【本当に宮川は日本一きれいな川なのか?】

宮川が一級河川のなかで日本一きれいだということは毎年新聞に載っているので知っていました。僕は全国の色々な川をカヌーで下って知っていますが、どの川もとてもきれいなので、宮川が特別にきれいだという感じはあまりありません。では、宮川は本当にきれいなのか?国土交通省が毎年発表する調査結果を国土交通省のホームページにある資料から確認してみることにしました。

 最近5年間の国土交通省の水質調査の結果が下の表です。水質調査の基準にはBOD(生物化学的酸素要求量)というものが使われていて、この値が小さいほど水質が良いとされています。

 

表1

2003

順位

河川名

県名

BOD1

BOD2

1

宮川

三重

0.5

0.5

後志利別川

北海道

0.5

0.5

荒川

新潟

0.5

0.5

豊川

愛知

0.5

0.5

大野川

大分

0.5

0.5

2002

順位

河川名

県名

BOD1

BOD2

1

宮川

三重

0.5

0.5

尻別川

北海道

0.5

0.5

後志利別川

北海道

0.5

0.5

十勝川

北海道

0.5

0.5

5

大野川

大分

0.5

0.6

2001

順位

河川名

県名

BOD1

BOD2

1

尻別川

北海道

0.5

0.5

2

宮川

三重

0.6

0.5

3

雨竜川

北海道

0.6

0.6

空知川

北海道

0.6

0.6

後志利別川

北海道

0.6

0.6

2000

順位

河川名

県名

BOD1

BOD2

1

宮川

三重

0.5

0.5

後志利別川

北海道

0.5

0.5

尻別川

北海道

0.5

0.5

姫川

新潟

0.5

0.5

5

北川

福井

0.6

0.5

BOD1=BOD平均値 BOD2=BOD75%値

生物化学的酸素要求量(BOD)というのは、川などから採水した水を密閉したガラス瓶に入れ、暗い場所に20℃で5日間培養したときに、水中の有機物が好気性微生物により分解される過程で消費される水中の酸素量(溶存酸素量)のことです。 採水当日の酸素量と5日後の酸素量の差が、微生物に消費された酸素量となります。 なぜ消費された酸素が少ないと水質が良いと判断されるかというと、川の中の微生物(細菌)も有機物を分解する時に人が呼吸をするように酸素を使うので、汚い川の場合は水中に存在する有機物の量が多く、微生物の数が増えて、微生物が有機物を分解するときに使う酸素の量も多くなります。反対に川がきれいな場合は、有機物の量が少ないので、微生物が消費する酸素量も少なくなります。 その性質を利用して川に有機物が多い(汚い)か少ない(きれい)かを判断する基準としてBOD値を使うことになったそうです。
ただ、川はいつも同じ状態じゃなくて、水質が良くなったり悪くなったりします。そこでフィギュアスケートの採点と同じように極端な数字をはぶくために、75%値という基準も決められています。それは月に1回、一年で12回測定した結果のうち、水質の良い方から9番目の値を75%値として記録します。

この表から判るように、宮川はこの4年間ずっと全国1〜2位の水質であることがわかります。僕はきれいな川が大好きだし、この水質調査にランクインしている川について興味を持ったので詳しくインターネットで調べてみることにしました。すると国土交通省のページに全国の一級河川のデータを一覧表にしているページを見つけたので、その中から水質ランキングに名前が載っている川を抜粋してまとめてみました。
(石狩川の支流である雨竜川と空知川は、石狩川全体の資料しかなくて正確な比較が出来ないので今回は除きます。)

 

【このページの結論】

1.宮川は日本で有数の清流である。

2.宮川のきれいさは安定している