつあるからか、エビの姿もめっきり減ってしまってて、女性陣はちょっと不満げ。一時間ほどで上流での漁を諦めて、下流の大岩がある淵へと漁場を移す。(そうは言ってもここは紀伊半島。泳ぐだけなら11月上旬まで大丈夫。獲物は少なくなるけど、同じように人も少なくなっていいかも)


淵を泳ぎ回るSさん親子

テナガエビ、ゲット!

淵で潜水を楽しんでいると、突然、下流に移動した女性陣から歓声が上がる。
『やった〜!捕まえたぁ〜!』
どうやら何かをつかまえたのはSさんちの奥様・かよちゃん。みんなで集まってこちらに戻ってくるってことはよほどの大物に違いないと期待して待っていると、うひゃぁ、イ、イボガエルじゃん!確かに大物だけどさぁ...


なんでオレなんか捕まえんねん!もしかして喰うんか?
(Masaが“ジョージ”と命名)


イボガエルもゲット!

エライ目に遭うたわ、サイナラ〜!

ご存知のようにシュノーケリングマスク越しに見る水中の生き物は陸上の2倍ほどに見えるわけで、これだけデカいカエルはとんでもない大きさに見えたはず。実際、うちのMamaも見掛けたけど、見なかったフリをしたらしい(笑)。そんな大物をヒョイって手掴かみしちゃうかよちゃん...母は強し!である。

かよちゃんが握りしめるイボガエルに群がって『ひゃ〜カワイイ!』『見て見て!お目々が凛々しいわぁ〜!』ツンツンとつっ突いたり、頭をナデナデしたり、代わる代わるダッコしたり...キモいとかエグいとかいう声は皆無で黄色い歓声に包まれて複雑な表情のイボガエルくん(笑)。みんなで散々イジり回した後、淵に離してやると全速力で対岸に泳いでゆくMasaが“ジョージ”と名付けたカエルちゃん。
まさか彼も自分を平気で素手で捕まえる主婦がいるとは思わなかったようで...(笑)


泳いでるやん(笑)

“カナヅチ”さんもウォータースライダー挑戦!

淵を泳ぎ渡ったり潜水したり、ウォータースライダーを楽しんだりして2時間ほど泳ぎっ放しの僕ら。
水温が高いとは言え、さすがに長時間水に入っていたので全員がムラサキクチビル(笑)。そこで一旦川から上がって、ランチタイム。
我が家は冷凍鍋焼きうどんを放り込んだ大鍋をPRIMUSに架けて冷えた身体を暖める。ご近所でこんな風に同じような遊びを楽しんでいるのに(しかも旦那同士が同い年だし。)、なかなか一緒に遊べなかったSさんち。こうして初めて一緒に遊べたので話が弾み、食後はしばらくお喋りを楽しむ。


水中はこんな感じ

林道を歩いて上流へ向かう異様な集団

うどんと夏のような日差しで身体が暖まったところで、さらに楽しい遊び場を求め僕らは林道を歩いて上流の淵へと移動する。ほとんどクルマの通行がない林道だけど、川遊びの人たちだろうか?時々僕らを追い抜いてゆくクルマがある。そんなクルマから痛いほど感じる視線...まるで密漁者のような“恐怖のブラックウェット軍団”のユニフォームに身を包んでいる僕らの集団はやはり異様なオーラを発しているようだ(笑)

 



天然滑り台の淵で遊ぶ

美しい淵を独り占め

林道をしばらく歩くと、立派な吊橋が見えて来る。魚飛吊り橋だ。高所恐怖症の僕とMasaはちょっと苦手だけど、怖いけどついつい入っちゃうお化け屋敷みたいなもので、みんなで渡ってみる。その先に遊歩道が続いているけど、今日は渡るだけにしてさらに上流へと歩く。川沿いの木々の間から見えて来たのが、たぶん魚飛渓で一番有名なスポットである天然滑り台。林道から簡単にアクセス出来るので、岩伝いに滑り台下の淵に降りて早速ひと泳ぎ。

Masaはいきなり淵を滑り台下の滝壷に向かって泳ぎ始め、滝壷で何度も潜水を試みる。何かをチェックしているような泳ぎ方である。おもむろにP.F.Dに袖を通し、ハ−ネスをぐいっと絞る。『う〜ん、ちょっと水が多いなぁ。』などと呟きながら、滑り台の上に立つMasa。そして...いきなり滑り台に座って、ウヒョ〜!ってな変な声を上げて滑り台を落下!


天然滑り台を滑るMasa。ちょっと水量が多くて迫力満点だ

真っ白に渦巻く滝壷から響く轟音のせいでMasaの入水した音は全く聞こえない。1...2...3...Masaが水中に没してから3秒後、彼の頭が手前に立ちはだかる壁のような岩の根元に浮かび上がる。『イテテ!』白波に揉まれながらMasaが照れ笑いしながら叫ぶ。『ここの返し波、見た目ほどのパワーがないよぉ〜!P.F.Dの浮力が強烈だから、浮き上がる時に岩に肩をぶつけたぁ〜!』
さきほどの滝壷での潜水は水深と危険な岩のチェックで、安全を確信しての飛び込みだったけど、P.F.Dの浮力が予想外だったみたい。


岩からジャンプするMasa
さきほどの泳ぎは水深チェックだった模様

上:Azuもマネしてジャンプ!
下:雰囲気のある双子滝

岩に泳ぎ戻ったMasaのファイントラックを脱がせて確認すると擦り傷と若干の打撲。実はその道のプロであるSさんが直ぐさまチェックしてくれたけど、問題なさそう。『大丈夫っすよ。ほら、また飛んでるし(爆笑)』Masaは向かいの岩から満面の笑みを浮かべてジャンプ中(笑)。
そんなガキ大将を見て、Azuが、そしてS家のこーくんも宙を舞う。本当に楽しそうな子供たち...彼らを見つめるお父さんずも思わず笑顔になってしまう。



歩いたり...

流れたり...

夢中で遊んでいると時間は魚飛渓の流れのようにあっという間に過ぎるもの。気が付けば14:00を回っていて、これからキャンプinn海山でチェックインや設営が待っているS家のことも考えて、一枚岩に戻ることにする。『このまま川を下りましょうか!』ってことで急遽、ダウンリバートレッキングの開始だ。


泳いだり...

美しい淵で遊んだり...

宮川某支流のようにプカプカ浮かんで流れるという楽しみはないけど、見上げるような大岩を乗り越え、息を飲むような美しい淵に飛び込み、白く波立つ瀬を流れ...魚飛渓でのダウンリバートレッキングは実に変化に富んだ素晴らしい体験だ。リバートレッキングと言っても林道で10分ほどの距離で何kmも下るわけではないので特に先を急ぐ必要もなく、とにかく川を遊び尽くすことを主眼に置いて道草だらけで少しづつ進んでいく。
先頭を切るのはMasa。わざと岩に登って“なんちゃってボルダリング”を楽しむ。AzuはS家の2人の子供たちを引き連れて瀬から瀬へ水面を進む。僕とSさんはそんな子供たちの監視役で、ふたりのMamaは最後尾、エビたもを手に漁をしながらプカプカ流れる(笑)。


漁に励んだり(笑)して川を遊び尽くす

岩に登ったものの...オリレナイ

 


淵の底にくっきりと影が映るのは、大岩に登頂した僕とMasa

 

しばらく進むと魚飛吊橋に到着。橋の真下には青々とした深い淵。それまで大きな岩を次々と登頂 していたMasaがまっ先に淵に駆け寄る。
『お〜い!絶対ココ6mはあるって!』
2年前の大水害の際、淵のほとんどが上流から流れ出た大量の土砂で埋まって浅くなってしまった魚飛渓。それまではあちこちに5mオーバーの淵があって、高い岩からの飛び込みや深い淵の底への潜水などが楽しめたけど、ここ最近はそれが出来なくてちょっと欲求不満だったMasa。


ママたちは相変わらず漁

深い淵を発見し大急ぎで駆け寄る

すぐにP.F.Dを脱ぎ去って、青く澄んだ淵に飛び込んで水中の様子を偵察に入る。そして対岸の岩に器用によじ登って、いきなりジャ〜ンプ!
やけに滞空時間が長いジャンプ。踏み切りから着水、そして浮かび上がった時も終始、満面の笑み。見ているこっちまで楽しくなるような、そんな笑顔だ。
何度か高さを変えて飛び込みを楽しんだ後、今度は淵への潜水開始。Masaはひと目見て6mって言ったけど、潜ってみると実際は5m少々、一部は6mオーバー...7mかもしれない限りなく深い淵。マスクを着けて僕も水に入ると、淵の向こう側をMasaが一直線に川底に向かっているのが見える。青いラッシュを着たMasaはまるで獲物を目指して水中に飛び込むカワセミのようだ。水面からでは彼の表情が窺い知れないので、僕も中ほどまで潜ってカメラを構える。


まずはジャ〜ンプ!空中での表情は
小学生とおんなじだな(笑)

次は深い淵に潜水。スイミングやめても
泳ぎは達者なままのようだ

体温維持のために着ている二枚重ねのウェットスーツと手に持ったカメラのせいで3mが限界の僕を一瞥し、彼はニヤリと笑って肺の空気を抜いてさらに深い世界へ。浮力の高い海での潜水に慣れているからか?さほど苦もなく川底に到達し、例によって陸上では持ち上げられないほどの大きな石を膝の上に載せてピース!(笑)余裕である。
こんな感じで潜水を3本。3本とも川底に到達したところで、彼が僕にも潜水するよう求めるので、僕も親父の沽券を掛けて全力で潜水...ううっ、ダメだぁ〜!あと50cmが届かず(涙)中坊に負けを認めるわけにはいかないのでウェット二枚重ねのせいにしながら誤魔化すしかないズルい父親だ。


一枚岩に戻って瀬下りを楽しむAzu

Masaを親分に年代を越えて子供だけで楽しく遊ぶ

最後にMasaがちょっとここには書けないあんなところ(よいこが真似をするとマズいので...笑)から飛び込んで、魚飛吊り橋での遊びはおしまい。さらにダウンリバートレッキングを続けて無事一枚岩に到着した。

午後3時を過ぎて、すでに山の影に入った一枚岩。気温もグッと下がっているけど、子供たちの水遊びは止まらない。ウォータスライダーを楽しんだり、瀬上りに挑戦したり、とMasaを大将に魚飛渓を遊び尽くす。


強烈な瀬登りに挑戦

身体が水没して...

あえなく失敗でも笑顔(笑)

午後4時、さすがにそろそろ遊びを終えないとSさんちが暗闇のなかで設営しなければならなくなるので、ここで水遊びを終了。道具をそれぞれのOUTBACKに積み込んで、ThePUPテントで着替えを済ませ、名残惜しい気持ちを胸に魚飛渓を後にする僕らだった。
今年の夏の状況を見るにつけ聞くにつけ、川で遊ぶ人たちのマナーが今年になって一気に悪化している現状もあって来年もここで遊べるかどうか...じゃなく、遊ぶ気になれるかどうかは判らないけど、真夏を避けて梅雨前と秋にはまたここの素晴らしい自然を堪能したいと思う。

それではHasta la vista,Uotobi!

(ちなみにSさんちは翌日も魚飛で遊んだとか...タフねぇ)


熱いコーヒーで身体を暖める

帰り道は必ずきょうこちゃんたまご

 


ヲイヲイ、ここは郡上八幡じゃないぞ!

 

魚飛のカエルたち


ジョーイチ

ジョーゾー

ジョーコ
 

 

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