鮠川橋に向け漕ぎ進むMasa&KouのHUNTER
4月9日 復活!宮川ダウンリバー(中川大橋〜宮リバー度会パーク10km)
『お〜い、明日は高気圧の中心が我が家の真上に来て快晴&無風の気圧配置だぜ!』
『やった〜!』
『行っとく?』
『行っちゃいましょうよ!』
気田川ダウンリバ−で幕を開けた2005年カヌーシーズン。気田川では同行していただいたtakaboo家の普段の良い心掛けのおかげで(笑)幾多の幸運にも恵まれて最高のスタートを切ることが出来た。でもこう見えても意外に義理堅い僕ら夫婦にとって、とても気になるのはホームリバー・宮川のことである。『やっぱり宮川を飛ばして他の川にばかり行くのはダメよね。』と、ともちゃん。じゃぁ、桜も見頃だし2週連続にはなっちゃうけど、宮川をカヌーで下ろう!ってことで金曜夕方になって宮川DRが決定である。
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気田川の教訓を生かして3艇積みのダッちゃん(自宅前)
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そうは言っても、朝になって外に出て風が強いとか、寒いとかネガティヴなよ要素があったら“ヤ〜メタ!”が出来る余地を残しておくのが我が家流なので、宮川に行く時は普段なら前日に準備を全くしないのが決まり。でも今回はダッちゃんの3艇積みを実践するのは初の試みなので、前夜から準備を進める。
例によって、夕方の天気予報を見て思いついた行動なので、今回も我が家の単独行(4人なのに単独ってのも変かな?...笑)。自分勝手なメンバー揃いの我が家は気田川の2艇体制が非常に不評だったこともあって今回は3艇体制。
スタート地点にカヌー&装備&ともちゃん&子供たちを降ろして、僕がダッちゃんをゴールに回送。ゴールからフォールディングバイク・PEUGEOT
Pacific16でスタートに戻り、スプラッシュガード機能付の輪行バッグに詰めてカヌーのセンターに積み込んでダウンリバースタート!という手順を予定している。
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自転車で戻ることを考えて、コースは10kmほどと本気で漕げば1時間半もあれば余裕で下れちゃう超・ショートコースだけど、きっと途中の河原で泳ぎまくってゴールは夕方になるに違いないので、女性陣にとっては『走る更衣室』がゴールに待機してる安心感は何物にも換え難いだろうし(笑)。
目覚めると、寝室の天窓は青一色。予想通りこの春一番の青空だ!カヌーも自転車も積み込み済みのダッちゃんに乗って宮川へ向かう。いつもより少し朝寝をして、いつも通りに朝食を食べ、9:00過ぎに出発。朝一番にアキヒロさんから電話が入って、ご一緒しましょうってことなので、僕らも子供たちもゴキゲン!通い慣れた宮川への道のりだけど、ダッちゃんに3艇積みで高速を走るのは初めてなので、少しスピード控えめに高速を南下する。途中のコンビニで行動食を買出しして45分ほどで中川大橋に到着だ。
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ノビテックを使ってカヌーを下ろす(中川大橋)
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ルーフから3艇のカヌーを下ろしていると、間もなくグリーンのEXPLORERをルーフトップしたアキヒロさんちのランカスターが中川大橋下のスロープを下ってくるのが見える。ゴールポイントへのクルマの回送は、アキヒロさんちがゴールの宮リバーパークにPANDAのパンちゃんをデポして来てくれたとのことで不要(サンキューです!>いずみちゃん)。準備が整った10:30、ダウンリバーのスタートだ。
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中川大橋をスタート!(10:30a.m.)
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いきなりのライニングダウン
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メンバーは我が家はMasaとともちゃんがそれぞれHUNTERとPATHFINDERでソロ、Azuと僕がCAMPERにタンデム、アキヒロ家はEXPLORERに4人乗りという陣容。でも、スタート直後にKouがHUNTERに乗り移って、本当に久々のKou&Masaの中学1年生タンデムが実現だ。
スタートから400mほどで浅瀬が現れ、いきなりのライニングダウン。今日の宮川の水位は最低レベル。これは予め覚悟の上のダウンリバーである。
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鏡のような瀞場を進む(鰻“膳”前)
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Kouとのタンデムに切り替えてゴキゲン!(リバーススカーリングで離岸)
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Miyagawa
Green!!(Papa&Azu)
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CAMPERのライニングダウンはAzuの仕事
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『やった〜!お散歩だぁ〜!』
Azuはライニングダウンでカヌーを犬のお散歩に見立てて進むのが大のお気に入り(『石の間を上手くすり抜けるとカイカン!』だそうです...笑)なので、CAMPERを彼女に任せてジャブジャブと浅瀬を歩く。ウェットスーツを着てると汗ばむような陽気。水温もかなり高めで水に入るのは全く苦にならない温かさだ。
『お昼ご飯にはちょっと早すぎよねぇ。』
鰻の“膳”を恨めしそうに横目に見ながら誘惑を振り払うように先を急ぐMamaの姿が笑える。
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ダイナミックなパドリングフォームのMama
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宮川にぴったり(笑)の清涼飲料水
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『ねぇ、Moeちゃんと一緒に乗っちゃダメ?』
スタート直後から何度も振り返って懇願するAzu。CAMPERのバウシートに“半ケツ”で乗りたいという意味なんだけど、これをされると全く前が見えなくなるし、お喋りに夢中でパドリングがおろそかになってしまうことを知っているので、『ダ〜メ!』
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あまりにしつこく言うので僕が困り果てていると、隣を漕ぐMamaが見かねて近づいてAzuに声を掛ける。
『要するに、アナタはMoeちゃんと一緒に乗りたいわけでしょ?じゃぁ、ママのカヌーを貸してあげるからふたりで乗ったら?』
まさに助け舟...じゃなく助けカヌーを出してくれたのだ。おおっ!グッドアイデア!でも、たぶん『無理よぉ!』って言うだろうなぁ。ところが!
『えっ、いいの?じゃ、貸して貸して!Moeちゃ〜ん、ママがカヌー貸してくれるって!』娘の成長を感じる一瞬である。
『じゃ、Moeちゃんが前ね。ワタシが後で舵を取るから、良く前を見ててね。』すっかり船長気取りのちびっこAzu。でも、すぐに音を上げてMamaにカヌーを返すことになるだろうねぇ...というメンバー全員の好奇の目が集まる中、二人合わせて20歳、体重60kgのミニマムタンデムがスタート。
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乗ってるだけにそろそろ飽きてきたAzu
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『Azuちゃん、岩があるわよ!』
『Moeちゃん、右でバック!』
『“オイデオイデ漕ぎ”であの間を通るわよっ!』
大きな声でコミュニケーションを取りながらかなりのスピードで僕らやKou&Masa艇をも抜き去って先頭に踊り出るのだ!これは正直なところ意外な展開。
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Azu&MoeにPATHFINDERを託してみる。
3年生からソロパドリングテクの蓄積に加え、身体が大きくなって体力もついてきた中1コンビはともかく、パドルのブレードを浅く刺してチョコチョコって漕いでるだけのように見える小5コンビの船足が想像以上に速くて、カヌーってこんなに軽い力で簡単に漕げるものなの?とアレコレ漕ぎ方についてウンチクを垂れるのがバカバカしいほど。たぶん大人2人に比べてカヌーの接水面積が異常に狭いから軽い力でぐんぐん進むのだろうけど、フォワードの中で時折入れるピンポイントのスカーリングが面白いように効いて、とてもメリハリのある理想的なパドリングを見せる二人だ。(但し、今日は無風だから上手くいくけど、ひとたび風が吹いたら接水面積の小ささが災いしてコントロール不能になるんだろうけどね。)
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アキヒロ夫妻をアオるAzu&Moe艇
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『スタートの時と違って、今は1艇に2人づつ乗ってバランス良いよなぁ。』
Kouが呟いた通り、気がつけば4艇に2人づつ...全艇がタンデムになってみんなシアワセな感じだ(笑)。
『カヌーは面白いけど、すぐに乗ってるだけじゃ正直つまらないから、すぐに子供たちが飽きてくるんだよねぇ。でも、こうやってみんながパドルを握ればそんなこともないし、今度から我が家もミックマックを積んできて2艇体制にしようかな?』とアキヒロさん。
そうなんですよ、乗ってるだけじゃ正直ヒマだもん、子供じゃなくても飽きるよね。でも、その気持ちが一家でカヌー3艇なんていう“カヌー地獄”への入口なんですけどね(笑)
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浅瀬と深い淵が交互に現れ、カーブの内側には豊かな玉砂利の河原が広がる宮川。こんなに桜ばっかりだったっけ?と呆れてしまうほど、両岸には満開の桜が続く。
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これまでも何度か“お花見カヌー”と称して春の宮川を下ったけれど、いつも桜満開のタイミングではなく咲き始めだったり桜吹雪の数日後だったりして、本当の意味でのお花見カヌーになったことがない。今日はまさに、ベストなタイミングでしかも桜の花を際立たせる青い空!水量が少ないことを除けば、カヌーから見上げる両岸の景色は近年にない素晴らしさである。
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鮠川橋たもとの桜の古木も満開!(手前はMasa&Kou)
緩やかな左カーブを抜けると、青い空をバックに真っ赤に塗られた鮠川大橋の美しいトラス構造の橋梁が見えてくる。右岸には姿の良い桜の古木。決して有名な景色とかじゃないけど、絵はがきのように美しい光景だ。
空を映してあくまでも青い川面にKou&Masaの赤いHUNTER。ちょうどワンポイントのように絶妙の位置を進んでいるのが心憎い。
そんな絵のような光景にうっとりしている僕らの気持ちをぶち壊す、先頭のHUNTERからの怒鳴り声。
『ハラヘッタァ〜!』
はいはい、じゃあここでランチにしましょうかね(笑)。
鮠川大橋上流左岸の河原にカヌーを寄せて、積荷の防水バッグを荷揚げしてちょっと早いランチタイムだ。
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鮠川大橋上流でランチタイム
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流れの穏やかなグリーンの宮川と赤い鮠川橋、そして満開の桜に囲まれる絶好のロケーション。人肌より少しだけ温かい玉砂利に座って、20QTのフロストバッグから取り出したビールをプシュッ!カラオケの音が響くワイワイ賑やかなお花見も良いけど、ヒバリのピリピリピり〜♪とウグイスのホーホケキョ、ケキョケキョ♪いう歌声だけが響く河原の花見もなかなかのものだ。定番、というかマンネリのラーメンを食べながら、河原で遊ぶAzu&Moeを眺めながらアキヒロ夫妻とアレコレと語り合う。
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この人たちはすでに夏を迎えているようだ
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うぁ〜、やっちゃったよ(Kou)
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対岸に向って泳ぐMasa
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無邪気に走るMasa
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水辺でウォーターガンを使って遊んでたMasaとKouは、段々とエスカレートして川の中へ入っていく。気がつけば川の流芯を越えて向こう岸に向かって泳いでるし!(涙)。中学生になって、少しは大人になるのかな?と期待半分寂しさ半分だったけど、去年までのMasa&Kouと全く変わらず、まだまだ無邪気なものである。ま、それにしても4月上旬から笑顔で川を泳ぎ渡ってる息子たちもある意味異常だけど『もう4月だし、ま、いっか。』そんな風に納得して別段注意もしない親も親かもなぁ。
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カヌー歴13年。カヌーに関しては大人同然だ。
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一時間ほどのんびりした後、さらにダウンリバーを続ける。
何事でも無理をしない、させないのが長続きするコツなので、ここからはAzu&MoeのPATHにMamaが乗り込むことになる。ところが、瀬をふたつ越えたところで『やっぱりMoeちゃんと2人で乗りたいっ!』とAzu。やる気になってる2人の希望通り、Mamaが再びぼくのバウに戻り、またまた小学5年生コンビの復活。
身体は小さいけど、確かな彼女らのパドリングテクニック。加えて10年以上もの長きにわたってカヌーのバウで川の流れを見て来たからだろうか?コース取りの判断に関しても、今日の宮川レベルはもちろん、もしかすると先週の気田川でも充分に通用するように見えるほどだ。
(『Moeちゃん、あの岩の右ね!』『三角の?』『ううん、その左の赤い岩。』50cm単位で進むべきコースを見極めている!)
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宮川の透明度はまずまず
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息の合ったところを見せるアキヒロ夫妻
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Mamaの力を借りるのはここで終わり
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久々の夫婦(めおと)タンデム
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水位が低くて“ミニ・ピンボールの瀬”状態になっている田間の早瀬。ひと漕ぎごとにサイドスリップをかけてカヌーをスラロームさせる必要があるんだけど、ふたりの連携が上手くとれて岩に接触することなく見事クリアしたのには正直驚いてしまった。
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ヴォリュ−ムのあるエクスプローラーも充分に漕げる
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『これからはなるべく子供たちだけで漕がせようね。』アキヒロさんと僕は、愛娘たちの勇姿を笑顔で見守りながら深く頷く。
何歳になっても家族の最年少であり続けるせいで、いつまでも“チビちゃん”扱いを受けてるAzu&Moeだけど、知らず知らずのうちに成長して精神的にも肉体的にも少しづつ成長しているんだなぁって今更ながらに気付かされる瞬間。(先日、スイミングクラブの200m個人メドレーのタイムを見て驚いた!ナント、2年前、小学5年生の時のMasaの記録よりも今のAzuの方が速いのだ!!)
そんな知らず知らずのうちに大人になった彼女たちが、ただカヌーに乗せられて(載せられて?)るだけで満足出来ないのは当然のこと。もちろん、男の子に比べるとメチャはしないぶん慎重だけど、僕ら親も少しは認識を改めないとなぁって感じる。
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空中浮遊の感覚を味わうことが出来るほどに復活を遂げた宮川
田間〜牧戸の淵を過ぎると、宮川の透明度はさらにアップし、水深1.5〜2m程度の川底に僕らのカヌーの影がくっきりと映るのが見える。“空飛ぶカヌー”僕らがそう呼ぶ、清流ならではの愉しみだ。
カヌーに乗っていると知らず知らずのうちに視野が広がって、その上、実際に見えていないはずの後方の水音や風、動物の気配もが映像として脳にインプットされる感覚があるものである。まるで360°見えている感じ...そうなると実際には流れているはずなのに、川の上に止まっているように思える瞬間が訪れるんだけども、“空飛ぶカヌー”になると、川底の小石を進む自らの影でスピードを認識することが出来ていい感じなのだ。
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Moeちゃん、バック漕ぎよっ!
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久々の夫婦タンデムを楽しむ僕ら
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久倶都比売橋をくぐると、今回のコースの中で去年の台風で最も大きく変わった区間に入る。
大きなコンクリートブロックやテトラが水面下に点在していることは先々週、Masaとの“宮川下見サイクリング”で川べりから確認済み。コンクリートにぶつかってもカヌーに傷が付く程度で別段どうってことはないけど、突き出た鉄筋はカヌーに簡単に穴を開けたり、仮に沈したりすると大怪我の元になるので少し慎重に進む。
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内城田大橋のオレンジ色が近づいた時、『ねぇ、オレたち先に行ってもイイ?』ガシガシ漕いでるMasa&Kouは僕らののんびりペースに耐えられないようなので、先行を許可する。彼らはもう、中学生。いつも親の目が届く場所で漕いでる年齢でもないだろうし。
『ゴールは宮リバーだぞ!』
間違えて度会橋まででも平気で漕いで行っちゃいそうな元気さに、一応確認の言葉を掛けると、パドルを大きく掲げて“ラジャー”の合図をしてあっという間に僕らの視界から姿を消す。
もう少し水温が上がったら、熊野川あたりのある程度流れがある川でスタートポイントまでカヌーを運んでやってMasaひとりで川を下らせてみようか...本人の達成感もあるだろうし、ゴールで待ってて上流に息子の姿が現れたら親父の僕は涙ぐんでしまうかもなぁ...。
楽しい想像が現実になる日も意外に近いのかな?そう感じさせられる頼もしさだ。
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早瀬をゆくKidsカヌー2艇
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『倒木の左に行くわよっ!』瀬を進むAzu&Moe。
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水量によっては正真正銘の1級の瀬になって、スターンマンの僕でさえ頭から水を被ることになるゲートボール場の瀬はチャプチャプ。ただ左岸から枯れ枝がせり出し右岸側はザラ瀬ということで航行可能な幅は3mほどしかない。しかも真正面には倒木が川床に突き刺さって行く手を遮っている。う〜ん、簡単そうに見えてなかなか難しいぞ...僕は先行するAzu&Moe艇の動きを注視する。コース取りを間違えて右岸寄りに進入した彼女たち。『バァックゥ〜!』Azuの掛け声を合図にふたりが力強くリバースストローク。それまで流れに乗って進んでた彼女たちのフネが流れの中で停止し、何とそのまま30°ほどの角度を付けて左にサイドスリップしてコース修正するではないか!!おおっ、それってバックフェリー!ゴメン、それ、PapaもソロならできるけどMamaとのタンデムでは出来ない技デス(涙)
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そのまま倒木に一直線に進み、直前でバウを振るのではなく、ふたりで同時にドローで進路変更(しかもスターンのAzuは上半身を完全にカヌーから出してクロス!!...笑)。たぶん彼女たちはバックフェリーとかドローとかいう言葉を全く知らないし、静水でやって見せろって言っても出来やしないんだろうけど、必要に迫られた時には自然に手が動いて的確な動きが出来る...体重が軽くてフネが敏感に反応することを差し引いても素晴らしい!
僕は思わず拍手してしまったのだった。
内城田大橋をくぐり、水量が少なくて流れが消えている一之瀬川に驚きながら大きく左カーブをとると、左岸に美しい桜並木が見えてくる。ゴールの宮リバー度会パークだ。
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宮リバーの瀞場をゆく
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コンクリートプラントを過ぎると左岸に大勢の花見客が河原に下りて思い思いに楽しんでいるのが確認出来る。ここで一番気になるのが、河原の石投げ族(笑)。一昨年の琵琶湖の花見カヌーで馬鹿な中学生が湖岸から投げた石がMasaの頭に命中し、とんでもないことになった経験から、最近では鮎釣り師よりもイヤな存在。ほとんどの人は、危険をわきまえてカヌーが近づくと石投げを止めるのだけど、時々“当たりっこないだろ”ってな軽い気持ちで狙ってくる大馬鹿ものもいるので油断は禁物だ。
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ゴールの宮リバー度会パーク。桜並木が美しい
どうしたら石投げをやめてもらえるか?僕が考えたのは“至近距離通過作戦”(笑)表情が見えるほど岸辺スレスレを漕げば、さすがに石を投げる奴はいないだろう...我ながら良いアイデアだと思ったんだけど、『勘弁してよ、恥ずかしい』というMamaの一言で却下(涙)。結局、僕が真ん中あたりを漕いで他のメンバーを右岸沿いに漕がせることにする。ギリギリまで投げるのを止めない馬鹿な中年オヤジがいたけど、『おじさん、石を投げるの止めていただけませんか!当たるとあなたにも迷惑が掛かりますので。』と言って(オイオイ、もっと巻舌で言葉悪かっただろ?...笑)無事通過。16:00少し前に一番下流側の駐車場下の河原にゴールしたのだった。
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夕陽を背に受けて宮リバ−パ−クにゴール!
最後の最後にパドルとガンネルで挟んで指を痛めたAzuが少し遅れてゴールしたのを見届けて、僕とアキヒロさんはいずみちゃんの運転するPandaのパンちゃんでスタート地点へ。ダッちゃんとランカスターをゴール地点に運んで河原に戻ると、カヌーのそばで若いカップルがMamaと話しているのが見える。えっ!おいちん&えなちん夫妻!対岸の県道をたまたま通り掛かったら河原に赤いカナディアンカヌーが着いてるのを見て、我が家に違いないっ!と直感して会いにきてくれたのだそうだ。(わざわざ声を掛けてくれてサンキューでした!>おいちん&えなちん)
彼らと雑談しながら3艇のカヌーをダッちゃんに積込んで帰り支度を整えた(ダッちゃんでの着替えは非常に便利!濡れたウェットスーツも楽々だし。)後は、宮リバーパ−クをお散歩しつつお花見を楽しむ。
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宮川の桜は満開を迎えている
西に傾いた太陽の暖かな光を浴びて、昼間よりもさらに濃いピンク色に見えるソメイヨシノの下を散策しながら、僕らは今日の出来事を楽しく語り合う。『何と言っても、AzuMoeの成長ぶりがすごいわよね。』『いやはや、もう特に彼女たちを特別扱いする必要はなさそうだな。』『お兄ちゃんたちは、カヌーに関しては大人だし。』『あとはカヌーを運んでくれるようになると、言うことナシ!』(笑)
夕方から用事があるアキヒロ家と宮リバ−パ−クでお別れした僕らは、そのまま玉城町の“アスピア玉城”併設のBBQレストラン「アグリ」で玉城豚のBBQで舌鼓。
『すみませ〜ん!豚バラもうひとつくださ〜い!』
『ライスもう一杯!』
『あの〜特製カレーも追加で〜す!』
喰うわ喰うわ(笑)...テーブルの上には空いた皿がどんどん積み上がっていく。とにかくダウンリバーはお腹が減るのである。
こんな感じで過ごした宮川の休日。何だか高速で一気に帰ってしまって今日が終わるのが惜しく感じた僕らは、ダッちゃんで国道をのんびり流しながら楽しかった一日の余韻を楽しみつつ家路につくのだった。
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あっ、そう言えばダッちゃんの3艇積みデビューでした。
Discoより25cmも高いルーフだけども、梯子を利用すれば
どうってことない印象。それよりも走行中の他人の目が非常に
気になります。何故だか...みんな笑ってくれます(笑)。