弥山山頂にて 7月16-17日 天河神社&紀伊半島最高峰へ!(弥山〜八剣山登山) いよいよ楽しい計画の当日がやってきた。夏の計画?そう、毎年恒例になった“夏休みキャラバン”も楽しみだけど、その前にもうひとつ楽しみな計画...いつも思いつきで行動することが多い我が家だけど、今回は何ヶ月も前から計画し、宿の手配をし、ネットで情報を集めてきた。先月の戸隠も実はこの計画を練る中で思いついた、いわゆる序章に過ぎないわけで、こちらが正真正銘の“本番”なのである。 僕ひとりなら何てことない(...はずだ)けど、ちびっこAzuを基準に考えると、かなり困難を伴う、高差850m超、健脚さんコースタイム7時間と少々...の中級とされるコースである。技術的にはともかく、体力的にはたぶん3000m超の本格的な山でも太鼓判!のAzuだけど、問題は精神力。果たして彼女がキレることなく歩き続けることができるのか?それだけが少し心配なのである。 今回は我が家とNESSY夫妻だけなので『お友達と一緒だから作戦』は使えないし、たぶん距離が長過ぎて『オマエなんか置いてくゾ!作戦』は“狼少年”化して何度も使えないだろうけど、ま、『ホメ殺し大作戦』、『後で何か買ってあげる作戦』、『可愛いお花だ!作戦』などなどを臨機応変に組み合わせながら、上手く盛り上げて行こうと思う。 要するに勝負は往路の最初2時間ほど。それ以降は多少の達成感も手伝って、僕を追い越すような健脚ぶりを発揮してくれるだろうし。だって、実は我が家で一番根性があって体力があるのはAzuなんだもん(笑)。 そんなわけで、早起きして4:00a.m.に家を出る。R165を西進し、吉野川からR309へ。 クルマで仮眠中のNESSY夫妻を起こし、登山の準備を整えて7:00ちょうどにスタート。まずは工事中の橋の下を越えて登山口へと向かう。国道脇にはホタルブクロの白い花が朝日を浴びて可憐に咲いている。 間もなく正面に行者還トンネルが見えてきて、道路の右側に登山口(7:15)。脇にあるアクリル製のボックスに登山届を提出し、右手の渓流の水音が響く登山道を進む。 間もなくテント場。前室に登山靴が2足並んだテントがひと張。歩きやすい道をさらに進むと、水場があり、丸太のトラス構造の橋で渓流を渡ると、そこからは本格的な登山となる(7:20)。ブナ林の尾根をほぼ真っ直ぐに登る。ここから奥駈道合流点までは約1km。でもってスタートの標高が1094mで合流点が1560mってことだから標高差ほぼ500m!...ま、つまり、そういう道なんです(涙)。 木の根に足を取られないように気を付けながら、でも木の根に助けられつつ、何度も休憩しながら登る。ブナ林の間には真っ赤な木肌のヒメシャラ(サルスベリ)が所々に現われ、『あのヒメ
シャラまで頑張って休憩しよう!』ってな感じで目標になって助かる。しかも滑らかで硬質なヒメシャラは頬を寄せるとヒンヤリと冷たく、まるで氷枕のような効果を得ることが出来る。
渓流を渡るといきなりの急登。ここから奥駈道合流までは 1kmの距離で標高差400mをかせぐほぼ一直線の急登
紀伊半島らしい苔とブナの森
なんと素晴らしい森!感動で疲れも吹っ飛ぶ瞬間
奥駈道からの眺望。ひときわ尖ったピークが八剣山(その右の台地状の山塊が弥山)
斜面を覆う緑の絨毯が風にそよぐ
退廃的な美しさも感じるけど、超多雨地帯だけに早く対策を講じないとヤバい
国特別天然記念物・オオヤマレンゲ
八剣山登頂!
いきなり下界から雷鳴が轟き、霧が斜面を駆け上がってくる
世界遺産の聖なる森
|
Copyright 1998-2005 Akihikom.All right reserved