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Nobember.2003

 

11月29-30日 どしゃぶり忘年会キャンプ!


土砂降りの中、キャンプinn海山に到着

『え、ええっ!?今日、来ちゃうんですか?い、いや、来るなとは言いませんけど、かなり降ってますよ。銚子川も大増水だし。』
...電話から聞こえるキャンプinn海山スタッフOさんの驚きの声。構想3年、製作3週間のDiscoへのカヌー3艇積みプロジェクト“Magic-o-carrier”が完成したのを受け、ちょっと早い忘年会に海山に行くことになり、例によって当日予約電話を入れた次第。(...というか、忘年会に合わせて3艇積みキャリアを作ってもらったんだけどね・笑)
この時期、海山で忘年会といえば、渡利牡蠣!牡蠣を美味しく食べるためにはお腹を空かせておかなければ!ということで初日は熊野古道・馬越峠〜尾鷲天文台トレッキング。そして、2日目には今秋我が家にやってきた新艇・PATHFINDER“Moonlit Obsidian”ちゃんの進水式も計画してたりして、かなりハードスケジュールな2日間になりそうなのである。
『カヌー“も”楽しむ』というスタンスで“ライト”感覚なカヌーイストを目指すワタクシとしては(笑)、例年なら11月前半でカヌーはシーズンオフと決めている。ところが今年は新艇が仲間入りしたこともあり、カヌー持参は外せないわけなのだ。でもよくよく考えれば、忘年会の時期にカヌーを積んでキャンプに行くってこと自体がかなり普通じゃないわけで、気付かぬうちにかなりディープなカヌーイストになっちゃってるのかな?
そんなこんなで計画を進めてきたワケなのだが...当日の天候は今年一番の土砂降り(涙)
海山のスタッフOさんは生っ粋の海山人。世界一降雨量の多く大雨の基準がおそらく僕らの倍であろう東紀州人の彼の感覚でも“かなり降ってる”ってことは...およそは察して知るべしだけど、それでもしっかり出発しちゃう我が家は“ライト感覚”とはほど遠いのかもしれません。(笑)

側溝から溢れた雨が路面を斜めに流れ、縞模様の川になってる伊勢道を降りてR42に入ると、『海山町便ノ山〜尾鷲市坂場 大雨全面通行止 迂回路なし』交通情報の電光掲示板が目に入る。迂回路なし、ってことは尾鷲にはクルマで行けなくなってるわけで...でも我が家は海山に行くわけだからオッケーオッケー、などとこちらはライト感覚で南下を続ける。


大増水!な銚子川

トンネルの内壁から水芸のようにピュ−ッ!って水が噴出してたりして大笑いしながらR42を進み、道の駅・大宮町木つつき館でMagic-o-carrierのチェックを兼ねて休憩したり、尾鷲ドライブイン内レストラン海山で昼食を食べたりしながら、いよいよ銚子川を渡る。
いつもなら殆ど水がない銚子川だけど、今日は川幅いっぱいに猛烈な勢いで水が流れている。
『スッゲェ〜よなぁ、こんなに増水してもあんまり濁ってないし!』銚子川はこんな状態でも薄いグリーンなのが驚きだ。
道の駅・海山の先からは通行止め解除を待つ車列が300mほど延びているけど、キャンプinn海山に向う僕らには全く影響なし。ダム放水中の回転灯がクルクル回る銚子川沿いを上流に向うと、対岸にキャンプinn海山が見えてくる。

いつもスライダー遊びを楽しむ堰堤の下は高さ3mほどもあるリサーキュレイションの縦渦が巻き起こり、とんでもない状態。『今日は堰堤スライダー止めておこうかな。』とMaakun。あ、当たり前です!CAMPERで下っても前回りクルクルクル確実!

銚子川を渡り、キャンプ場への進入路を進むとさすがに道路への落石がちらほら転がっている。
『ねぇ、もしこの道が通行止めになったら私達孤立しちゃうのかしら?』と冗談混じりで心配するMama。
『平尾吊り橋もあるし、この前ラズベリ−キャンプで歩いたサイトからR42への林道もあるじゃん。』と僕。
『でも、それも通れなくなったら...』
...とそこでMaakunがサンルーフを見上げて一言。
『キミタチは何を言ってるのかなぁ〜!何のために災害救助ボートを3艇も積んでるワケ?』一同大爆笑!(でも、某カヌーな奥様のメールにあった“3艇積みって、クルマひっくり返してあとスクリューを付ければ水陸両用になりそうですね!!(笑)”というフレーズを思い出し、僕の頭の中にはこんな光景→が浮かんでいたのでありました。...笑)
*ちなみに、3艇合わせても軽自動車ぐらいしか載せられません...悪しからず


バカって言わないで!ちなみにOさんから聞いた
これまでの最高水位にレタッチ&合成してみました(笑)

センターハウスに到着すると『お疲れ様でございます。ホントに来ちゃったんですね!』イタズラっぽく深々と頭を下げてお出迎えのスタッフOさん。『明後日から12月で、しかもこの豪雨の中カヌーを3艇も積んで...おバカさんと呼んで下さい。お世話になりますです。』深々と頭を下げてお辞儀をする僕。いつもながら楽しい瞬間である。NESSYさん&ルリちゃんのRANGE ROVERとアキヒロ家のLancasterの到着を待って、僕らもサイトへ移動。


サイドオーニングを傾けて大雨に対処

普段なら水捌けのが抜群に良いのだけれど、これだけの豪雨では幾筋もの川が流れるサイトにカシータを入れ、一応サイドオーニングを引き出してキャンピングファーニチャーを並べる。その10分ほどの間にも降りしきる雨がサイドオーニングに溜まり幕体が垂れ下がり始めたので、慌てて左右の支柱の高さを変えてオーニングに傾斜をつけ雨を流す。
オーニングの端から滝のように迸る雨水が、見る見るうちにサイトの地面を削り小さな激流が出来てゆく。低い雲が立ち込め、昼なお暗いキャンプサイト。カシータのAC電源を繋ぎ、冷蔵庫を切り替え清水タンクのポンプをON、室内に灯りを点すと設営は完了。電球の暖かな光に包まれた移動式の我が家の窓から眺める豪雨と増水した銚子川は、設営中とはまた違って傍観者の立場で眺めることができる。これが僕が常々トレーラーキャンプはキャンプじゃないって主張する所以なのだけれど、ま、これだけ降ってると正直有難いです、はい。

当然のことながら、馬越峠トレッキングは中止(...というか、ハナからザックやトレッキングシューズ持って来てないけど...笑)なので、ちょこまか動き回る貧乏症の僕らにしては珍しくのんびりと過ごす。
女性陣と子供たちはアキヒロ家のコテージでボードゲーム(懐かしの“人生ゲーム”)に興じ、アキヒロさんNESSYさん僕の3人はカシータのアウターリビングで雨を観ながらアレコレ語り合う。

雨の音、川の音...水の音を聴きながらのおしゃべりは焚き火トークにも似てイイ雰囲気。

あたりが真っ暗になる17:30頃まで語り合った後、僕らは今回のメインイベント、忘年会会場の小料理屋へ。
ここは去年“謎のミヤマ−”Sさんに紹介されてからというもの、すっかりハマってしまい海山に来る度必ずと言っていいほど立ち寄る小料理屋さん。
予約した小部屋に入り取りあえず生ビールを注文(Mamaだけは日本酒...笑)し、乾杯。それからは怒涛のように注文、また注文...そんなに喰えるんかいな?と不安になるほどだ。
ところが気のおけない友人達との楽しい会話はお酒ばかりか食欲もすすむようで(笑)、一皿も残すことなくすっかりと平らげてしまう僕らであった。(ところでMama、君はそのMah●、何杯目?...涙)


小料理屋にてちょっと早い忘年会

小料理屋さんでの宴会を楽しんだ後は、キャンプサイトに戻って二次会。相変わらず、というか夕方にもまして降りしきる大雨ということで焚き火はキャンセルして、アキヒロ家のコテージのベランダでユニセラに炭火を熾して渡利牡蠣を焼くことに。


ウッシッシな男たち

まるで本職のようにテキパキと牡蠣を開き、網の上に載せてゆくNESSYさん。アキヒロさんと僕は、ただただ感心して見ているだけなのである。ほどなく炭火に載せた牡蠣が沸々と白い湯気を上げ始める。NESSYさんが彼の新しい四次元ポケット、ことRANGE ROVERから魔法の瓶(サーモスという意味じゃないです)を取り出す。
『akiちゃん、ネギ味噌試してみる?』
NESSYさん自作の調味料にはいつも驚かされるけど、このネギ味噌がまた絶品なのである。ハグッ!ホヒホヒフホフホといただく渡利牡蠣の美味しいこと!
僕も負けじと前々日に敦賀の市場で手に入れた剣先スルメを炭火で炙る。そしてNESSYさんのSeattleSportsフロストバッグから出てくる名酒の数々...ベランダで“雨見酒”の僕ら...幸せな夜。

ガラス越しに見るコテージの中の女性陣もかなりの盛り上がりのようで、中でもMamaは何年振りかにヘレヘレに酔っ払って超・ゴキゲン。今なら何お願いしても笑顔で『いいわよぉ〜ん(ハート)』って雰囲気(笑)

こうして僕らは大雨洪水警報の夜は更けてゆく。テント泊でこの雨なら浸水しない寝床を確保するだけで手一杯になりそうな夜だけど、呑気にお酒飲んで雨見酒...これはもはやキャンプじゃないよな、などと思いつつも幸せな夜を過ごす僕らであった。
(ちなみに大雨が小降りになって国道42号馬越峠の通行止が解除になったのは規制開始から18時間後、4:00a.m.のことであった...)


剣先スルメも(笑)

サイトに戻って渡利牡蠣を炭焼き

 


カシータが我が家にやってきて変わったこと、それは、悪天候になればなるほどウキウキドキドキした気分になれること。カシータの羊毛のような壁材に覆われた丸みを帯びた室内にいると何やら卵の中で包まれているような安心感があるのだ。
屋根を打つ激しい雨音を子守唄にぐっすりと眠り、目が覚めると午前7時。ダブルベッドのカーテンを開けて外を見ると既に雨も上がり正面に見える便ノ山の中腹を白い雲が猛烈なスピードで流れているのが見える。銚子川は少し水位は下がったものの、いまだに全く河原がない状態。あぁ、これはカヌーは無理だな。そう感じて再びぬくぬくのシュラフに潜り込んで、幸福なニ度寝を楽しむ。


何故か赤シャツな男性陣

3艇積みの全貌

再び目が覚めたのは午前8時。アウターリビングでコーヒーを淹れ、遅れて起きてきたMamaが隣でホットサンドを焼く。早くから起きて朝の散歩を楽しむアキヒロ家が通り過ぎ、NESSYさんが特製キーマカレーサンドを届けてくれる。いつもなら、カヌーに備えて既にウェットスーツに着替えてる時刻だったりするけど、今日は本当にのんびりモードで幸せで心豊かな朝だ。


増水でも透明度抜群の銚子川

平尾吊り橋を渡って種蒔き権弁衛の里へ

ゆったりとした気分で朝食を楽しみ簡単に撤収を済ませて語り合っていると、早くも時刻は昼過ぎ。NESSYさん夫妻を見送った後、アキヒロ家と我が家は平尾吊橋を渡って種蒔き権兵衛の里へちょっとしたお散歩を楽しむ。権兵衛の里にある超・アットホームな喫茶・ずんべら亭で少し遅いランチを食べ、再びキャンプ場に戻る。楽しい時間は早いものでセンターハウスでスタッフOさんと歓談してるうちに時計は15:00。帰宅の途に着くことにする。
今回のような時間の過ごし方を、豊かと感じるのかそれともモッタイナイと感じるのか...それは人それぞれなのかもしれないけど、僕はいつもとは違う時間の過ごし方に深い充実感を覚えたのであった。


平尾吊り橋から望むキャンプ場

Magic-o-carrierの主要なアタッチメント

低気圧が南海上を東に抜けて、気圧配置は変則的な西高東低。吹きすさぶ西風をレフトサイドから受けつつDiscoは伊勢道を北に向かう。横風注意の電光標識と尻尾を斜め上に向け大きく揺れる吹流し。そんな風速15m近い横風の中でも3艇積キャリア・Magic-o-carrierの上に2インチのストラップによってしっかりと固定された3艇のカヌーはほんの少しもブレることはない。

『せっかく3艇積んで行ったけど、進水式出来なくて残念だったね。』そう言う僕にMamaは笑顔で答える。『何言ってるのよ。昨日からあれだけ雨が降れば、もう進水式が終わったも同然でしょ?』そこへMaakunが口を挟む。『我が家の沈チャンピオンのMamaのカヌーらしく裏返しになったままね。』Mamaは笑顔で拳を振り上げリアシートのMaaakunの頭をポカリと叩いた。

 


 

 

11月9日 イモ掘り!

地方都市に住む田舎者の我が家だけど、別に農業を営んでいるわけでもなく、実際には都会と変わらない生活を送っている。そんな僕ら家族にとって筋金入りの田舎人・友人Uのお誘いはまるで故郷に里帰りするようなワクワク感があるのだ。今回のお誘いは毎年恒例の芋掘り。我が家の秋のメインイベントなのである。

ゆったりとした朝を過ごし、我が家から1時間半ほど山に入った友人Uの実家に到着すると、出迎えてくれたUと奥様のYokoちゃん、そして愛息・Kazu君とともに畑へと向かう。畑の脇でニーブーツに履き替えて芋畑へ。今年は普通のサツマイモに混じって紫芋が作付けされてるとのことでとっても楽しみな芋掘りだ。
Uおじさまが鎌で蔓を刈り取り、その後から子供たちが芋を掘り起こしてゆく。今年は豊作らしく、次々と丸々と大きな芋が姿を現す。夢中で掘っているうちに、放し飼いのチャボが数羽僕らに近づいてきて、びっくり!早速Maakunが抜き足差し足で忍び寄り羽の後ろを抱えるように抱っこする。学校でニワトリの世話をしているだけあって、抱き方も堂に入ったものだ。


前日に外出OKになったAzu

Mama大喜び!Uおじさまも何故か大ウケ(笑)

顔よりデカいぞ!

これぞ“イモヅル式”

放し飼いのチャボ登場

とりあえず捕まえないと気が済まないMaakun

1時間ほどの間に5畝ほどを掘って、芋掘りは完了。イモ掘りの後は、友人U一家の年賀状用の写真撮影を引き受けることに。ここ数年彼らのカメラマンを務めているのだが、今年のロケーションは友人Uの希望で芋畑(笑)。さすがはカントリーマン!やけに風景に溶け合う友人Uである。(会心のショットが何枚もあったはず...)。

フィルム1本分を撮り終え畑を後にした僕らは、ログハウスレストランで特製ベーコンランチを食べ、U宅で砂利を敷き詰めたUのお父さん自作のドラム缶かまどで焚き火。焚き火が熾き火に変わったところで、熱く焼けた砂利の中に芋を埋めて石焼きイモ!美しくオレンジ色に輝く熾き火を眺めながら談笑しているうちに、ホクホクの焼きイモが出来上がり、古式に乗っ取って新聞紙で包んで真っ黄色の甘い焼きイモを戴く。ハフハフホフホフ...食欲の秋ならではの美味しさである。
焼きイモをたらふく食べた僕らは、もみ袋一杯のイモをお土産に戴いて友人U宅を後にする。イモ掘りの翌日は薪ストーブで焼きイモを焼いたり、紫芋を使ってスウィートポテトやポテトスープなどなど芋尽くしの日々...一回の芋掘りで何度も楽しい我が家なのである。


丁寧に洗うMaakunどうだっ!

ウマそうでしょ?

イモパワーで石垣登り&トラバースするMaakun

帰宅してから紫イモスープ&スウィートポテトも!


石焼きイモ加熱中。焚き火が良い季節になりました。

 


 


六呂師高原・動物公園前の紅葉

11月4-5日 紅葉狩りサイクリング

大井川から戻って以降、先月後半から仕事が忙しくなかなか休めない日々が続き、今週末も世間は3連休だというのに我が家のPapaはお仕事。あ〜あ、2週間以上休んでないよっ!その上、3連休の中日、日曜に子供達は小学校の参観&文化祭となかなか家族の足並みが揃わない。aki家の秋もこのまま終わってゆくのか?

そんな折、仕事のやり繰りの甲斐あって、3日(文化の日)と4日(平日だけど文化祭の代休)になんとか休めることになる。そうなれば、100%お出かけの我が家。新艇もやってきたことだし、進水式を兼ねて3艇でダウンリバーか?といきたいところだけど、REIやNRSからPATH用の道具が届かない(一番肝心な3艇積み用のウレタンブロックがないと3艇積めないし...)こともあり、家族の意見は観光客モードに変わっていく。
そこで浮上するのが、TSUGEさんがBBSに書込んでくれた“恐竜三昧”な福井への旅。Papaは最後の最後までカヌーを希望したのだけれど、多数決の結果、3対1の圧倒的過半数で(笑)福井行きが決定なのである。
でも、このスバラシイ季節に、ただ恐竜博物館巡りをするだけでは勿体無いので、あれこれオプションをプラスすることに。ここまで話が進む頃には期待通りダイニングテーブルには「まっぷる福井2003」が置いてあったりする我が家(笑)...
まっぷるを開いてアレコレ家族会議の結果、1日目は恐竜博物館見学と博物館にほど近い六呂師高原にある“KOA六呂師高原温泉キャンプグラウンド”をベースキャンプに牧場や動物園を回る高原サイクリング。二日目は福井から石川に抜け、白峰恐竜パークに立ち寄りながら冬期閉鎖直前の白山スーパー林道で山越えをして、念願の世界遺産・白川郷合掌造り集落をサイクリングというプランになる。特に11/10で冬期閉鎖になるスーパー林道と白川郷を合法的に(学校を休ませずに、という意味です...笑)平日に訪れるチャンスは滅多にないでしょ?という意見には、さすがの僕も納得。
Maakunはまっぷるに特集が組まれている“八つの古刹を歴史散歩 小浜・国宝巡り P30”もオプションに加えたいみたいだったけど(オジン臭ぁ〜!...笑)福井嶺南地方はまたの機会に、ということで今回は勝山・大野P56を中心に回ることに決定する。


やってきました恐竜博物館

全身骨格の数がハンパじゃない!

1日目
そんなわけで、今回の我が家はすっかり観光客モード。手軽にお気軽にライト感覚な旅にしよう!ってテーマを決めてなるべくミニマムな道具をセレクトし、(ルーフに2台、リアのヒッチホウルに2台、合計4台の自転車は積んでるものの...)カーゴルームが半分ほど空いた状態のまま早朝5:00に出発。
かなりの豪雨の中、R1から名神、北陸道を通って福井へ。別段飛ばしたわけでもなく、朝マックしたい!なんて言いながら寄り道を繰り返した(でも、福井市内に“マクド”は発見出来ず...笑)にも関わらず、8:20に福井県立恐竜博物館のパーキングに到着。9:00 の開館まで待つ羽目になる。
9:00 開館!開館と同時にまずはレストランでモーニング。ホントは名物メニュー『プテラノ丼』(笑)が食べたかったけど、朝イチに肉丼はちょっと辛いのでホットサンド&ホットケーキで軽く済ませ、いよいよ博物館の見学に入る。

アチョ〜カンチョ〜!バカモノ!
R.ティレルと姉妹館だけのことはある。足早に観ても4時間は必要。

3才頃から恐竜フリークになって以来、かの有名な恐竜好きの聖地・カナダ“ロイヤルティレル博物館”に行きたくて行きたくて...開館した2000夏からは、非現実的なティレルよりもココに来たかった(...けどカヌーばかりで連れて来てもらえなかった)Maakunは、もうクレイジー状態でウヒョヒョ、アヘアヘ言いながら目を爛々々(笑)。来るまで知らなかったのだけど、ここは、そのロイヤルティレルと姉妹提携を結んでるとのことで、期待はますます膨らむのだった。
さて、実際の内容はというと...圧倒的な数の骨格標本、恐竜だけではなく地球の生物学的&地学的歴史全体にまで踏み込んだ分かりやすく格調高い展示、そしてしっかりとデザインされ選び抜かれた施設内部...この素晴らしい博物館が福井県立だって言うのだから凄い。恐るべし、福井県!!そんな感じで諸手を上げてスッバラシイ!
館内は基本的に撮影禁止なので、多くをここで紹介することは出来ないけど、とにかく一度訪れてみることをオススメする。恐竜&鉱物フリークのMaakunならずとも(笑)楽しめること請け合いである。

福井県立恐竜博物館


 


六呂師高原ののどかな牧場風景。強い雨が降り続ける

白峰恐竜パーク&KOA六呂師高原温泉キャンプグラウンド

勝山市内の地元民御用達の越前そば屋でおろしそばのランチを食べ、僕らは六呂師高原へと向う。相変わらず降りしきる雨。『クマ出没注意!勝山市』の看板に驚きながら、急なワインディングロードを上り切ると、美しく色付く紅葉が整然と立ち並ぶ六呂師高原自然園だ。


ミニ動物園に嬉しそうなAzu

広々とした誰もいないパーキングに車を滑り込ませ、自転車オンリーの看板の立つサイクリングロードを傘を差して徒歩でミニ動物園へ。赤や黄の落ち葉を踏みしめて歩くこと5分で広々とした牧場が目の前に広がる。
『いいわぁ〜、ココお気に入りかも!』とMama。確かに、なかなかいいかも...雨さえ降ってなければね(笑)。
牧場に面した公園にはポニーや羊、そして鶏やウサギなどの身近な動物たちがのんびりと餌を食べている。恐竜博物館では説明文の漢字が読めずにひとり影が薄かったAzuが、動物たち、なかでも生まれたばかりの子ウサギが10羽近く穴から出て来たのを見て『か〜わいぃぃぃぃ〜!』と異常興奮!(笑)Azuはなかなか充実した時間を過ごせたのだった。

動物園でしばらく過ごした後は、そのままKOA六呂師高原温泉キャンプ場へ。“Michino-eki of America(但しfreeじゃない!)”的な立地でフリーウェイ沿いに展開する米国KOAはともかくとして、我がニッポンのKOAは米国の気安さに加え、何故かキャンプ場内だけで遊ぶという日本独自の“ootoーkyanpu”の楽しみ方をミックスした手法で数を増やしているキャンプ場ネットワークである。好き嫌いが非常に分かれるところだけど、今日の我が家にはぴったりじゃない?って感じで予約を入れたのだが...

KOA六呂師高原温泉のキャビン
Azuちゃん、ちょっと微熱

「ん?んんんん?」到着してみると、そこは「ラドン温泉●●荘〜入浴だけもオッケーよ!〜」の雰囲気(笑)。お馴染みのKOAの黄色い看板がなければ、そこがキャンプ場だとは誰も思わないに違いない。確かにフィンランドログやコテージもちらほら建ってはいるものの、一番の存在感を誇るのは「六呂師高原温泉ピクニックセンター」という名の鉄骨サイディング張りの古びた温泉宿と何故か金色に輝く観音像。しかも今夜僕らが利用するキャビンは、その温泉宿の駐車場に建ってる!ちょっとやそっとでは驚かない僕ら夫婦もさすがに顔を見合わせて苦笑...で、声を揃えて『このまま逃げようか?』(笑)前日予約で予約金も入れてないしキャンセルは問題ないし...カシータ引っ張ってたら完全に逃げてるところだけど、ちょっとした問題を抱えていることもあって、このままチェックインすることにする。その問題とは...Azuが微熱がありそうなのである。
とりあえずチェックインを済ませ、キャビンに入る。ダブルベッドひとつと2段ベッドがひとつ、そしてダイネット...家族4人にはちょうど良い広さで、バスタオルを首に巻いたオジサンたちがひっきりなしに通る窓の外を見なければ、まあまあいい感じだ。Azuはかなり元気だけど微熱は37℃少しの感じ。しかも外は雨なので高原サイクリングは中止に決定。でも時刻はまだ14:00ということで、明日の予定だった白峰恐竜パークに向うことにする。



白峰恐竜パーク

六呂師からクルマで40分、手取ダム湖に面した高台に建つ“白峰恐竜パーク”に到着。福井県立恐竜博物館(FPDM)をスケールダウンした感じの卵形のドームを中心にいくつかの建物を回廊で結んだ独特のカタチ。格調高いFPDMに比べ、こちらは楽しさを前面に押し出したテーマパーク的な施設である。FPDMで“パキケファロサウルス(Pachycephalosaurus)”と表記されていたものが、こちらでは“石頭竜(いしあたまりゅう)”とマンガ入りで説明されているように、小さな子供でも非常に分かりやすいよう気配りがなされている。なかでも子供を夢中にさせてくれるのが「化石発見広場」での化石発掘体験。軍手とハンマーとゴーグルを手渡され、広場に運び込まれた岩を自分で割って化石を探すのだが...これが、大人もついついハマってしまうのである。

それらしきモノを見つけると受付のお兄さんに尋ねにいくのだが、『あ、それはシダ類の化石だね。』『それは葉っぱの欠片』『残念、それはちがうなぁ。』などとちゃんと教えてくれる。結局30分以上粘ってみんなひとり一個づつ発見し持ち帰ることができたのだった。


化石発掘体験。ショボい化石を発見しました

Azuは化石探しの名人かも。

相変わらず雨の降りしきるR157を再び勝山市に向けて戻る。化石発掘であんなにはしゃいでたAzuだけど、帰りのクルマの中で頭痛を訴え始める。ファーストエイドキットから体温計を出して測ってみてびっくり!38.8℃!長年続けてるキャンプだけど、キャンプ中に発熱というのは初めての経験なので、下調べしてあった市内の緊急外来に行こうか?とオロオロする僕に『怪我じゃないんだから、病院に行っても解熱剤処方されておしまい!でしょ?それによく見て!見るからに元気で全然ぐったりしてないでしょ?こういう時は大丈夫。解熱剤使ったって1℃下がるかどうかなんだから、薬で無理に熱を下げて変なリスクを負うより、とにかく冷やせばいいのよっ!』とMamaは落ち着き払って“冷えピタシート”を貼り貼り。(アンタはお医者様か?)


キッチン棟

キャンプ場に着いて『あ〜あ、温泉楽しみにしてたのになぁ〜!』と残念がるAzuをベッドに寝かせ、太い血管が通る箇所を濡れタオルで冷やし続けると、Mamaの言うとおり、Azuの熱は次第に下がり始める。『ね、言ったでしょ?』さすがというか何というか...母は強し!なのである。

少し落ち着いたところで、隣のキッチン棟で夕食の準備。今夜のメニューは懐かしい“モツ鍋”(我が家では今もかなり頻繁に食べてるけど...)。
食事を始める頃にはお向かいの日帰り温泉もCLOSEになり、それまで騒がしかったキャンプ場がウソのように静かになる。外に出てみると我が家のキャビン以外に明かりはなく、テントサイトも含め今夜のゲストは我が家だけであることが判る。しかも20:00を過ぎるとキャンプ場スタッフも帰ってしまい、牧場に囲まれた高原のキャンプ場はパーフェクトに貸切!

『温泉帰りに素っ裸で歩いてても平気だよね!』Maakunが一言(笑)。この状態を寂しいと感じるか、それともラッキーだと感じるか...我が家は当然ながら後者なわけで、ベッドで横になってるAzu以外はみんな超・静かなサイトで伸び伸びと過ごす。
しかも管理棟にある天然温泉は24時間使える上に泉質がなかなかのもの。(近くに新しく出来た「トロン温泉」に強烈な対抗意識を燃やす効能の貼紙が笑えました。そんなことしなくても温泉素晴らしいです!)
『着いた時さぁ、アウトドアァ〜な(笑)雰囲気とかけ離れてて、逃げようか?なんて言ったけど、逃げなくて良かったわね。』Azuを寝かしつけながらMamaが呟く。『米国のKOAってのは本来こんな雰囲気の場所なんだからさ、いいんじゃないの?』意外に良かった温泉に大満足の僕が答える。
一見ブサイクだけど本当は美しい心を持つ癒し系の女の子に出会ったような、ゴメンなさい!な気持ちでKOAでの時間を楽しむ僕らなのであった。


24時間いつでも利用可能な温泉

『でもさぁ、なんでCampgroundじゃなくKampgroundなんだろ?』と素朴な疑問を抱くMaakun。『それは、やっぱりここがキャンプ場じゃなくカンプ場だからだろ?(笑)スペイン語には本来Kというアルファベットはなくて全部Cで始まる単語ばかりなんだけど、日本語でカタカナを使うようにスペインでも外来語はKを使うんだ。だから...』またまた始まった言語学士の(笑)Papaのウンチク。辟易した家族がひとりまたひとりと眠りに落ちてゆく。スヤスヤ眠るAzuの額に手を当てて熱が下がってるのを確かめた僕も少しホッとして眠りについた。
(KOAが何故“K”ampgroundなのか?ホントはCampground of Americaでは商標登録できなかったかららしい。Papaはウソばっかり!...笑)


完全に僕らの貸切り!のキャンプ場。ついでに言えば
スタッフも帰っちゃって、広大なサイトは全くもって静か(笑)

 


2日目
夜中に何度も目覚めてAzuの額に手を当てて、また眠るという繰り返しで朝を迎えた僕。それでも10時間近く睡眠をとったのでスッキリした目覚めである。窓のカーテンを開けると、広がる青空。Discoのルーフに積んだMTBのフレームに残った水滴がキラキラと輝いて非常に美しい。


目覚めると、晴天!

ミニマムキッチン(笑)で朝食を

3時頃からAzuの熱も下がり、ホッと一安心の我が家。青空の下でトーストを焼いて卵とソーセージをボイルした朝食をとり、帰る準備を始める。今日の予定は全てキャンセルして、このまま帰宅するつもりで全ての道具をクルマに積込んでいると...


どの角度から見てもMTBとディスカバリーはつくづく似合わないなぁ(笑)

『ねえ、今から真直ぐに北陸道で家に帰るのと、白川郷廻りで東海北陸道を帰るのとどのぐらい違うの?』とMama。『そうだなぁ...2時間ぐらいかな?でも、どうして?』『Azuがね、白川郷に行きたいらしいのよ。』『へっ!?』
聞けば、楽しみにしてた合掌造りでのショッピングを止めると、また熱が出そうな気がするらしい(笑)。本来ならここで諦めさせるのが親というものだけど、ほぼ平熱で昨夜から思いの他元気なAzuを見ていると、まっいいっか!な気持ちになる悪い父親。とにかく疲れないように気を遣いながらR157から白山スーパー林道へ。

白山スーパー林道


あと一週間で冬期閉鎖になるスーパー林道

紅葉の見頃は蛇谷大橋付近

ふくべの大滝(86m)

霊峰・白山を遠望する

↑上:蓮如茶屋にて

←左:三方岩トンネルを抜けると岐阜県側は濃霧

ゲートで料金を払い、白山自然保護センターを見学した後、いよいよスーパー林道を走り始める。「ただ今の紅葉の見頃・・・蛇谷大橋付近」と電光掲示板には表示されているものの、紅葉の見頃は少し過ぎている感じ。でも秋から冬への移り変わりの瞬間はそれなりに美しく、次々に現れる滝や深く壮大な谷に圧倒される。そして、ふくべの大滝を越えたあたりで右手に遠望できる雪を頂いた白山の荘厳な姿!!見事な景色にただただワーキャー叫びながら、すっかり白山の自然に魅了されつつ僕らは三方岩トンネルを抜けて岐阜県に入る。トンネルを抜けるとそこは白一色の世界!見たこともないような濃霧である。でも視線を上に移せば、空中に浮かぶ秋色の山...『天空の城ラピュタみたいだ!』Maakunが思わず叫ぶ不可思議な光景に驚きつつ、蓮如茶屋のパーキングにクルマを入れる。ここでちょっと早い昼食をとるのだが...Azuが食べる食べる!モリモリ食べる!その姿を見て僕はMamaと顔を見合わせ小さく頷く。『そのまま帰るつもりだったけど、ちょっとだけ白川郷に寄っていこうか!』満面の笑顔のAzu。『やった〜!さるぼぼキティちゃんはもう持ってるから、合掌造りキティちゃんを買おうかな?』...う〜ん、悩むぅ〜!


 


本覚寺の紅葉

 

世界遺産・白川郷合掌造集落サイクリング

...というわけで、白山スーパー林道の岐阜県側出口から白川郷・であいの館パーキング(普通車1日¥500)へ。パーキングは萩町合掌造り集落の荘川をはさんで対岸に位置する。集落へは“であい橋”という歩行者専用吊り橋を渡って行くことになるし、とりあえず軽くショッピングだけというつもりなので、残念だけど自転車はクルマに残していくことに。家族で歩き始めると、パーキングの係員さんが近づいてきて...『料金後払いなんだけど、おたくのクルマは自転車で車高が高いからセンサーが大型車と間違えるかもしれないから、先にチケット買っておいてね。いきなり¥3000なんてことになったら悪いからね(笑)』料金を払いながらおじさんと話してると...『あれ?どうして自転車で行かないの?全部歩くと結構大変だけど、自転車だったら展望台までいけるのに...吊り橋?ああ、自転車も大丈夫ですよ。ほら、スロープが付いてるし。』展望台まで行くのは無理にしても楽に回れるのなら...そんなことなら自転車で行こう!ということでAzuの体調がまずますなことを確認して急遽、自転車を下ろすことにする。
であい橋から明善寺・鐘楼門庫裡(県重文)、長瀬家、和田家(国重文)...おじさんオススメのコースを廻り、白川郷を満喫する。しかも、勢いで和田家の横から急坂を上り萩町城跡へも行って白川郷一望を楽しんだりして、その後はAzuお待ちかねの本通り沿いの土産物屋さん巡り。キャーキャーワーワー騒がしいAzuに苦笑し、大奮発してAzuご所望の品をいくつか買って、飛騨牛串焼に醤油味のみたらし団子を15本(Azuも3本!)も食べ、結局世界遺産フルコース(笑)。15:30まで4時間近くを過ごしてしまった。


国重文・和田家内部

和田家の2階から見える合掌造り

急坂を登ると...

素晴らしい眺望が広がる


萩町城跡展望台から合掌造り集落を一望する

 


Azuの希望でお土産物屋さんを巡る

まさに紅葉が見頃

↑上:醤油味のみたらしを頬張る

←左:全くもって同色(笑)

『なんだかんだ言って、予定通り遊んじゃったわね(笑)』『イケナイ親だよなぁ...』平日のスムーズな東海北陸道を快調に飛ばしながら、結果オーライの行動をちょっと反省する僕ら。『楽しかった〜!』そう一言つぶやいてニコニコ笑った表情のまま眠りに落ちるAzu。『さぁ、6時までに帰らなきゃ!』『えっ?なんで?』『小児科が6時までなのよ。頑張ってねパパ!』
タイムリミットまであと2時間...僕はステアリング右側のクルーズコントロールスイッチをワンクリックして速度を5km/hアップした。しばらくするとカーナビの到着予想時刻の表示が18:20から18:10に変わる。「何だか大変だったな...」盛大な寝息をたてる家族をちらりと見やって、僕はさらにアクセルに力を込めた。

 


診断の結果、Azuの発熱は水疱瘡でした。
熱もすっかり下がり、今はブツブツの痒みと闘う日々です。

 



薄暮のカヌー倉庫

11月1日 我が家にPATHFINDERがやってきた!
突然なのだけど、我が家に3艇目のカナディアンカヌー・OldTown PATHFINDERがやってきた。我が家にとって8年ぶりの新艇...お察しの通り、先月の大井川でMaakunが完全にソロで漕げることが判り、フネが足りなくなったのが主な理由である。家族4人で3艇のカヌー、しかも全部カナディアンだなんて馬鹿じゃないの?おっしゃる通りバカです(笑)。でも1992年購入のHUNTER 14ftは約150回、1996年のCAMPER 16ftでさえも100回以上も使用し、今やカヌーは我が家のメインアクティビティ。それ以前に手に入れた赤いACE Europaというカヤックなんて数回乗ってハイ、サヨナラ!だったことを考えると、我が家はカナディアンカヌーという乗り物がとっても性に合ってるんである。
1998年頃には、身のほど知らずに“リバーランナー”APPALACHIIANやカヌーを始めた頃のカタログで異彩を放っていたH2PROの中古なんかも欲しい時期があったけど、あれこれ乗り比べてみて自分の腕力や運動神経のレベルはフラットボトムでチャポチャポの瀬でキャーキャーなことを自覚した今、やはりCAMPERが一番なのだ。(本当は僕には少し大きい、というか幅が広すぎると感じている。カヌー、ランドローバー、STHILチェンソー、マジックアックス...これらデカいアングロサクソン用の道具はきっと185cm80kg程度を基準に作られていて、それを使いこなすには背が低く手足が短くしかも体重が軽い自分には少し辛い部分がある。)ましてや、体格、体力が僕のさらに半分以下のMaakunが乗りこなせるフネは今やカタログモデル落ちになったHUNTERしかないわけで、新艇は自然とMamaのものということになる。(笑)


赤のウッドガンネル

さて、それではMamaの新艇はどれにする?(ってブランドはOld Town以外を買うつもりはないんだけど...)Old Townのフラットボトム艇といえばCAMPERかPATHFINDERのどちらかで、Mamaが継続して5〜6時間扱えるとなるとPATHFINDER。ミエさんちの女性ソロカヌーイストの会“おさゲーず”でも大人気のPATHFINDER、日本人の体格に最も適した15ftのカヌーである。
カヌークラブのPATHFINDERで何度もダウンリバーの経験があったので、その乗り味は確認済みだったし、2年前にPATHのウッドガンネルを注文直前(実は予約入れてました...笑)だったこともあって、詳細なスペックも頭に入ってるということで、何も考えずに複数のショップに在庫確認。

ところがこの時期、あまり在庫は豊富とは言えず、価格も若干高め。毎日消費するものは結構価格にうるさい僕らも、10年、20年と使う道具の初期投資は1〜2万円の差なんて無いも同然、逆にここで大幅に安いってのは何か理由があるはず、なんて考えてしまう僕らは、最初に返事をくれたショップでの購入を決める。


ガレージにひっそりと届けられたPATH

ゴールドロゴ

そしてその3日後、PATHが我が家にやってきた!運送会社は大物が得意なSA●AWA。気が付けばそこにPATH...在宅なのに声も掛けずに受取印も何にもないままガレージにポンと置いて去って行ったのにはちょっとビックリだけど、とにかくプチプチに覆われたPATHを大急ぎで取り出す。えっ!あれ?やけに厳重な包装からバウを出した赤いフネには見慣れない金色のライン。シルエットはまさにPATHだけど、PATHFINDERの艇名がどこにも書いてない!さらに包装を解くと中央部にこれまた金色のOld Townのロゴ!

おおっ!PATHのNewバージョンステッカーはこれか!全身を現したPATHを担いでカヌー倉庫の所定の位置に収める。下から1ftづつ短くなる3艇のカヌーはまさに親亀子亀孫亀の風情でユーモラス。う〜ん、いいじゃないか〜!なんて眺めてたら、帰宅したともちゃんがやって来て一言。
『何?これ?こんなラーメン丼みたいな模様はPATHじゃないわ!』そう言うなりハルに爪を立ててカリカリ...
『な、何すんねん!』の言葉もすでに手遅れ。ピリピリリ〜という音を立てて新品PATHの金色ラインはプチプチに千切れながら剥がされ、クシャクシャに丸められてゴミ箱にポイッ!
『あ〜すっきりした!いらっしゃいワタシのPATH!』ナデナデ(笑)


これが噂のラーメン丼マーク

(ビーバーカヌーの小林さんによれば、このラーメン丼柄はメイン州に古くから住むインディアン・ペノブスコット族の伝統的な模様のひとつらしいのだけど、Mamaに“ラーメン丼柄”と言われると、そうにしか見えなくなる。剥がして正解かな?後でラインは全部剥がして金と紺のカッティングシートでPATHFINDERのロゴを入れるつもりです。)


ブランコに乗って嬉しそうなMaakun

エアバッグのフィッティング完了

夕方、仕事を終えて帰宅すると子供達も学校から帰ってきていて、倉庫に入り浸り、ブランコに乗って自分のHUNTERを眺めてるMaakun(初めて自分のフネを持つことになってメチャ嬉しそう!)の横で、僕は電動ドリルを手にエアバッグ(浮力体)を固定するためのレーシングアイレットの取付けを行う。全てのレーシングアイレットをガンネル内側に取付け、ボトムにDリングのパッチを接着し、細引きでレーシングした後、HUNTER用の黄色い36インチエアバッグを仮に膨らませてみる。

リカーブドデザイン(バウ&スターンが反り上がったトラディショナルなカタチ)専用の白いエアバッグがNRSから届けばPATHのフィッティングは完成なのである。他にもTHULEのバー(78inch)&車載用ウレタンブロック、50ftスローバッグ、ビルジポンプ、PATH専用防水ダッフル、ソロになったMaakunのPFDに取り付けるレスキューナイフ(リバーショーティ)などなどをREIやNRSにて注文。着々と進水式の準備は進む。

ところが一番肝心な3艇積みのアイデアが今だ決まらない。この問題をクリアしないと3艇のカヌーをフィールドに持ち込むことは出来ないわけで、各方面のアドバイスを得ながら現在“Discoに3艇積んじゃうぞ”プロジェクトも進行中...どうなりますやら...。

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