山麓の“ヨーデル”で豚骨ラーメンを軽く食べ、タイミング良くやって来てくれた“ミスティ”のお迎えワンボックスに乗って僕らはゲレンデを後にする。2日間で12時間以上?スキーを楽しんだ僕らに思い残すことはもうない(当然だよな)。
手早く着替えを済ませ、江口さんの奥様に挨拶をして15:00ジャストに僕らは“ミスティ”を出発。ヴィーナスラインから白樺湖、そして大門街道を抜け諏訪ICから中央道へと進む。渋滞も天候の悪化もなく、スムーズな中央道。駒ヶ根SAでトイレ休憩を入れて、さらに僕らは南へ南へ。
飯田を越え、恵那山トンネルに入ったところでMamaの携帯メールの着信音が鳴る。『へぇ〜、今日マジコさんちもスキーだってよ。マジコ家も何だかイロイロあってなかなか行けなかったけど、念願のスキーだわ、良かったわねぇ〜。』『で、どこに行ったんだって?』『ヘブンス薗原みたいよ。』『へ、ヘブンス?今さっき薗原インターを通り過ぎたばかりだぜ。たぶんもう帰宅されてるだろうけど“今、恵那山トンネルです”って返信してみろよ。』『ワカッタ!』送信を終えて長い恵那山トンネルを抜けて急な下り坂に差し掛かった時、僕の目は点になる。『あああぁっ!マ、マジコカーがぁ〜!』走行車線の3台前にマジコさんちと同じCARAVAN
Sarai。ま、まさか!しかしハイルーフ用のTHULEキャリアが3つ。リアゲート左下のステッカー...間違いない!
待ち合わせもな〜んもなしで全然別行動なのに携帯メールを打った15秒後、目の前にサリーちゃん!2日間の総走行距離650km、今日だけでも320km近く走ってるのに、あの瞬間に高速道路上で遭遇する確率は何万分の1だろうなぁ。よくよく縁があるご家族のようだ(笑)。
嬉しい偶然のおかげで8人から13人の団体となった僕らは中津川ICで中央道を下りて、IC近くのガストへ。夕食を共にしながら楽しいお喋りに花が咲き、結局20:30までの3時間以上をガストで過ごした。
楽しかった2日間を共に過ごしたtakaboo家、そして嬉しい偶然でお会いすることができたマジコ家ともいよいよここでお別れ。クラクションを交わし、僕らは中央道へ入る。
進入レーンから走行車線に入り、クルーズコントロールを110km/hにセットすると、DiscoのV8エンジンからメカニカルノイズが消えて、低い唸りに変わる。『楽しかったよなぁ〜!』僕が誰に言うでもなく呟く。『・・・』耳を澄ませば、車内に響く寝息の三重奏...穏やかな寝息は目一杯遊んで楽しかった!ということを意味するようである。
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